2019年05月20日公開
2024年09月15日更新
パイタンスープとは?基本の作り方と材料は?コラーゲン豊富なレシピ7選
パイタンスープとはいったいどのようなスープなのか知っていますか?よくお店などのメニューで鶏白湯などを目にしたり、耳にしたりはすると思うのですが実際のところどういったスープなのかよくわからないという人も多いと思います。そこで今回はパイタンスープとはいったいどんなスープなのか、基本の作り方なども紹介します。さらにパイタンスープを使ったコラーゲンが豊富に摂れるレシピも紹介するので、パイタンスープで美味しくコラーゲンを摂取し美肌を目指しましょう。
パイタンスープとは?
パイタンスープはよく目にしたり、耳にしたりはすると思いますが実際どういったスープがパイタンスープなのか知っているでしょうか?
パイタンスープは何か知らないけどコラーゲンが豊富らしいから食べたことがある、鶏白湯ラーメンなどで食べたことがあるという方も多いと思います。その材料や作り方気になりませんか?
今回はそんな疑問の多いパイタンスープについてやパイタンスープの基本の材料や作り方について紹介します。また、パイタンスープを使ってコラーゲンが豊富に摂れるレシピも紹介していきます。
パイタンの意味
パイタンスープはもともと中国料理のスープでパイタンは漢字で「白湯」と書きます。漢字から想像できるように白濁したスープのことをパイタンスープといいます。
ですが、中国ではパイタンスープのことをパイタンスープとは言いません。パイタンとは中国語で白い(パイ)スープ(タン)という意味になるのでパイタンスープと言ってしまうと意味が重複してしまうのです。
なので、パイタンスープという呼び方は日本人でもわかりやすいようについた呼び方なのです。日本でパイタンスープは鶏白湯ラーメンなどラーメンスープをきっかけに知名度が上がり始めました。
強火で白濁させる
パイタンスープとは白濁したスープだということがわかりました。では、どのようにして白濁させていると思いますか?何か特別白くさせるような材料が入っているわけではないのです。
パイタンスープは主に鶏ガラを使っていて、そこに臭み消しや甘みを足すために生姜や玉ねぎなどを一緒に入れて出汁をとっています。材料を見ると何故白濁するのか想像がつきにくいと思います。
パイタンスープが白濁するのは、長時間強火で鶏ガラを煮込むことで脂がお湯に乳化しているというわけなのです。煮込めば煮込むほどスープは白濁し、鶏からコラーゲン質が溶けだして濃厚なスープとなります。
鶏以外の白湯もある
パイタンスープでよく目にするのは鶏白湯スープなどでパイタンスープは全て鶏出汁だという印象が強いと思いますが、実は鶏以外のパイタンスープもあるのです。
中国では魚介類や豚骨から出汁をとる白湯があります。また、鶏と豚を一緒に煮込んで出汁をとるような白湯もあるのです。材料は違えど、強火で煮込めば白濁するので鶏以外でもパイタンスープはパイタンスープとなります。
日本でパイタンスープの出汁の主流が鶏なのは、パイタンスープの火付け役が鶏白湯ラーメンだったからなのです。また、鶏で作る白湯は癖がないため、市販の白湯も鶏出汁のものが多くなっています。
パイタンスープの基本の作り方
パイタンスープは鶏ガラなどを長時間強火で煮込むことで脂が乳化して白濁し、コラーゲンが溶けだして濃厚な味のスープになるということが分かりました。
そんなパイタンスープを作るにはかなり時間はかかりますが、その分市販のスープの素などで作るスープよりも格別に美味しい絶品のスープが完成します。
豚骨のように濃厚だけれど、重たくなくあっさりとして多くの人から人気のあるパイタンスープをぜひご家庭で作ってみてはいかがでしょうか?その美味しさに病みつきになるかもしれません!
材料と手順
- 鶏ガラ 2羽 400g
- ねぎの青い部分 100g
- 生姜 100g
- 玉ねぎ 100g
- 人参 60g
- 水 6リットル
- 鶏ガラが隠れるくらいのお湯を沸かし、湯っ頭したら鶏ガラを加えて5分くらい下茹でします。生姜と人参は適当な大きさに切っておいてください。
- 茹でたら1度お湯を捨てて、鍋をきれいにしてから鶏ガラと野菜、水を4リットルを入れ、蓋をして強火で1時間30分ほど煮込んでいきます。
- 1時間30分後、水を2リットル追加してから同じようにように強火で1時間~2時間煮込みます。
- 煮込み終わったらスープを漉して完成です。
ポイント
パイタンスープの作り方としては、しっかりと骨の付いた材料を使って下処理をしっかり、煮込み時間を省くことなく丁寧に作ることが美味しいパイタンスープを完成させるポイントです。
パイタンスープの入荷して白濁したスープは骨の髄が溶けだしたものなので、骨が付いた材料を使うことでしっかりと鶏の旨味を引き出すことができます。
また、面倒だからといって下処理や煮込み時間を簡単に済ませてしまうと、スープに臭みが出てしまいます。そうなるとせっかくのパイタンスープの美味しさが感じられなくなってしまうのでしっかりと下処理をして煮込みましょう。
ですが、煮込みすぎてしまうのにも注意が必要です。あまりに煮込みすぎてしまうと野菜の臭みが出てきてしまいます。なので、香りを嗅いでいい香りのところでストップしてください。
手羽先や手羽元で代用も
パイタンスープは基本鶏ガラを使って作りますが、鶏ガラはなかなかスーパーで置いていることがなく用意するのが大変だと思います。そんな時は、手軽に手羽先や手羽元で代用した作り方もあります。
手羽先や手羽元ならばスーパーでも手に入りやすく、下処理も鶏ガラに比べるととても楽なので気軽に作りたいという方にはおすすめです。
さらに圧力鍋や炊飯器を使ったような作り方をすれば短時間でご家庭でも簡単にパイタンスープを作ることができます。また、手羽先は鶏の中で最もゼラチンが多い部分なので旨みも抜群です。
パイタンスープのコラーゲン豊富なレシピ7選
鶏などの骨から煮込むのでパイタンスープはコラーゲンが豊富で、濃厚だけれどあっさりとした味わいなので女性はもちろん、幅広い世代に人気のスープです。
濃厚なパイタンスープを飲んだ翌日にはなんだかお肌がツルツルになった気がするという方もいるほど、濃厚なパイタンスープにはコラーゲンがたっぷりとなっています。
ご家庭で濃厚なパイタンスープを作ったら、そのスープを使っていろんな料理に挑戦してみてはいかがでしょうか?パイタンスープのコラーゲン豊富なレシピを7つ紹介していきます。
鶏白湯ラーメン
- ラーメン 3玉
- 半熟味塩玉子 3個
- 水菜 1束
- メンマ 適量
- 鶏叉焼 適量
- 鶏パイタンスープ 1200cc
- A 酒 大さじ2
- A みりん 大さじ1
- A 昆布だし 150㏄
- A 塩 10g
- A 薄口しょうゆ 小さじ1
- 鍋に酒とみりんを入れて火をつけ、アルコールを飛ばします。アルコールが飛んだら残りのAの材料を加えてひと煮立ちさせ塩ダレを作ります。
- 鶏パイタンスープに塩ダレを味をみながら少しずつ加えていきます。
- 中華めんを茹で、その間にどんぶりに鶏パイタンスープを注いでおき、麺、鶏叉焼、水菜、半熟塩玉子をトッピングしたら完成です。
パイタンスープを使った鶏の旨味が堪能できる絶品鶏白湯ラーメンのレシピです。コラーゲン豊富なパイタンスープで作るラーメンは優しい味で、病みつきになります。ラーメンでなく、うどんで作るのもおすすめです。
ショウガの白湯鍋
- 鶏ガラ 1羽分
- ショウガ 1片
- 乾燥昆布 1枚
- 塩 小さじ1
- 水 1.5リットル
- A 鶏ひき肉 300g
- A 極みじん切りのショウガ 1片
- A 細かく切ったゆずの皮 1個
- A 塩 小さじ1/2
- 白菜 1/4個
- 長ネギ 1本
- 椎茸 4個
- 人参 1本
- 春菊 1束
- 大きめの鍋にたっぷりの水(分量外)を入れて沸騰させ、3等分くらいに切った鶏ガラを加えます。
- (1)が再沸騰したらアクを取り、さらに5分ほど茹でてからお湯を捨てます。
- 鶏ガラに残っている血合いや内臓を取り、水でよく洗います。
- 鍋に1.5リットルの水を入れ、鶏ガラ、スライスしたショウガ、塩を加えて2~3時間程煮込みます。煮詰まったら水(分量外)を足してください。
- 鶏ガラの骨が柔らかくなったらミキサーやハンドミキサーにかけて骨を砕き、布巾をかけたザルに通して漉します。
- Aの材料(つみれの材料)は全て混ぜて捏ねておき、具材にする野菜は食べやすい大きさに切っておきます。
- 土鍋に漉したパイタンスープと乾燥昆布を入れて火にかけ、沸騰直前になったら昆布を取り出します。
- そこに適度な大きさにしたつみれを落とし入れ、野菜も加えて、材料に火が通ったら完成です。
鶏ガラから本格的にパイタンスープを作って、ショウガと合わせた美容にも健康にもいいショウガの白湯鍋のレシピです。少しスープを煮詰め、お鍋の締めとしてラーメンを加えるのがおすすめです!
パイタンまぜそば
- 中華麺 1~2玉
- ネギ 1/2本
- A 豆板醤 大さじ1
- A 醤油 小さじ1/2
- A 砂糖 小さじ1/4
- A 白ゴマ 小さじ1
- B 鍋キューブ(濃厚白湯) 1個
- B 水 50cc
- C 酒 大さじ1
- C オイスターソース 小さじ1
- C ごま油 大さじ1
- ネギを薄い斜め切りにして水にさらしたら、水気を切ってAの材料とよく和えます。
- 中華麺を袋に表記されている時間の通り茹でます。
- 器にBの材料を入れ、レンジで1分温めたら一度取り出しかき混ぜて、さらにもう1分温めて良くかき混ぜます。
- そこにCの材料を加えて再度レンジで1分程度温めたら、よく混ぜて茹でた麺を加えます。
- その上にAの材料と和えておいたネギとお好みの具材をトッピングしたら完成です。
市販のパイタンスープの素を使った手軽で簡単なパイタンまぜそばのレシピです。ピリ辛のシャキシャキのネギが濃厚なパイタンの旨みとよく合います!もちろん自家製のパイタンスープでも美味しくできます。
パイタンパスタ
- パスタ 1人分
- パイタンスープ 適量
- ネギ 適量
- のり 適量
- パスタを袋の表記の時間通りよりも少し硬めに茹でます。
- 事前に温めておいたパイタンスープに茹でたパスタを加えてパイタンスープを吸わせていきます。
- パスタがパイタンスープを吸って、スープが煮詰まってきたらお皿に取り出します。
- 上からネギとのりをお好みの量散らして完成です。
コラーゲン豊富で濃厚なパイタンスープをパスタと合わせたパイタンパスタのレシピです。動画ではパイタン鍋の残りを使ってパスタを仕上げてますが、パイタンスープの状態からお好みの材料を入れて作っても大丈夫です。
濃厚なパイタンスープがパスタと良く絡み、クリームなどを使わなくてもクリームパスタのような仕上がりになります。お好みで卵を最後に乗せるのもおすすめです。
パイタンスープ炒飯
- ご飯 200g
- 叉焼 30g
- ねぎ 5cm分
- 卵 1個
- サラダ油 大さじ1
- 万能ねぎ 適量
- 紅ショウガ 適量
- 塩コショウ 少々
- A パイタンスープ 350cc
- A 塩 10g
- A 薄口しょうゆ 小さじ1/2
- 叉焼は1cm角に、紅しょうがは細かく、ねぎは5mm角程度の粗みじん切りにしておきます。ご飯は加熱しておき、卵は常温に戻しておいてください。
- 中華鍋を温め、サラダ油を加えます。
- そこに溶き卵を入れ、直後にご飯を加えます。お玉の背でご飯をほぐしながら塩コショウで味を調えつつ炒めます。塩コショウは後でスープをかけるので控えめにしてください。
- (1)で切っておいた具材を加えていき、仕上げに万能ねぎを入れ数回煽ります。
- お皿に盛り付けて食べる直前にAの材料を合わせたスープを注いだら完成です。
パラパラな炒飯に濃厚なパイタンスープをかけたお茶漬けのようにさらさらといただけるパイタンスープ炒飯のレシピです。がっつりとした炒飯もパイタンスープをかけることであっさりとします。なので夜食としてもおすすめです。
パイタンスープカレー
- 人参 1本
- 茄子 1本
- ブロッコリー 1房
- 舞茸 1パック
- 手羽先 4個
- カボチャ スライス3枚
- A 塩 少々
- A 砂糖 少々
- A ナンプラー 少々
- B レッドペッパー 適量
- B カルダモン適量
- B ターメリック 適量
- B クミン 適量
- B コリアンダー 適量
- B パプリカパウダー 適量
- ブラックペッパー 少々
- バジル 少々
- 油 適量
- 片栗粉 適量
- 塩コショウ 少々
- パイタンスープ 適量
- 人参はお好みの大きさに切ってからレンジで加熱し、柔らかくしておきます。茄子は縦半分に切り、皮目に5mm幅の格子状に切れ目を入れます。ブロッコリーはお好みの大きさに切って、舞茸は手で裂いておきます。
- 手羽先は塩コショウを振ってから、片栗粉をまんべんなく薄くつけます。
- 野菜類と手羽先を油で揚げていきます。茄子は皮を下にして揚げ、箸でつまんで柔らかくなる程度に、ブロッコリーと舞茸は少し茶色くなったら、かぼちゃは内側が茶色くなる程度で引き上げてください。
- パイタンスープを火にかけ、そこにAの材料を混ぜたものを加えてから、Bのスパイスを加えます。お好みでブラックペッパーとバジルも加えてかき混ぜます。
- お皿にスープカレーを注ぎ、揚げ野菜、にんじん、手羽先を盛り付けたら完成です。
自家製パイタンスープを使った本格スープカレーのレシピです。パイタンスープを使うことでコクが強く、揚げ野菜などとよく合います。スパイスは自分の好きな分量で調整して自分好みのスープカレーに仕上げてみてください。
パイタンスープの味噌モツ鍋
- 牛もつ 800g
- ニンニク 3片
- 鷹の爪 2本
- キャベツ 1.5玉
- にら 2束
- 焼き豆腐 1丁
- ゴマ 適量
- ごま油 大さじ1
- 中華麺 5玉
- パイタンスープ 1600㏄
- A 醤油 80cc
- A 味噌 100g
- A みりん 50cc
- A 砂糖 大さじ1
- A 塩 小さじ1
- A 酒 大さじ2
- Aの材料を合わせてよく混ぜ、パイタンスープと合わせておきます。
- 牛もつは10秒ほど熱湯にくぐらせて冷水にとりさっとゆすぎ、ザルにあげておきます。
- キャベツはざく切りに、ニラは5mm幅に切ります。ニンニクは2mm幅にスライスし、焼き豆腐は12等分にしておきます。
- 鷹の爪は種を取ってから水に浸しておいてください。
- 鍋にキャベツをたっぷりと入れ、モツと焼き豆腐も入れます。スライスしたニンニクを散らし、鷹の爪も加えます。
- 鍋にスープをたっぷりと注ぎ、火にかけます。
- キャベツに火が通ったらにらを加えてその上にゴマを振りかけ、ごま油を回しかけてから蓋をします。
- 2分ほど煮込んだら完成です。シメとしてお好みで中華麺を加えてください。
鶏ガラとモツから出る旨味が濃厚な味わいで病みつきになるパイタンスープの味噌モツ鍋のレシピです。このレシピのモツ鍋を食べたら今後はこれしか作りたくなくなるほど絶品です!にらを煮込みすぎないのがポイントとなっています。
パイタンスープで身体の中から美肌に
名前は聞いたことがあって、食べたこともあるけれどどういったスープかわからない人も多いパイタンスープについて今回は詳しく紹介しました。
パイタンスープは鶏ガラなどを強火で長時間煮込むことで骨の髄が溶けだし、脂が乳化して白濁した濃厚な味わいだけれどあっさりとしたスープでコラーゲンが豊富なのが特徴です。
そんなパイタンスープは時間はかかるけれどご家庭でも作ることができ、基本の材料や作り方を紹介しました。その美味しさは病みつきになるほど格別な美味しさです。ぜひ自家製のパイタンスープを作ってみてください。
また、パイタンスープを使ったコラーゲンが豊富なレシピも紹介したので、様々な料理にパイタンスープを使って身体の中から美肌になってみてはいかがでしょうか?