2020年05月17日公開
2024年10月21日更新
道明寺粉の人気レシピ!定番の和菓子からおかずにも!レンジでもOK
道明寺粉を使った人気レシピをまとめました。桜餅に代表されるような和菓子作りだけでなく、おかず作りにも道明寺粉は活用できるレシピが満載です。基本の桜餅から電子レンジを使った簡単なアレンジ、揚げ物などのレシピも紹介しています。
道明寺粉とは?
道明寺粉は、もち米を蒸してから乾燥させて砕いた粒状の食材です。どんな風に誕生したのか、どんな特徴があるのか基本をおさえましょう。そして、道明寺粉を使った色々なレシピを紹介していきます。
道明寺粉の特徴
昨日、桜餅の道明寺粉の話したら「そんなもん知らねぇ」的な反応だったんだけどもこれって関東圏にないのかしら? 道明寺で開発された道明寺粉で作る和菓子だから”道明寺”って、こっちの人間にしたらすげーわかりやすい話なんだけども pic.twitter.com/BnGZyjGeYM
— 養生テーフ゜/タ"ウラキ"リ(P (@milinell) October 30, 2016
道明寺粉の歴史は古く、大阪府藤井寺市にある道明寺というお寺で最初に作られたため、道明寺粉と名付けられたとされます。千年以上前から保存食として使われていた歴史があります。始まりは、菅原道真公の伯母がお供えしたご飯を下げて乾燥させ、それを庶民に配ったそうです。
乾燥しているため、水分を吸わせて調理するのが一般的です。桜の葉で包みつぶつぶとした見た目の関西風桜餅や、茶席での和菓子材料としてよく使われます。そのため、和菓子材料を扱う店での購入や富澤商店などの製菓材料の通販ショップでの購入が可能です。
和菓子以外にも使える
【北鎌倉店 道明寺の桜蒸し】北鎌倉も少しずつ春めいてまいりました。
— 鎌倉 鉢の木 (@hachinoki_now) March 4, 2017
今月の北鎌倉店のおすすめは、道明寺の桜蒸し。蓮根のもっちりとした食感と桜の香り。一足早い春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。 #鎌倉 #北鎌倉 #和食 #kamakura pic.twitter.com/2AdhPEv6QA
道明寺粉は菓子食材として販売されていますが、和食でも使われます。道明寺蒸しといって魚介などを包んだ蒸し物や、衣として使った揚げ物が代表的です。もち米と考えれば、甘いお菓子だけでなく、塩気をつけた料理にへの活用の幅が広がります。お米と混ぜて炊けばおこわのようなむっちりとした食感になり、そのまま炒ればあられにもなります。
道明寺粉の人気レシピ【桜餅】
桜餅
【材料】
- 道明寺粉:150g
- 砂糖:70g
- 水:280cc
- 桜の葉の塩漬け:15枚
- こしあん:300gくらい
- 赤色色素
【作り方】
- 桜の葉は水に20分ほど浸し、塩抜きをしてキッチンペーパーで水分をふき取っておきます。
- こしあんは、15等分にして丸めておきます。
- 鍋に水と砂糖をいれ、赤色色素を少し加えて、砂糖を煮溶かします。
- 鍋の中が沸いてきたら道明寺粉を加えて5分ほど弱火で煮ます。
- 火を止めて、鍋の蓋をして30分ほど蒸らします。
- 5を15等分して丸く広げて、あんこを中心にして団子のように丸めて、桜葉で包んだら出来上がりです。
道明寺粉を使った基本でもあり、人気の桜餅レシピです。ぷつぷつとした食感が心地よく、桜葉の塩気が甘いお餅に良く合います。桜色にするため食紅を加えていますが、加えずに白いままの道明寺粉で半量分を作れば、紅白の桜餅を一度に作れるでしょう。専門店では色のついた道明寺粉も販売されています。
レンジで簡単いちご桜餅
【材料】
- 道明寺粉:180g
- 水:260cc
- 食紅:少々
- 砂糖:50g
- こしあん:200g
- いちご:10個
- 桜葉の塩漬け:10枚
【作り方】
- 桜葉をたっぷりの水に20分ほど漬けて塩をぬき、キッチンペーパーで水分をとっておきます。
- 耐熱容器に道明寺粉と水を加えて10分ほどおきます。
- 2に少しの食紅を加えて桜色にし、砂糖を加えてよく混ぜます。
- 600Wの電子レンジに2分かけて一度取り出し、ヘラで全体をよく混ぜます。
- 再び電子レンジに2分ほどかけて混ぜます。
- 粗熱がとれたら10等分にして、洗ってヘタを切ったいちごをあんこで包み、さらに5の生地で覆い桜葉で包み、出来上がりです。
桜餅の応用レシピで、いちご大福風にいちごを中心に包んでいます。道明寺粉は、電子レンジでも簡単に調理できます。指先でつぶれるほどの柔らかさを目安に、30秒ずつくらい加熱をしてください。一気に4~5分加熱すると、水分だけが蒸発しうまく蒸らしができないので、数回に分けて加熱するのがコツです。
桜餅のロールケーキ
【材料】
- 塩漬けの桜、桜葉
- 水:150ml
- 砂糖:20g
- 道明寺粉:100g
- 粒あん:120gくらい
- ホイップクリーム
【作り方】
- 塩漬けの桜と葉は、20分ほど水に浸してから、キッチンペーパーで水気をふき取っておきます。
- 鍋に水と砂糖をいれて中火にかけ、砂糖を溶かします。
- 砂糖がとけたところへ道明寺粉を加え、全体をゴムベラで混ぜながら弱火で4分ほど加熱します。
- 鍋の水分が無くなったら火を止めて、蓋をして15分蒸らします。
- ラップを敷いて、その上に4を均一の厚さになるように20cm四方くらいに広げます。
- 5の上に、奥側2cmくらいを空けて、全面に粒あんを広げます。
- ラップごと手前から丸めます。巻き終えたらラップの上から形を整え、10分ほどそのまま置きます。
- ラップを外し、1の桜と桜葉、ホイップクリームでデコレーションして出来上がりです。
小麦粉でスポンジ生地を巻いて作るロールケーキとは異なり、道明寺粉を使った和のロールケーキです。あんこを包んだ桜餅も良いですが、巻き方を変えたアレンジレシピになっています。デコレーションにホイップクリームを加えると、彩りがよくなり華やかになります。
道明寺粉の人気レシピ【和菓子】
道明寺粉のおはぎ
【材料】
- 道明寺粉:50g
- 砂糖:6g
- 熱湯:75ml
- 粒あん:120g
- Aきな粉:大さじ1
- A砂糖:大さじ1
- A塩:少々
【作り方】
- 耐熱ボウルに熱湯、道明寺粉、砂糖を入れてよく混ぜ合わせます。
- ラップをかけて10分蒸らします。
- あんこを4つに分け、2つは大き目に丸め、残りあんこは小さ目に2つ丸めます。
- 600Wの電子レンジに2を入れ2分加熱し、取り出してそのまま10分蒸らします。
- 4を4つに分け、2つは大き目に丸め、残りの生地は小さ目に2つ丸めます。
- 小さなあんこを大きなで生地で包み、小さく丸めた方は大きなあんこで包みます。
- 道明寺粉が外側になっている2つに、Aの材料をあわせたきな粉をまぶして出来上がりです。
もち米で作る人気のおはぎを、道明寺粉を使って作るレシピです。蒸してから丸める時に、生地が手につくようであれば、手のひらを水で濡らして丸めると作業がスムーズにはかどるでしょう。もち米を蒸してつぶすよりも、電子レンジを使うので簡単に作れて、少量のおはぎ作りにもおすすめです。
さつまいも餡の大福
【材料】
- 道明寺粉:70g
- 砂糖:大さじ1
- 熱湯:100ml
- さつまいも:1/3本(80g)
- 砂糖:大さじ1
【作り方】
- さつまいもをやわらかくなるまで茹で、皮をむいてつぶし、砂糖を混ぜておきます。
- 耐熱ボウルに、道明寺粉、砂糖、熱湯を入れて混ぜてラップで蓋をして15分蒸らします。
- 600Wno電子レンジに2を入れて3分加熱して、取り出したらそのまま5分蒸らします。
- 3の生地の粗熱がとれたら3等分して、1のさつまいもあんを包んで形を整えたら出来上がりです。
道明寺粉を蒸らしてから、粒がなくなるくらいまでつぶすと、大福もちのようにしっとりさのある生地になります。電子レンジを使った調理で、少量でも簡単に作れる和菓子レシピです。さつまいものあんは人気ですが、かぼちゃや枝豆などのあんでも作れます。
流しかん
【材料】
- A粉寒天:2g
- A水:80ml
- A砂糖:90g
- A道明寺粉:8g
- B粉寒天:2g
- B水:65ml
- B砂糖:50g
- Bあんこ:100g
【作り方】
- 道明寺粉をたっぷりの水に漬けて2~3時間置きます。
- 鍋にAの粉寒天、水を入れて火にかけ沸騰してきたら砂糖を加えます。
- 1の水を切り、再度水であらいぬめりを落とします。
- 2に食紅を少し加えて淡いピンク色にし、3の道明寺粉も加えて混ぜます。
- 流し缶に4を流し入れます。
- 鍋にBの粉寒天、水を入れて火にかけ沸騰したら砂糖を加えます。
- 6にあんこを加えて、弱火にかけながら混ぜます。
- 5の中の流し缶が冷えたところに、7を流し入れて冷えるまで置きます。
- 流し缶から取り出して出来上がりです。
羊かんの上に、錦玉を流してかためた二層の流し缶のレシピです。道明寺粉を水に浸して、ぬめりを落とすまで洗うと、透明感のある仕上がりになります。Aの材料だけを使い、錦玉という透明感のある和菓子作りもおすすめです。透明な容器に入れて固めれば、道明寺粉の粒が桜吹雪のように見えるゼリー菓子のようにアレンジできます。
寄せ道明寺
【材料】
- 道明寺粉:180g
- 砂糖:180g
- 水:180cc
- 食紅
- りんご:1/2個
【作り方】
- ボウルに道明寺粉、砂糖、水、少しの食紅を加えて混ぜ合わせ、冷蔵庫で一晩おきます。
- 型に1を入れて、蒸気のあがっている蒸し器で40~50分蒸します。
- 蒸し上がり、粗熱から取り出し冷まします。
- 型から取り出して適当な大きさに切り、りんごのすりおろしを添えて出来上がりです。
道明寺粉を蒸して作る、お餅のようなもっちりとした食感の和菓子です。一晩水に浸す時間と蒸す時間はかかりますが、調理工程は簡単です。食べる時にりんごのすりおろしを添えるので、甘い餅にさっぱりとした味わいが加わります。りんごのすりおろしの変色を防ぐため、レモン汁を少し加えるとよいでしょう。
道明寺の栗きんとん
甘栗とさつまいもであんをつくり、道明寺粉の生地で包んだ和菓子レシピです。道明寺粉の生地は、水に浸してから電子レンジで加熱する作り方で簡単です。この生地を使い、好みのあんやフルーツなどを包めば、手軽にもっちりとした和菓子を作れます。
道明寺粉の人気レシピ【おかず】
道明寺粉でカリカリ唐揚げ
【材料】
- 鶏もも肉:300g
- A白だし:大さじ2
- A酒:大さじ1
- Aみりん:大さじ1
- Aにんにくのすりおろし:少し
- B溶き卵:1個分
- B米粉:大さじ3
- 道明寺粉
- 揚げ油
【作り方】
- 鶏もも肉は余分な筋を取り除き、一口大に切ります。
- 1をビニール袋に入れてAの調味料を加えてよくもみ、1時間ほど冷蔵庫におきます。
- Bを合わせて、1の鶏肉にまぶし、道明寺粉を表面につけます。
- 揚げ油を160度ほどに熱して、3の鶏肉を弱火で揚げて出来上がりです。
道明寺粉を衣に使った、唐揚げのアレンジレシピです。噛んだ時にサクっとしたあられのような食感で、より人気のおかずになるでしょう。唐揚げの下味に醤油を使わずに白だしにして、道明寺粉の白い色合いが引き立つようにしています。
鯛の道明寺蒸し
【材料】
- 道明寺粉:50g
- 水:65ml
- だしの素:少々
- 鯛の切り身:2切れ
- 塩、酒:少々
- 桜の葉の塩漬け:2枚
- A水:150ml
- A白だし、みりん、醤油
- A水溶き片栗粉
【作り方】
- 水とだしの素を合わせて沸騰させ、道明寺粉を入れて30分つけておきます。
- 桜の葉の塩漬けは30分水に浸して、塩抜きをしておきます。
- 鯛の切り身に、塩と酒をふって10分置き、ラップをして600Wの電子レンジで1分加熱します。
- 3を取り出し、キッチンペーパーで水気をふき取ります。
- 1の全体を混ぜたら2等分して、ラップの上に広げ、その上に4の切り身をのせます。
- ラップのまま半分に折るようにして切り身を包み、ラップを外して桜の葉で包みます。
- クッキングシートの上に6を置き、蒸気の上がっている蒸し器に入れて5分蒸します。
- Aの材料を鍋に入れて、あんを作ります。
- 7を器に盛り付け、8のあんをかけて出来上がりです。
割烹料理店で提供されるような、道明寺蒸しのレシピです。難しそうに見えますが、電子レンジで少量を簡単に作れます。桜色に染めた道明寺粉を使うと、より彩りが美しいです。
鯛以外の淡泊な味わいの白身でも作れるレシピになり、もっちりとした道明寺粉にあんが良くからみ魚と一緒に味わえます。桜葉を使うおかずで、春のおもてなし料理としておすすめです。
道明寺のシュウマイ
シュウマイを小麦粉の皮で包む代わりに、道明寺粉をまぶして蒸したレシピです。シュウマイの具材はいつもと同じでも、外側がもっちりとした食感で包まれ、中華料理の点心のような仕上がりになります。小麦粉原料の皮を使わず、小麦アレルギーがあっても安心です。蒸す代わりに、揚げシュウマイへのアレンジもできます。
道明寺粉の蒸し肉団子
子どもに人気の肉団子を道明寺粉で包んで蒸すレシピです。もっちりとした食感は食べ応えをアップし、腹持ちも良くなります。基本的な肉団子に比べて、肉汁が団子の中にとどまりジューシーになり子どもにも人気のメニューになるでしょう。ポン酢やからし醤油につけて食べるのもおすすめです。
道明寺粉の色々なレシピを作ってみよう!
キュアやのもり( @yanomori )特製桜餅-!あんこを煮詰めて道明寺粉をふやかして蒸すところからはじまってるよ! pic.twitter.com/AKgusOxIYe
— みろ (@mirokan) May 6, 2020
道明寺粉は、お餅のような食感を味わえる食材です。和菓子材料としてだけでなく、和食や中華料理のおかずにもなります。常温で長期間の保存もでき、一度で使いきれなくても安心です。人気の桜餅から割烹のような料理に挑戦して、料理のバリエーションを増やしてください。