2023年02月03日公開
2024年05月26日更新
りんごは腐るとどうなるのか|見分け方や保存方法についても紹介
りんごを安いときに買って、しばらく置いたままになっていることはありませんか。この記事ではそのりんごが腐るとどう変化するのかや、正しい保存方法と日持ち期間の目安についても紹介しています。美味しいりんごを安全に食べるための参考にしてください。
目次
「りんごが腐っているのを判断するポイントって?」
「美味しい状態のままりんごを食べたいけど、正しい保存の仕方って?」
「りんごを大量に消費するレシピを知りたい」
このように、つい日持ちしやすいりんごを大量に買ったり、近所からお裾分けなどでもらって悩んだりしたことありませんか。
この記事は、りんごが腐るとどうなるのか、その見分け方や正しい保存方法と、余ったりんごを大量消費できるレシピについて紹介していきます。
この記事を読むことで、りんごを腐らせずに消費していくことができます。また、腐っているかいないかの判断ができ、安心してりんごを食べられるでしょう。
りんごについて詳しく知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
りんごは腐るとどうなるのか見分け方を紹介
りんごが腐っているのか、腐っていないのか悩んだことはありませんか。少し果肉の色が変わっていても気にしないなんて方も、多いのではないでしょうか。
ここではまず、りんごが腐った場合にどうなるのかについて解説していきます。以下で紹介する内容を参考にして、美味しいりんごを安心して食べられるようにしましょう。
皮が茶色い
りんごの皮が茶色くなったときは、黒点病やすす病といった、病原菌となる胞子が果実に付着しているケースが考えられます。湿気が多く気温が高いときに発生することが多いため、購入した後に発生する場合もあるでしょう。
茶色い部分の皮は食べられませんが、皮を剥いて果肉がきれいなら果肉は食べられます。皮が茶色くなっていたり黒い斑点になったりしていたら、その部分は避けましょう。
嫌な臭いがする
りんごから酸っぱい異臭がする場合は、腐り始めている可能性が非常に高いです。りんご本来の甘酸っぱい匂いではなく、鼻を塞ぎたくなるようなツンと突くような酸味を感じる匂いは大変危険ですので、避けるようにしましょう。
ただし、匂いの中でも消毒薬の匂いが強くて、見た目には問題がなさそうな場合は食べられる可能性があるので、甘酸っぱい異臭には気をつけましょう。
皮にシワがあり柔らかい
長期間放置しておくと水分が抜け、皮全体にシワが出てくるようになります。見た目や、匂い、表面の硬さなどに問題なさそうであれば食べられますが、美味しくはないでしょう。
また、表面の硬さがぶよぶよになってしまっているようであれば、それも傷んでいる証拠です。りんご本来の硬さがないようであれば、処分しましょう。
カビが生えている
りんごに白や黒っぽいカビが発生したら、直ぐに処分しましょう。カビが生えている部分だけ避ければ良いように感じますが、りんご全体にカビの菌が回っている可能性があります。
がくの部分からカビが侵入してなる芯カビ病や、傷口から増殖する青カビなどカビが発生する要因は多くありますので、カビを確認したら直ちに処分しましょう。
切ると芯の周辺が茶色い
りんごを切って芯の周辺が茶色いのは、内部褐変という現象が起きている可能性があったり、芯カビ病の疑いがあったりと様々な可能性が考えられます。
内部褐変とは、長期間保存したりんごの果肉が酸化して、茶色く変色する現象です。酸化しているだけであれば食べられますが、芯の周辺は芯カビ病の恐れもある可能性も考えられるので避けるようにしましょう。
りんごの中が変色してるのは腐っているの?
りんごの中が変色している際は、必ずしも腐っているとはとは言えませんが、美味しくは食べられません。
変色するのは長期間保存したり、品種それぞれの蜜の量であったりとこれらが主な要因になります。ここからは、これらの要因について詳しく解説していきます。
長期間保存をしていたため
りんごの収穫は秋~冬にかけて行われます。この時期に収穫したりんごが冷蔵庫などで貯蔵され、スーパーなどの店頭に1年中置かれています。このことから、りんごは長期間保存されて、消費者のもとへ渡っているのが現状です。
しかし、甘みの強いりんごなどは長期間保存すると、変色する場合が多いです。食べることはできますが美味しくはない可能性があるため、購入するときから慎重に選んでみてください。
りんごの蜜が原因であるため
りんごの蜜が原因で変色しているときは、蜜褐変という現象が起こっていると考えられます。
蜜褐変とは、蜜の部分が変色して腐る現象のことです。通常りんごの蜜は1か月~2か月過ぎると果肉の方へ吸収されますが、りんごの収穫後、冷蔵庫などでの貯蔵中にりんごの吸収が制限されることで水分の蒸散が上手くいかず、腐敗してしまいます。
これは蜜の多いりんごに見られる現象で、りんごを切ってみないとわからないため、切ってみて変色が見られた場合は食べないようにしましょう。
腐ったりんごは食べても問題ない?
結論から言うと、腐ったりんごは食べられません。
腐ったりんごには多くの細菌が増殖しており、誤って食べてしまうと吐瀉や下痢、吐き気、腹痛などの容態に見舞われてしまう危険性が高いです。そのため食べる前によく確認して、問題のないりんごを選んで食べるようにしましょう。
腐ること以外のりんごの気になる点について
購入してきたりんごを数日後に食べようとしたら、表面がベトベトしていて、農薬やワックスが使われているのではないかと思ったことがある方もいるでしょう。
また、後味が苦くて、傷んでいるのかななどと感じたことあるでしょう。このような、腐っているわけではないとわかっているけれど気になってしまうときに、どうすれば良いかを以下で解説していきます。
りんごの皮がベタついている
りんごの皮がベタついているときは、りんごから染み出してきたロウ物質によって、油あがりという状態になるのが原因です。決して農薬がついていたり、ワックスが塗られたりしているわけではありません。
また、りんごは熟してくるとリノール酸やオレイン酸が、皮に含まれるロウ物質を溶かすことでりんごの表面がべたつきます。これは傷み始めているわけではなく、りんご自身が乾燥するのを防ぎ、鮮度を保とうとしている状態であることを理解しておきましょう。
りんごの後味が苦く感じる
りんごの後味が苦く感じる理由は、りんごポリフェノールが原因です。これも、農薬などの苦みではありません。
りんごポリフェノールとは、強い抗酸化作用を持ったりんごの皮に多く含まれるポリフェノールの1種です。このポリフェノールにはカテキン、タンニンといった苦み要素が含まれているため、苦く感じます。
健康の効果が非常に高いので、少々苦くても食べるようにしましょう。
美味しいりんごの見分け方とは?
美味しいりんごを見分ける上で大切なポイントは、ヘタのついていないりんごのお尻部分です。
お尻の色が、黄色かオレンジ色になっているりんごを選びましょう。そして、りんごのお尻が平べったいものを選ぶようにしましょう。最後に、お尻のくぼみが深く変形していないものを選べば、美味しいりんごを食べられるでしょう。
りんごの保存方法と日持ち期間の目安
りんごを保存するためには、3つの方法が挙げられます。保存方法によって日持ちする期間が変わってきますので、あわせて確認していきましょう。
冷蔵保存の場合
まるごと保存する場合の日持ち期間は、約2か月です。ただし、りんごをそのまま冷蔵庫で保存すると、りんごが放出するエレチンガスが周囲の野菜や果物を傷ませる恐れがあるため、そのまま冷蔵庫に入れないようにしましょう。
キッチンペーパーや新聞紙などに包んでから、ポリ袋に入れて保存するのがおすすめです。りんごの乾燥を防ぐこともでき、鮮度を保って保存できます。
冷凍保存の場合
冷凍で保存する場合は、切ったりんごを長期保存したいときに最適です。保存期間は約1か月です。
冷凍する前に適当な形に切って皮を剥き、芯をとり除くようにします。ただし、品種によっては冷凍保存に向かないものもありますので、良く調べましょう。シナノゴールドやふじといった品種は冷凍保存におすすめです。
常温保存の場合
これまで冷蔵と冷凍で保存する場合を紹介しましが、りんごは基本的に、常温で保存する食材です。
常温保存する場合は、新聞紙やキッチンペーパーなどで包み、直射日光に当たるところを避けた場所で保存するようにしましょう。新聞紙などで包むことで、鮮度を保てるようになります。夏の暑い時期などは冷蔵庫などで保存しましょう。保存期間は約1か月です。
りんごを腐らせないために活用できるレシピ
りんごを購入する頻度が増えたり、つい購入しすぎたりして使いきれないまま処分してしまったことはありませんか。
ここでは最後に、りんごを使ったレシピを紹介していきます。りんごを腐らせてしまう前に、以下のレシピを参考にして食卓に取り入れてみてください。
パイシートで簡単!果肉たっぷり♡アップルパイ
見た目も可愛いアップルパイを作りました! 果肉がゴロゴロ♡
自家製グラノーラを敷いて焼き上げて
リンゴはジューシー、パイはサクサクで
最後まで飽きのこないように仕上げました。
ぜひご賞味ください♡
りんごを使ったスイーツと言えば、アップルパイを思い浮かべる方もいるでしょう。
こちらのレシピでは果肉をたっぷり使うため、りんごを2つ使用します。果肉がゴロゴロ入っていることで、最後までりんごの味を楽しめます。食後のデザートやおやつに、作ってみてはいかがでしょうか。
時短☆簡単りんごジャム
りんごジャムも、りんごの使い道に困ったときにおすすめの活用レシピです。少ない材料で作れるため、子供と一緒に作って、完成したら一緒に食べるのも良いでしょう。
ただし、市販のもののように酸化防止剤などが入らないため、作った後は1週間ほどで食べきるようにしましょう。
【豚肉りんご巻きバター醤油ソテー】ご飯が進む味!お弁当にも!
バター醤油の味がりんごの甘さとマッチして、ご飯が進む味になりますよ!
こちらは、少し萎びてきたりんごを使ったおかずレシピです。甘いりんごの味と調味料のしょっぱい味が合わさった、ごはんが進む1品です。食卓はもちろん、お弁当のおかずにも使えるのでぜひ作ってみてください。
腐る前に美味しくりんごを食べよう
りんごは日持ちしやすい果物であるだけに、旬の時期になるとついつい買いすぎてしまいますが、腐らしてしまっては元も子もありません。
りんごは健康に良くとても美味しい果物です。この記事を参考に、腐らせてしまう前に美味しくりんごを食べましょう。活用するレシピに悩んだときは、今回紹介したレシピも取り入れてみてください。