ドロドロカレーの作り方|サラサラになる原因や対処法も解説

美味しいドロドロカレーを作りたいのに上手くいかない、と悩むことはありませんか。本記事では、カレーがサラサラになる理由を解説し、ドロドロカレーを作る方法を解説しています。失敗せず美味しいカレーを作りたい方はぜひチェックしてみてください。

ドロドロカレーの作り方|サラサラになる原因や対処法も解説のイメージ

目次

  1. 1カレーがドロドロにならず水っぽくなる原因
  2. 2カレーにとろみをつけてドロドロにするには?
  3. 3カレーがドロドロになりすぎた場合の対処法
  4. 4ドロドロカレーのおすすめレシピ
  5. 5美味しいドロドロカレーを作ろう

野菜や肉の旨味が溶け込んだカレー。大好きな方も多いのではないでしょうか。しかし、水っぽいカレーは味がぼやけてあまり美味しくないものです。


「レシピ通り作ったのに仕上がりがシャバシャバになった」
「カレーのとろみってどうやってつけたらいいの?」
など、カレー作りでとろみに関する悩み事も耳にします。


本記事では、カレーがサラサラになる原因、サラサラになったカレーをドロドロに変えてしまう方法に加え、いつものカレーを使ったアレンジレシピも紹介しています。


記事を読めば、カレーが水っぽくサラサラになってしまう理由や、カレーにとろみがつく仕組みを理解できます。また、紹介しているとろみのつけ方を実際に試していただくことで、美味しいドロドロカレーが作れるようになるでしょう。


今までカレーがドロドロにならず悩んでいた方、ドロドロカレーが好きという方はぜひこの記事を読んでみてください。

カレーがドロドロにならず水っぽくなる原因

カレーがドロドロにならず水っぽくなる原因にはどんなことが考えられるでしょうか。


最初に、カレーがドロドロにならず水っぽくなる原因を解説します。


普段のカレー作りで当てはまることはありませんか?

水分量の多い具材が入っている

春先に出回る新ジャガイモや新玉ねぎなどは具材に使うと、みずみずしい分カレーが水っぽくなりがちです。


また、手軽に使える冷凍シーフードなども水気が多いので、全体の水分量が増えてしまいます。


水分が多い具材を入れるときは、加える水の量を減らすと良いでしょう。

ルーを入れるときに火を止めていない

カレールーは火を消さずに沸騰しているお湯に入れると、ダマになってしまいます。これはルーに含まれるデンプンが固まってしまうからです。


ダマになってしまうとその後うまく溶けなくなり、とろみがつかないままサラサラのカレーに仕上がってしまいます。


ルーがダマになるのを防ぐため、ルーを入れるときは一旦火を止めて、少し煮汁を冷ましてからにしましょう。

アミラーゼを含む食材や調味料が入っている

アミラーゼは酵素の一種で、デンプンを分解する性質を持っています。人の唾液にも含まれていますし、身近な食材や調味料にも含まれているのです。


アミラーゼを含む食材や調味料は次のようなものがあります。


・大根
・パプリカ
・キャベツ
・かぶ
・バナナ
・ショウガ
・キウイ
・梨
・味噌
・しょう油
・ハチミツ
などです。


そもそも、カレールーには小麦粉のデンプンが含まれており、デンプンが糊化することでとろみがつきます。


ですから、アミラーゼを含む食材や調味料がカレーに入っていると、カレーのとろみを分解しサラサラになってしまうのです。

ルーを入れたあとの加熱不足

カレールーを使ってカレーを作る場合、ルーを入れるまでに具材をよく煮込みますね。


実はルーを入れた後もよく煮込む必要があります。


先に述べたように、ルーにはデンプンが含まれています。このデンプンが加熱されることによってカレーはとろみがついてドロドロになるのです。


ですから、火を消してルーを入れてよく溶かしたら、再度よく煮込みましょう。煮込み時間はパッケージの表示を目安にします。

ルーではなくカレー粉を使っている

カレールーではなくカレー粉を使う方もいるでしょう。


カレー粉を使う場合はとろみがつきにくいです。カレー粉には、ルーのようにデンプンが含まれていません。


ですから、カレー粉を使ってカレーを作る場合には、後述のとろみつけの方法を参考に、別にとろみをつける必要があります。

カレーにとろみをつけてドロドロにするには?

カレーはサラサラよりも、ドロドロしているほうが好きな方も多いでしょう。


お店で出てくるカレーもしっかりとろみがついているとより美味しく感じられませんか?


カレーにとろみをつけるにはどんな方法があるでしょうか。


次はその、カレーにとろみをつける方法を解説します。

すりおろしたジャガイモを入れる

前述の通り、カレールーで作るカレーのとろみの素はデンプンです。すりおろしたジャガイモを入れてもとろみをつけることができます。すりおろすのが手間なら、ホクホク系の男爵イモをカットして具材に加えてもとろみつけになりますよ。

水溶き片栗粉を入れる

水溶き片栗粉と言うと、和食や中華のとろみつけとして知っている方も多いでしょう。実は同じようにカレーにも使えます。


使うときは、一気に大量に入れるとダマになったり固くなりすぎたりするので、少しずつ様子を見ながら入れていくのがコツです。


とは言え、片栗粉は粘りも出てしまうので、可能なら小麦粉のほうが適しています。片栗粉は小麦粉の代用品と考えましょう。

牛すじを入れて煮込む

牛すじにはコラーゲンが豊富に含まれています。カレーの具材として煮込むとコラーゲンが煮汁に溶け出しとろみになります。


また、牛すじは水分量が少ないので、カレーの味を薄めることなくとろみを調節できるのがメリットです。


さらに、煮込むほどコクと旨味が加わるのでおすすめです。

チーズを適量入れる

チーズにはもともととろみがあるので、カレーに加えることでとろみをつけることができます。


ただし、チーズの味はカレーの味にも影響するので、使うのは少量にとどめましょう。


ですから、あまりにもサラサラしているカレーのとろみ付けの方法としては向いていません。

オクラなどの粘り気の強い野菜を入れる

粘り気の強い食材の代表と言えばオクラでしょう。オクラをとろみつけに使うときは、1本をそのまま入れるのではなく、ざっくりとでも刻んで入れた方が良いです。


煮込む間にとろけて、より一層ドロドロ感が強くなります。

つぶしたバナナを入れる

すりつぶしたバナナを入れることもあります。バナナを入れると、カレー全体の味はマイルドになります。辛みを抑えるときにも使える方法です。


食材によっては、カレー本来の味に影響する場合もありますので、味を見ながら少量ずつ加えるようにしましょう。

ブールマニエを入れる

聞き馴染みのない方もいるかもしれませんが、ブールマニエとはフランス料理でのとろみつけの材料です。小麦粉とバターを練り合わせて作られます。


これをカレーに入れると、ダマになることなく上手にとろみをつけることができます。


カレーに加えるときは、少量の煮汁で伸ばしながら加えるのがポイントです。


ちなみにブールマニエは、レンジで温めたバターに同僚の小麦粉を加えて混ぜるだけで簡単に作れますよ。

ルーを入れる前にはちみつを加える

ハチミツはそのものがトロっとしているのが特徴ですね。ハチミツも使い方次第でカレーのとろみつけに応用できます。


ポイントは、ルーを入れる前にハチミツを加えよく煮込んでおくことです。理由は、ハチミツには先に述べたアミラーゼが含まれているからです。


間違って仕上げに加えると、カレーがドロドロからサラサラになってしまいますので注意しましょう。

煮込むときに蓋をしない

カレーをドロドロにするには、基本的にある程度の水分を飛ばしていく必要があります。


具材を煮込むときは蓋をしていても、ルーを加えた後は、蓋を外すかずらすなどして煮込みながら水分を飛ばしていくのが良いでしょう。

75℃以上で20分以上加熱する

ドロドロカレーがサラサラになってしまう原因のアミラーゼは、75℃以上の温度で20分以上加熱するとデンプンを分解する効力を失います。


カレーの隠し味として味噌やしょう油を入れと良いと聞いたことがあるでしょう。


この味噌やしょう油にもアミラーゼが含まれています。使う場合は、ルーを入れる前に加えて煮込んでおけば、ドロドロの仕上がりになります。

水溶き小麦粉を入れる

水溶き小麦粉を入れる方法は、カレーをドロドロにする一般的な方法です。小麦粉をそのまま入れるとダマになってしまうので、必ず水に溶いてから加えるのがコツです。


また、小麦粉を加えると焦げ付きやすくなります。煮込む際は火加減に注意しましょう。

ルーを追加投入する

カレーの水分量が多く味が薄くてサラサラしている場合は、ルーを追加します。


水分量とルーの割合が合っていないだけですので、ルーを増やしてやればよいのです。


ただし、入れすぎると濃すぎてドロドロになりすぎてしまいます。


そこでおすすめなのが、フレークタイプのカレールーです。チャック式の袋に入って売っていますよ。これなら、少量ずつ必要なだけルーを足すことができるので便利です。

カレーがドロドロになりすぎた場合の対処法

カレーが水っぽくなる原因、カレーをドロドロにする方法を見てきました。


では、カレーがドロドロになりすぎた場合の対処法にはどんな方法があるのでしょうか?


次に、ドロドロになりすぎたカレーをサラサラにする方法を見ていきます。

トマトジュースや野菜ジュースを加えてみる

カレーが思いのほかドロドロになりすぎた場合、つい水を入れてしまいがちですが、そうするとカレーが薄まってしまい味がぼやけてしまいます。


そこでトマトジュースや砂糖が入っていない野菜ジュースを使うと、野菜の旨味を加えながら水分も足すことができます。

水を追加する

そもそも、カレーがサラサラになってしまう原因のひとつは、水分量が多いことです。


ということは、ドロドロになりすぎる場合、水分量が足りていないということがあります。


ルーと水分量にはちょうど良いバランスがあります。ルーを入れすぎたと感じたら水を足してみましょう。


ただし、少量ずつ加えるようにします。

牛乳や豆乳を加えてみる

カレーの種類にスパイスカレーというのがあります。スパイスカレーはカレールーではなくスパイスからカレーを作ります。その際ヨーグルトを入れますが、その代用品として牛乳を使うこともあります。


カレールーでのカレーをドロドロからサラサラにしたい場合、ヨーグルトよりも牛乳のほうがサラサラで効果的です。乳製品なので、加えるとコクが出ます。


さらに牛乳の代わりに豆乳もおすすめです。


ただし、仕上げに加えて加熱しすぎないこと。分離して美味しくなくなってしまいます。

ドロドロカレーのおすすめレシピ

カレーは作ったその日よりも2日目のほうが美味しいと言われています。それにはしっかりとした理由があり、具材の甘味や旨味、スパイスなどの角がとれ、カレー全体が熟成されるからです。


そんなせっかく美味しいカレーをカレーライスだけで終わらせるのはもったいない!ということで、ドロドロカレーを使ったアレンジレシピを3点紹介します。

カレーリメイク♪カレーライスピザ

カレーリメイク♪カレーライスピザ
残ったカレーとご飯を混ぜて平らに広げピザ風にリメイク♪
具材も家にある材料で出来るので簡単( ˶'-'˶)

まさにいつものカレーライスのピザ版といったレシピです。


カレーと混ぜたご飯を平らにしてフライパンでこんがりと焼きます。


これだけでも良いですし、レシピのように卵やツナなどトッピングをしても楽しめますね。

熱々とろ~り♪【フライドポテトとカレーのチーズグラタン】

熱々とろ~り♪【フライドポテトとカレーのチーズグラタン】
冷凍フライドポテトと残り物のカレーを使った簡単リメイク!
材料を焼くだけなのに、美味しいカレーポテトグラタンが作れます♪

メインとなるポテトは、なんと冷凍のフライドポテトです。


わざわざジャガイモの皮むきやスライスするなどの手間も必要ありません。


耐熱容器に入れてトースターで焼くだけの楽ちんグラタンです。

【余ったカレーで】カレーうどん

【余ったカレーで】カレーうどん
◎離乳食完了期〜ok 余ったカレーやレトルトで作る簡単カレーうどん♪ 簡単に栄養たっぷりなうどんが出来上がるので
忙しい日や一品で済ませたい時などにどうぞ◎

カレーには具材として肉や野菜などがたっぷり入っていますね。


本レシピでは、残ったカレーを出汁で伸ばして再度とろみをつけます。あとはゆでたうどんにたっぷりかければ、栄養満点カレーうどんの完成です。


調理時間5分というお手軽さも魅力ですね。

美味しいドロドロカレーを作ろう

カレーが水っぽくなる原因やとろみをつける方法を見てきました。


カレーがサラサラで水っぽくなるのにはさまざまな原因があります。そして、原因によって対処法が違いますね。


自分のカレーがサラサラになってしまったら、本記事を思い出してみてください。当てはまる原因があるかもしれません。


サラサラの原因に合ったとろみの対処法を実践すれば、美味しいドロドロカレーが作れるでしょう。


ぜひ一度、試してみてください。

Thumbカレー粉の代用品には何がある?使うときの注意点もあわせて紹介 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbカレールーが足りない時の対処法とは?代用できる食品も紹介 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbスパイスカレーが物足りない原因とは?対処法やおすすめレシピも紹介 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ