加湿器はクエン酸洗浄できる?掃除方法や使用量・効果的な使い方を調査!
加湿器は空気が乾燥する秋から冬にかけて欠かせない電化製品で、乾燥対策の他、インフルエンザウィルスの活動を抑えたり、静電気発生防止などにも活用できます。しかし、掃除や手入れを怠るとカビ菌や雑菌を部屋中に撒き散らす恐れがあります。皆さんはクエン酸が加湿器の洗浄に用いられるのをご存知でしょうか?実は、加湿器の洗浄にはクエン酸が大活躍します。そこで今回は、「加湿器はクエン酸洗浄できる?掃除方法や使用量・効果的な使い方を調査!」と題しまして、クエン酸を使った加湿器のメンテナンスを詳しくお伝えしていきます。
目次
- 1加湿器はマメな掃除と手入れが重要
- 2クエン酸を使った加湿器の掃除方法とは?
- 3クエン酸で加湿器のフィルターを掃除する方法
- 4加湿器を掃除する際のクエン酸の溶かし方
- 5クエン酸で加湿器のタンクを掃除する方法
- 6加湿器のタンク掃除にクエン酸を使う理由
- 7加湿器のトレイもクエン酸で掃除できる
- 8その他の加湿器の掃除にもクエン酸は活用できる?
- 9クエン酸の代わりに酢を使った加湿器の掃除方法
- 10クエン酸で落とせない加湿器の汚れには重曹を活用
- 11加湿器の掃除はクエン酸と重曹の使い分けがポイント
- 12普段の加湿器の掃除はクエン酸で
- 13加湿器のニオイ対策について
- 14加湿器のニオイの原因は何?
- 15まとめ:クエン酸は加湿器の掃除に充分活用できる
加湿器はマメな掃除と手入れが重要
加湿器は秋から冬にかけて、空気が乾燥する時期に欠かせない電化製品です。加湿器を使うことによって得られるメリットは、何といっても部屋の湿度を調節できるところでしょう。また、加湿器は単に湿度を調節するだけでなく、肌の乾燥を防ぎ、喉や咳の対策、インフルエンザウィルスの活動を抑える効果、静電気防止、埃を舞い上がらせない効果などがあります。ただ、加湿器には多くのメリットがある反面デメリットもあります。
加湿器のデメリットは、カビや結露、ダニの発生が挙げられますが、これらは加湿器の正しい扱い方を行っていれば全く問題ありません。しかし、加湿器はおろそかに扱っていると、加湿器のタンク内やフィルターにカビ菌が繁殖し、病気の原因になる恐れがあります。加湿器は、日々の掃除と手入れがとれも重要になるわけです。その他のデメリットは、石油ストーブやファンヒーターを使用した際に起こる過加湿が挙げられます。
過加湿の部屋は、カビ菌や雑菌が最も好む環境だと言えます。カビ菌や雑菌が繁殖した加湿器を使用すると、部屋中にカビ菌や雑菌をばら撒くことになります。加湿器を使用する際は、適切な湿度調整と掃除、手入れがとても重要になってきます。では、加湿器の掃除と手入れはどのようにすれば良いのでしょうか?そこで今回は、クエン酸による加湿器の掃除や手入れに関して詳しくお伝えしていきたいと思います。参考にしてみてくださいね。
クエン酸を使った加湿器の掃除方法とは?
加湿器は掃除・洗浄が欠かせません。加湿器は掃除・洗浄を怠るとカビ菌や雑菌が繁殖し易くなる他、音がうるさく鳴り出したりして、加湿器そのものが壊れてしまう場合もあります。これらを防止するためには日々の手入れがとても重要になります。加湿器の掃除・洗浄の方法には、加湿器の材質や部品に合わせ、クエン酸を使う方法と重曹を使う方法があります。ここでは先ずクエン酸を使った掃除・洗浄の方法からお伝えします。
加湿器を使用していると水垢やぬめり、フィルターに白い粉のようなものが付着してきます。これを放置していると、カビ菌や雑菌が増殖したり、音がうるさく鳴り出して故障の原因に繋がります。水垢やぬめりが発生する箇所は基本的に水が触れるところです。これらは、毎日水を交換することである程度防止できますが、フィルターに関しては定期的な掃除・洗浄がどうしても必要になります。そこで活躍するのがクエン酸なのです。
クエン酸で加湿器のフィルターを掃除する方法
クエン酸を使った掃除・洗浄の方法はとても簡単です。先ずはフィルターの掃除・洗浄の方法から見ていきましょう。フィルターの掃除・洗浄で必要なものは、クエン酸、フィルターを入れるバケツ、スポンジ、ぬるま湯です。掃除・洗浄の方法は、バケツにぬるま湯を入れ、クエン酸を溶かし、フィルターを浸けるだけです。これで、フィルターの汚れが落ちやすくなります。バケツなどの容器がない場合は、洗面台を使っても大丈夫です。
加湿器のフィルターの殆どはクエン酸を使っての掃除・洗浄が可能ですが、掃除・洗浄をする前に必ず取り扱い説明書を見るようにしましょう。一般的には、加湿器のフィルターの掃除・洗浄は2週間に1回程度行います。方法は、①加湿器からフィルターを取り出し、水洗いをする。②ぬるま湯4Lに対しクエン酸を25g加え、バケツなどの容器にフィルターを30分浸ける。③2分以上水道水でしっかりフィルターを水洗いする。以上です。
購入時からマメにフィルターの掃除・洗浄を行っていれば、上記の方法で全く問題ありません。クエン酸を使ったフィルターの掃除・洗浄の方法での注意点は、①他の洗剤を絶対に混ぜないこと。②40℃以上のお湯を使うと部品の故障に繋がる。③クエン酸の濃度が濃いと部品の故障の原因になる場合がある。④汚れが落ちにくい場合は浸ける時間を長くする。⑤クエン酸を使う前には必ず加湿器の取り扱い説明書で確認することです。
加湿器を掃除する際のクエン酸の溶かし方
クエン酸を使った加湿器のフィルターの掃除・洗浄は、必ずクエン酸と水の分量を守るようにしましょう。クエン酸をぬるま湯に溶かす方法は、お伝えしている通り、ぬるま湯4Lに対し25gのクエン酸を加えますが、直ぐにフィルターを浸けるのではなく、クエン酸が完全に溶けてから浸けるようにしましょう。また、フィルターは、クエン酸を溶かしたぬるま湯に浸ける前に、しっかりと水洗いをし、汚れを拭き取るのがポイントです。
フィルターは、購入時からマメに掃除・洗浄をしていれば、カビ菌や雑菌、水垢、カルキなどの付着を防ぐことができます。掃除の目安は、お伝えしている通り2週間に1回です。これが数カ月に1回とかになると、クエン酸だけでは汚れが落ち難くなります。掃除・洗浄は、面倒かもしれませんが、健康を害してしまっては元も子もありません。また、故障すると余計なコストが掛かることにもなるので、掃除・洗浄はマメにしましょう。
クエン酸で加湿器のタンクを掃除する方法
加湿器のタンクは最も水が触れる機会が多いので、掃除・洗浄は定期的に行うようにしましょう。加湿器のタンクの水は、使用するしないは関係なく、必ず毎日交換するようにしましょう。また、加湿器のタンクの掃除・洗浄は、3日に1回するようにします。加湿器のタンクの掃除・洗浄は、通常、水洗いとアルコール殺菌だけで問題ありませんが、もし水垢やぬめりが付着している場合は、フィルター同様にクエン酸が効果的です。
クエン酸とぬるま湯の分量はお伝えした通りですが、ぬるま湯4Lに対しクエン酸25gが目安です。掃除・洗浄方法は、①タンクに分量通りのぬるま湯とクエン酸を入れます。②タンクの蓋を閉め、1~2時間ほどねかせておきます。③タンクの水を捨て、しっかり水洗いをします。これで水垢や雑菌は落ちます。また、タンクの蓋が汚れている場合は、トレイなどと一緒にクエン酸を溶かしたぬるま湯に浸けて、掃除・洗浄するのも良いですね。
加湿器のタンク掃除にクエン酸を使う理由
加湿器に使用する水は水道水が推奨されています。これには理由があって、水道水には微量ながら塩素が含まれています。この塩素によりカビ菌や雑菌の繁殖を防いでいるのです。しかし、塩素は時間が経つと抜けてしまします。塩素の効果がなくなるとカビ菌や雑菌が繁殖しやすくなります。水を毎日交換する理由はここにあります。また、加湿器にミネラル水は絶対使用してはいけません。ミネラル水はカビや雑菌を繁殖させるだけです。
さて、なぜ加湿器のタンク掃除にクエン酸を使うのかと言いますと、水にはカルシウムが含まれています。加湿器のフィルターに白い結晶のようなものが付着していることがありますが、これはスケールと言って、中身は主にカルシウムです。クエン酸は、このスケールを溶かしてくれます。ただ、明らかに目立ったスケールに関しては、簡単に落とすことができないので、加湿器の掃除・洗浄は、マメに行うことが大切だと言えます。
加湿器のトレイもクエン酸で掃除できる
加湿器の日常的な掃除・洗浄はクエン酸で充分行えます。つまり、加湿器の水が触れる部分に関してはクエン酸を使った掃除・洗浄が効果的だということです。加湿器のトレイも同様にクエン酸を溶かしたぬるま湯に浸けて掃除するようにしましょう。ただ、何度もお伝えしていますが、クエン酸で掃除・洗浄する際は、必ず取り扱い説明書を見て、クエン酸が使えるかどうかの確認をしてから行うようにしましょう。
クエン酸を使った掃除・洗浄の要領の良い方法は、まとめてつけ置きすることです。例えば、タンクをつけ置きする場合は、トレイなども一緒につけ置きしておけば、掃除・洗浄も一気にできるので楽だと言えます。また、2週間に1回のフィルターを掃除・洗浄する際も、フィルターだけでなく、タンクやトレイもまとめて掃除・洗浄すれば楽です。ポイントはクエン酸とぬるま湯の分量と汚れの度合いによるつけ置き時間です。
その他の加湿器の掃除にもクエン酸は活用できる?
クエン酸は加湿器の水が触れる箇所の掃除・洗浄に効果的ですが、加湿器本体の汚れやエアフィルターなどの掃除には適していません。クエン酸はあくまでもつけ置きして、水垢や雑菌、スケールなどを落とす場合に効果があります。加湿器のその他の箇所に関しては、取り扱い説明書を確認してから掃除するようにしましょう。加湿器の掃除・洗浄には、クエン酸以外に酢や重曹を使う方法もありますが、後程詳しくお伝えします。
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加湿器本体の汚れを落とす方法は、中性洗剤を水で薄めて、雑巾などで軽く拭き、水拭きをして、仕上げに乾いた雑巾で拭き取るようにしましょう。これらの掃除も普段からマメにしておくと大きな汚れにはなりません。また、加湿器の吹き出し口は、そのまま放置しているとカビ菌や雑菌が繁殖し易くなるので、こちらもマメに拭き取るようにしましょう。初めは少々面倒かもしれませんが、慣れればそれほど大変じゃなくなります。
クエン酸の代わりに酢を使った加湿器の掃除方法
日常の加湿器の掃除・洗浄は、クエン酸で充分行うことができますが、クエン酸の代わりにお酢を使う方法もあります。酢はクエン酸と同様にスケールの除去や除菌効果があります。加湿器の掃除・洗浄に使用する酢は穀物酢がおすすめです。他の場合は、砂糖などの余分な成分が入っていないものを使うようにしましょう。加湿器の掃除・洗浄に酢を使う場合の要領はクエン酸と同じですが、ぬるま湯と酢の分量だけ注意してください。
分量は、クエン酸の場合はぬるま湯1Lに対しクエン酸約6gで、酢の分量は、ぬるま湯1Lに対し酢約25mlが目安となります。効果はクエン酸と同じですが、酢を使った場合、酢独特のニオイが付いてしまいます。このニオイが気になる方にはおすすめしませんが、酢はどの家庭にも常備していることが多いので、手元にクエン酸がない場合は活用できます。ポイントは、クエン酸も酢も分量と汚れの度合いによるつけ置きする時間でしょう。
クエン酸で落とせない加湿器の汚れには重曹を活用
日常の加湿器の掃除・洗浄はクエン酸で充分です。しかし、クエン酸だけでは落とせない汚れやニオイがある場合は、重曹が活用できます。ただし、重曹を掃除・洗浄で使用する場合は注意点があります。重曹は研磨作用があるので、擦り過ぎると素材を傷める危険性があります。また、重曹は畳や木、アルミを変色させます。素材にアルミが含まれているものには使用を避けましょう。また、畳の上での掃除・洗浄も避けた方が良いです。
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加湿器の掃除・洗浄で適した重曹の使い方は、スケールの除去と消臭です。特にフィルターにこびり付いたスケールは重曹でキレイに落とすことができます。ただ、スケールの除去は、一度クエン酸で試してみて、どうしても落とせなかった場合に重曹を使うようにしましょう。消臭に関しては、掃除・洗浄をマメにしていれば気になりませんが、一度ニオイが付くとなかなか消えません。そのような場合は重曹で消臭することができます。
スケールの除去方法は、重曹を軽く水に溶かし、スケールがこびり付いた箇所に塗り、歯ブラシなどで擦ると綺麗に落ちます。あとは、水で洗い流すだけです。また、消臭方法は、水3Lに対し重曹約20gの分量を目安に加湿器のタンクに入れ、そのまま1時間程運転させます。あとは、タンクの水を抜いて水洗いするだけです。これでカビなどの嫌なニオイはなくなります。重曹を使っての消臭は2週間に1回程度行うようにしましょう。
加湿器の掃除はクエン酸と重曹の使い分けがポイント
日常の加湿器の掃除・洗浄はクエン酸で充分ですが、場合によっては重曹も活用することができます。しかし、クエン酸と重曹はそれぞれ性質が異なります。クエン酸は弱酸性で重曹は弱アルカリ性です。一緒に混ぜて使用することはできません。クエン酸は、スケールなどのアルカリ性の汚れ落としに効果があり、重曹は、酸性の汚れ落としに効果があります。日常の加湿器の掃除・洗浄はクエン酸で充分だというのはここです。
クエン酸は梅干しやレモンに含まれる成分で無害です。しかし、クエン酸を掃除に使う場合は絶対に他の洗剤を混ぜたりしないでください。特に注意が必要なのは塩素系の洗剤で、クエン酸と塩素系の洗剤が混ざると有毒ガスが発生します。また、クエン酸は弱酸性なので、金属を溶かします。金属が含まれる部品の掃除・洗浄は避けましょう。ポイントはクエン酸と重曹の性質を知り、分量を守り、正しく使い分けることだと言えます。
普段の加湿器の掃除はクエン酸で
お伝えしている通り、日常の加湿器の掃除・洗浄はクエン酸で充分だと言えます。そして、どうしてもクエン酸だけでは落とせない汚れやニオイがある場合は、重曹を活用するようにすれば大丈夫です。ただ重要なのは、クエン酸と重曹の使い分けではなく、マメに掃除・洗浄をするかです。購入時からマメに掃除・洗浄をしていれば、頑固な汚れやニオイが付くことはありません。清潔な加湿器で健康的な生活を心がけたいものです。
これまでお伝えしてきた加湿器の掃除・洗浄の方法は、フィルターやトレイの付いた加湿器ですが、フィルターやトレイの付いていない加湿器にも対応できます。例えば、スチーム式や超音波式の加湿器にはフィルターやトレイのないものもありますが、基本的に加湿器は日々の手入れが必要です。水を毎日交換したり定期的な掃除・洗浄には、クエン酸が力を発揮してくれます。クエン酸を使う場合は分量とつけ置きする時間がポイントです。
加湿器のニオイ対策について
加湿器のニオイ対策は、先ほどお伝えした重曹でも充分ですが、日々使い続ける加湿器の衛生面を考えた場合、除菌剤を使う方法もあります。写真は加湿器の除菌タイムという除菌剤です。この除菌剤は、タンクの水に加えるだけで、加湿器内の除菌と消臭をしてくれます。また、空気中に浮遊しているインフルエンザやノロウィルスなど広範囲なウィルス、細菌を除菌してくれます。勿論、体に有害な成分は含まれていません。
加湿器に使用できる除菌剤は様々なメーカーから販売していますが、使用する際の注意点は、自宅の加湿器に対応しているものかどうかの確認です。加湿器の除菌剤の効果は、それほど大きな差はないので、自宅の加湿器に対応しているものを選び、日々の健康維持のために活用していただければと思います。また、繰り返しになりますが、加湿器の掃除・洗浄は、マメに行うようにしましょう。除菌剤はその上で効果が発揮できるものです。
加湿器のニオイの原因は何?
最後になりましたが、皆さんは加湿器の嫌なニオイは何が原因だと思いますか?加湿器の嫌なニオイは、カビのようで、洗濯物の生乾きのようでもあり、とても複雑で例えるのが難しいです。この不快なニオイは、主に加湿器で繁殖するモラクセラ菌と呼ばれる雑菌で、空気中にも浮遊しています。この雑菌が増殖すると加湿器の嫌なニオイになるわけです。加湿器は雑菌にとって繁殖し易い条件が全て整った環境なのです。
また、カビ菌は石鹸のカスや埃を栄養源に繁殖していきます。湿度が高く、適度な温度と酸素が豊富な加湿器内は、カビ菌にとって最高の環境です。カビ菌や雑菌が繁殖した加湿器を使い続けると、重い病気を発症する危険性が高まります。そのようなことにならないためにも、加湿器は日々の手入れがとても重要になります。加湿器は、健康を目的として使用するものですから、面倒だと思わずに掃除・洗浄はマメにするようにしましょう。
まとめ:クエン酸は加湿器の掃除に充分活用できる
「加湿器はクエン酸洗浄できる?掃除方法や使用量・効果的な使い方を調査!」と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?加湿器の日常的な掃除・洗浄はクエン酸で充分だと言えます。ポイントは、クエン酸とぬるま湯の分量とつけ置きする時間だと言えます。あと、酢や重曹も加湿器の掃除・洗浄で活用できますが、それぞれの特徴を理解して使い分けるようにしましょう。皆さんの参考になれば嬉しいです。