もち米を使ったレシピ集!炊飯器での簡単な作り方・人気のおこわも紹介
もち米と聞くと、お餅、お赤飯、おこわなど以外と頭に浮かんできます。作りたいと思っても難しいと感じてしまいますが、実はもち米は炊飯器で簡単に炊くことができます。今回は、炊飯器で簡単に作れるもち米を使ったレシピと、人気のおこわレシピを紹介します。
目次
もち米と普段のお米との違い
普段食べている普通のお米は「うるち米」といいます。そして「もち米」は、代表的な餅以外に、お赤飯、おこわ、おはぎなどに使われていますが、「うるち米」との大きな違いは粘り気があるという事です。何が違うのかというと、デンプンの成分が大きく違います。「もち米」は粘る性質のアミロペクチンのみで構成されているので、伸びる弾力といろいろなレシピを楽しめる優秀な米なのです。
意外と簡単もち米料理
「もち米」と「うるち米」の違いは成分と粘り気だけなのに、どうして家庭の献立でポピュラーに食卓にでないのでしょうか?それは、炊飯器で簡単に炊けないと思っている人が沢山いるからです。「もち米」は本来蒸すものだという固定観念で敬遠されているだけです。現代の炊飯器で洗い方や水加減を少し気を付けるだけで簡単に炊くことができるので是非炊いてみる事をオススメします。
もち米の簡単な炊飯器での炊き方
地域によっては「しら蒸し」などと呼んで法要などの献立で蒸しただけのもち米を食べる所もあります。ただ炊いただけのもち米を茶碗によそって晩ご飯の献立に加えたり、おにぎりにしたりして食べるのもいいものです。モチモチの食感と歯ごたえを楽しめます。
もち米を炊飯器で炊く手順を紹介!
レシピを紹介する前にしっかりとした手順でもち米を炊きましょう。まずもち米を普段のお米同様に洗います。ただし研いではいけません。壊れやすいのでやさしく手で回し洗いをします。もち米は、吸収率が高いので手早く洗うのがポイントです。
洗うのは4回ほどで、吸水率が高いので長くても1分以内に洗い終わり、しっかりザルで水気を切り炊飯釜に入れます。後は1カップに対して180㏄の水を入れて、浸水時間を取らずに専用コースがなければ白米コースですぐに炊きます。これで美味しく炊くことができます。
もち米を使ったレシピ集
もち米は、炊くだけで美味しい料理になる優秀な食材です。炊くだけ、蒸すだけで、和・洋・中、いろいろな料理のレシピに変身します。また、もち米単体でも和、洋、中、のバリエーションで楽しむ事ができます。ここからは、もち米を使った人気のレシピを動画と合わせて紹介していきます。
もち米で簡単お赤飯レシピ
もち米のレシピの代表格ともいえる、スタンダードなお赤飯のレシピの紹介です。
ささげを洗って中火で茹で煮立ったらゆで汁を捨てます。鍋に戻し弱火で20~30分茹でザルに移しゆで汁と分けて冷まします。もち米とうるち米を合わせて洗い、ざるに上げて水けをきります。釜にもち米とうるち米を入れて、取っておいたゆで汁をおこわのメモリまで入れます。ゆで汁がたりない場合は水をたしてスイッチONまたはおこわメニューで炊きます。炊き上がったら15~20分ほど蒸らして出来上がりです。
もち米で簡単おはぎレシピ
おはぎは固くならないようにもち米2うるち米1の割合で炊きます。もち米とうるち米を一緒に合わせて洗い、もち米の炊き方で紹介した通りに炊き上げます。
固くなるのを防ぐために、炊きあがったら小さじ1の砂糖を振りかけます。釜の中でやると傷をつけるので、すり鉢やボールに移してすりこぎ棒で半分くらい潰して食べやすい大きさに丸めます。後はあんこで包んだり、きな粉をまぶします。美味しいおはぎもこのレシピで完璧です。
もち米で簡単もち米しゅうまいレシピ
もち米を一晩水に浸けて置き、ザルにあげ水を切ってパットや器に入れておきます。ひき肉でしゅうまいのタネを作ります。手で食べやすい大きさに丸めて準備しておいたもち米をまぶして全体につけます。後は、クッキングペーパーに乗せて動画のように蒸してもいいですし、普通に蒸し器で20分ほど蒸せば完成です。晩ご飯のレシピに取り入れたら食卓が一気に豪華になります。
もち米を入れて簡単いかめしレシピ
もち米とうるち米を1対0.5の割合で洗っておきます。イカのお腹も綺麗に取り出し足を細かく切ってザルにあげておいた米にまぶします。甘口の醤油ベースの煮汁を作り米を浸します。イカの胴の中に米を詰めて楊枝で口を閉じて煮汁で煮詰めます。落とし蓋をしてアクをしっかり取り20分ほどしたら取り出して、煮汁を煮詰めてかけるタレを作ります。北海道名産で駅弁でも有名なイカめしは根強いファンがいる人気のレシピです。
もち米を入れて簡単もっちりタコ飯レシピ
うるち米3カップにもち米1/3カップを合わせて洗ってザルにあげておきます。炊飯釜にザルに置いていた米を入れて、ぶつ切りにしたタコを入れます。酒、しょうゆ、砂糖、うまみ調味料などを入れて炊飯釜の白米の線まで水を入れ浸水時間を取らずにそのまま炊きます。ほんのり桜色の米が食欲をそそる岡山ご当地の人気レシピです。
もち米で鶏肉と湯葉のおかゆレシピ
鍋や土鍋に水から鶏肉ともち米を入れて火にかけます。沸騰してきたらアクがでるので取り除き、塩と乾燥湯葉を手で砕いて入れ蓋をして30分弱火で煮ます。とろみがついたら完成です。好みで人気のパクチー、ネギ、らっきょうのみじん切りなどを添えて頂きます。もち米は腹持ちも良く、消化も良いので風邪気味や胃の弱った時の献立メニューとしてオススメのレシピです。
もち米と炊飯器で簡単甘酒レシピ
もち米の2倍~3倍の水量で炊飯器の「おかゆ」モードでおかゆを炊きます。炊き上がったら釜を取り出してしゃもじでかき混ぜながら60度まで温度を下げます。ほぐしておいた糀を入れかき混ぜます。その後、55度付近をキープさせて8時間経てば甘酒の完成です。ポイントは、調理用の温度計と炊飯器を用意するだけです。1週間くらいは保存が可能です。
もち米で簡単参鶏湯レシピ
丸鳥の中が空洞の物を用意します。中を水で綺麗に洗い30分ほど水に浸けてザルにあげておいたもち米、ニンニク、ナツメ、あればクリを入れて閉じます。鍋に水を入れて置いてそこに鳥を入れて煮込みます。煮立ったらアクを取り弱火にしてネギ、ショウガ、あれば高麗人参を入れて静かに1時間半~2時間煮込めば完成です。松の実、三つ葉を添えれば完ぺきです。女性に人気が高い韓国料理です。
もち米を入れてちまき風揚げ味だしごはんレシピ
長方形の油揚げを湯通しして半分に切り袋状にする。洗って30分ほど水に浸けていたもち米をザルで水切りをして、鶏肉、人参、竹の子、干し椎茸、調味料としっかり混ぜて、油揚げの中に詰め楊枝で口を閉じてます。鍋に敷き詰めて、出し汁に醤油、酒、みりん、塩などを入れて20分ほど落とし蓋をして煮含めます。詰めて煮るだけの簡単メニューのわりに、見た目のボリュームがあるので晩ご飯の献立のメインにもなる一品です。
人気のおこわレシピ集①
もち米の中でも日本人に特に人気があり食べられているのは、ちまき、おこわではないでしょうか?ちまきは植物の葉に包み蒸さないといけないので簡単なイメージではないですが、おこわは炊飯器や電子レンジで手軽に作れるもち米料理です。いろいろな食材で、季節に合わせて食卓に出したいものです。ここからは、人気のおこわ料理のレシピを紹介していきます!
もち米で簡単炊き込みおこわレシピ
もち米は手早く洗いザルにあげて置きます。好みの具(油揚げ、人参、椎茸、コンニャク、ごぼう、鶏肉など)を短冊や細かく切り、出し汁に酒、醤油、みりんなどで調味液を作り、炊飯釜にもち米、具を入れて調味液をおこわの線まで入れ、メニューであれば、おこわメニューで炊きます。汁物と漬物を添えれば、完ぺきな献立になるので簡単なのに大助かりのレシピです。
もち米で簡単中華おこわレシピ
もち米は洗ってザルにあげて置きます。豚肉、戻した椎茸、人参をさいの目に切り、銀杏も半分に切っておきます。鍋にごま油を入れてショウガと戻した干しエビを軽く炒めて具を炒めます。次にもち米を入れて軽く炒めて分量の水、調味料を入れて煮含めていきます。クッキングペーパーを敷いた蒸し器に入れて20分蒸し茹でておいた小口切りのインゲンを散らせば完成です。中華おこわはおこわの中でも根強い人気献立です。
もち米で簡単山菜おこわレシピ
山菜をザルにあげておきます。耐熱ボールに洗ってザルにあげて置いたもち米を入れて、あらかじめ沸かしておいた出汁を注ぎます。クッキングペーパーを被せて重石に耐熱皿を置きます。レンジで10分加熱して取り出して蒸らしたら完成です。レンジは時短献立に最適です。レンジを使わない場合は、もち米と山菜を入れて出し汁(常温)を入れ、浸水時間を取らずに炊けば炊飯器で炊けます。山菜おこわも人気のあるおこわです。
人気のおこわレシピ集②
もち米で簡単栗おこわレシピ
もち米を洗いザルにあげて置く。栗は水につけて柔らかくしてから、外皮を剥いて渋皮も剥き最後水にさらす。準備ができたら炊飯釜にもち米と栗を入れて、酒少々と水を炊飯釜のおこわの線まで入れます。出汁替わりにコンブも入れて、あればおこわメニューで炊きます。茶碗によそってから黒ゴマ、塩を好みの量ふりかけます。秋の献立で一度は食卓にあげたい人気レシピです。
もち米で簡単醤油(金時豆)おこわレシピ
金時豆を水から煮て沸騰したら一度湯を捨てる作業を2回行います。3回目は湯が7割程度無くなるまで煮たら、金時豆だけを取り出して煮汁と金時豆を別々に冷まします。冷ました煮汁に醤油、みりん、酒などを入れます。洗って置いたもち米を、炊飯釜に入れて作った汁をおこわの線まで入れ炊きます。好みでゴマ塩を振りかければ完成です。地域によって甘い金時豆を入れて炊く甘めの醤油おこわもあります。
もち米でさつまいもおこわレシピ
サツマイモを、食べやすい大きさに切り水にさらします。もち米2、うるち米1をいっしょに洗い、ザルにあげておきます。30分ほどたったら炊飯釜にもち米とうるち米、サツマイモを入れて炊飯釜のおこわの線まで水を入れ、あればおこわメニューで炊きます。好みで昆布を入れたり酒を少々振り入れて炊くと、香り豊かになります。茶碗によそってから黒ゴマ、塩を振って完成です。秋定番の人気おこわレシピです。
人気のおこわレシピ集③
もち米で簡単梅おこわレシピ
もち米とうるち米1対1を一緒に洗いザルにあげておきます。水を炊飯釜のおこわのメモリまで入れて梅干しを丸ごと3つほどいれて炊きます。炊き上がったら種を取り出し実を崩してしゃもじで混ぜたら完成です。茶碗によそって紫蘇とゴマを好みで添えれば、一段とさわやかなおこわを楽しめます。厚い夏の日の夏バテ防止献立の日に食べたいおこわです。
もち米で簡単牛おこわレシピ
もち米を洗い水に1時間浸してザルにあげます。干し椎茸を戻して小口切りにします。戻し汁は使うので置いておきます。耐熱ボールに戻し汁、酒、みりん、醬油を入れてまぜ、もち米を入れて上に牛ひき肉、椎茸、ショウガを載せてラップをして、レンジで8分ほど加熱します。取り出して混ぜ再度5分ほど加熱で完成です。また、牛肉とゴボウをすき焼き風に煮込んで、もち米と炊飯器で炊いても美味しい牛おこわができます。
海外の人気おこわ
もち米は日本だけでなくアジア圏でよく消費されています。日本よりも毎日のように屋台などで気軽に食べる国もあります。もち米の種類も若干違い、調理方法もまったく違うものも沢山あります。中華おこわは、日本の食文化に浸透していますが、それ以外の国のおこわはどうなのでしょう?海外の人気おこわを紹介していきます。
台湾のおこわ・ちまき
中国はもちろん中華おこわ・ちまきが有名で日本に浸透しています。では、台湾はどうでしょう?台湾にも台湾独自の有名なおこわ・ちまきがあります。台湾旅行をした日本人に人気のあるパーツァンを紹介します。エビや肉などいろいろな素材からの味がもち米に吸収されて、絶品の台湾おこわ・ちまきです。台湾に行けば是非1度味わってみることをオススメします!
台湾旅行をした日本人に人気が高いカニのおこわです。見た目にもカニ丸ごとで迫力満点です。
韓国のおこわ・ちまき
韓国も日本と同じでもち米料理、もち粉料理が沢山あります。トックやお餅などバリエーションも豊富です。おこわで有名なのは甘いおこわ、「薬食」ヤクパプです。見た目もとても綺麗で、切り分けた感じはパウンドケーキのようです。沢山の具が入っているのが特徴です。
韓国語ですが、とても分かり易いので動画も紹介します。
ベトナムのおこわ・ちまき
ベトナムは日本と同じように、蒸したもち米を食べ屋台文化が古くからあるので沢山のおこわメニューがあります。その中でも、人気があり有名なものを紹介します。ソイガー(Xoi Ga)は鶏肉が乗っているおこわです。
タイのおこわ・ちまき
タイはタイ米があるように、独自のもち米、カオニャオがあります。日本のもち米と違い浸水時間が長いのが特徴で、6時間~24時間つけてから蒸します。タイもやはり米文化が盛んで沢山ある中から有名なものと、珍しい(サラダ)を紹介します。
ラオス・タイのおやつです。「カオラム」とは竹の筒の事。竹の筒の中にもち米を入れて、小豆などを混ぜココナツミルクで焚火の直火で炊き上げます。
ラオス・タイでよく食べられている、もち米なのにサラダとして分類されているサッパリした酸味で頂く肉ともち米の料理「ラープ・ムー」。
まとめ:もち米料理を沢山作って楽しみましょう
もち米料理、人気のおこわレシピはいかがでしたか?思ったほど難しくなかったと思います。もち米さえストックしておけば、冷蔵庫の中の物で気軽に作れることが解って頂けたと思います。栄養を取りたい時などは、うるち米よりももち米の方が腹持ちも良く、消化にも良いのでオススメです。
毎日食べると糖質などが気になるものですが、季節の行事や季節感を感じる献立には最適ですから、もっと身近に楽しんで作ってみましょう。ここまで、お読み頂きありがとうございました。