2019年04月11日公開
2024年09月11日更新
アントルメはフランスのデザートの意味!話題のアントルメグラッセとは?
アントルメはフランス語でデザートを意味しています。もともとのアントルメのフランス語は他の意味もありましたが、今ではフランス料理のデザートとしてケーキなどを意味するようになっています。また最近になって日本ではアントルメグラッセなどが人気になっています。フランス料理のデザートとしてアントルメには様々な種類がありフランスのみならずヨーロッパ中で人気です。その中でも代表的なアントルメについてこちらでは書いています。
アントルメとはどんな物?
アントルメとはフランス料理のデザートとして提供される甘いお菓子です。または、メインディッシュとデザートの間に出される料理という意味もあります。
現在ではアントルメと言えばホールケーキや他のお菓子としても提供されています。本場のフランスではアントルメの名前を冠した種類のお菓子も数多く存在します。
今回、紹介するのは昔から使われているアントルメの種類や現在でも人気なアントルメの名前がついた様々な種類のデザートです。
アントルメはフランス語で2つの意味がある
アントルメは大きく分けて二つの意味があり、現在使われているのは食後に提供される甘いお菓子の意味で色々なデザートを指します。さらに名前によって作り方や提供されるタイミングも違うという明確な違いも存在します。
もう一つは洋菓子業界の用語でホールケーキという意味です。そのためアントルメのデザートは基本的に丸い形のケーキが多くフランスの代表的なデザートです。加えて毎年のように新たなアントルメの新作が発表されています。
食後のデザートとして供される甘い菓子
現在ではアントルメは食後のデザートとして供されるお菓子として認識されています。この場合のアントルメの認識は食後のデザート全般を指すので特定の食べ物ではありません。さらにアントルメの種類は実に多く存在します。
食後のデザートとしての種類のアントルメはフランス料理のフルコースとのデザートとして提供されるのでコースに合わせた内容で季節なども考慮されます。
基本的にはフルコースを作った料理人が作るので、フルコースと相性が良いように作られているのでアントルメを一番の楽しみにする人もいるほどです。
ホールケーキや大型の生菓子
アントルメのもともとの意味としてはホールケーキや生菓子として洋菓子業界では認識されています。そのため、この場合のアントルメは菓子職人が作るのが一般的でフルコースの時に提供されるとは限りません。
なので、菓子職人が作るアントルメの種類としては実に多くのバリエーションがあるのでアントルメグラッセのように名前が違うものもあります。アントルメグラッセはアイスケーキですが、そもそものアントルメは幅広いレパートリーがあります。
フランスではアントルメの大会もあるくらいなので、毎年のように新しいアントルメの種類が作られています。その中でもアントルメグラッセは人気の種類になっています。
アントルメ (entremets )の成り立ち
アントルメはentreという「~の間」とmetsという「料理」を意味する言葉からきています。そのため本来ならデザートのみを指す言葉ではありません。主にフルコースの流れの中で提供される一品という位置づけでした。
フランス料理におけるフルコースの一品という認識なのでデザートというより軽食のような一品料理のような認識です。そのため甘い種類の料理とは限りません。
料理人の腕の見せ所と言われるほどにアントルメはメインと同じくらいに工夫している料理人もいるので、フランス料理のフルコースを食べに行くときは楽しみな逸品です。
昔はデザートとは限らなかった
アントルメの発祥はメインディッシュとデザートの間に出される軽食としての意味だったのでデザートのみを指す言葉ではありません。このように同じ言葉ではありますが時代によって認識が変わってくる場合は多くあります。
また、冷たいデザートとも限らず温かいスフレやパイの場合もあります。そのため、その時のフルコースの内容に合わせてグラッセのようなデザートの種類もあればミートパイなどもあります。
現在のようにデザートとして認識される前はミートパイなどの軽食を出す店も多かったそうですが、今ではほとんどの店がデザートとしての認識です。
アントルメは2つの種類がある
アントルメには2種類があり、アントルメ・ド・キュイジーヌとアントルメ・ド・パティスリーがあります。実はこの二つの種類には明確な区別があります。
アントルメ・ド・キュイジーヌは料理人が作る菓子であり、アントルメ・ド・パティスリーは菓子職人が作るお菓子として区別されています。フランスにおける様々な分野の料理は日本以上に多くの専門の職人が存在します。
アントルメ・ド・キュイジーヌ(entremets de cuisine)
現在のアントルメ・ド・キュイジーヌはデザートのような意味合いが強く、フランス料理のフルコースの内容によってアントルメの種類も変わってきます。季節でも変わりますが、提供されるメインの料理に合わせたものが選ばれます。
その中でも特にアントルメとして料理人がよく提供するのがムースやスフレ、ババロアなどの作ってすぐに食べるお菓子です。今では日本でもお馴染みのデザートが多いですが、もともとはフランス料理のアントルメとしてのデザートだったのです。
アントルメ・ド・パティスリー(entremets de patisserie)
菓子職人が作るアントルメ・ド・パティスリーはフルコースとは関係なくケーキ屋さんなどでも購入できるスタイルです。そのため、日本でもケーキ屋さんで見たことのある種類も多くあり、最近では日本でも多くのレシピが人気になっています。
アントルメ・ド・パティスリーの内容としてはスポンジケーキやパイなどの小麦粉を練った作りおきが出来るお菓子が一般的です。そのためフランス料理のフルコースの内容とは関係のない幅広いレパートリーが存在します。
アントルメグラッセとは何か?
アントルメグラッセとはアイスケーキのことです。グラッセがアイスでフランスでは夏に限らず通年で提供されています。夏には夏のアントルメグラッセがあり、冬には冬のアントルメグラッセがあるので日本のように一年を通して同じアイスが売られているということはありません。
さらにフランスに限らずヨーロッパ全体でも洋菓子業界では人気の高いお菓子のためアントルメグラッセの大会が開かれるほどに人気です。そのため、アントルメグラッセは毎年のように新作が発表されてフランスの人は全員が楽しみにしています。
グラッセはフランス語で「アイス」
アントルメグラッセとはグラッセがアイスでアントルメがデコレーションケーキを指します。そのため簡単に言えばデコレーションされたアイスケーキのことです。
フランスではアイス職人のことをグラシエと呼ぶのでアントルメグラッセとはアイス職人が作ったデザートのアントルメということになります。フランスでは料理が盛んなので色々な区分わけがされた職人が存在します。
簡単に言えばアイスケーキ!
アントルメグラッセは普通のアイスケーキではありません。ヨーロッパでは洋菓子のコンクールの課題となるほどにポピュラーで様々な種類のアントルメグラッセが作られています。
ヨーロッパでのアイスケーキは一年を通して提供されるので季節によっても様々な工夫を凝らされたアントルメグラッセがあります。味はもちろん、見た目にも可愛くて季節性のある様々工夫を凝らされたアントルメグラッセは一年を通してフランスの人たちを楽しませています。
ヨーロッパでは年間通して親しまれる
ヨーロッパではアイス職人がグラシエと呼ばれ、菓子職人はパティスリーと呼ばれます。そのためデコレーションケーキアイスであるアントルメグラッセはグラシエとパティスリーの両方の技術が詰まっており、一年を通して愛されています。
日本のように暑い夏だけ食べるアイスのイメージとは違って夏には夏のアントルメグラッセがあり、冬には冬のアントルメグラッセがあるのでフランスに行ったときには本場のアントルメグラッセが大人気です。
季節によって様々な種類のアントルメグラッセが存在するのは季節によって種類のある日本のお餅のような存在です。
アントルメはフランス語でデザートの意味
現在ではアントルメという言葉はフランスでも広くデザートの意味で親しまれています。中でもアントルメグラッセは人気のアイスケーキとして日本でも認知度が高まっています。最近では日本でも手作りのアントルメグラッセに挑戦する人もいます。
アントルメ・ド・キュイジーヌとアントルメ・ド・パティスリーには明確な違いがありますが、どちらもとても美味しくフランスに寄った際にはぜひ食べたい一品で、フランスに行く季節が変わればまた違うアントルメが食べられるので何度でも楽しめます。