オランデーズソースの人気レシピと使い方！パン・パスタ・魚・野菜にも

オランデーズソースはフランス高級料理の5大ソースの1つで、バターとレモン果汁を卵黄で乳化し、塩こしょうで味付けしたソースです。オランデーズソースを使用した代表的な人気料理は、エッグベネディクトです。フランスやドイツなどの本格的な欧州料理によく使われます。

手軽に購入できる材料で、簡単にできるオランデーズソースレシピとアレンジ料理を紹介します。美味しくできるコツも詳しく解説しています。

基本となるオランデーズソースの本格レシピを紹介します。オランデーズソースは、バターと卵を基本とした簡単な材料で作ることができます。卵が固まらないように作るのがポイントです。基本のソースを解説するので挑戦してみてください。

【材料】

• 卵黄…2個
• 水…小さじ2
• 塩…少々
• バター…50g
• レモン汁…少々

1. 卵を割り、白身と黄身を分けます。黄身のみをボールに入れます。
2. お湯を沸かし、バターを湯煎で溶かします。
3. 水小さじ2を入れ、塩を少々振り、卵を溶きます。
4. 湯煎で温めている溶かしバターに卵を入れます。
5. 卵が固まらないようにさっくりかき混ぜ、湯煎からボールを外します。
6. さらに卵とバターをよくかき混ぜます。

オランデーズソースは、簡単に作ることができる本格ソースです。卵が固まりやすく、バターと分離しやすいので、様子をみながらゆっくり材料を合わせ、手際よくかき混ぜましょう。

オランデーズソースを美味しく作るコツは、バターと卵黄をよく乳化させることです。バターと卵が分離しやすいため注意してください。

ポイントは、バターと卵を合わせる時に卵をゆっくりと少しずつ加えて、分離しないように混ぜることです。湯煎の温度は60℃超が適温です。オランデーズソースはあたたかいソースですので、食べる直前にソースを作りましょう。

オランデーズソースの使い方について詳しく解説します。オランデーズソースは、前菜から主食まで幅広くアレンジができる人気のソースです。簡単なサラダから本格的なソテーまで、さまざまなアレンジができます。オランデーズソースを気軽に使って美味しく食べられるメニューについてまとめました。

オランデーズソースを使ったパンケーキは、エッグべネディクトが有名です。エッグべネディクトはニューヨーク生まれの朝食で、半分に切ったイングリッシュマフィンに、ベーコンやポーチドエッグなどの具材を乗せ、オランデーズソースが添えられています。おしゃれで女性に人気な朝食のひとつです。

オランデーズソースはトーストやクレープにもよく合います。ドイツの伝統的なクレープ「シュパーゲルのクレープ包み」が有名です。厚めに焼いたクレープ生地に蒸し焼きにした白アスパラガスを包んだ料理で、オランデーズソースをかけて食べます。

シュパーゲルとは、ドイツ語で白アスパラガスのことをいいます。ドイツでは、白アスパラガスの収穫時期の春によく食べられます。

オランデーズソースは、本格的なフランス料理で真鱈やヒラメなどの白身魚のソテーに添えられます。淡白な白身魚とバターの風味豊かなソースがよく合います。白アスパラガスと一緒に使われることが多いですが、グリーンアスパラとの相性も良いです。オランデーズソースはサラダのソースとしても使えます。

バターと卵黄を使った本格的なオランデーズソースを使った簡単なレシピを紹介します。オランデーズソースは、さまざまな料理にアレンジ可能です。簡単な人気レシピを参考に、オリジナル料理にも挑戦してみてください。

【材料】
＜イングリッシュマフィン＞

• 直径9㎝マフィン型9個分
• 強力粉…300g
• 砂糖…24g
• 塩…6g
• スキムミルク…15g
• ドライイースト…6g
• 仕込み水…210g
• オリーブオイル…15g
• サラダオイル…適宜

• 全卵…8個
• イングリッシュマフィン…1/2×8個
• ハム…200g

• 卵黄…3個
• 溶かしバター…200ml
• レモン汁…1/4個分
• 塩・こしょう…少々
• 酢…少々

1. ボウルに強力粉、砂糖、塩、スキムミルクを合わせてふるいに入れます。
2. ドライイーストを加えます。
3. 仕込み水、オリーブオイルを加えて手早く混ぜます。
4. ひとまとまりになったら、ボウルから取り出し、台の上でこねます。
5. 薄い膜が張るようになれば、丸めて表面をなめらかにします。
6. サラダオイルを薄く塗ったボウルに入れ、乾燥させないように発酵させます。（一次発酵28℃前後40～50分）
7. 生地が2倍ほどに膨らんだら、フィンガーテストで発酵状態を確認します。
8. 生地に指を刺し、指を抜いても生地が戻らなければ、一次発酵完了です。
9. ガス抜きをして、65gずつに分割します。
10. 生地は軽く丸め直し、しっかりとおさえて平らにします。
11. オーブン皿にクッキングシートを敷き、マフィン型に薄くサラダオイルを塗ります。
12. オーブン皿にマフィン型を並べ、生地を入れて発酵させます。
13. 型の9分目まで生地が膨らんだら、上にクッキングぺーパーをかぶせます。
14. オーブン皿をのせて、さらに発酵させます。（ホイロ35℃前後40～50分）
15. オーブン皿をのせたまま、温めたガス高速オーブンで焼きます（180℃　約15分）
16. 食べる前にトーストするので、焼き色は薄めに仕上げます。

1. 鍋にお湯を沸かし、酢と塩を加えます。
2. 菜箸で湯をかき混ぜ、湯が回っている状態で、卵を割り入れます。
3. 弱火で半熟程度に仕上げます。新鮮な卵を使うときれいにできます。
4. イングリッシュマフィンを上下半分に切り、軽くトーストします。

1. ボウルに卵黄を入れ、60℃超で湯煎します。
2. 塩・こしょうを入れ、溶かしバターを少しずつ加え、マヨネーズ状になるまでかき混ぜます。
3. 湯煎のお湯は小さな泡が上がり始めたら、火を切るくらいを目安に60℃をキープしましょう。
4. 最後にレモン汁を入れます。

1. イングリッシュマフィンの上に、ハム・ポーチドエッグを順にのせます。
2. 全体にオランデーズソースをかけます。

イングリッシュマフィンを手づくりする本格的なエッグベネディクトのレシピを紹介しました。オランデーズソースを作るときに、湯煎の温度を60℃超にキープすると、美味しいソースに仕上がります。溶かしバターは一度に入れると分離しやすいので、少しずつ入れるのがポイントです。

【材料】

• 卵黄…1個
• レモン汁…大さじ1/2
• 塩…少々
• 白ワイン…大さじ1
• 白アスパラガス…5本

• ボウルに卵黄・レモン汁・塩・白ワインを入れ、よく混ぜ、湯煎にかけます。
• 卵が固まらないようによく混ぜ、ボールの底が見えるくらいまでもったりかき混ぜます。
• 湯煎から外し、溶かしバターを加えよく混ぜます。
• 白アスパラガスの皮を剥きます。
• 鍋に湯を沸かし、白アスパラガスの皮を茹でます。
• 鍋にレモン汁1/8個分を入れます。
• 皮を入れて、2分ほど経ったところで、火を中火にします。
• 白アスパラガスを束にして、根元を入れ、10秒待ってから全体を落とします。
• 茹で時間は3～4分程度で、根元部分に串が刺されば茹で上がりです。
• 白アスパラガスを皿に盛り、オランデーズソースをかけます。

白アスパラガスのオランデーズソースがけは、フランスやドイツで食べられる定番のオランデーズソースレシピです。白アスパラガスの皮は、香り成分が強く風味付けに使用します。レモン汁を入れることで、白アスパラガスの色がより白くキレイになります。

きのこと白身魚のテリーヌは本格的なフランス料理で、オランデーズソースを使った前菜です。きのことスモークサーモンの風味がオランデーズソースとよく合います。テリーヌを作るときは、フードプロセッサーでクリーム状にするのがポイントです。

豚ヒレ肉のポワレ・サラダ仕立ては、肉・エビ・野菜が入った栄養満点の本格フレンチ料理です。余ったオランデーズソースで簡単に作ることができます。バターの風味が効いた美味しいディナーのメインになります。好きな食材でオレンジして作ってみてください。

オランデーズソースのあっさりカルボナーラは、牛乳や生クリームを使わずにできるパスタです。残ったオランデーズソースはパスタ料理にもアレンジできます。オランデーズソースは卵黄が入っているため、固まりやすいため、加熱のしすぎに注意してください。

オランデーズソースは、フランスやドイツで親しまれている人気のソースで、本格的な料理によく使われます。アスパラガスやエッグベネディクトだけでなく、さまざまな料理にアレンジできるので、レシピを参考にしてみてください。