コンソメスープの隠し味一覧！ちょい足しの調味料でまるでお店の味！

家で手軽に作れるスープとして人気なのがコンソメスープです。野菜やベーコンを市販のコンソメと一緒に煮込むだけで、簡単に美味しいスープができます。冷蔵庫に中途半端に野菜が残った時にも、コンソメスープにすると無駄なく使えます。

便利なコンソメですが、水とスープの素だけでは物足りなく感じることがあります。そのような時には、家にある調味料を隠し味にちょい足しすることで、簡単にお店の味に近づけることができます。本記事では、人気のコンソメスープの隠し味を紹介します。

コンソメスープはフランス料理のスープのひとつです。コンソメはフランス語で「完成された」という意味です。その名の通り、スープには濁りがなく深い琥珀色に澄み切っており、そのまま飲むことができます。肉や魚や野菜から抽出した液体を、卵白を使って澄ませて作るのが一般的です。

コンソメとブイヨンは混同されがちですが、別物です。ブイヨンは肉や魚などと野菜、香辛料を長時間煮て作る出汁のことです。このブイヨンに肉や野菜や調味料を加えて、灰汁をとりながら煮込み、具材を濾したスープがコンソメです。
 

家庭でコンソメスープを作る時は、市販のコンソメを使うのが手軽で人気です。一般的な固形のコンソメは5.3gで小さじ2杯分です。スープ1人分に小さじ1杯のコンソメを調味料として使用すると、丁度いい濃さになります。

1人分のスープは約150mlです。コンソメスープを1人分作る場合、固形のコンソメであれば1/2個、顆粒コンソメであれば小さじ1杯が基本の分量となります。

コンソメスープの隠し味におすすめの調味料は醤油です。醤油を隠し味にちょい足しすることで、日本人好みのまろやかな味になります。わかめやネギ等の和風食材を使ったコンソメスープによく合うと人気です。

【材料】(4～5人分)

• 白菜 2枚
• にんじん 3cm
• しめじ 1/2株
• ベーコン 50g
• コンソメスープの素 1～2個
• 水 800cc
• 醤油 適量

1. 白菜は芯と葉を分けて切り、人参は細切りにします。
2. ベーコンも細切り、しめじはほぐしておきます。
3. 水からコンソメスープの素、白菜の芯、人参を煮ます。
4. 沸騰したら、ベーコン、しめじ、白菜の葉の部分を入れて煮ます。
5. 煮えたら、醤油で味を整えて完成です。

コンソメスープの隠し味におすすめの野菜はセロリです。隠し味にセロリを入れることで、スープの奥行きが広がり各段に美味しくなります。セロリはじっくり煮込むことで、甘くトロトロの食感になります。生のセロリは苦手な人でも、試す価値のある隠し味です。

【材料】

• セロリ 1本(茎部分）
• お好みの野菜
• コンソメ 1個
• 牛乳 200cc

1. 材料を適当な大きさに刻みます。野菜はタマネギやキャベツなどが合います。
2. 鍋に水を張り、コンソメを入れて野菜を煮込みます。
3. 野菜が柔らかく煮えたら、牛乳をいれ沸騰寸前で止めます。

コンソメスープの隠し味におすすめのスパイスはローリエです。ローリエとは、月桂樹の葉を乾燥させた香辛料のことで、カレーやシチュー等の煮込み料理に欠かせないスパイスです。隠し味にローリエを入れることで、スープの香りがよくなり、ワンランク上のコンソメスープになると人気です。

【材料】(2人分)

• ベーコン(あればかたまり) 50g
• にんじん 1/2本
• ごぼう 1/3本
• れんこん 70g
• ローリエ 1/2枚
• 洋風スープの素(固形) 1/2個
• オリーブ油 大さじ1/2
• 塩
• こしょう

1. ベーコンは厚さ1cmに切り、さらに幅1cmに切ります。にんじん、れんこんは皮をむき、それぞれ小さめの乱切りにします。ごぼうはよく洗い、皮を包丁でこそげ取って小さめの乱切りにします。ごぼうとれんこんは、それぞれ4～5分水にさらし、ざるに上げて水けをきります。
2. 鍋にオリーブ油を中火で熱し、ベーコンを入れて炒めます。ベーコンから脂が出てきたら、にんじん、ごぼう、れんこんを加えてさらに炒めます。全体に油がなじんだら、水2カップ、ローリエと、洋風スープの素をほぐしながら加え、強火にします。煮立ってきたらアクを取り、ふたをして、弱火で15分ほどます。
3. れんこんとごぼうに竹串を刺して、すーっと通るくらいになったら、塩、こしょう各少々で味をととのえます。

コンソメスープの隠し味としてブーケガルニも人気です。ブーケガルニとは、ハーブや香味野菜を数種類束にしたものです。ティーバッグタイプがスーパーで購入できるので、手軽に使えます。隠し味にブーケガルニを入れることで、香り高くなり、味にもグッと深みが増してプロのコンソメスープに近付きます。

【材料】(2人分)

• 人参 1本
• 小玉葱 4個
• 固形コンソメ 1個
• 太郎南瓜  1/4個
• パセリみじんぎり 大さじ1
• 粗挽き胡椒 少々
• ブーケガルニ(パセリ、ローリエ、タイム) 適量

1. 人参と玉葱は皮を剥いて大きめに切り、鍋に入れます。
2. ブーケガルニ、コンソメ、野菜がかぶるくらいの水を入れて蓋をして中火にかけます。
3. 沸騰したら火を弱め、所々皮を剥いてカットした南瓜も入れて、再び蓋をして弱火で30分煮ます。
4. 器に3を入れます。野菜が柔らかくなっているので、形を崩さないように大きめのスプーンですくうと綺麗に盛りつける事が出来ます。
5. パセリのみじん切りと粗挽き胡椒を振ってできあがりです。

コンソメスープの隠し味にワインをちょい足しするのもおすすめです。隠し味にワインを入れることで、コンソメスープのインスタント臭が和らぎ、本格的な味わいになります。コンソメスープの綺麗な琥珀色を邪魔しないように、白ワインを使用しましょう。

【材料】(2人分)

• 春キャベツ 1～2枚
• 玉ネギ 1/4個
• セロリ 1/4本
• ベーコン 1枚
• 固形スープの素 1個
• 白ワイン 大さじ1  
• ローリエ 1枚
• 水 400ml
• 塩コショウ 少々
• ドライパセリ 適量

1. 具材を食べやすい大きさに切ります。
2. 鍋に具材と固形スープの素、白ワイン、ローリエ、水を加え、蓋をして強火にかけます。
3. 煮たったら火を弱めて5分煮て、塩コショウで味を調えます。器に注ぎ、ドライパセリを散らして完成です。

コンソメスープの隠し味はその他にもあります。さっぱりしていて物足りないと感じた時は、隠し味にバターをちょい足しすると、コクがでて美味しくなります。また、オイスターソースのちょい足しは、味に深みがでて美味しくなると人気です。

オイスターソースはうまみ成分が豊富で様々な料理の隠し味に向いています。ただし、主張の強い調味料ですから、入れすぎには注意が必要です。ケチャップとビーフコンソメを隠し味に使ったレシピを紹介致します。

【材料】(2人分)

• 水 400ml
• 玉子 1個
• ウインナー 2本
• 粉末コンソメ 大さじ1杯
• ケチャップ(隠し味) 小さじ1
• じゃがいも 1/2個
• ブラックペッパー ひとふり

1. ジャガイモを細かい角切りにして、水と一緒に鍋に入れて煮込みます。
2. 水が沸騰したら、ウインナーとコンソメ、ケチャップを入れます。
3. 最後に、溶き卵を回し入れ、ブラックペッパーをふれば出来上がりです。

コンソメスープにケチャップをちょい足しすることで、ミネストローネ風になります。キャベツやベーコンを入れたコンソメスープにもよく合います。

【材料】(2人分)

• にんじん 1/3
• 玉ねぎ 1/2(1cmほどの小さめの角切り)
• キャベツ 1/8(1cm×5cm)
• ベーコン 4～5枚(なくてもOK)(1.5cm短冊切り)
• 水 500～600ml
• チキンコンソメ キューブ1個
• JAL ビーフコンソメ 1袋
• スープ塩

1. にんじん、たまねぎ、水、チキンコンソメ、JALビーフコンソメを鍋に入れ、煮ます。
2. 沸騰したらベーコン、キャベツを入れ、スープ塩で味を調えます。
3. 野菜が柔らかくなるまで、好みの時間煮ます。

チキンコンソメとビーフコンソメを合わせることで、一気に物足りなさが解消されて美味しくなります。このレシピで使用している塩屋(まーすやー)のスープ塩はうまみ成分たっぷりで、様々なスープや料理にひとふりすると美味しくなると評判です。

この記事で紹介した以外にも、ウスターソースやオリーブオイル、鶏がらスープやカレー粉などコンソメスープの隠し味は多くあります。まずは家にある調味料のちょい足しから始めてみて、好みの隠し味を見つけてみましょう。