2019年02月20日公開
2024年09月05日更新
道明寺粉とは?桜餅以外の使い方・粉の戻し方も紹介!
道明寺粉がどういうものか知っていますか?道明寺粉は関西風の桜餅などに用いられる、つぶつぶの食感が美味しい和菓子の材料です。道明寺粉はもち米を砕いてできており、使い方には事前に戻しておくなど一工夫が必要です。今回は知っているようであまり知られていない道明寺粉についてその詳細を調査してみました。道明寺粉の上手な戻し方や、桜餅の材料に使う以外の使い方、美味しい活用レシピ、また道明寺粉がない時の代用品についても紹介しています。
道明寺粉とは?
道明寺粉という食材を知っていますか?主に関西風の桜餅など和菓子を作る際に使われる、つぶつぶとした食感が特徴の粉です。今回は道明寺粉がどんなもので、どのように使うものなのか、その詳細についてまとめてみました。知っているようで知らなかった道明寺粉について、本記事を参考に是非チェックしてみてください!
原料はもち米
道明寺粉の原料はもち米です。もち米を蒸して乾燥させたものを、道明寺糒(ほしいい)と言いますが、これを粗く砕いたものを道明寺粉と呼んでいます。最初に道明寺粉が作られたのが道明寺という大阪の尼寺だったことから、この名が付いたとされています。
桜餅にも使われている
道明寺粉がもっともよく使われるのは和菓子作りで、なかでも関西風の桜餅を作る時には欠かせない材料となっています。関西風の桜餅は、関東の桜餅と同様に桜の葉で外側を包んだものですが中身が異なります。関東風はあんをクレープのような生地で包むのに対し、関西風は道明寺粉で作ったお餅で包みます。
つぶつぶ食感が特徴
道明寺粉はもち米を粗く砕いて作られており、蒸しあげるとその食感は大変特徴的です。もっちりつるりとした食感はお餅ならではで、さらに粗く砕かれているためつぶつぶとした食感が残ります。和菓子作りの他に、シュウマイの皮の代用にしたり、天ぷらの衣の仕上げに使えばつぶつぶ食感がアクセントになり、とてもおいしい一品になります。
目の粗さに種類がある
道明寺粉は目の粗さによって種類が分かれます。これは、もち米を砕くときの粗さの違いによるもので、一般的に粗めに砕いた「1/2」と、より細かく砕いた「1/4」で分かれています。道明寺粉の目の粗さの違いは、食感の違いにもつながりますので、好みで選ぶと良いでしょう。もちもちとした食感を楽しむなら1/2のタイプを、なめらかに仕上げたいなら1/4タイプがおすすめです。
道明寺粉の栄養と効能
道明寺粉の栄養と効能について簡単に紹介しましょう。道明寺粉はごくシンプルな材料から作られています。材料はもち米と、色付きの場合の着色料のみです。そのため栄養面でも一般的なもち米と同じ栄養素を持ちます。代謝を高め運動機能を維持する作用があり、脂質やミネラルも含まれており、体の健康バランスを整えるのに役立ちます。
道明寺粉の桜餅以外の使い方
本項では、道明寺粉の桜餅以外の使い方についてまとめてみました。道明寺粉を天ぷら粉や、パン粉の代用にするアイディアも紹介しています。また、家に道明寺粉がないときに他の物で代用できないかについても調べましたのでチェックしてみましょう。
他の和菓子に使う
道明寺粉を桜餅以外の和菓子作りに生かすのはいかがでしょうか?つるりとした食感は、特に小豆あんとの相性が抜群です。もち米の代用品としておはぎをつくったり、団子づくりに活用するのもおすすめです。
料理に使う
道明寺粉は和菓子だけに使うものだと思っていませんか?実は和菓子だけでなく料理にもさまざまな使い方ができ便利なので覚えておきましょう。天ぷらを作る時に衣をつけた最後に道明寺粉をまぶすと、さっくりと揚がって美味しく仕上がります。また、シュウマイの皮の代用に使ったり、パン粉の代わりに肉団子や魚にまぶすのもとても美味しいのでぜひチャレンジしてみてください。
あられにすると大量活用できる
道明寺粉が大量に余ってしまったら、こんな使い方はいかがでしょうか?鍋に道明寺粉を入れ、弱火から中火でじっくり煎ると粒がふっくらとしてきて、あっという間にサクサク食感がおいしいあられが完成します。仕上げに塩をふってもおいしいので、おやつにひとついかがでしょうか?
道明寺粉がないときの代用方法
道明寺粉が家にない時の代用方法について調べてみました。道明寺粉は原料がもち米ですので、代用品としてもち米や、ご飯(お米)を使うという方法があるようです。しかし、砕き具合や粒の大きさが異なるため、仕上がりは食感が若干道明寺粉を使う場合と異なってしまうようです。
道明寺粉の戻し方
初めて道明寺粉を使うときは、使い方が分からないという人も少なくないと思います。道明寺粉はもち米でできているため、使う際には戻す必要があります。本項では道明寺粉の戻し方について解説しています。蒸し器を使った戻し方と、お手軽に電子レンジを使った戻し方があるので、両方見てみましょう。
蒸し器を使った戻し方
蒸し器を使った道明寺粉の戻し方について説明します。まず、道明寺粉に砂糖を加えて混ぜ、熱湯を注いでまぜフタをして10分蒸らします。次に蒸らした道明寺粉を、オーブンペーパーを敷いた蒸し器の上に平らに乗せ、蒸気の上がった状態で15分、中火で蒸しあげ完成です。
電子レンジを使ってもOK
蒸し器がない場合、電子レンジを代用しても道明寺粉を戻すことができます。電子レンジを使った戻し方について紹介しましょう。まず、耐熱ボウルに道明寺粉と砂糖、水を入れて混ぜ、熱湯を加えます。ラップをして10分ほど蒸らします。次に、ふんわりラップをかけてレンジ500wで2分加熱し、そのまま15分蒸らして完成です。
道明寺粉の桜餅やおすすめレシピ
本項では道明寺粉を使ったレシピを紹介します。定番の関西風桜餅や、道明寺粉が余ったときに使えるアイディアレシピを紹介しています。さまざまな和菓子、料理に使える道明寺粉を上手に活用してみましょう!
電子レンジでできる「関西風の桜餅」
道明寺粉を使うおすすめのレシピ、まず最初に紹介するのは電子レンジを使って簡単に作れる関西風の桜餅の作り方です。レシピは桜餅8個分の分量です。
- 道明寺粉(80g)
- グラニュー糖(10g)
- 熱湯(140㏄)
- こしあん(160g)
- 塩漬けの桜の葉(8枚)
- 塩漬けの桜の花(適宜)
- 手水シロップ用の砂糖(適宜)
- 耐熱容器に道明寺粉と砂糖入れて混ぜ、熱湯を注いだらざっと混ぜラップをしておく
- こしあんは20gずつ丸めておく
- 塩漬けの桜の葉と花は水洗いし、10分程水につけて塩抜きし水気をふく
- 手水用に水と砂糖を1対1で合わせ、鍋で沸騰させシロップを作る
- 1の道明寺粉をレンジ500wで2分加熱し、そのまま15分蒸らす
- 蒸したら粘り気が出るようしゃもじで軽く混ぜ、手水をつけながら8等分にして丸める
- 道明寺を平らにし、中央にあんを乗せて包む
- 桜の葉で包んで花を飾ればできあがり
アレンジ自在「道明寺粉で作る変わり串だんご」
続いて紹介する道明寺粉のおすすめレシピは、3種の味わいが楽しい変わり串だんごです。鳴門金時のいもペーストや、磯辺もち風、みたらし味などどれも絶品です。道明寺粉ならではの柔らかい食感をお楽しみください!分量は串だんご6本分です。
- 道明寺粉(100g)
- 水(120ml)
- 上白糖(10g)
- 塩ひとつまみ
- 鳴門金時ペースト(60g)
- 醤油(適量)
- 焼きのり(適量)
- 醤油(大さじ1)
- みりん(大さじ1)
- 上白糖(大さじ2)
- 水(大さじ3)
- 片栗粉(小さじ1)
- 耐熱ボウルに水と道明寺粉を入れ軽く混ぜ合わせてラップをし、レンジ600wで4分加熱する
- 加熱したらそのまま7分蒸らす
- 2に上白糖と塩を加え、ゴムベラで潰すように混ぜる
- 手に水をつけながら18等分にして丸め、串に刺す
- フライパンに油をなじませたら団子を焼いていく
- 団子2本に鳴門金時ペーストを塗る
- 団子2本には表面に醤油を塗り、焼きのりをのせる
- 団子2本には黄字の材料を合わせて加熱したみたらしのたれを塗って完成
お花見弁当にもぴったり「シウマイ」
最後に紹介する道明寺粉のおすすめレシピは、お花見弁当にもピッタリの華やかさ道明寺粉で作るシウマイです。シウマイの皮の代わりに道明寺粉をまぶして、つぶつぶ食感がおいしい一品になりました。分量は15個分です。
- 豚ひき肉(300g)
- 玉ねぎ(2分の1個)
- 椎茸(1個)
- 桜の葉の塩漬け(3枚)
- 醤油(大さじ2)
- 砂糖(大さじ2)
- ごま油(大さじ1)
- 片栗粉(大さじ3)
- 鶏ガラスープの素(小さじ1)
- 生姜(チューブ3センチくらい)
- 玉ねぎと椎茸をみじん切りして赤字の調味料、ひき肉と混ぜる
- 15等分して丸める
- 深めの小鉢に道明寺粉を入れ、シュウマイのタネを入れて容器を回すようにしてまぶす
- 蒸し器に桜の葉を置き、シュウマイを並べる
- 12~13分ほど蒸したら完成
道明寺粉で手作り桜餅を作ってみよう!
桜餅を始めとする和菓子を作る時に使われる道明寺粉は、もち米を砕いた食品です。蒸し器やレンジで戻すとつぶつぶの食感がおいしく、和菓子だけでなく天麩羅の衣やシュウマイの皮代わりにもなり便利です。今回は道明寺粉の基本の使い方や、おすすめレシピをまとめました。道明寺粉で手作りの桜餅を作ってみましょう!