2018年11月14日公開
2024年08月16日更新
ポテトサラダの味付けのタイミングとコツは?人気の味も紹介!
ポテトサラダは簡単に作れて皆に人気のメニューです。材料も作り方もシンプルなのに、「これは美味しい!」と感じるポテトサラダに出会うことがあります。ポテトサラダの味付のコツはいったい何なのでしょうか?隠し味として何を加えるかも大事ですが、味付けのタイミングもとても大事です。今回は美味しいポテトサラダを作りたい人のために、味付けのタイミングとコツについて紹介します。さらには人気のポテトサラダアレンジレシピまでありますので見逃せません。
目次
ポテトサラダがより美味しくなる味付けやコツを覚えよう!
ポテトサラダは誰もが知っている人気の定番サラダのひとつです。ポテトサラダの材料はジャガイモを中心とする野菜などと調味料。どこででも簡単に手に入る材料で、しかも作り方はシンプルです。
誰もが簡単に作れるような気がするポテトサラダ。それなのに、「美味しいポテトサラダ」と「残念なポテトサラダ」の違いが出てくるのはなぜでしょうか?いつものポテトサラダがワンランク上の美味しいポテトサラダになるように、味付けのタイミングやコツについて押さえておきましょう!
ポテトサラダには男爵いもがおすすめ
ポテトサラダ作りで大切なことは、まずはメインの材料であるジャガイモ選びです。ジャガイモにはいろいろな種類がありますが、ポテトサラダに最も向いているのは「男爵」です。
ポテトサラダに使うじゃがいもは、男爵以外ですと「キタアカリ」でも大丈夫です。「男爵」は澱粉を15%も含んでいて、ホクホク感とジャガイモ独自の甘味があるのが特徴です。煮崩れしやすい品種で、ポテトサラダやコロッケに向いています。ポテトサラダのレシピによっては、あえて新じゃがいもを使う場合もあります。粉質のじゃがいもとちがって、軽い感じのポテトサラダに仕上がります。
じゃがいもの茹で方のポイント
美味しいポテトサラダを作るには、まずはじゃがいもの茹で方にコツがあります。洗ったじゃがいもは「丸ごと茹でる」こと。「水から低温で茹でる」ことが大切です。
ポテトサラダを作る時に、じゃがいもを切ってから茹でると確かに火の通りは早いです。けれども栄養や美味しさが逃げてしまいますので、丸ごと茹でるのがおすすめです。そして、低温でゆっくり茹でると、アミラーゼという酵素の働きにより甘味を増やすことができます。皮がはじけないように、ゆっくり茹でましょう。大きさにもよりますが、20分ほどで茹で上がります。
じゃがいもの皮は熱いうちに剥こう
美味しいポテトサラダを作るコツは、じゃがいもの皮をむくタイミングにもあります。低温で水からゆっくり茹でたじゃがいもは、熱いうちに皮をむきます。ポテトサラダを作る時には熱々のじゃがいもの皮をむくのが少し大変ですが、ペーパータオルやふきんなどを使って手早くむいてしまいましょう。
使う野菜は塩を振って水気を絞っておく
ポテトサラダに入れる玉ねぎやきゅうりなどの野菜は、薄く切って軽く塩でもんでおきます。しんなりしたら水気をよく絞るのが、ポテトサラダ作りのコツのひとつです。この作業をはぶくと、水っぽい仕上がりのポテトサラダになってしまいます。こんなひと手間の積み重ねで、美味しいポテトサラダができあがります。
塩・胡椒などの味付けのタイミングは熱いうちに
美味しいポテトサラダを作るには、味付けのタイミングがとても大切です。ポテトサラダの材料を、ただ混ぜ合わせればいいというわけではありません。
茹で上がったじゃがいもは熱いうちに皮をむきました。引き続き熱々のうちに塩・胡椒の味をつけてつぶしてしまうのが、ポテトサラダ作りのコツです。この味付けのタイミングがとても大事です。じゃがいもを熱いうちにつぶすと、でんぷん質の粒子がこわれずホクホクとした美味しいポテトサラダに仕上がります。冷えてからつぶすと粘りが出てしまうので、ホクホクとした食感のポテトサラダになりません。
マヨネーズの味付けのタイミングは粗熱がとれてから
美味しいポテトサラダを作るには、マヨネーズの味付けのタイミングも大切です。じゃがいもの粗熱がとれて50~60℃になった時に、マヨネーズを入れるのがポテトサラダ作りのコツです。つぶしたじゃがいもの上に手をかざしてみて、ほんのりと温かさが感じられるくらいの時です。
この味付けのタイミングですと、ジャガイモとマヨネーズの味がよく馴染んで美味しいポテトサラダになります。もし熱いうちにマヨネーズを入れてしまうと、熱によってマヨネーズが分離してしまい、「残念なポテトサラダ」になります。マヨネーズの材料である卵黄、酢、油に分かれてしまい、そのうちの卵黄は熱で固まるので、ポテトサラダの食感が悪くなります。
ポテトサラダがぐんと美味しくなる隠し味とは?
酢と砂糖で風味とコクが広がる
ポテトサラダに加える隠し味は、それぞれのお好みです。甘酸っぱい味のポテトサラダが好きな方は、酢と砂糖を加えてみましょう。ポテトサラダに加える酢としては、穀物酢や米酢以外に、リンゴ酢、白バルサミコ酢などもあります。果物を使った酢もいろいろな種類がありますので、お好みのものをポテトサラダ作りに試してみましょう。
コンソメで洋風の簡単味付け
洋風の味付けのポテトサラダを作りたい時には、コンソメを加えてみましょう。ポテトサラダを作る時には顆粒タイプが使いやすいですが、固形の場合は細かく砕いて加えます。コンソメを使うと下味がしっかりつきます。マヨネーズの量を減らすことができて、ポテトサラダのカロリーを下げることができます。
練乳で優しい味わいに
ポテトサラダに練乳を入れるだなんて、と思われるかもしれませんが、コクが加わって優しい味わいになります。お子様にも人気の味付けのポテトサラダになります。
粉チーズでコクとまろやかさを
ポテトサラダに粉チーズを入れると、コクとまろやかさが加わります。加えるタイミングは、マヨネーズを混ぜ合わせたあとです。パルメザンチーズを削って使えば、美味しさはさらにアップ。
わさびでツンと香る大人味付け
ワサビを隠し味に加えると、ピリッとした大人のポテトサラダを作ることができます。写真のような生わさびは風味が抜群ですが、チューブのワサビでもちろん大丈夫です。
マスタードでピリッと爽やかに
ポテトサラダに粒マスタードを入れると、風味がよくなりさらに美味しくなります。ブラックペッパーを振っても、ピリッと切れのあるポテトサラダになります。
味噌で味に深みを
和風の味付けのポテトサラダにしたい時には、味噌を隠し味に使ってみましょう。ポテトサラダに味噌を加えるのは意外なことと思われるかもしれませんが、マヨネーズと味噌は相性がいいものです。いつものポテトサラダの味にコクと深みをプラスしてくれます。
醤油で香りをプラス
和風の味付けのポテトサラダにしたい時に加えたくなるのは、やはり醤油です。和食の献立としてポテトサラダを作るのであれば、醤油を隠し味に加えたポテトサラダが他のおかずとも調和します。また、わさびをいっしょに加えると、お酒のつまみとしても人気のポテトサラダになります。
ポテトサラダの簡単人気味のレシピを紹介!
ここからは美味しいポテトサラダのレシピを紹介します。ポテトサラダは隠し味により様々なアレンジがあります。自分好みのポテトサラダ、家族が好きなポテトサラダ、お酒に合うポテトサラダ、おもてなしに使えそうなポテトサラダなどいろいろバリエーションが考えられます。まずはここでは簡単なレシピ、次にはアレンジレシピを紹介します。
レンジを使って簡単調理「コンソメ風味のポテサラ」
ポテトサラダにコンソメを加えると、下味がしっかりつきます。加える隠し味によって、いつもと違った味になるポテトサラダ。こちらは洋風に仕上げたい時におすすめです。コンソメにはすでに塩分が含まれていますので、最後に加える塩・胡椒は味を整える程度です。
- じゃがいも(男爵)3個(300g)
- 人参1/3本(100g)
- タマネギ1/3本(100g)
- きゅうり1本
- 玉子1個
- ベーコン2枚
- 細かく刻んだコンソメキューブ1個分
- マヨネーズ大さじ4杯
- きゅうりは輪切りにして、塩を少々ふって放置。タマネギは薄くスライスして、冷たい水にさらしておきます。ジャガイモは3cm角くらいに、人参は1cm幅にいちょう切りにします。
- 耐熱容器にじゃがいもと人参を入れて、かるくラップをして柔らかくなるまで電子レンジにかけます。竹串を刺してすっと通ればOKです。
- 2に1cm幅に切ったベーコンを入れて混ぜ、卵を割り入れて黄身を軽くほぐしラップをしてまた2分電ほど電子レンジにかけます。
- レンジから取り出してジャガイモと人参、卵をフォークで粗くつぶします。
- 熱いうちにコンソメとマヨネーズを加えてよく混ぜます。
- 固くしぼって水気を切ったきゅうりとタマネギを加え、塩・胡椒で味を整えたらできあがりです。
おつまみにもぴったり「わさびポテトサラダ」
ポテトサラダにワサビを入れると、おつまみにもぴったりの大人に人気の味になります。いつものポテトサラダの材料に加えて、チューブ入りわさびを用意します。もし生のわさびがあれば、風味が一段とアップしたポテトサラダになります。
- じゃがいも2個220g
- 玉ねぎ1/4個47g
- にんじん1/4本45g
- きゅうり1/4本25g
- わさび(チューブ入り)適量
- 塩少々
- こしょう少々
- マヨネーズ大さじ4
- 洗ってぬれたままのじゃがいもを、乾いたクッキングペーパーで包みます。
- さらにラップでふんわり包んで、レンジ(500W)で約6分30秒加熱し、皮をむいてフォークなどでつぶします。
- 玉ねぎは薄切りにし、レンジ(500W)で1分30秒加熱します。にんじんは皮をむいて小さめの角切りにし、ラップをかけてレンジ(500W)で約1分30秒加熱します。きゅうりは小さめの角切りにします。
- 2に3を加え、マヨネーズとわさびを加えて全体を和え、塩・胡椒で味をととのえます。器の端にもわさびを添えます。
ツナ缶の風味を生かして「ツナポテトサラダ」
こちらのレシピは、ポテトサラダにツナ缶を加えたものです。ツナ缶は様々な料理に使える便利な食材ですが、ポテトサラダにだって合います。
- ツナ缶小1/2缶(約40g)
- プレーンヨーグルト大さじ1
- きゅうり1/4本
- じゃがいも大1個(約200g)
- 塩
- マヨネーズ大さじ1
- きゅうりは小口切りにして塩少々をもみ込み、水けをきります。
- じゃがいもは皮つきのままよく洗ってラップで包み、電子レンジで約3分、上下を返してさらに約2分加熱します。取り出して約5分おいて蒸らし、皮をむいて一口大に切ります。
- ボウルにツナを缶汁をきって入れ、1と2を加えて混ぜ合わせます。マヨネーズ大さじ1とヨーグルトを混ぜてから加え、和えます。
ポテトサラダのアレンジレシピが楽しい!
香り爽やか絶品「青じそ和風ポテトサラダ」
ポテトサラダでは通常はホクホク系の男爵いもを使いますが、こちらのレシピはあえて新じゃがいもを使っています。青じその爽やかな香りやオリーブオイルが、新じゃがいもとよく合う人気のポテトサラダです。
- 新じゃがいも2個(約200g)
- 塩、こしょう…各少々
- 酢…小さじ1/2
- オリーブ油…大さじ1/2
- 青じそ…4枚
- マヨネーズ…2と1/2
- 新じゃがいもはよく洗い、皮つきのまま1個ずつラップに包みます。電子レンジで約2分加熱し、上下を返してさらに約2分加熱します。皮をむき、ボウルに入れて粗くつぶし、塩、こしょう、酢、オリーブ油を順に加えて混ぜ、冷まします。
- 青じそはちぎり、マヨネーズとともに1に加え、和えます。
和洋あわさった大人味「高菜とウィンナーのアレンジポテトサラダ」
ポテトサラダに高菜とウィンナーを加えたアレンジポテトサラダです。高菜と粒マスタードの風味で、深い味わいのあるポテトサラダになります。高菜の塩抜きは、様子を見ながらお好みの塩加減に調整しましょう。
- ジャガイモ大3個
- 高菜(粗みじん切り)1つかみ
- ウィンナー(0.8cm角くらい)6本
- オリーブオイル大さじ1
- マヨネーズ大さじ3
- 粒マスタード大さじ1
- 耐熱ボウルにキッチンペーパーを敷いて、ざく切りにしたジャガイモをいれ、ラップをして電子レンジ(600W)に10分かけます。
- 高菜は粗みじん切りにしてから、水をはったボウルにさらし、塩抜きをします。
- ウィンナーを耐熱皿に入れて、ラップをして、電子レンジ(600W)に3分かけます。
- 1のじゃがいもを取り出し、フォークでつぶします。
- 4に2と3を加え、調味料を順番に加えて混ぜ合わせます。
ちょっと贅沢に「スモークサーモン入りのポテトサラダ」
次に紹介するのは、ごちそう気分を味わえる人気のポテトサラダです。スモークサーモンとじゃがいもは相性のいい食材です。新玉ねぎの爽やかさも加わったポテトサラダです。
- スモークサーモン(スライス)4枚
- じゃがいも2個(250~300g)
- 新玉ねぎ1/2個
- A(粒マスタード小さじ1、マヨネーズ大さじ3、塩・こしょう少々)
- パセリ少々
- スモークサーモンは1cmの長さに切ります。じゃがいもは皮付きのまま茹で、熱いうちに皮を剥いてマッシャー等でつぶし、粗熱を取っておきます。
- 新玉ねぎは薄くスライスし、軽く塩もみをしてから水で洗い、水気を絞っておきます。
- 1のサーモンとじゃがいも、2の新玉ねぎをAのマスタードマヨネーズで混ぜ合わせ、器に盛ったらパセリのみじん切りを散らします。
お酒に合うと評判の「パセリ風味のポテトサラダ」
最後に紹介するポテトサラダは、パセリを1株も加えたお酒に合うポテトサラダです。材料はパセリとじゃがいもと調味料だけとシンプルです。大人に人気のポテトサラダをぜひお試しください。
- パセリ1株
- じゃがいも4つ
- マヨネーズ適量
- 塩こしょう少々
- 酢小1
- パセリは大きいボウルに入れて、よくふるいきれいに洗います。水気を拭いて、みじん切りにします。
- じゃがいもは蒸し器に入れて柔らかくなるまで蒸します。柔らかくなったら、マッシャーでつぶします。酢を入れて、下味をつけます。
- 2が冷めたら、マヨネーズを加え、混ぜ合わせます。
- たっぷりのパセリを入れて混ぜます。
- 塩こしょうで味を調整します。
ポテトサラダは味付けを工夫するだけでとっても美味しい!
今回はポテトサラダの味付けのタイミングやコツについて紹介しました。いかがでしたでしょうか?ポテトサラダはシンプルでありながら、奥が深い料理です。
デパ地下のポテトサラダが美味しかったりすると、いったい何が違うのかしら?と不思議になることもあります。味付けのタイミングや隠し味といった小さなコツの積み重ねで、自分好みの美味しいポテトサラダを見つけましょう。