2018年11月18日公開
2024年08月19日更新
馬鈴薯料理の人気レシピを紹介!簡単で美味しいじゃがいも調理のポイントは?
馬鈴薯とは、じゃがいもの別名です。じゃがいもを馬鈴薯と呼ぶ人は今では少なくなったものの、確かに存在します。じゃがいもには様々な品種がありますが、それらすべてを馬鈴薯と呼びます。この記事では、馬鈴薯を使った人気料理のレシピについてまとめています。馬鈴薯を買い込んで余らせてしまう方や、ボリューム満点の馬鈴薯を楽しみたい方など、馬鈴薯料理について知りたい方はぜひチェックしてみてください。
目次
馬鈴薯で優しいほくほく料理を作ろう!
馬鈴薯とは、じゃがいもの別名です。最近ではじゃがいもを馬鈴薯と呼ぶ人は少ないものの、今でも馬鈴薯と表記するお店もあります。じゃがいもには様々な品種がありますが、それら全てを馬鈴薯と呼ぶことができます。この記事では、馬鈴薯を使った人気料理のレシピについてまとめています。馬鈴薯を買い込んで余らせてしまう方やボリューム満点の馬鈴薯料理を楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
馬鈴薯を使った人気のメイン料理レシピ
ここで、馬鈴薯を使った人気のメイン料理のレシピを紹介します。馬鈴薯は手軽にボリュームを出すことができる上にアレンジも幅広いので、メイン料理にも向いています。
ほくほくお腹いっぱい「簡単じゃがいもグラタン」
馬鈴薯を使ったグラタンは、マイルドな味で子供から大人まで人気の料理です。コンソメを使うことで味が簡単に決まるので、時間が無い時でもすぐに作ることができます。オシャレなので、急な来客のおもてなしにも使える料理です。
- じゃがいも大2個
- 牛乳300㏄
- 固形コンソメ1個
- 塩一つまみ
- コショウ少々
- バター大匙1
- 小麦粉大匙1
- とろけるチーズ適量
- オーブンを200度で予熱しましょう。じゃがいもは皮を剥いて2ミリほどのスライスにしておきます。
- 耐熱容器にじゃがいもを入れて、全体が浸るぐらいの水を入れてラップをかけてレンジで5分加熱します。ラップの端を少し開けてお湯を捨てましょう。
- フライパンにバターを入れて弱火で溶かし、小麦粉を入れて炒めます。牛乳とコンソメを入れ、コンソメが溶けたら塩コショウで味を調えます。
- じゃがいもを入れて和えて、混ざったら火を止めます。
- グラタン皿に入れてとろけるチーズを乗せ、200度のオーブンで10分焼きます。焼き色がついてチーズが溶けたら出来上がりです。
簡単調理で味しみしみ「お水なしでほくほくな肉じゃが」
肉じゃがは老若男女問わず幅広く愛される家庭料理です。このレシピは水を使わず簡単に作れる上に、じゃがいもがホクホクに仕上がる人気のレシピです。味も染み込みやすいので、ぜひ作ってみてください。
- 牛肉150グラム
- じゃがいも2個から3個
- 玉ねぎ1個
- ニンジン1本
- 醤油大匙2半
- 砂糖大匙1から大匙2
- 酒大匙1
- 牛肉は食べやすい大きさ、玉ねぎはくし切り、ニンジンとじゃがいもは乱切りに、それぞれ切っておきましょう。
- 鍋に油を敷いて牛肉を炒め、砂糖と醤油、酒を入れます。
- 玉ねぎとじゃがいも、ニンジンを加え蓋をして20分ほど中火で煮込んで出来上がりです。
塩分控えめ低カロリー「じゃがいもとひき肉のカレー炒め」
カレー味のじゃがいもは、子供から大人まで幅広く好かれる味です。子供でも食べやすく大人にも美味しい人気の料理レシピなので、ぜひ一度作ってみてください。
- じゃがいも2個
- 玉ねぎ1個
- ピーマン2個
- ひき肉100グラム
- ニンニクのみじん切り小匙1杯分
- サラダ油大匙2
- カレー粉小匙2
- 塩コショウ少々
- じゃがいもは皮を剥かずに洗って、丸ごとラップで1個ずつ包んでレンジで3分から4分加熱します。熱いうちに皮を剥いて、1センチから2センチの角切りにしましょう。
- 玉ねぎは縦に二つに割ってから薄切りにし、ピーマンはヘタと種を取り除いて細切りにします。
- フライパンに油を敷いて、ニンニクと玉ねぎを炒めます。ひき肉を加えて色が変わるまで炒め、ピーマンとじゃがいもを入れて炒めます。カレー粉を入れて混ぜ合わせ、塩コショウで味を調えて出来上がりです。
馬鈴薯を使った人気のスープ料理レシピ
ここで、馬鈴薯を使った人気のスープ料理のレシピを紹介します。馬鈴薯を使ったスープ料理は幅広く公開されているので、その日の食卓に合わせたスープをチョイスするようにしましょう。
ほっこり温まる朝食におすすめ「簡単じゃがいものポタージュ」
じゃがいものポタージュスープは、じゃがいもを使ったスープの中でも定番の人気レシピです。簡単に作れる上に温まるので、冬の朝食におすすめのスープ料理です。
- じゃがいも2個
- 玉ねぎ2分の1個
- 水300㏄
- 牛乳200㏄
- バター適量
- 固形コンソメ1個
- 塩コショウ適量
- ドライパセリ適量
- 玉ねぎは薄切りにしておきます。じゃがいもは皮を剥いて小さく切って、耐熱容器に入れてラップをかけて3分ほどレンジで加熱します。
- 鍋にバターを入れて溶かし、玉ねぎを炒めます。しんなりとしてきたら水と固形コンソメを入れて煮込みましょう。
- 加熱したじゃがいもを鍋に入れて10分煮込み、牛乳を入れます。火を止めてブレンダーでじゃがいもと玉ねぎを潰しましょう。
- 塩コショウで味を調えながら温め直して出来上がりです。
夏にぴったり冷製の極上スープ「なめらかヴィシソワーズ」
じゃがいもを使った冷製スープであるヴィシソワーズは、暑い夏にぴったりの人気料理です。じゃがいもを煮て攪拌するだけのレシピなので、簡単に作ることができます。
- じゃがいも1個
- 長ネギ2分の1本
- ベーコン3分の1枚
- コンソメ2分の1個
- 牛乳300㏄
- 生クリーム100㏄
- 細ネギ適量
- じゃがいもと長ネギをスライスしましょう。ベーコンは小さく切っておきます。
- 鍋にじゃがいもと長ネギ、ベーコン、牛乳、生クリーム、コンソメを入れて火にかけます。煮立って来たら弱火にして15分煮ます。
- 鍋の中身をミキサーなどに移して攪拌しましょう。攪拌できたらボウルなどに移して保冷剤や氷の入ったボウルに重ねて冷やしましょう。
- 冷えたら小口切りにした細ネギを散らして出来上がりです。
野菜いっぱい栄養も満点「たっぷり野菜のほっこり豆乳味噌スープ」
じゃがいもだけでなく、たくさんの野菜を加えることで栄養満点のスープ料理を作ることができます。味噌だけで尖った味にするのではなく、豆乳を入れてマイルドにするのがポイントです。
- じゃがいも180グラム
- ニンジン50グラム
- 玉ねぎ500グラム
- しめじ2分の1袋
- ウインナー2本
- 茹でブロッコリー適量
- 水200㏄
- 鶏がらスープの素小匙2
- 豆乳200㏄
- 味噌大匙1
- バター15グラム
- 塩コショウ少々
- じゃがいもとニンジンの皮を剥いて小さめの乱切りにしましょう。玉ねぎは繊維に沿って薄切りにして、しめじは石突を取ってほぐしましょう。ウインナーは斜め切りにします。
- 鍋にバターを入れて中火にかけます。じゃがいもとニンジン、玉ねぎを加えて炒めます。じゃがいもの縁が透き通るまで炒めたら、しめじとウインナーを加えてサッと炒めます。
- 水と鶏がらスープの素を入れて蓋をし、弱火で5分煮ます。じゃがいもに火が通ったら豆乳と味噌を入れます。
- ブロッコリーを加えて軽く煮込み、塩コショウで味を調えて出来上がりです。
馬鈴薯を使った人気の副菜おかず料理レシピ
馬鈴薯は副菜にも活躍する食材です。あと一品欲しいという時にすぐ作れる簡単なレシピを紹介するので、献立を決める際の参考にしてみてください。
洋食におしゃれに添えて「じゃがいも明太子チーズココット焼き」
電子レンジで簡単に作れるオシャレなココット料理のレシピです。洋風の料理のお供として添えれば、それだけで食卓が華やかになります。明太子なので和風の料理との相性も抜群です。
- じゃがいも2個から3個
- 明太子適量
- マヨネーズ適量
- 鶏がらスープの素大匙1
- 塩コショウ適量
- とろけるチーズ適量
- ドライパセリ適量
- じゃがいもを小さめの拍子切りにして耐熱容器に入れ、ラップをかけて柔らかくなるまでレンジで加熱します。
- まな板にラップを敷いて明太子を置き、半分に開きます。包丁の背で明太子の中身をしごき取りましょう。
- ボウルにじゃがいもと明太子を入れて混ぜ、マヨネーズと塩コショウ、鶏がらスープの素を入れて和えます。
- ココットに3を入れてチーズを乗せ、焼き色が付くまでトースターで焼いて出来上がりです。仕上げにパセリを散らすと、より見た目が良くなります。
お手軽副菜「ズッキーニとじゃがいもの醤油マリネ」
クックパッドのじゃがいもレシピの中でも人気の副菜レシピです。ズッキーニとの相性も良いので、夏野菜の季節にぴったりのレシピです。
- ズッキーニ200グラム
- じゃがいも200グラム
- オリーブオイル(炒め油)大匙1
- 塩コショウ少々
- オリーブオイル大匙1
- 醤油大匙1杯半
- ズッキーニはピーラーで部分的に皮を剥いて、8ミリ幅の半月切りにします。じゃがいもは皮を剥いてから8ミリ幅の輪切りにして水にさらしておきましょう。
- じゃがいもを耐熱容器に入れてラップをかけ、500ワットのレンジで4分から5分加熱します。
- 別のボウルにオリーブオイルと塩コショウ、醤油を入れてよく混ぜ合わせます。
- フライパンにオリーブオイルを敷いてズッキーニを炒めます。両面に焼き色が付いたらじゃがいもを加えて1分から2分炒めます。熱いうちに3のボウルに入れて、粗熱が取れるまで和えて出来上がりです。
さっぱり箸休め「たっぷり玉ねぎのツナじゃが」
使う調味料は醤油だけという手軽レシピです。玉ねぎの食感と大葉の風味でさっぱりと食べられるので、暑い日や箸休めにもピッタリです。
- ツナ缶1缶
- じゃがいも中2個から3個
- 新玉ねぎ大1個
- 醤油少々
- 大葉3枚から4枚
- じゃがいもと玉ねぎは皮を剥いて食べやすい大きさに切り、大葉は千切りにしておきましょう。
- フライパンにツナを油ごと入れ、じゃがいもと玉ねぎを加えて炒め合わせます。ひたひたになるまで水を加えて落し蓋をして、火を弱めて煮込みます。
- じゃがいもが柔らかくなって水分が減って来たら醤油を加えて全体を混ぜます。器に盛って、大葉をたっぷり乗せて出来上がりです。
馬鈴薯の種類や調理のポイントをマスター!
ここで、馬鈴薯の種類や調理のポイントについて解説します。馬鈴薯はじゃがいもの別名ですが、最近では馬鈴薯と呼ぶ人はあまり多くありません。一部のスーパーなどでは馬鈴薯として販売されているので、馬鈴薯という言葉を見聞きしたことの無い人は少ないと思います。
馬鈴薯はじゃがいもの別名
馬鈴薯とは、じゃがいもの別名です。馬鈴薯という名前は17世紀に中国で付いた名前だとされています。中国の野生種である「アンデイゲナ」という植物の芋の形が、馬の首に付ける鈴に似ていたことから馬鈴薯という名前が付きました。
江戸時代の学者である小野蘭山が1808年に、じゃがいもに馬鈴薯という名前を付けました。中国で馬鈴薯と呼ばれていた芋の特徴が日本のじゃがいもとピッタリ一致したので、中国と同じように馬鈴薯と呼ぶようになりました。
じゃがいもの種類について
じゃがいもの種類は大きく分けて2種類です。マッシュポテトやコロッケに向いた「粉質」と煮崩れしにくい「粘質」の2種類です。粉質のじゃがいもの代表は男爵で、こちらは煮崩れしやすいのでじゃがいもの形を残さない料理に適しています。逆に粘質の代表であるメークインは、煮崩れしにくいのでカレーや肉じゃがなどの煮物料理に向いています。
最近ではじゃがいもの品種改良も進み、種類も大きく増えました。男爵に代表される粉質には甘みの強い「北あかり」や皮の赤い「ジャガキッズレッド」などの品種が増えました。粉質の馬鈴薯はデンプンが多くホクホクとした食感ですが、煮崩れしやすいです。その為、馬鈴薯の形を残さないコロッケやマッシュポテトなどの料理に適しています。
メークインに代表される粘質の馬鈴薯には、赤い皮と黄色い実がキレイな「レッドムーン」や黄色くなめらかな食感が楽しい「とうや」などが増えました。粘質の馬鈴薯はデンプンが少ないので煮崩れしづらく、煮込み料理に向いています。低温貯蔵で甘みが増すのも、粘質の馬鈴薯の特徴の一つです。
男爵とメークインの違い
じゃがいもの代表的な品種は男爵とメークインです。これらの2種は、粉質と粘質に分類され、得意な料理が違います。まず、男爵はデンプンが多くホクホクしていますが煮崩れしやすいです。その為、芋を潰すコロッケなどの料理に適しています。逆にメークインはデンプンが少なく煮崩れしにくいので、煮込み料理や芋の形を残す料理に適しています。
男爵は日本で一番多く食べられている、馬鈴薯の王様です。特徴は見た目がゴツゴツしていることです。表面の凹凸が目立つので皮が剥きづらいという難点があります。粉質なのでホクホクしていますが、煮崩れしやすいので煮込み料理には適していません。芋を潰すコロッケやマッシュポテトなどの料理が得意なので、それらを作る際には男爵のような粉質を選びましょう。
メークインは男爵と並び知名度の高いじゃがいもです。丸い男爵とは違い、楕円形ですべすべしているのが特徴です。凹凸が少ないので男爵よりも皮が剥きやすいという利点がありますが、ホクホク感が弱いです。煮崩れしにくいので、煮込み料理に向いています。カレーなどの芋の形を残したい料理をする場合は、メークインなどの粘質の馬鈴薯を選びましょう。
じゃがいもの調理のポイントを一挙紹介!
馬鈴薯を料理に使う時は、まず馬鈴薯の皮に薄く切れ込みを入れます。赤道のように一周切り込みを入れておくことで、茹でたあとの皮むきが楽になります。加熱した馬鈴薯は皮と実の間に隙間ができるので、切り込みの両端から軽く引っ張るだけで皮が剥けます。
馬鈴薯を茹でる際は、皮を剥かず丸ごと茹でましょう。この時、必ず馬鈴薯は水の状態から鍋に入れましょう。じっくりと火を入れることで、外側も中心部も均等に柔らかくなります。茹でる時間は沸騰してから15分、火を止めてから15分です。沸騰した鍋で15分茹でてから、火を止めてそのまま15分置いておくのが美味しい茹で方です。
馬鈴薯は酸化しやすく変色が早い食材です。その為、馬鈴薯を切ったらすぐに水にさらしましょう。アク抜きにもなるので、水にさらすことは忘れないでください。また、新じゃがいもは皮が薄いので皮ごと調理ができますが、新じゃがいも以外は皮が厚いので皮は剥いてから調理しましょう。
馬鈴薯は料理にかかせない大事な食材!
いかがでしたか?馬鈴薯は様々な料理に使うことができる、料理に欠かせない存在です。食卓のメインにもなれば副菜にもなる、正に万能食材です。馬鈴薯にも品種と得意な料理、苦手な料理があります。何の料理を作るか決めてから、馬鈴薯の品種を選ぶようにしましょう。