2018年12月05日公開
2024年08月22日更新
抹茶ティラミスのレシピを徹底紹介!簡単人気の本格再現レシピ集!
人気が急上昇中の抹茶ティラミスは、お店だけでなく家庭でも作れて、本格的な味を再現することができれば嬉しいスイーツです。最近のレシピでは、市販のスポンジやカステラを活用したレシピや、入手しにくいマスカルポーネチーズを他の食品で代用するレシピなど、簡単に本格的な味を再現できるレシピも増えています。今回はそんな簡単人気レシピから、本格的なプロの抹茶ティラミスの再現レシピまで紹介し、手作り抹茶ティラミスをおすすめしたいと思います。
抹茶ティラミスの人気レシピは家でも簡単に作れる!
近年、スイーツ業界でもよく見かけるようになり、定番化しつつある抹茶ティラミスは、京都を中心に人気が出たSNS映えもするデザートです。コーヒーと、マスカルポーネチーズを使ったイタリアの伝統菓子ティラミスの抹茶味、という和製スイーツで、抹茶とチーズの組み合わせが斬新と、外国人観光客にも人気です。
近年スーパー等で、製菓用として小分けされている抹茶粉末が出回るようになり、家で抹茶スイーツを作る際にはとても便利になりました。また高度なお菓子まで家で作る人が増えてきたことにより、主にティラミスに用いられるマスカルポーネチーズについても、大型スーパーや輸入食料品店で手に入れることができるようになってきました。
そして抹茶ティラミスは一見難しそうですが、意外にシンプルな素材でできていて、ショートケーキを作ったことがあれば、それほど難しいレシピではありません。日本ならではの和風スイーツ、人気の抹茶ティラミスをぜひご家庭で再現してみてはいかがでしょうか?
抹茶ティラミスの基本的な簡単レシピを紹介
抹茶ティラミスの材料とは?
抹茶ティラミスは、イタリアのお菓子であるティラミスがベースとなっていて、コーヒーとココアを抹茶に変えたものです。したがってティラミスの材料であるスポンジ(本場イタリアではメレンゲもよく使う)、マスカルポーネチーズ、生クリーム、砂糖と、コーヒーとココアの代わりに抹茶を使います。スポンジを手作りする場合は、スポンジの材料である卵、砂糖、薄力粉も必要です。
マスカルポーネチーズは、イタリアのクリームチーズの一種であり、生クリームから水分を抜いたもので、柔らかいクリーム状になっています。味はバターと生クリームの間のようで、酸味は少なく爽やかな軽い食感です。輸入品は、ザネッティや、パルマラットというメーカーの商品が多く出回っていて、国内製造のものは、雪印メグミルクから販売されている商品をよく見かけます。
飲用抹茶は実は高級品で、お茶屋さんなどである程度の量を購入しなければいけませんが、最近は抹茶スイーツの人気もあり、比較的安価である製菓用のものがスーパー等でも出回るようになりました。小分けになっているので、余って困ることもありません。飲用のものより風味や味は落ちますが、綺麗な緑色の抹茶スイーツを手軽に作ることができるので、とても便利です。
その他、生クリームは植物性でも乳脂肪のものでもどちらでも大丈夫です。砂糖もグラニュー糖でも上白糖でも構いません。
抹茶ティラミス作りに必要な道具や型は?
スポンジから作るレシピの場合は、生地作りのために電動ミキサーがあれば失敗なく作ることができます。また、クリーム作りにもあると便利です。それから、スポンジの型は丸や四角、なければ天板でも。というのも、ティラミスのスポンジはスライスして他の容器に敷き詰めるので、どのような形で焼いても大丈夫です。
抹茶ティラミスのスポンジやクリームは容器の中で重ねていくレシピが一般的です。スポンジにシロップをたっぷり染み込ませたり、柔らかいクリームを流し込むので、水が漏れない容器の方が適しています。大きい容器に一気たっぷり作り、食べる時にすくって分けても良いし、小さい容器に一人分ずつ作るのもいいでしょう。冷蔵庫に入れて冷やすので、蓋ができる容器もおすすめです。
またあると便利な道具が、食品用刷毛と、茶こしです。どちらも料理ではあまり使わない道具ですが、お菓子のレシピでは使うことが多いので、買っておくと便利です。品質も、百均で売っているもので十分です。
抹茶ティラミスのスポンジを作る場合
まずは、土台にしたり、間に挟むスポンジのレシピです。手作りしない場合はこの項目を飛ばしてください。スポンジの作り方は卵白と卵黄を分ける別立て法のレシピと、全卵で作る共立て法のレシピがありますが、ここでは工程が少なくて簡単な共立て法で作り方を紹介します。
- 卵(MかL)2個
- 砂糖60g
- 薄力粉50g
- 抹茶8g(入れなくてもOK)
- 薄力粉(と抹茶)は、合わせてふるってボウルに入れておきます。こうしておくと、粉がダマにならなくて混ぜやすく、失敗しにくいです。また、オーブンを190℃に温めておきます。
- ボウルに卵を割り入れ、砂糖を加えて湯煎にかけながら泡立てます。泡立てている途中で40℃くらいに温まったら、湯煎から外し、キメが細かくなるよう低速でさらに泡立てます。
- 持ち上げたあとリボン状に垂れるくらいに泡だったら、粉類を加えます。泡が消えないようにゴムべらで混ぜ、混ざったら型や天板に流し、190℃に温めておいたオーブンで天板の場合は8分、分厚い型の場合は様子をみながら15~25分焼きます。
- 竹串を刺して、生地が付いてこなければ大丈夫です。型から出して、冷ましておきます。
抹茶シロップとティラミスクリームの作り方
スポンジに染み込ませる抹茶シロップのレシピは、以下の材料を全部混ぜたら出来上がりなので、簡単です。
- 抹茶大さじ2
- 熱湯100ml
- 好みで砂糖0~40g
- マスカルポーネチーズ100g
- 生クリーム100ml
- 砂糖大さじ2
ティラミスクリームは様々なレシピがありますが、まずは一番簡単なクリームのレシピを紹介します。生クリームに砂糖を加え、8分立てに泡立てたら、マスカルポーネチーズを加えて混ぜるだけの簡単なレシピです。電動ミキサーがあれば使用した方が、楽にできます。
- マスカルポーネチーズ100g
- 生クリーム100ml
- 砂糖大さじ3
- 卵黄1個分
- 生クリームを電動ミキサーなどで7分立てに泡立てておきます。
- 卵黄に砂糖を加えて、電動ミキサーでマヨネーズ状になるまで泡立てます。この時、80℃のお湯で湯煎しながら泡立てると、卵の殺菌になるので保存がきくティラミスを作ることができます。
- マスカルポーネチーズを少しずつ加え混ぜます。
- 泡立てておいた生クリームを半分ずつ加えてその都度混ぜます。
抹茶ティラミスの仕上げ
スポンジ、抹茶シロップ、ティラミスクリームが準備できたら組み立てていきます。深めの容器に、容器の大きさや細長く切ったスポンジをまず敷き、抹茶シロップを刷毛で塗っていきます。スポンジを2段にする場合は抹茶シロップは半量を染み込ませます。その上にティラミスクリーム、好みでもう1段スポンジをのせて抹茶シロップを染み込ませ、その上にティラミスクリームを再度流し込みます。
全て材料を重ねたら、冷蔵庫で30分ほど冷やします。冷やした後の食べる直前に仕上げの抹茶パウダーを振った方が、プロのような綺麗な仕上がりになります。スポンジや抹茶シロップ、クリームの量は特に決まりが無いので、自分の好みの割合のレシピを探してみてください。
スポンジは市販のスポンジやカステラや食パンでも
スポンジを手作りする場合は、少々手間と時間がかかりますし、難易度も高くなります。そこで、スーパーで売っているスポンジや、カステラを利用するレシピだともっと簡単に抹茶ティラミスを作ることができます。ティラミスの本場イタリアでも、市販のフィンガービスケットという乾燥したスポンジのようなお菓子を使い、簡単に作るレシピが多いようです。
また経済的なのが食パンを使うレシピです。耳は少し食感が固くなるので、耳を切り落とし、シロップが染み込みやすいよう、1cm角に切ってスポンジの代わりに使うとよいでしょう。染み込ませるシロップに砂糖を加えると、スポンジのような甘いパンとなり、ティラミスクリームともよく馴染みます。
マスカルポーネチーズが手に入らない場合は?
マスカルポーネチーズは、小さいスーパーではあまり売っていないため、入手できない場合もあります。その場合は、クリームチーズでも代用可能です。クリームチーズは冷蔵していると固いため、常温に戻すかレンジで温めてから、しっかり滑らかになるまで練り、生地に加えると失敗しにくいです。
お豆腐を使ってヘルシーに
ティラミスのクリームを絹ごし豆腐とクリームチーズで作るレシピもあり、生クリームを使う場合よりも軽く、ヘルシーに仕上がります。また、生クリームの泡立てがなく簡単なレシピです。豆腐は抹茶と相性も良いですが、豆腐の独特な風味が気になる場合はレモン汁や洋酒を加えると良いでしょう。レシピは以下になります。豆腐は水切りをしなくても作れますが、水切りした豆腐を使うと少し固めのクリームになります。
- クリームチーズ100g
- 絹ごし豆腐100g
- 砂糖大さじ2
- クリームチーズを常温に戻すかレンジにかけて柔らかくし、砂糖を加えて泡立て器でクリーム状にします。
- 豆腐を加えてさらに混ぜます。全てをミキサーにかけてもできます。
あんこや小豆と合わせて豪華な抹茶ティラミスに
こちらも抹茶と相性抜群の小豆やあんこ、これをクリームの層に加えたり、あんことホイップクリームを混ぜたクリームをもう1層にして重ねたり、というアレンジレシピも多いです。またトッピングに甘く煮た小豆を使うと、色合いも締まってより和風の雰囲気漂うプロが作ったようなスイーツになります。あんこはスーパーなどで売っているので、手軽に使えて便利です。より味が複雑なケーキになるので、ぜひ試してみて欲しい食材です。
イチゴをのせたらクリスマスカラーのスイーツに
抹茶ティラミスは、表面に振る抹茶パウダーの緑色が鮮やかなケーキです。その見た目を生かして、イチゴなど赤いフルーツをのせたり、層の途中に組み合わせるとクリスマスカラーのケーキが出来上がります。和風スイーツのイメージがありますが、赤い食材と合わせるとクリスマスケーキとしても見栄えの良いので、クリスマスの時期にもぴったりです。
プロの味をどこまで再現できる?本格レシピを紹介
プロが使う抹茶ティラミスの秘密の材料とは?
プロが作る抹茶ティラミスは、しっかり形の残るクリームなのに口に入れたときふわっと溶け、濃厚で、高級感のある風味が特徴です。その秘密はクリームにメレンゲを加えてふわっとさせ、チーズの風味がしっかり生きるようマスカルポーネを多く使い贅沢な味になっています。また、ブランデーや、抹茶のリキュール等の洋酒が加えられていて、風味が本格的です。
プロの抹茶ティラミスの作り方
材料の種類が多くなりますが、より複雑な特別感のある味を作ることができるプロの抹茶ティラミス再現レシピです。また、クリームにメレンゲを加える作り方は、手順も多くなり難しくなりますが、驚きの本格的な食感となるのでぜひ試してみてください。
- スポンジや、フィンガービスケット適量
- 卵黄3個分
- 水大さじ1
- ブランデー大さじ2
- グラニュー糖30g(卵黄用)
- マスカルポーネ250g
- 卵白2個分
- グラニュー糖20g(卵白用)
- 抹茶小さじ4
- 熱湯100ml
- デコレーション用の抹茶適量
- 卵黄に水、ブランデー、グラニュー糖を加えて、湯煎にかけながら泡立てます。
- 別のボウルにマスカルポーネチーズをクリーム状に練り、1を2~3回に分けて加え、その都度混ぜます。
- 別のボウルでメレンゲを作ります。卵白に砂糖を1/3の量加え、ある程度泡立ったら砂糖をまた1/3の量加えて泡立てます。最後に1/3の量の砂糖を加えて泡立て、角が立つしっかりしたメレンゲを作ります。
- 2のボウルに、数回に分けて3のメレンゲを加えます。全体が均一になればティラミスクリームの出来上がりです。
- 抹茶と熱湯で抹茶を点て、スポンジに染み込ませておきます。
- グラスや容器の底に、4のティラミスクリームを少し絞り出します。その上に抹茶が染み込んだスポンジ、ティラミスクリームを重ね、冷蔵庫で最低6時間冷やします。
- 食べる前に、抹茶を振りかければ出来上がりです。
プロの抹茶ティラミスは抹茶にこだわる
抹茶は風味や味のグレードがたくさんあり、それによって価格も様々です。一般的には製菓用の抹茶の方が飲用の抹茶よりもグレードが低く、価格も3倍ほど違ってきます。したがって、家庭で作る場合は製菓用の抹茶を用いることが多いですが、プロのパティシエが使う抹茶は、産地が限定されたような高級抹茶を用いることが多いようです。
というのも、やはり高級抹茶は色や風味に差があり、抹茶の甘みが生かされた本格的な抹茶ティラミスになります。また、抹茶の色素は熱や光に弱く、時間が経つと退色して茶色っぽくなってしまいますが、独自の製法によって退色しない業務用の抹茶原料もあり、そういった素材を使い、日にちが経過しても鮮やかな緑色が保たれるケーキを作るのが、プロの技です。
升に入れたお店みたいな本格抹茶ティラミス
抹茶ティラミスの激戦区、京都のお茶屋やカフェでは升に入れた抹茶ティラミスが人気となり、その人気は関東にも及んでいます。家庭で作る場合でも、容器に升を使えばプロの抹茶ティラミスが再現できます。さらにプロの抹茶ティラミスレシピに挑戦すれば、お店で買ったような本格的抹茶ティラミスの再現ができます。
好みに合った抹茶ティラミスをカフェタイムに楽しもう
あっという間に大人気となった抹茶ティラミスは、簡単なレシピからプロのケーキを再現した本格的なレシピまで、様々なレシピがあるため挑戦しやすいスイーツです。人気の本格的な抹茶ティラミスを、家でも再現できれば、家でとても素敵なカフェタイムを楽しむことができるでしょう。ぜひ、今回紹介した本格的な抹茶ティラミスのレシピを再現してみてください。