2019年04月29日公開
2024年09月13日更新
オイルサーディンの作り方をいわしの下ごしらえから詳しく解説
オイルサーディンはいわしを油付けにした料理ですが、普段はお店で買ってくる料理と思っていませんか?実はオイルサーディンは自宅でも簡単な作り方で用意できる料理でもあるのです。オイルサーディンの作り方は面倒と思っているのであれば、ぜひ一度作ってみてください。その作り方の簡単さに驚くことでしょう。オイルサーディンの作り方の中でも、中骨を気にせず食べられるおすすめのオイルサーディンの作り方と、オイルサーディンを使ったおすすめのアレンジレシピを紹介します。
オイルサーディンとは?
オイルサーディンとは作り方もさることながら、そもそもどんな料理のことを言うのでしょうか?オイルサーディンの作り方を紹介する前に、オイルサーディンがどんな作り方をされた料理なのかや、オイルサーディンのおすすめポイントなどを見ていってみましょう。
いわしをオイル漬けにしたもの
オイルサーディンとはどんな作り方をされた料理のことを言うのでしょうか?オイルサーディンのサーディンとはいわしの仲間の魚のことをいうことからもわかるように、いわしの中でも小型のいわしの内臓を抜き、そのいわしを塩水に漬けたものを、煮立てた油に通す作り方をした料理です。
オイルサーディンは小振りのいわしを使った作り方が一般的なため、いわしの栄養を丸ごと摂れる料理でもあります。そんなオイルサーディンの料理としてのおすすめポイントには、他に何があるのでしょうか?
和洋にアレンジができる
オイルサーディンのおすすめポイントとしては、和洋を問わずさまざまな作り方で料理に応用できる点です。そのためオイルサーディンを用意しておくだけで、おかずやおつまみなどさまざまな料理の作り方を試したり、まかなったりできるのです。
オイルサーディンはレパートリーの広さから、魚不足の解消のために作り方さえ変えれば、飽きることなくいわしの栄養を摂ることができるおすすめの料理であり、食材でもあるのです。
自宅でも簡単に作れる
オイルサーディンのもうひとつのおすすめポイントとして、わざわざオイルサーディンそのものを買ってこなくても、自宅で簡単な作り方で用意できることが挙げられます。オイルサーディンはいわしを始め、スーパーで売っている材料だけで、簡単な作り方で楽しむことができるのです。
では実際にオイルサーディンの作り方とはどんなのでしょうか?オイルサーディンのおすすめの簡単な作り方を紹介します。
オイルサーディンのいわしの下ごしらえ
オイルサーディンの作り方は、まずはいわしの下ごしらえから始めます。今回紹介するオイルサーディンの作り方は、先にいわしの中骨を取り除いて時短と簡単さを両立した作り方です。そのためいわしの下ごしらえとして、誰でも簡単にできる手開きの方法を紹介します。
イワシの手開きの仕方
いわしの手開きの方法は、まずはエラに指を入れていわしの背骨を折ります。頭を腹側に引っ張るようにして頭をちぎります。次に頭側から指を入れて、肛門までいわしの腹を指の背で裂いていきます。新鮮ないわしは柔らかいので、指でも簡単に裂くことができます。
腹を割いたら内臓を取り出して、腹の中や血合いをしっかりと水で洗い流します。血合いが残ると生臭くなるので、丁寧に水洗いをしましょう。次に中骨と身の間に指を入れるようにして、中骨に沿って両側の腹の身を片側ずつ骨から剥がしていきます。
最後に中骨を尾の付け根で折ってから、中骨を浮かせるようにして身から剥がしていきます。さらに腹骨が気になるときは、包丁で腹骨を削ぎ取ります。これでいわしの手開きの完成です。
開いたいわしの背を切り離して皮を剥がす
いわしの手開きが終わったら、開いたいわしの背を切り離していきます。まずいわしの尾の付け根を切り落としてから、いわしの背びれを避けるようにして背中で切り分けます。次にいわしの背びれを付け根の骨ごと切り離します。
皮を剥がす場合はいわしの頭のほうから皮を破らないように注意しながら、一定の力で一気に皮を剥きます。皮が気にならないのであれば無理に剥く必要はありませんが、いわしの油臭さが出ることがあるので、大きいいわししか手に入らなかったときには皮を剥くようにします。
オイルサーディンの作り方
いわしの下ごしらえができたら、早速オイルサーディンの作り方を紹介しましょう。通常オイルサーディンはいわしの中骨をそのままに煮込むため、かなり長時間煮込む必要があります。そんな長い時間をかけない作り方のために、いわしの下ごしらえは手開きがおすすめなのです。
手開きしたいわしを使った簡単なオイルサーディンの作り方と作り方のポイントだけでなく、王道の作り方も動画で紹介します。
材料
- 真いわし(カタクチイワシでも可)適量(小振りのもの)
- 塩適量
- オリーブオイル適量(いわしの量や鍋の大きさに合わせる)
- A・にんにく(薄切り)1片~2片
- A・赤唐辛子1本~2本
- A・ローリエ2枚
- A・粒コショウ小さじ1/2
- A・タイム少々
作り方
- 下ごしらえでいわしを手開きにします。3%の塩水できれいに洗って、水気をキッチンペーパーでふき取ります。お好みでいわしの皮も剥いておきます。
- 1を10%の塩水(分量外)に浸します。漬け時間が30分だと塩分薄めの仕上がりに、1時間だとしっかりと塩分の入った味に仕上がります。
- いわしの水分を良くふき取ったらフライパンに並べます。オリーブオイルをいわしがひたひたに浸かるまで注いでAを加えます。ごく弱火で15分~20分間煮込むように加熱して完成です。粗熱をとってオイルごと清潔な保存容器に移し、冷蔵で1週間~2週間、冷凍で3ヶ月保存可能です。
上手に作るポイント
オイルサーディンの作り方のポイントは、いわしの形を残したまま作る王道の作り方でも、今回紹介した簡単な作り方でも一緒です。
作り方のポイントの一つは、いわしの内臓を取った後、血合いなどをきれいに洗い流すことです。きれいに洗い流さないまま作り方の工程を進めると、完成したときに血生臭いオイルサーディンになってしまいます。作り方が簡単な料理だけにごまかしは利かないので、丁寧に作業するようにしましょう。
作り方のポイントの二つ目は、10%の塩水に漬ける時間です。この先同じ作り方をしても、ここでオイルサーディンの塩味が決まります。味の濃さの好みに合わせて、塩水に漬け込む時間を調節してください。
作り方のポイントの三つ目は、オイルで煮込むときのオイルの温度です。オイルは弱火にしていてもどんどん温度が上がってしまうため、作り方もオイルで煮込み始める工程まできたら離れることはできません。ぷつぷつと泡が立つくらいがちょうど良いのです。
オイルの温度調整の方法はいくつかあります。簡単な作り方としては、湯銭で煮込むことです。弱火にしても火で加熱していると油の温度は上がってしまいます。その点沸騰しているお湯で湯煎する作り方にすれば、100度を越えることはないので温度調整がしやすくおすすめです。
この他にも王道の作り方の動画にあるように、魚焼き用の網などで火から距離を置いて加熱する作り方をすれば、温度調節がしやすくなります。オイルでいわしを煮るときに、くれぐれもフライにならないよう目を放さないようにしましょう。
オイルサーディンを使ったレシピ
オイルサーディンの作り方がわかったら、せっかく作ったオイルサーディンを使って、今度はオイルサーディンを使った料理の作り方を見てみましょう。オイルサーディンを使ったおすすめレシピの作り方を、いくつか紹介していきます。
オイルサーディンdeポテサラ
- じゃがいも6個
- オイルサーディン4尾
- プレーンヨーグルト適量
- マヨネーズ大さじ2
- 玉ねぎ1/4個
- 塩コショウ適量
- ジャガイモは皮を剥いて柔らかくなるまで茹でます。
- 玉ネギとオイルサーディンをみじん切りにして、粗く潰したじゃがいもと混ぜ合わせます。
- 2にヨーグルトとマヨネーズを入れて混ぜ合わせたら、塩コショウで味を調えて完成です。ヨーグルトの量は好みで調整してください。
オイルサーディンとキャベツのパスタ
- パスタ(乾麺)100g
- オイルサーディン5尾~10尾
- キャベツ(ざく切り)2つかみ
- しいたけ3個
- にんにく1/2片
- オリーブオイル大さじ1
- 塩コショウ少々
- トマトジュース(無塩)70cc
- 顆粒コンソメ小さじ1/2
- 白ワイン大さじ1
- ハーブミックス2振り~3振り
- パスタを茹でます。後の調理時間を考えて1分短めに茹でます。
- しいたけを食べやすい大きさに、オイルサーディンは半分に切り、にんにくは芯を取り除いて潰します。
- 麺が茹で上がったらざるにとっておきます。
- フライパンに潰したにんにくとオリーブオイルを入れて火をつけます。中弱火でふつふつしてくるまで温めます。
- 4にしいたけとキャベツを入れて混ぜ合わせながら、しんなりするまで炒めます。
- 5に塩コショウ・オイルサーディン・トマトジュース・顆粒コンソメ・白ワインを入れたら、パスタも加えてよく混ぜ合わせます。
- よく混ざったらハーブミックスを振り入れて、再度混ぜ合わせたら器に盛り付けて完成です。
オイルサーディンで簡単・ガリバタ醤油丼
- オイルサーディン5尾~6尾
- にんにく1/2片
- バター5g
- 醤油大さじ1/2~
- 赤唐辛子1/2本
- 薬味(ワケギ・青ネギなど)適量
- フライパンにバターを熱して、スライスにんにく、輪切りの赤唐辛子を炒めて香りを立てます。
- オイルサーディンを入れて焼きます。火が通ったら醤油を回しかけます。
- 器にご飯を盛ったその上に、オイルサーディンを盛り付けます。好みで薬味を散らして完成です。
オイルサーディンとホウレン草のオムレツ
- 卵1個
- 牛乳50ml
- マヨネーズ大さじ1/2~
- 塩コショウ適量
- オイルサーディン2尾
- ほうれん草1/3束
- 卵と牛乳・マヨネーズ・塩コショウをよく混ぜます。オイルサーディンは5mmくらいに刻みます。
- ほうれん草を茹でて水気を絞ったら、5cmくらいに切っておきます。
- 熱したフライパンに油(分量外)をひいて1を流し入れ、ほうれん草・オイルサーディンを入れたら蓋をして、弱火で火を通します。
- オムレツの形に整えてお皿に盛り付けたら完成です。
オイルサーディンとみつばの和風パスタ
- パスタ(乾麺)200g
- オイルサーディン2尾
- みつば1束
- 鷹の爪少々
- オリーブオイル適量
- オイルサーディンの漬け汁適量
- 塩少々
- 醤油適量
- まな板にラップを敷いたら、その上でオイルサーディンの身をほぐします。みつばは小さめに切っておきます。
- 温めたフライパンにオリーブオイルを多めに入れて、オイルサーディンの漬け汁を入れます。
- にんにくとオイルサーディンのほぐした身を入れて、香りが出るまで炒めます。
- 茹でたパスタとみつば・鷹の爪を入れてさっと混ぜ、塩少々・醤油一回しほど入れて味を調えたら器に盛り付けて完成です。
オイルサーディンのズッキーニボート
- オイルサーディン3尾
- にんにくみじん切り(にんにくパウダー)少々
- 粉チーズ少々
- パン粉少々
- パセリ(香草)少々
- 粒コショウ少々
- オリーブオイル(バター)少々
- ズッキーニを縦割りで両端をとり、残りを3等分にします。
- ズッキーニの上にオイルサーディンを乗せて、にんにく・パン粉・パセリ・粉チーズをお好みの量を振りかけます。
- オーブントースターのトレーにホイルを敷いてズッキーニを並べたら、上からオリーブオイルを軽くかけて7分~10分焼きます。
- 表面に焦げ目が付いたら完成です。お好みで粒コショウや追い粉チーズをかけると、味のアクセントになります。
オイルサーディンで作るおさかなビリヤニ
- 白米(生米)1/2カップ
- オイルサーディン3尾
- クミンシード小さじ1/2
- ローリエ1枚
- 無塩バター15g
- 玉ねぎ1/2個
- ニンジン1/4本
- にんにく1片
- しょうが2切れ~3切れ
- パプリカ(赤)1/2個
- トマト1個
- 塩小さじ1/2
- A・カレー粉大さじ1/2
- A・シナモン(パウダー)小さじ1/4
- A・ナツメグ(パウダー)小さじ1/4
- 水1カップ
- 昆布5cm×5cmを1切れ
- パセリ(みじん切り)適量
- フライパンにバター・ローリエ・クミンを入れて弱火にかけます。クミンシードがはじけてくるまで温めます。
- クミンシードがはじけ始めたら、にんにく・しょうがと、玉ねぎ・人参のみじん切りを加えます。弱火のままじっくりと炒めていきます。
- 玉ねぎがあめ色になったら角切りしたパプリカを加えてサッと炒め合せ、すぐに細切れにしたトマトを加えます。トマトの水分がなくなるまでじっくりと炒め合せます。
- 刻んだオイルサーディンを加えてざっと炒めたら、すぐに洗っていない米をそのまま加えます。米が透き通るまで炒め合せます。
- Aと塩を加えて炒め合せたら、水と昆布を加えて蓋をして、水分がなくなるまで20分ほど炊きます。
- 米に芯があるようなら水(分量外)を少量足して、芯がなくなるまで炊き上げます。炊き上がったら味を見て、薄ければ塩で調えます。混ぜすぎると粘りが出るので、混ぜすぎないよう気をつけながら器に盛って、パセリのみじん切りを散らして完成です。
オイルサーディンの作り方を試してみよう
オイルサーディンの作り方には、そのままいわしの形を残して作らなくても美味しいオイルサーディンになる作り方もあります。もちろん王道の作り方は、かけた手間の分だけより美味しく感じることでしょう。ぜひ一度自宅でオイルサーディンの作り方を試してください。きっとその美味しさにはまることでしょう!