2020年04月21日公開
2024年10月16日更新
へしこの食べ方!しょっぱい鯖やいわしのぬか漬けの美味しい調理法は?
へしこを焼いて調理する時の食べ方や、生で食べる時の食べ方についてまとめました。また、塩抜きする際の注意点と、身が崩れない切り方について具体的に説明!しょっぱい鯖やいわしのぬか漬けを使用したへしこのレシピも、合わせて紹介します。
へしこの食べ方を紹介
今日はお休みなので朝っぱらから頂き物のサバをさばいてた🐟🐠🐡
— もげ丸@ガラス職人になる (@higecutter110) April 17, 2020
これは北陸の方で食べられているへしこです🐟お酒のアテやお茶漬けにすると美味!!そのままでもうまんい!! pic.twitter.com/UfcCsVYA8n
へしこは非常にしょっぱい食べ物であり、お酒の肴として人気です。また、お茶漬けや刺身など、おつまみ以外にも色々な食べ方が楽しめる食べ物でもあります。
しかし、「調理の仕方が良く分からない」という方も多いのではないでしょうか。この記事ではへしこを使用した食べ方を紹介します。合わせて、鯖やいわしのへしこの美味しい調理法について解説します。
へしことは?
越前地方の伝統食品
辛口の酒のおとも、へしこ。福井県最大の功績。 pic.twitter.com/8M4nIAOuEF
— opla (@akiramaz) January 4, 2018
へしこは鯖やいわしなどの青魚を塩漬けにして、さらにそれをぬかに漬けて発酵させた料理です。越前地方の伝統的な保存食として有名で、刺身やお茶漬けとしての食べ方が一般的です。主に青魚を使用することが多い食品ですが、近年ではふぐや鯛なども、へしこに使われることがあります。
今では全国的に広がりを見せ、越前地方以外のスーパーや飲食店でも、取り入れられている食品です。福井県にはへしこちゃんというゆるキャラも存在し、地元の人に愛されています。
生でも焼いても食べられる
へしこ、生のままと、少し炙ったもの。
— あきやま さおり (@saori_akiyama01) July 2, 2016
炊きたてご飯と一緒に、いただきます。おいしいけど塩分高い?悩ましい。 pic.twitter.com/O4dohbhSgJ
へしこは、生でも焼いても食べることができる食品です。焼いて食べる場合は、そのまま炙ってお酒の肴にしたり、炙ったものを小さく切って、お茶漬けに入れたりします。オーブンやトースターでも調理できますが、直火調理の方が味に旨みが出るため、おすすめです。
生で食べる場合は、刺身にするのが一般的です。しかし、刺身で食べる際は、鮮度の良いものを選びましょう。鮮度の悪いものを食べると、腹痛になる恐れがあります。
洗う・塩抜きの必要は?
へしこはとてもしょっぱい食べ物ではありますが、塩抜きするかどうかは、調理方法や品質によります。焼いて食べる場合は、表面のぬかを軽く落とすだけで、基本的に塩抜きはしません。塩抜きをしない理由は、焼くと塩気が少し飛び、塩抜きしなくても塩味が軽減されるからです。
一方で、刺身にする場合は、塩抜きすることが多いです。塩抜きは水で洗って、表面のぬかを落としてから、水や酒に入れて行います。しかし、注意しなければならないことは、あまり長く塩漬けをしないことです。
その理由は、塩漬け時間が長すぎると、塩だけでなく、魚の内部の旨みまで抜けてしまうからです。塩漬けをする際は、時々味を確かめるなどして、塩漬けし過ぎないようにしましょう。老舗や専門店で作られる品質の良いへしこは、塩気が抑えられているため、塩漬け不要なものが多いです。
へしこの食べ方と切り方
焼く
【手順】
- 手でぬかを軽く落とします。
- 頭の部分を切ります。
- 食べやすい大きさに切ります。
- 熱した網に切った身を乗せて焼きます。
- 軽く火が通ったら皿に盛り付けて完成です。
焼きへしこは、スパゲティやチャーハンのレシピにも使用されることがあり、様々な食べ方ができる食べ物です。へしこを焼いて食べる時のポイントは、主に二つあります。一つ目は、最初にぬかを少し残しておくことです。ぬかを残しておくことで、焼いた時に香りと風味が引き立ちます。
二つ目は、身を焼き過ぎないことです。ぬかは焦げやすいため、軽く火を通す程度にしましょう。へしこは生でも食べることができるため、中までしっかり火を通す必要はありません。身の切り方は、斜めに包丁を入れ、身の筋に沿って切ります。筋に沿って切ることで、焼く時や盛り付ける時に、身が崩れにくくなります。
刺身
【手順】
- 半身を切り落とします。
- 切り落とした半身のぬかを手で軽く落とし、流水で洗います。
- ヒレの後ろから包丁を入れ、エラを取ります。
- 腹腔部を包丁で切り落とし、手で皮を剥ぎます。
- 2mmほど厚さにスライスします。
- 皿に盛り付け、好みで薬味を添えたら完成です。
刺身にする場合は、先にぬかをしっかり洗い落としてから切り始めましょう。切り方は斜めに包丁を入れ、手前に引くようにして切ります。食べ方は、ネギや薬味と一緒に食べるのが一般的です。へしこ自体に味が付いているため、調味料無しで、そのまま食べることができます。
お茶漬け
【手順】
- へしこを耐熱容器に入れ、片面1分づつ炙ります。
- 炊いたご飯を流水で洗います。
- 洗ったご飯の上にへしこを乗せ、お茶をかけたら完成です。
へしこのお茶漬けの食べ方は、炙った身をご飯に乗せてお茶をかけるだけです。注意点としては、身を炙り過ぎないことです。過剰に炙ってしまうと、表面のぬかが焦げたり、身がパサつく原因になります。両面を1分づつ炙るのがベストです。
また、ご飯は一度流水で洗いましょう。ご飯を洗うことで、ぬめりや濁りを取り除くことができます。へしこの切り方は、スライス済みでないものは、一口サイズに切りましょう。しかし、炙る際に身が縮むため、少し大きめに切るのがおすすめです。
へしこのアレンジレシピ
鯖のへしこでペペロンチーノ
【材料】
- 鯖のへしこ 3cm程度
- キャベツ 3枚
- ニンニク(薄切り) 2片
- スパゲティ 200g
- 鷹の爪 2本
- 塩 20g
- あらびき黒コショウ
【手順】
- 2lの湯に塩を加え、スパゲティを表示より2分少なめに茹でます。
- 茹で上がり1分前に、千切ったキャベツを加えて茹でます。
- 1分茹でたらザルに上げます。
- フライパンにニンニクとオリーブオイルを入れて、弱火で熱します。
- 熱したら鷹の爪と鯖のへしこを入れて炒めます。
- 火が通ったら茹でたスパゲティとキャベツを加え、全体的に混ぜ合わせます。
- 混ぜ合わせたら皿に盛り付け、あらびき黒コショウをかけて完成です。
へしこの食べ方で人気のある料理の一つが、スパゲティになります。レシピのコツは、スパゲティを少し硬めに茹でることです。麺はオリーブオイルで炒める時に柔らかくなるため、硬めに茹でることで、最終的に丁度良い硬さに仕上がります。
へしこはスパゲティだけでも、様々な食べ方ができる食品です。ペペロンチーノ以外に、和風スパゲティやカルボナーラに使用しても、良く合います。
鯖のへしこチャーハン
【材料】
- へしこ 5cmほど
- ご飯 お茶碗2杯
- 卵 2個
- レタス 2枚
- 塩コショウ 少々
- 醤油 小さじ2
- ゴマ油 大さじ2
- ネギ お好み
- ゴマ お好み
【手順】
- へしこを洗い、水気を取って細かく切ります。
- レタスを一口サイズに切ります。
- 卵を溶き、ご飯と塩コショウを入れて混ぜます。
- フライパンを熱してごま油を入れ、へしこを軽く炒めます。
- その上から(3)、レタス、醤油を加えて炒めます。
- ご飯がパラパラになったら、皿に盛り付けて、ネギ、ゴマをかけたら完成です。
鯖のへしこを使用したチャーハンになります。しょっぱいへしこですが、卵のまろやかさで、塩辛さがある程度抑えられます。しかし、入れすぎると塩辛くなりすぎるため、気を付けましょう。
また、レシピでは塩コショウを使用しますが、しょっぱいのが苦手な人は入れなくても問題ありません。それぞれの好みに合わせて、食べ方を工夫すると良いでしょう。
いわしへしことわかめ和え
いわしのぬか漬けとわかめを和えた料理になります。この料理の食べ方は二つあります。一つ目は、そのままおつまみにする食べ方です。しょっぱいへしこをわかめと和えることで、塩辛さが軽減され、程よい塩辛さになります。そのため、お酒が良く進む一品です。
二つ目はお湯をかけて、即席スープにする食べ方です。上からお湯をかけるだけで、すぐにスープとして食べることができます。へしこ自体に旨みや塩味が効いているため、味付けを加える必要はありません。
鯖へしことベーコンピザ
へしこを使用した食べ方で、人気があるのがピザです。北陸地方のカフェやレストランでは、メニューに採用しているお店もあります。オーブンで焼き上げたピザに、鯖の香りが広がり、食欲をそそります。
ピザの具材にはベーコンを使用しますが、魚介系の缶詰やキノコ類を加えても、良く合います。また、ピザ生地のピザクラフトが手に入らない場合は、食パンで代用することができます。
千切り野菜とレモンへしこ和え
へしことレモンの酸味を生かした野菜料理です。食べ方は、へしことレンジで温めた野菜を、調味料で和えるだけです。しょっぱい料理であるため、調味料はレモンやオリーブオイルなど、塩分の少ないものを使用します。
ニンジン、ピーマン、玉ねぎの三種類の野菜を使ったレシピですが、レタスや千切りキャベツと、一緒に和える食べ方もおすすめです。いつもの野菜料理に飽きてしまった時は、ぜひ、千切り野菜とレモンのへしこ和えを作ってみてください。
へしこの食べ方まとめ
へしこ
— 常盤佳心彦(まいわい市場&クックファン) (@maiwaicookfan) August 6, 2016
初体験
超おいしい(o^^o) pic.twitter.com/sqfltoecdv
へしこの食べ方や調理法を紹介しました。元々、保存食として作られた食べ物であるため、未開封品であれば、冷蔵保存で1ヵ月ほど日持ちます。料理で余らせてしまった場合は、冷凍保存しておくと、いつでも食べることができます。
へしこはしょっぱい食べ物ですが、調理法を工夫することで、様々な食べ方を楽しむことができる食品です。ぜひ、一度この機会にへしこ料理を作ってみて下さい。