キッシュとは結局何?発祥・タルトとの違い・作り方などまとめ!
キッシュとは何なのか、知っていますか?キッシュとはロレーヌ地方の家庭料理であり、パイやタルトを使用して卵や生クリーム、そして野菜などを使用したメニューとなっており、パーティにもおすすめの食事として楽しまれるメニューになっています。今回の記事では、キッシュと似ているタルトとの違いや、作り方などについて紹介していきます。キッシュとは何なのか、改めて見ていきましょう。
キッシュとは?
キッシュロレーヌという食べ物を知っていますか?名前はきっと多くの方が聞いたことがあるかと思いますし、食べた事があるという方もいるかと思います。しかし、キッシュとはどういったものかと聞かれると、詳しく説明できるという方は少ないのではないでしょうか?今回の記事では、そんなキッシュはタルトとはどう違うのかや、作り方などについて紹介していきます。
キッシュ(キッシュロレーヌ)の生地の特徴
それでは、キッシュロレーヌとはどのような特徴の食べ物なのかを見てみましょう。キッシュロレーヌは通称キッシュと呼ばれている食べ物で、ロレーヌ地方の家庭料理であることから、名前にも「ロレーヌ」が付いています。パイ生地やタルト生地を使用して作られるのですが、具材には野菜が使用され、デザートではなく食事として楽しまれる料理となっています。
卵と生クリームと野菜が具材?
キッシュとは、パイ生地やタルト生地を使用して作られたものとなっており、その中に生クリームや野菜、卵などを入れて作ります。フライパンで炒めたベーコンや、野菜、生クリーム、そしてチーズ、卵を溶いたソースをタルト生地などに流し入れて作るのが、簡単に紹介するキッシュの作り方となります。出来上がったキッシュは大きいので、ケーキを切り分けるようにして楽しまれるのが一般的となっています。
洋風茶碗蒸しのイメージ
キッシュを食べたことが無いという方に、キッシュとはどの様なものなのか説明するとなると、野菜が入った「洋風茶碗蒸し」というのがわかりやすいかと思います。タルトやパイ生地の中に卵を溶いたソースを流し入れて作りますので、お椀ごと食べられる洋風の茶わん蒸しのイメージというのが近いかと思います。
キッシュの発祥・由来
それでは、キッシュの発祥、そして由来はどのようになっているのでしょうか?キッシュが生まれたというロレーヌ地方では、5月に春の訪れを祝うお祭りがあるそうなのですが、この時に食べられていた食べ物がキッシュであったようです。見た目も華やかなキッシュは、春と訪れを祝う祭りにはぴったりの料理であったことでしょう。
また、キッシュの語源は、意外にもドイツ語となっており、ケーキを表す「クーヘン」が語源なのだそうです。クーヘンという言葉はロレーヌ地方で、ロレーヌ語である「キューシュ」へと変化し、最終的には今と同じように、フランス語の「キッシュ」と呼ばれるようになったのだそうです。
タルトとは?
タルトの生地の特徴
続いて、キッシュとよく似ている食べ物であるタルトの生地の特徴について見てみましょう。タルト生地には3種類のものがあり、甘みが少ない「パート・ブリゼ」、カリカリ食感を楽しめる「パート・シュクレ」、そしてサクサク食感が特徴となっている「パート・サブレ」とがあるようです。普段よく目にする、フルーツなどが載っているタルトにはパート・シュクレが使用されているのだそうです。
上に乗せる具材の例
タルト生地は、具材にどのようなものを使用するかによって使い分けられています。キッシュでは野菜や卵などが使用されていましたが、タルトの具材にはフルーツや、生クリームなどが使用されています。他にも、タルトタタンにも使用されているタルト生地である、パート・ブリゼにはお惣菜をのせて楽しまれることもあります。
洋菓子の一種
多くの方が考えているように、タルトとは洋菓子の一種となります。クリームやフルーツなどを上にトッピングして、ケーキ屋さんなどに並んでいる様子はよく目にする光景かと思います。ですので、タルトを食事として楽しむという事はあまりなく、デザートとして楽しまれることが多い食べ物になっています。
タルトの発祥と由来
続いて、タルトの発祥と由来について見てみましょう。タルトの発祥はとても古い物となっており、なんと古代ローマ時代に作られたお菓子、「トールタ」に由来しているといわれています。古代ローマ時代からお菓子があったことも驚きですが、それが現在まで形を変えつつ、受け継がれているというのも驚きです。
キッシュとタルトの違いとは?
食事か洋菓子かの違い
それでは、結局キッシュとタルトとの違いとは何なのでしょうか?二つの違いとは何なのか、簡単に言うと、キッシュは食事として楽しむもの、そしてタルトは洋菓子として楽しむものとなっています。見た目がよく似ているタルトとキッシュなのですが、楽しみ方は全く違うものとなっていたようです。
キッシュの基本の作り方
それでは、続いてキッシュの基本の作り方を見ていきましょう。キッシュとタルトの作り方を両方チェックしていくことで、タルトとキッシュの違いをよりはっきりさせていきましょう。
キッシュを作る際には、土台に先ほど紹介した、「パート・ブリゼ」というタルト生地が使用されます。これは甘みのないタイプとなっており、その中に「アパレイユ」と呼ばれる生クリームや卵などで作った材料を流し入れ、野菜などの具材や焼いたベーコンなどを入れたら完成となります。生地を作るのが手間だという方は、パイシートを活用して作る方法もあります。
タルトの基本の作り方
続いて、タルトの基本の作り方を見ていきましょう。美味しいデザートとして楽しむことが出来る、タルトの基本の作り方について紹介していきます。
タルトはデザートとして楽しまれるものとなっていますので、生地には甘みのあるタイプのタルト生地が使用されます。先ほど紹介したパート・シュクレと呼ばれる生地が使用されており、キッシュとはまた違った食感と味わいを楽しむことが出来ます。そして、出来上がった生地にクリームやフルーツをのせて作る作り方となっていますので、出来上がりはキッシュとは全く違ったものになっています。
キッシュのおすすめレシピ
定番のおいしさを楽しむなら「基本的なキッシュのレシピ」
まず最初は、基本的なキッシュのレシピについて見ていきましょう。材料は、生地に使用する分と、具材に使用する分とを分けていますので、色を変えてあります。生地に使用した分は色が付いていませんので、パイ生地シートなどを活用する際は使用しません。
- 薄力粉90g
- 強力粉10g
- 無塩バター50g
- 卵1個
- 牛乳20ml
- 塩1g
- 砂糖1g
- 全卵1個
- 卵黄2個分
- 牛乳80ml
- 生クリーム100ml
- 塩1.5g
- こしょう、ナツメグ適量
- ベーコン50g
- 玉ねぎ2個
- グリエールチーズ100g
- まずは生地から作っていきましょう。最初に粉類をふるって、よく混ぜます。
- 続いて、バターと卵を2/3量入れたら、フードプロセッサーで攪拌しましょう。
- 生地がぽろぽろとなってきたら、牛乳を入れてさらに攪拌します。
- 生地をラップにくるんだら、3時間ほど冷蔵庫で休ませます。
- 冷やしたら、生地を延ばして方より少し大きくなるまで伸ばします。そのあと、生地を型に入れていきましょう。
- 底に穴をあけたら、クッキングシートをのせてタルト石をのせます。170度で予熱したオーブンで20分焼いたら生地の完成です。残りの卵を生地に塗り、更に10分焼くことで生地に具材がしみこまなくなります。
- 続いては具材づくりです。ボウルに卵、塩を入れて溶いたら、牛乳、生クリーム、胡椒、ナツメグを入れて混ぜればアパレイユの完成です。
- 具材を炒めたら、生地に具材とチーズ半量をのせます。アパレイユを7割入れたら、オーブンで20分ほど焼きます。
- 残りのアパレイユを注ぎ、チーズを加えて更に20分焼けば、美味しいキッシュの完成となります。
パーティにもおすすめの簡単レシピ「冷凍パイシートのキッシュ」
続いて紹介するレシピは、冷凍パイシートを活用して簡単に作れる、パーティにもおすすめのキッシュレシピです。パイシートを活用して手軽に作ることが出来ますので、ホームパーティーのメニューに困った時にもおすすめです。
- 冷凍パイシート2枚
- 牛乳100ml
- 卵2個
- ベーコン50g
- しめじ1/2パック
- 玉ねぎ1/4個
- ほうれん草1/2束
- パルメザンチーズ大さじ1
- 塩コショウ適量
- まず、パイシートは室温に戻します。
- ボウルに卵、牛乳、パルメザンチーズ、塩コショウを入れて混ぜます。ほうれん草も入れましょう。
- 続いて、ベーコン、玉ねぎ、しめじをフライパンで炒めていきましょう。粗熱が取れたら、先ほどのボウルに入れて混ぜます。
- パイシートを伸ばして2枚並べたら、型に敷いてフォークで底に穴をあけましょう。
- パイシートに具材を流し入れたら、200度のオーブンで25分ほど焼き上げて完成となります。
簡単にできて見た目も華やかなレシピとなっていますので、ホームパーティーにぴったりです。みんなで取り分けて、わいわい楽しむのにもピッタリのレシピです。
キッシュとタルトの違いを知ってパーティーに用意しよう
いかがでしたでしょうか?キッシュとタルトとは似ているようで実は全く違うものとなっています。タルトとはデザートとして楽しまれる料理となっていますが、キッシュとは食事として楽しまれており、華やかな見た目でパーティなどにもおすすめです。タルトはデザートとして、キッシュは食事としてパーティで楽しまれてみてはいかがでしょうか?