カレーの煮込み時間が長い!時間短縮で美味しく作る方法を解説!

子供から大人まで、幅広い年齢層に人気のメニューは、今や国民食とも呼べるカレーライスです。丁寧に煮込んだカレーの味は格別です。しかし、いざ自分で作るとなると、煮込み時間はどのくらいが一番美味しいのか、気になります。そこで、カレーの煮込み時間が長い!時間短縮で美味しく作る方法を一挙解説します。カレーを作るにあたって、失敗しなくて美味しく作れるポイントや注意点も一緒に紹介しています。

カレーの煮込み時間が長い!時間短縮で美味しく作る方法を解説!のイメージ

目次

  1. 1カレーの煮込み時間が長い!
  2. 2カレーの煮込み時間について
  3. 3カレーの煮込み時間を短縮して美味しく作る方法は?
  4. 4カレーが美味しくできない理由は?
  5. 5カレーの煮込み時間を上手く調節して美味しく作ろう

カレーの煮込み時間が長い!

子供から大人まで大好きで、今や国民食とも言われているカレーは、市販のカレールーが大変優秀で美味しいことから、誰でも手軽で簡単にカレー作りができるようになりました。しかし、入れる肉によっては煮込み時間が長くなってしまうカレーがあります。チキンカレーは、チキンがほろほろになるまで煮込むと美味しいですが、それ以上に牛すじ肉を入れたビーフカレーは肉が柔らかくなるまで長い煮込み時間を要します。

そうなると、つきっきりでカレーの煮込み具合を確認しなければならず、意外と大変です。そこで今回は、カレーの煮込み時間が長いのを解消するため、煮込み時間短縮で美味しく作れる方法を解説します。煮込み時間が長くないと美味しくできない!という概念が覆されます。

カレーの煮込み時間について

カレーはご存知の通り、煮込み時間の長い料理です。野菜と肉、被るくらいの水とカレールーで作りますが、この煮込み時間はどのくらいなのか、ふと疑問に思ったことはありませんか?ここからは、カレーの最適な煮込み時間について、解説していきます。

カレーの具材に火が通れば食べられる?

忙しい日にうっかり献立をカレーにした場合、煮込み時間に長時間かけられないので、わずか15分でも野菜に火が通ってさえすれば食べられると思われがちですが、残念ながら十分に味がしみ込んでおらず、カレーが美味しくなる調理法とは言えません。また、ルーも水っぽくシャバシャバとした状態のままです。

じっくり煮込んだカレーは美味しい?

では逆に、3時間という長い煮込み時間、じっくり煮込んだカレーでは美味しいでしょうか?野菜や肉には十分に火が通っていると言えますが、長い時間火が通り過ぎて、じゃがいもや形が崩れやすい野菜は溶けてなくなっている可能性があります。また、長い時間煮込んだからといってコクが出ているかと言うと、そうでもありません。煮込みすぎるとカレーの香りや風味が飛んでしまい、美味しさも損なわれてしまいます。

カレーの最適な煮込み時間は?

では、カレーの最適な煮込み時間はどのくらいが良いと思いますか?それは、野菜や肉にしっかり火が通っていて、さらにルーにしっかりとろみがついてる状態を保つには、90分ほど煮込むのが最適です。理想の肉や野菜の硬さ、カレーの香りを楽しむには、この時間が丁度良いのだそうです。作る量や具材、火加減によるので一概には言えませんが、目安として90分と覚えておくと良いでしょう。

カレーは一度冷ました方が美味しい!

カレーに限らず、煮込み料理は一晩冷蔵庫で寝かせた2日目が美味しいという話は誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。確かにそれは気のせいではなく、味がしみ込んでいるのは実は煮込んでいる時ではなく、冷ましている時だと言われています。よって一晩という長い時間、じっくり冷ましたカレーは味がしっかりと馴染んで美味しくなっているという理由です。

カレーは煮込むのもそれなりに長い時間を要し、さらにしっかり冷ますにも長い時間を要するので、美味しいカレーを作るのには、1日がかりになりそうです。そこで、夕飯の献立をカレーにする場合は、昼から作り始めて食べる直前に温め直すのが良さそうです。カレーを作ると決めた日は、時間に余裕のある日にしましょう。

夏場に寝かせたカレーの食中毒に注意しよう

一晩寝かせたカレーがいくら美味しいとは言え、真夏の猛暑日などは、ウェルシュ菌の繁殖によって食中毒を引き起こす可能性が高いと言われています。美味しいカレーは冷ましてから冷蔵庫に入れるとありましたが、この「冷ましている時間に菌が繁殖してしまう」ので、真夏の猛暑日などには避けた方が良いです。真夏にカレーを作る時は、冷房をかけて保冷剤などで急冷し、小分けに冷蔵庫保存してから温め直して食べましょう。

カレーに繁殖して食中毒を引き起こす菌「ウェルシュ菌」について詳しく説明しましょう。ウェルシュ菌は肉や野菜、魚等に付着していることが多く、土壌や下水の中にも存在しています。不衛生な食材でなかったとしても、十分に加熱されていないと菌が繁殖する原因になります。夏場特に注意したいのは、屋外でのバーベキューやキャンプで作るカレーです。大鍋で調理をするので、時間もかかり屋外で高温になり危険性が高まります。

ウェルシュ菌が何らかの原因でカレーに入ってしまうと、食中毒を引き起こすことになる恐れがありますが、困ったことにウェルシュ菌は「熱」に非常に強い性質があるのです。よく煮込んだカレーであっても、ウェルシュ菌が入っている状態でしばらく放置すると、カレーの温度が55℃くらいまで下がった時点でウェルシュ菌が活発になっていきます。

ウェルシュ菌が芽胞(がほう)と呼ばれる殻に入った状態になることがあります。このような状態になってしまうと、100℃で約1時間も加熱し続けていても、ウェルシュ菌にはほとんど影響がないと言われています。それはとても恐ろしいことで、カレーを一晩寝かせた後に再加熱しても、食中毒を引き起こす原因になることがあるのです。家庭で食中毒になることはあまり聞きませんが、屋外キャンプでの集団食中毒は耳にします。

大鍋でカレーを作り、つい談話が弾んでそのまま長時間猛暑なのに放置していては、菌が繁殖するのも納得がいきます。ですので、真夏の屋外でのカレー作りには十分気を付けて下さい。では、ウェルシュ菌を増やさないためのカレーの保存方法は、カレーを作って余った分は小分けにしてすぐに冷蔵庫に入れるようにしましょう。ウェルシュ菌は45℃あたりの温度で急速に増加しますので、保存の際もこの温度になる時間を短くします。

このことから、小分けする場合もタッパーやジップロックなど、できるだけ浅い容器にカレーを入れて保存することが望ましいです。深い容器に保存すると、当然温度低下が遅くなり、時間がかかります。また、保存方法とは違いますが、ウェルシュ菌は酵素に弱いため、カレーを作っている時は、底の方からよくかき混ぜることもウェルシュ菌を増加させない対策になりますので、これらに注意しながら作りましょう

煮込み時間に出るアクは取った方が美味しい!

カレーを煮込んでいると、野菜や肉からアクが出てきます。アクは最初だけすくって取っているという方もいると思います。このアクに関して、最近では料理によっては取った方が良かったり、取らなかった方が良かったりと、専門家や料理研究家の間でも異なる意見があるようで、悩ましいところではありますが、カレーに関しては、アクは何度も丁寧に取った方が良いようです。

というのも、アクを取らなったカレーは、シャバシャバして煮込んだ感じがなく、コクがないカレーになってしまうそうですが、アクが出るたびに丁寧に取ったカレーはコクがあって深い味わいのカレーになります。アクは取り過ぎない方がいいとも言われますが、カレーに関してはアクが出るたびにしっかり取ってあげるのが美味しさの秘訣です。

煮込み時間鍋に蓋をして煮込むとどうなる?

カレーを煮込む際は、水分が蒸発するのを防ぐため、鍋に蓋をして煮込んでいる方も多いと思いますが、蓋をしてから煮込んでしまうと、煮崩れしやすいじゃがいもから型崩れし、玉ねぎも煮すぎてなくなってしまうことがあります。カレーを煮込む際は蓋を開けて煮込むのをおすすめします。

カレーの煮込み時間を短縮して美味しく作る方法は?

カレーの最適な煮込み時間や美味しく煮込む秘訣などが分かりましたが、次に紹介するのはカレーの煮込み時間を短縮しても美味しく作る方法を紹介します。時間短縮して美味しいカレーが作れるのか、半信半疑に思われますが、あるひと工夫でたちまち一晩寝かせたようなカレーがあっと言う間に作れます。

具材を先にレンジで加熱する

人参などの、火が通るのに時間がかかる具材は、事前に柔らかくしてから煮込むと時間短縮になります。その際は、ラップに包んでレンジで加熱してから、鍋に入れます。また、通常は野菜に水を入れて煮込み始めますが、やかんやポットで沸かしたお湯を鍋に注いでから煮込むのも、時間短縮になるので、どちらの方法もおすすめです。

野菜や肉に火が通り、完成したカレーでも時間短縮しながら、一晩寝かせた味を作り出すことができます。それは、作り終えたカレーを鍋ごと一気に急冷させます。たくさんの保冷剤や氷を用意すれば冷蔵庫で寝かせたくらいにすぐに冷ますことができます。そして、冷めた後に再び温め直せば、時間短縮で作ったようには思えないような旨みが凝縮されたカレーが出来上がります。

圧力鍋を使う

時間短縮の救世主とも呼べるのが、主婦の強い味方「圧力鍋」です。圧力鍋の得意とする料理は、やはり「煮込み料理」です。圧力鍋を使えば、煮込み時間を半分に時間短縮でき、野菜や肉もとろっとろになります。ただし、じゃがいもなどの型崩れしやすい野菜は、溶けて跡形もなくなってしまう可能性があるので、そのような野菜は後から追加して煮込むようにしましょう。

キーマカレーを作ってみる

カレーを時間短縮して作る手っ取り早いメニューは「キーマカレー」です。キーマカレーは長時間煮込まなくても美味しく作れるので、断然おすすめです。材料も玉ねぎとひき肉、付け合わせに卵、飾りつけにパセリなどがあればいつでも作ることができます。

近頃では「キーマカレー」用のすぐ溶けて混ぜやすいルウが市販で売られてますので、キーマカレー用のルーを使うと良いでしょう。また、キーマカレーは玉ねぎとひき肉を炒めたら水とルウを加えるだけの簡単さで支持率も上がっています。キーマカレーにナッツやレーズンを加えると食感が楽しくなり、レーズンの甘さがキーマカレーによく合うのでおすすめです。これこそ、時間短縮に最適なカレーです。

カレーが美味しくできない理由は?

せっかく美味しいカレーを作ろうと張り切って材料を用意したのに、いざ調理にかかるとカレーが美味しく仕上がらないことってありませんか?その原因さえ分かれば、失敗のない美味しいカレーを作ることができます。その方法も1つずつ解説していきます。

具材の入れすぎ

まず、原因の1つとして、具材を多く入れすぎてはいませんか?じゃがいもをゴロゴロと入れすぎると、見た目がヘビーになり過ぎる原因になりますし、玉ねぎも多く入れすぎると水っぽくなってしまいます。カレールーの箱の裏には、野菜の量の目安も記載してあますので、適量を今一度確かめて作ると良いかもしれません。他にも、冷蔵庫にある余り食材を次々とカレー鍋に投入していませんか?

ピーマンやなす、トマトのなどの夏野菜もカレーに入れると美味しい食材ですが、通常のカレーのようにグツグツと煮込んでしまうと、色が悪くなったり味が薄くなってしまう可能性があります。そういったカレーは、具材だけ後で加える別の調理法が適している場合もありますので、市販のルーを使用する時は、箱に記載している食材(玉ねぎ・人参・じゃがいも)にしておくのが無難です。

具材の炒め方が足りない

後でグツグツと煮込むからと、あまり炒めないで水を入れてしまってはいませんか?野菜類はしっかり炒めてから煮込まないと玉ねぎの水分が出てシャバシャバになってしまうことがあります。「炒め玉ねぎ」というのがあるように、野菜は炒めるとコクが出ます。玉ねぎも、飴色の炒め玉ねぎはカレーにコクをプラスしますが、そこまで炒めなくても、せめて玉ねぎが白く透き通るまでは炒めるようにしましょう。

鍋を火からおろさずにルーを入れる

具材に火が通ったらルーの出番ですが、急いでいるあまり、火をかけたままルーをいれてませんか?火をかけたままルーを入れてしまうと、ルーに含まれている小麦粉成分が均等に溶けきらず、ダマになっていることがあります。ダマになってしまうと味の薄いカレーになってしまいます。市販のカレールーの箱には説明手順として、火を止めるようにと書かれているので、そのひと手間を惜しまないように手順通り行いましょう。

隠し味でバランスが崩れる

カレーに隠し味と言うと、醤油やソース、トマトケチャップやはちみつ、チョコレートやチャツネなど、さまざまなものがあり、仕上げにこれらを「隠し味」としてちょい足ししている人も多いと思います。確かに、隠し味と言うと「料理上手」というイメージがありますが、日本の市販カレールーはそれだけで十分に美味しく作られているので、下手に隠し味を分量考えずに入れてしまうと味のバランスが崩れてしまいます。

そして、せっかく入れた隠し味なのに、逆に美味しさを損なってしまう可能性もあります。隠し味を使う場合は、カレー粉から作るカレーに加えるようにしましょう。市販のカレールーで作る場合は、何も加えずにその美味しさを堪能しましょう。

カレーの煮込み時間を上手く調節して美味しく作ろう

今回は、カレーの煮込み時間が長い!短時間で美味しく作る方法を解説しました。カレーの煮込み時間は、長くても美味しくならず、短い時間でも美味しくならないことが分かりました。市販のカレールーを使えば、時間短縮もでき、急冷してから温め直せば、一晩寝かせたようなカレーが実現できることが分かりました。皆さんも、カレーを作る時は、これらのポイントをおさえて、美味しく作ってみて下さい。

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