マグロ包丁の厳選11選!通販・老舗店の値段や日本刀との違いも解説!
マグロ包丁というと、マグロ解体ショーの時に職人さんが使っている姿を長い包丁をイメージするかと思います。あの大きなマグロ包丁、危険そうな見た目でも実は免許や届出がない一般の人でも購入できるということを知っていましたか?まるで見た目は日本刀のようで、外国人観光客にも人気のマグロ包丁ですが、いくらで購入できて、日本刀とはどう違うのか、その概要と合わせてマグロ包丁厳選11選を紹介します。
目次
まるで日本刀!伝統のマグロ包丁
あなたはマグロの解体ショーを見たことはありますか?見たことがある人であれば、解体の際に大きな日本刀のような包丁を使っているのを知っているかと思います。それが、マグロ包丁です。なかなか知る機会のないマグロ包丁の概要と、日本刀との違い、マグロ包丁の値段等を今回は紹介します。
そもそもマグロ包丁とは?
出典: https://serai.jp
そもそも、マグロ包丁とはどんなものを指すのでしょうか?第一として、その名の通りマグロを捌くための包丁のことを言います。それは誰でもわかりますが、実は一言でマグロ包丁といっても、刃渡り(刃の先から柄の直前)や素材が異なった様々なマグロ包丁があります。
マグロを捌くというのも普通のサイズの魚と違って、その作業は大変なものです。特にショーで用いるようなマグロは巨体なので、「解体ショー」というだけあって複数人がかりでまさに解体します。そのため、日本刀のような大きな包丁を用いて捌く必要があります。
マグロ包丁の種類と使い方
マグロを解体する際に用いられる包丁は細かく分けると、のこぎり、たちわり包丁、おろし包丁、本切り包丁、半丁切り包丁、の5種類あります。このなかでもマグロ包丁といわれているのは、「たちわり包丁」と「おろし包丁」です。
一番最初にその名の通りの「のこぎり」で頭とヒレを落とします。そして、まずはマグロ包丁の1つの「たちわり包丁」です。腹の横から背骨までを2つに切る、つまり断ち割りするためのたちわり包丁を背骨に沿って入れます。
次に、中骨から身を外すための「おろし包丁」を用います。これもまたマグロ包丁の1つです。これは特に刃渡りが長く、中には180cmのものもあるそうです。一般的な家庭でも使う機会のある、あの柳刃包丁の超特大版と考えると、驚きの大きさです。
マグロ包丁は、この長尺が最大の特徴であり、職人技の光る部分でもあります。その長さによっては、重さも普通の包丁とは違い、一人で扱うには重すぎます。不安定な長いマグロ包丁を使って、複数人がかりで息を合わせて見事に切り分けていく姿は、まさに職人であり解体ショーの見どころでしょう。
武器のようなマグロ包丁は日本刀とどう違う?
マグロ包丁は、刃渡り短いもので45cmほどですが、長いものは解体ショーで使われるような150cm、180cmのものもあります。長いマグロ包丁は一見日本刀のようで、少し危ない印象もあります。しかも、職人さん以外でもこのマグロ包丁は通販などで購入することが可能なので、一般の人でも入手できてしまいます。
それでは、日本刀とマグロ包丁はどのような違いがあるのでしょうか?あまり普段は知ることのない、マグロ包丁と日本刀の区別についてまとめました。
日本刀は美術品!マグロ包丁は調理器具
なかなか所持している人は少ない日本刀ですが、もちろん所持するにはそれ相応の届出と許可が必要です。治安の良い日本では縁がないかと思いますが、武器として作られた日本刀は警察の許可が必要です。一方で、あくまで展示するためのものであれば、美術品として教育委員会に届出をし、登録書がついていれば所持することができます。
では、マグロ包丁はというと、武器として作られたわけでもなく、展示する美術品でもありません。そのため、警察の許可や教育委員会への届出などがなくても、所持自体は誰でもできます。ただ、それこそ日本刀のように大きなものは値段も高価なものになりますので、一般的な包丁とは違って手に入れる人は少ないと思われます。
今では通販でマグロ包丁が購入できる時代ですが、日本刀のようなものまではいかなくとも、家庭でも扱えるような大きさのマグロ包丁も通販では購入可能です。老舗の鮨屋さんから、大きな魚も自分で捌くという本格料理派な方まで、気軽に手に入れることができます。それでは、厳選したマグロ包丁11選を値段も含めて紹介します。
厳選11選!おすすめマグロ包丁
ここまで、マグロ包丁を紹介してきましたが、通販で手に入るのであれば家でもマグロを捌いてみたい!自分で釣った大きい魚を捌きたい!という方もいるのではないでしょうか?
通販で気軽に購入してチャレンジできるものから、老舗の専門店で売られている完全プロ仕様のものまで、様々なマグロ包丁からチョイスした厳選11選を紹介します!
三條辰守作の黒打マグロ解体包丁180mm
まずは、手ごろな値段で手に入る小ぶりなマグロ解体用の包丁です。両刃の刃渡り180mmで、漁師さんの加工包丁や、水産加工場でも使用されているプロ仕様のものです。値段は4,000円ほどで手が届く範囲でマグロ包丁が手に入ります。重量も210gと比較的軽いので女性でも使いやすいです。
兼松マグロ切包丁540mm
こちらも手ごろな値段のマグロ切包丁で片刃の540mmです。値段は59,000円弱と通常の包丁に比べると高価ですが、業務用包丁の中でも比較的一般的なラインの兼松作のもので、刃研ぎも簡単で取り扱いも易しい包丁です。
堺孝行マグロ切包丁540mm
こちらは刃渡り540mmの片刃マグロ切包丁です。堺孝行というブランドは、600年の歴史があるという堺田刃物という伝統的な老舗ブランドの一つです。値段は57,000円弱と、この大きさでは比較的安価な値段で通販で購入できるので挑戦しやすいです。
堺孝行マグロ切包丁【特上】450mm
続いてこちらも堺孝行の老舗マグロ切包丁で、値段は70,000円ほどです。先ほどのものに比べてやや小さい刃渡り450mmなのですが、こちらは本格仕様の特上包丁で、値段も若干高くなります。切れ味抜群で、柄の部分は朴八角水牛柄と、見た目も美しくプロ志向の方にはうってつけです。
雪藤マグロ切包丁600mm
こちらは板前さん向けの包丁の雪藤というブランドの中のマグロ切り包丁です。刃渡り600mmで片刃で値段は83,000円程。全鋼製なので粘りがあり、研ぎやすく管理がしやすい包丁で、比較的値段も手が届く範囲と評判です。
水野鍛錬所の源昭忠 銀三シリーズ鮪切包丁300mm
こちらも、大きいマグロを部位ごとに切り分けられる包丁で、片刃の刃渡り300mmです。曲がりやすく粘りのあるしなやかな切れ味がある高品質な仕上がりになっています。小ぶりながらも値段は78,000円弱と本格的な包丁です。
藤次郎まぐろ切包丁白紙鋼シリーズ540mm
こちらも鋼製の藤次郎のマグロ切包丁です。日本古来の鋼製により切れ味に重視した本鍛造和包丁になります。値段は、鞘付きで138,000円とお高めですが、本格的な切れ味を体感できます。
築地の老舗包丁!有次のマグロ卸包丁
有次という400年以上の歴史と伝統のある老舗包丁ブランドのマグロ卸包丁です。大正12年に築地に移転してきて以来、築地の顔として親しまれ、ずらりと包丁が陳列された店内は外国人観光客にも人気のお店となりました。値段は鞘付きで、56,000円~85,000円ほどです。通販もありますが基本的には問合せになります。
正広のマグロ切包丁最上シリーズ
こちらは正広という、刃物鍛造で有名な岐阜県関市にある包丁製造トップメーカーのマグロ切包丁です。トップメーカーの最上シリーズというだけあって、切れ味は最高で使いやすさにも定評があります。値段は鞘付きの刃渡り600mmで、365,000円ほど(時価)とこちらも最上級ですが、その繊細な切れ味と気品の高い見た目に納得せざるを得ません。
明治5年創業の築地老舗、東源正久の鮪包丁
包丁からその品格と伝統を感じられる、築地の老舗包丁専門店の鮪包丁です。ここでは長尺といわれる、それこそ解体ショーで使用するような1,600mmのマグロ卸包丁も扱っています。長尺以外の様々なマグロ包丁も扱っていて、卸包丁も小さいものは450mmからあります。完全受注生産なので気になる方は直接問い合わせてみましょう。
名工に選ばれた清水正治のマグロ包丁
最後に紹介するのは、福井県伝統の越前打刃物を鍛造する伝統工芸士であり、名工に認定された清水正治氏のマグロ包丁です。小さいものは、刃渡り450mmのもので値段は75,600円になり、大きいものは刃渡り900mmで162,000円です。もちろん、それ以上のものも受注生産しています。
テレビ番組「和の総本舗」や「世界が驚く日本の職人」でも特集された美しく鍛えられた清水刃物のマグロ包丁は、築地などの専門業者にのみ卸されている完全受注生産制なので、一般の人ではなかなかお目にかかれません。
マグロ包丁を手に入れてみよう!
日本の伝統工芸品でもあるマグロ包丁は、職人さんだけが扱えるものかと思われがちですが、一般の人でも手にすることができる、ということはあまり知られていないかもしれません。その日本刀のような見た目に怖気づいてしまいそうですが、扱い方に十分注意すれば免許や届出等がなくても購入できます。
本格的な料理をしてみたい、釣りが好きで自分で捌いてみたい、と少しでも興味がある方は、思い切ってチャレンジしてみてはどうでしょうか?きっと周りの人は驚くと思いますよ。