牛すじ煮込みを圧力鍋なしでトロトロにするには?人気のレシピを紹介!

トロトロに煮込まれた牛すじ煮込みは、大人から子供までファンの多い一品です。そんな牛すじ煮込みを、圧力鍋なしで煮込む作り方の、下処理から食材や仕上げの方法までを詳しく紹介します。また、人気のレシピや、牛すじ煮込みのいろいろなアレンジ料理も探ってみました。圧力鍋なしという条件のもとに、牛すじを煮込むいくつかの方法も併せて紹介します。紹介する作り方を参考にして、あなたも美味しい牛すじ煮込みに挑戦してみてください!

牛すじ煮込みを圧力鍋なしでトロトロにするには?人気のレシピを紹介!のイメージ

目次

  1. 1牛すじ煮込みを圧力鍋なしでおいしく作りたい!
  2. 2牛すじ煮込みを圧力鍋なしで作る基本の作り方を紹介
  3. 3牛すじ煮込みの人気レシピを紹介
  4. 4牛すじ煮込みのおすすめアレンジレシピ
  5. 5牛すじ煮込みを圧力鍋なしで作ってみよう!

牛すじ煮込みを圧力鍋なしでおいしく作りたい!

牛すじという部分は、ご承知のように脂と硬い肉の集まりです。そんな硬い肉を圧力鍋なしでトロトロにできるのか?と、疑問に持つ方もいるかもしれません。結論から言えば、大丈夫です。圧力鍋なしで牛すじを煮込む場合に必要になるのは、少しばかりの時間だけです。むしろ、ここで掛けた時間が牛すじばかりでなく、煮込んだつゆにも旨味が溶け出て、全体として美味しい、優しい牛すじ煮込みに仕上がってくれます。

ここで、料理の基本を少し説明しておきます。牛すじ肉にかぎらず、牛肉でも豚肉でもあるいはそれぞれの肉の内の硬い部分でも、どんな肉も2時間以上コトコトと煮込めば、まちがいなく柔らかくなるということです。したがって、牛すじ肉もその例外ではありません。気をつけなければならないのは、コトコトつまり弱火で煮込むということだけです。強火で煮込むと肉の内部組織まで破壊、収縮し、旨味までもが流出してしまいます。

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牛すじ煮込みを圧力鍋なしで作る基本の作り方を紹介

牛すじは下処理が大切!

牛すじとして流通しているのは、主に3つの部分からなります。まずは、アキレス腱とそのアキレス腱が付いた肉で、牛すじと呼ばれている肉のなかでは、もっとも美味な部分です。次にスジ(筋)で、牛肉を各部位に切り分ける時に、余分な筋を取り除きます。取り除いた筋に肉や脂が付いていて、それらを含めてスジとしています。最後にメンブレン(膜)で、牛肉のハラミに当たる部分の、外側の白い膜状の部分です。

このアキレス腱とスジ、メンブレンを集めたものが、一般的に牛すじとして販売されています。この硬い牛すじを前の章で述べたように、圧力鍋なしでもトロトロに仕上げることは可能です。それにしても、柔らかくばかりではなく、肉の臭みを取り除くことも必要です。そういう意味で、牛すじの下処理が大切になってきます。ここからは、圧力鍋なしで作る牛すじ煮込みの作り方を紹介していきます。まずは、その下処理からです。

牛すじの下処理の方法

牛すじ煮込みを作るにあたって、牛すじの下処理をするレシピです。牛すじが冷凍の場合は、常温に戻してください。大きめに鍋にたっぷりの水と牛すじを入れて、強火にかけます。ここでは、牛すじ肉は購入したままの形で、小さく切り分ける必要はありません。沸騰して、黒いアクが湧き上がってきたら、しばらく待って火を消します。鍋のお湯ごとザルにあけて、牛すじに付いたアクを流水で洗います。

きれいに洗った牛すじは、一口大の大きさに切り分けます。肉の部分やスジ、アキレス腱ができるだけ均等になるように、切るのがよいでしょう。

基本の牛すじ煮込みの材料を揃えよう

圧力鍋なしで作る牛すじ煮込みの材料は、牛すじと大根、こんにゃくです。これに調味料が加わります。今回は、基本中の基本である、醤油味の牛すじ煮込みの作り方になります。味噌味も良いですが、上品な牛すじが手に入った場合は、やはり牛すじの旨味を活かすためにも、あっさり風の醤油味をおすすめします。使用する醤油も、薄口醤油を推奨します。調味料は、出汁と薄口醤油、ミリン、酒、砂糖、塩に、なります。

後は、二度目の下茹でをする際に、長ねぎの青い部分と生姜1かけを用意します。以上に、薬味として小口切りした長ねぎと七味があれば申し分ありません。牛すじ煮込みには、万能ねぎよりも、たっぷりの白い長ねぎが似合います。

材料を切って下ごしらえをしよう

圧力鍋なしで作る牛すじ煮込みは、牛すじ500gと大根1本、板こんにゃく1枚を用意します。牛すじを、再度たっぷりの水とともに鍋に入れて、長ねぎの青い部分とスライスした生姜1かけ分を加えて茹でます。茹で時間は、じっくり弱火で2時間です。2時間経過した牛すじは、味こそついていませんが、もう十分に柔らかくなっています。この段階で牛すじだけを冷凍保存して、牛すじ煮込みだけではなく、いろいろな料理に流用できます。

大根は皮をむいて、四ツ割にします。1cm厚さに切ったら、鍋に米のとぎ汁を張って、強火にかけ沸騰させます。沸騰したら中火に変えて、竹串がスッと通るくらいまで茹でます。火が通ったら鍋ごとザルにあけて、ぬめりを取るために流水で洗います。大根はしばらく水に放っておきます。

板こんにゃくは綿棒などで軽く叩いたら、小さめのスプーンでちぎり取ります。主役の牛すじよりは小さくちぎります。鍋に熱湯を沸かし、こんにゃくを加えて2分茹でたら、ザルにあけて水気を切っておきます。

圧力鍋なしで作る牛すじ煮込みの作り方

圧力鍋なしで作る牛すじ煮込みのレシピです。下茹でした大根1本分やこんにゃく1枚分と下処理、下茹でした牛すじ500gを用意します。出汁(分量の水とだしの素でも可)は、1500ccと多めに用意します。これは、長時間煮込まなければならないことと、多めにつゆを用意して完成後に美味しいつゆも味わうためです。深めで厚めの、できれば寸胴鍋を用意して、出汁を張り、大根、こんにゃく、牛すじの順につゆに沈めます。
 

鍋に火を入れます。沸騰したら弱火に変えて、醤油、ここでは薄口醤油大さじ3、ミリン大さじ5、酒大さじ5、砂糖大さじ1/2、塩小さじ1/2以上を、加えます。ここから、1時間じっくり煮込んだら、いったん火を止めます。牛すじ煮込みは、十分に食べることのできる状態ですが、時間が許すのならば鍋ごと常温にまで冷まします。この過程で、具材にそれぞれの旨味が浸透していきます。美味しい牛すじ煮込みの作り方のポイントです。

牛すじ煮込みを大量に作った時などは、ここで具とつゆとを1人前ずつに小分けして冷凍にかけて置くと、長く牛すじ煮込みを楽しむことができます。鍋の牛すじ煮込みは、食べる際に温めなおすだけでいただけます。圧力鍋なしのレシピですが、圧力鍋で作った牛すじ煮込みのレシピより美味しいかもしれません。

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牛すじ煮込みの人気レシピを紹介

クックパッド人気検索1位「トロトロの牛すじ煮込み」

クックパッドで人気検索1位「トロトロ牛すじ煮込み」のレシピになります。牛すじ肉400gは、鍋に水とともに入れて沸騰させて、ザルにあけてアク取りをします。これを3回繰り返します。牛すじ肉とこんにゃくは2cm長さに切ります。鍋に牛すじ肉とこんにゃくを入れ、ひたひたになるくらいの水を加えます。だしの素小さじ1を加えて、フタをして弱火で1時間コトコトと煮ます。醤油、砂糖、酒、味噌各大さじ3を加えます。

調味料を加えたら、さらに1時間コトコトと煮込みます。うつわに盛って、ねぎをたっぷりかけたら完成です。なお、こんにゃくはアク抜き不要のものを使用したため、アク抜き作業は省きました。家族から「毎日でも食べたい」と言われるほど人気の、圧力鍋なしで作る牛すじ煮込みのレシピでした。

楽天レシピ人気1位の「コラーゲンたっぷり!トロトロの牛すじ煮込み」

楽天人気レシピ1位の牛すじ煮込みの作り方です。生芋こんにゃく1枚は、下茹でして手で一口大にちぎっておきます。牛すじ肉400gは、たっぷりの湯で5分くらい下茹でしたら、余分な脂を落として適当な大きさに切ります。生姜1かけは繊切りし、鷹の爪1本はタネを取って輪切りにします。鍋に牛すじ肉とひたひたの水を入れて、弱火で3時間煮込みます。3時間煮込んだら、こんにゃく、生姜、鷹の爪を加えます。

鍋に、醤油100cc、ミリン80cc、砂糖大さじ2、酒大さじ3、以上の調味料も加えて、さらに煮込みます。アクを取りながら、汁気がなくなるくらいまで煮込んだら、火を止めます。冷める時に味がしみ込みます。器に盛って、刻みねぎと七味をかけたら、圧力鍋なしで作る牛すじ煮込みの作り方です。

クックパッドの人気レシピ「簡単!牛すじ煮込み」

クックパッドの「簡単!牛すじ煮込み」を、圧力鍋なしで作る人気レシピです。牛すじ350gは、1時間程度下茹でします。下茹での間に、大根1/3本、ニンジン1/2本、ゴボウ1/3本を適当な大きさに切り分けておきます。長ねぎ1/3本も、小口切りして薬味にします。牛すじをザルにあけて、流水で洗い一口大に切ります。鍋に、牛すじ、大根、ニンジン、ゴボウを加えて、ひたひたになるくらいに水を入れます。

酒50cc、ミリン50cc、砂糖大さじ1、顆粒だし小さじ1、以上を加えて中火で沸騰するまで加熱します。沸騰したら弱火にして、醤油大さじ2、味噌大さじ2を溶かし入れたら、落し蓋をして煮汁が少なくなるまで煮込みます。味が全体に回るように鍋をゆすります。器に盛ってねぎを散らしたら、圧力鍋なしで作る人気牛すじ煮込みの作り方の完成です。

シャトルシェフで「牛すじの下茹で」

圧力鍋なしの時に、シャトルシェフで牛すじ肉を下茹でするレシピです。牛すじ肉500gは、鍋に水と牛すじ入れて、沸騰したら茹でこばして、流水で良く水洗いをします。シャトルシェフに牛すじを入れて、水800cc、酒50cc、長ねぎの青い部分1本、生姜の皮1片分、以上を加えて火にかけます。沸騰したら火を止めて、すぐにフタをします。シャトルシェフをセットして数時間保温します。トロトロの牛すじが仕上がりました。

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牛すじ煮込みのおすすめアレンジレシピ

圧力鍋なしで作る居酒屋おつまみ「牛すじポン酢」

鍋に牛すじ350gを入れて、ひたひたの水を張ったら沸騰させます。茹でこぼして牛すじを洗ったら、再度鍋に戻し水を張って沸騰させます。酢大さじ1、ミリン大さじ1を加えて弱火で5分茹でます。牛すじを湯切りして粗熱が取れたら、細切りにします。玉ねぎ適量は、スライスして水に晒し、水気を切っておきます。器に玉ねぎスライスをしいて、牛すじを盛り小口切りのねぎと一味をのせます。

ポン酢を上から回し掛けたら、圧力鍋なしで作る牛すじのアレンジ料理の作り方の完成です。少しコリコリ感の残った、おつまみにおすすめの牛すじポン酢です。

圧力鍋なしの炊飯器で作る「牛すじ煮込み」

牛すじ350gは、臭みを取るために5分ほど茹でてザルにあけ、流水で汚れや脂を取り除きます。牛すじを適当な大きさに切ったら、炊飯器に入れます。水800cc、白みそ大さじ4、麺つゆ大さじ4、砂糖大さじ3、以上をボウルで混ぜて、全体量の2/3を炊飯器に加えます。炊飯器をスタートボタンを押し、この間に大根を適当にカットして下茹でしておきます。炊飯の一度目が終わったら、ボウルの残り1/3の調味料と大根も加えます。

再度、炊飯のスタートボタンを押して、2度目の炊飯を終えたら、圧力鍋なしで作る牛すじ煮込みの、作り方の完成です。これが、けっこうトロトロの牛すじ煮込みに仕上がっているのです。

圧力鍋なしで作る万能の「牛すじのトマト煮込み」

ご飯にもパンにも合う、圧力鍋なしで作る「牛すじのトマト煮込み」のレシピです。牛すじ210gは、茹でてザルに取り流水で水洗いして、アクを取り除いておきます。ニンニク1片はみじん切り、玉ねぎ1/2個はくし形に切ります。ニンジン1/2本は乱切りにします。トマト3個は、湯剥きしてざく切りにします。鍋にオリーブオイルとニンニクを入れて、弱火で香りが出るまで炒めます。中火にして玉ねぎ、ニンジンを加えてさらに炒めます。

牛すじとトマトを加えて炒め合わせ、水200cc、赤ワイン大さじ2、固形コンソメ2個、ウスターソース大さじ1、以上も加えて30分煮込んだら、塩・コショウで味を調え、器に盛って刻んだパセリを散らします。圧力鍋なしで作る牛すじのトマト煮込みの作り方です。

圧力鍋なしで作る簡単な「名古屋の牛すじどて煮」

牛すじ400gは、一口大に切って鍋にたっぷりの水を沸騰させて、ザルにあけ流水で洗います。鍋に水4カップと赤味噌大さじ3、砂糖大さじ5、酒100cc、醤油小さじ1、以上を加えて、アクを除いた牛すじを入れます。鍋を沸騰させたら、弱火にして2時間じっくり煮込んで完成です。圧力鍋なしで作る、ごくごく簡単な名古屋の牛すじどて煮の作り方です。

牛すじ煮込みを圧力鍋なしで作ってみよう!

牛すじ煮込みを圧力鍋なしで作る方法にも、いろいろあることが分かりました。炊飯器だとかシャトルシェフなどと、これまで知らなかったようなワザもありました。けれども、太陽光線を浴びてキノコ類を干すと、優れた栄養価が増すように、ふつうの鍋でじっくり時間を掛けて煮込んだ牛すじも、ただ柔らかいだけではなく、優しい複雑な味に包まれているような気がするのは、私だけでしょうか。

これまで紹介した、圧力鍋なしの牛すじ煮込みのレシピで、少しばかり時間を多めに使用して牛すじ煮込みを作ってみましょう。そんなひと手間をかけることで、いつもの牛すじ煮込みが贅沢な一品に変化するのを体験してみませんか!

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