玉ねぎの重さは1個で何グラム？重さの平均や目安について調査！

長期保存が可能で様々な料理に使われる玉ねぎ。とても身近な野菜ですが玉ねぎの重さは1個あたりで何グラムなのか？あまり覚えられていないものです。特に料理初心者にとっては料理本を開いたときに玉ねぎ200グラムと書いてあったとして、その量がイメージできるでしょうか？玉ねぎの重さの目安は1個何グラムであるかだけでなく、玉ねぎの歴史や栄養価などについても詳しくなり、美味しく活用する手助けになればと思います。

 

玉ねぎは茎菜類と呼ばれる野菜の仲間です。茎を食用とする野菜です。あの丸いフォルムを見ているととても茎とは思えませんが、りん茎と呼ばれる葉の付け根部分が丸く結集した部分を私たちは食べています。他にも、にんにくやラッキョウも同じく茎菜類の野菜です。玉ねぎには歴史もあり、栄養価の高い栄養素も含まれています。これらの情報と共に玉ねぎの重さは何グラムか知っていきましょう。

玉ねぎは必ず食卓に出るといっても過言ではないくらい身近な野菜ですが、日本での歴史は意外と浅いです。紀元前のエジプトでは労働者に、にんにくと共に玉ねぎが食事として配給されていました。玉ねぎは大まかに分けると2種類あります。辛味の強い玉ねぎと甘みの強い玉ねぎです。エジプトからヨーロッパ地中海沿岸に渡った玉ねぎは東ヨーロッパでは辛味が強い玉ねぎを、南ヨーロッパでは甘味が強い玉ねぎが栽培されました。

日本に伝わったのは江戸時代頃。しかし当時は野菜としてではなく観賞用にとどまり、本格的に栽培が始まったのは明治時代の札幌でのことでした。玉ねぎは現在どこの家庭でも必ずあると言っても過言ではないほど身近な野菜ですが、日本国内で野菜としての歴史は意外と浅いのです。

さきほど玉ねぎの種類はおおまかに東欧系の辛味品種と南欧系の甘味品種があると伝えましたが、さらに皮や色の大きさによって黄玉ねぎ、白玉ねぎ、赤玉ねぎ、小玉ねぎの4種類にも分けられます。玉ねぎは比較的品種が少ない野菜です。

日本で最も流通しているのは黄玉ねぎです。そのため一般的に、スーパーの野菜エリアに並んでいる玉ねぎはこの玉ねぎを指しています。薄皮が明るい茶色で、辛味が強いのが特徴です。また貯蔵性が高い野菜で、冬場なら風通しの良いところに置くだけで数ヶ月ほど持ちます。日持ちを良くするため、収穫してから1ヶ月ほど風に当てて乾燥させてから出荷されます。

白玉ねぎは皮が白っぽい玉ねぎです。早生の玉ねぎで開発する過程で、甘味の強い品種を親としたため甘味が強く、辛味が少ないです。サラダにいれて生食するのにおすすめです。黄玉ねぎと白玉ねぎを早取りし、すぐに出荷したものを新玉ねぎといいます。新玉ねぎと白玉ねぎは皮が薄く、水分が多いため他の野菜と同じく長期保存にはあまり向いていません。ちなみに早生という言葉は生育期間を表します。期間が長いと晩生と言います。

赤玉ねぎもとい紫玉ねぎはレッドオニオンとも呼ばれ、名前のまま皮が赤紫色をしています。辛味や、鼻や目にツンとくる刺激臭が少なく、甘味があるのが特徴です。そのため白玉ねぎと同じく生食に向いています。見た目もあざやかですので彩りとしてほかのやさいとともにサラダに加えるのがおすすめです。長期保存には向いていません。

小玉ねぎは黄玉ねぎを密植して小さく育てた玉ねぎです。プチオニオンとも呼ばれます。サイズの目安は直径が3センチから4センチほどになります。黄玉ねぎと比較すると糖度が高く、甘味が強いためそのまま食べることもできます。小さな形を生かしてシチューなどの煮込み料理やピクルスに利用される野菜です。

黄玉ねぎ100グラムあたりにおける平均的な栄養素の目安は、水分が89.7グラム、たんぱく質が1.0グラム、脂質が0.1グラム、炭水化物が8.8グラム、食物繊維が1.6グラムとなっています。ビタミンはあまり多く含まれていませんが、ビタミンB6は100グラムあたり平均0.16ミリグラムと比較的多く含まれています。

他に玉ねぎの栄養素で多いと言われているのはカリウム、ビタミンB1、リンなどのビタミン・ミネラルです。玉ねぎ100グラムを目安にすると、カリウムが平均150ミリグラム、ビタミンB1が平均10.03ミリグラム、リンが平均33ミリグラム含まれています。

他に玉ねぎに含まれている有効成分は硫化アリルです。硫化アリルは玉ねぎの辛味成分であり、血液をサラサラにする効果を持ちます。苦味の成分であるケルセチンも多く含まれています。また、赤玉ねぎにはアントシアニンというポリフェノールの一種が多く含まれています。アントシアニンは赤玉ねぎを赤紫色にする成分です。紫色の野菜には基本含まれています。

玉ねぎに含まれている栄養素はいったいどんな栄養価を持っているのでしょうか？まず辛味成分の硫化アリルは先ほど血液サラサラ効果があると述べましたが、その効果によって高血圧や糖尿病、成人病の予防に役立つと言われています。

また、硫化アリルはビタミンB1と結合しやすく、ビタミンB1の吸収を促す効果があります。ビタミンB1は疲労回復や食欲不振の解消に効果があるとされているので、夏バテによる食欲減退、疲労感があるときに効果があります。

苦味成分として含まれているケルセチンには脂肪燃焼を促す効果があります。また、硫化アリルによって脂肪燃焼を促すビタミンB1を吸収しやすくなるため相乗的な効果が期待できます。他にも、ケルセチンには抗酸化作用があります。抗酸化作用によって、肌のターンオーバーが促進され、美肌効果があるとも言われます。

また、赤玉ねぎに含まれるアントシアニンは、植物が紫外線やウィルスなどから身を守る為に作られる成分です。そのため強い抗酸化作用、抗炎症作用があり、より美肌効果に役立つことが期待できます。他にも視力の回復に役立つことでも知られています。
 

先ほど栄養素を見たときに気づいたかと思いますが、玉ねぎは炭水化物を多く含むため糖質が高いです。そのため他の野菜と比べるとカロリーが高めになります。といっても100グラム37カロリーですので食材の中では低いカロリーです。

玉ねぎ各々のサイズにおける1個あたりのカロリーは、おおよその目安で大サイズで93カロリー、中サイズで74カロリー、小サイズで56カロリーになります。こちらもあくまで平均的な目安です。大サイズでも100カロリー以下なのでヘルシーな食材であると言えるでしょう。白玉ねぎ、赤玉ねぎもあまり代わりはありません。小玉ねぎは1個6カロリーほどになります。

玉ねぎの旬の時期は年に2回あります。新玉ねぎが出回る3月〜5月と、十分成長させてから収穫し、乾燥させてから市場に黄玉ねぎが出回る9月以降の秋から冬にかけてです。赤玉ねぎ、小玉ねぎは黄玉ねぎの旬と同じ時期と考えて良いです。しかし玉ねぎはどの品種も基本年中出回っている野菜ですので、旬を気にして食べたい人以外はあまり気にしなくても大丈夫です。

玉ねぎの主な生産地域は北海道と佐賀、兵庫、愛知です。北海道は春に種まきし、関東より西の県は秋に種まきをしますので、秋頃から出回り始めた玉ねぎは北海道のもの、春頃出回り始めた玉ねぎは佐賀、兵庫、愛知あたりの玉ねぎと考えて良いでしょう。玉ねぎにも浜松の白玉ねぎは「サラダオニオン」、佐賀の「さが春一番玉ねぎ」、兵庫の「淡路島フルーツ玉ねぎ」など、ブランド玉ねぎがあります。

いくつかの品種がある玉ねぎですが、目安での1個の重さは平均どのくらいでしょうか？一般的な黄玉ねぎから説明していきます。はじめに述べておくと、玉ねぎ1個の重さはおおよそのグラム数です。重さによる規格分けはありませんので多少のズレがあったとしても不良ではないことを念頭に、あくまで平均的な目安であると思ってください。ちなみに玉ねぎの規格は1個の直径のサイズで決まります。

スーパーの野菜コーナーでよく見かける玉ねぎは「玉ねぎ(中)」や「玉ねぎ(大)」などのアバウトなサイズ標記がされています。グラム数は書かれてはいないため、慣れていない料理初心者は目にすると戸惑うことが多いと思います。黄玉ねぎ1個の重さの目安は大サイズで230グラム以上、中サイズで170から230グラム、小サイズで170グラム以下であると思って下さい。

サイズ標記は大サイズがLサイズ、中サイズはMサイズ、小サイズはSサイズで標記されている場合もあります。先ほども述べましたがサイズごとの重さは明確に決められてはいません。おおよその平均的な目安になります。また玉ねぎは収穫してから時間がたつにつれて乾燥していきます。乾燥すると水分が減り軽くなりますので季節によっても重さは変わっていきます。

特に玉ねぎ(中)の重さは大きさに幅があるため、もしレシピに玉ねぎ(中)と書かれていても正確なグラム数は気にしなくても大丈夫です。また、玉ねぎと特に指定なくレシピ本に書かれている場合は玉ねぎ(中)のサイズを指定していると思っても問題ありません。目安として、玉ねぎ(中)は平均200グラムだと覚えると覚えやすいでしょう。

白玉ねぎと新玉ねぎの1個あたりの重さの目安は黄玉ねぎとほぼ同じと考えて良いです。水分が黄玉ねぎより多いため、多少グラム数は増えますが料理においてそこまで気にしなくても大丈夫です。黄玉ねぎと同じように、白玉ねぎ、新玉ねぎの重さは中サイズで1個平均200グラムが目安だと覚えると、料理するのに良い目安になります。

赤玉ねぎは1個の重さが230グラムから300グラムが平均ですが、スーパーで購入するときは黄玉ねぎ、白玉ねぎ、新玉ねぎと同じ目安だと考えて大丈夫です。そもそも赤玉ねぎはサラダの彩りに使われることが多いため、あまり1個あたりの目安、平均的な重さを気にする必要はあまりありません。しかし、もし他の料理に応用したいと考えたとき知っていると役立つ可能性があります。

小玉ねぎは直径3センチ～4センチほどの小さな玉ねぎです。1個あたりの重さの目安は平均15グラム～30グラムになります。サイズが小さいため手作業で収穫されることが多く、生産量が限られる玉ねぎです。先ほど述べたように丸ごと料理に使うことがおすすめされますので平均的なグラム数による目安はあまり気にしなくても大丈夫です。

野菜の安売りは箱で売られていることも多いです。もし箱買いしようと思ったとき、箱の中に玉ねぎが何個入っているのかわからないと消費できるか考えて躊躇してしまいます。重さよりも個数を知りたいですよね。今回は最も玉ねぎの生産量が多い北海道の平均的な目安の個数を参考に紹介します。

北海道では玉ねぎの規格が2Lサイズ、L大サイズ、Lサイズ、Mサイズ、Sサイズと5つに分けられます。2Lサイズは横径9センチ以上、L大サイズは横径8cm～9cm、Lサイズは横径7cm～8cm、Mサイズは横径6cm～7cm、サイズはS横径5cm～6cmで分けられていきます。目安として、大サイズは2Lサイズ～Lサイズ、中サイズはMサイズ、小サイズはSサイズと思って下さい。

さて、箱買いすると1箱に対し平均的にどのくらい玉ねぎが入っているのかの目安ですが、20キログラムの箱であれば、おおよその入り数は次のようになります。2Lサイズは平均60個ほど、L大サイズは平均70~80個、Lサイズは平均80~100個、Mサイズは平均120~140個、Sサイズは平均160個ほどです。1ヶ月は余裕で持ちそうな数が入っています。

玉ねぎの価格は最も出荷量の多い北海道産玉ねぎの時期によって左右されます。北海道産の玉ねぎは8月に収穫されるため、生育期間である5～8月は出荷量が少なくなり、玉ねぎの価格が高騰します。北海道産玉ねぎは日本の玉ねぎ出荷量の50%を占めているため当然の結果でしょう。4月までに通販等で買いだめしておくことがおすすめです。

スーパーに行くとどの玉ねぎが良いかわからなくて困るかたもいると思います。野菜の選び方はどことなく身が詰まったずっしりしたものを、というイメージもあります。黄玉ねぎはヒゲが生えた根がある下部とは反対の上部の先端が細く尖っていて、しまっているものを選ぶと良いです。先端部分は地上に茎が伸びていた部分のため、ここが太いということは地上の茎や葉に栄養がいきすぎていることになります。

また、収穫するときは地上の葉が枯れてから収穫するため、先端が太いと雨水や菌が入りやすくなっています。そのため先端が細くしまっているものを選ぶと良いです。もし、見た目でわからない場合は茎の付け根のあたりを親指で押してみましょう。柔らかい感触があれば、中が腐っている可能性があります。

新玉ねぎや白玉ねぎ、赤玉ねぎは水分が多く、柔らかいのが特徴です。黄玉ねぎと比べて扁平な形をしています。重みがあり、皮にツヤがあるもの。カビなどが付着していないか、傷んでいる箇所がないかチェックして良いと思ったものを選びましょう。

長期保存がしやすい玉ねぎですが、野菜はとにかくみずみずしさが大事です。しなびたりしないよう、きちんと保存方法を知るべきです。玉ねぎは水分が蒸発しにくいため、かごやザル、ネットなどに入れて風通しの良い場所に置きましょう。これで3～4ヶ月持ちますが、夏場は傷みやすいので新聞紙で包んで冷蔵庫の野菜室に保存するのがおすすめです。
 

新玉ねぎや白玉ねぎなどは1個ずつ新聞紙で包み、ポリ袋などに入れ冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。やはり黄玉ねぎと比べ水分が多いため、常温保存をしているとすぐに傷んでしまいます。冷蔵庫に入れた後は1週間ほどで食べた方が良いです。これは黄玉ねぎでも言えることですが、切って余った場合は冷凍してしまうことをおすすめします。

新玉ねぎを大量購入した場合など、下ごしらえした状態で冷凍するとのちのち便利です。玉ねぎの下ごしらえの仕方をいくつか紹介します。まず皮のむき方です。玉ねぎを縦に半分に切って、両端を切り落とし、皮を剥きましょう。芽があれば取り除いて下さい。

皮を剥いたら薄切りやみじん切りにして保存しておくと、料理を始めるときに手間が省けるため便利です。薄切りは繊維に沿って薄く切りましょう。保存用でなく、生食として食べる場合は繊維に対し直角で切るとドレッシングなどが絡みやすく、食べやすくなります。
 

みじん切りにする場合は、縦に半分に切り、切り口を下にします。根本を切り離さないように縦に細かく切れ目を入れましょう。その後90度玉ねぎの向きを変え、包丁を横にして横に2～3本切れ目を入れます。最後に端からこまかく切りましょう。

最後に玉ねぎの食べ合わせについて紹介します。どの食材でも言えますが、野菜は食べるとき同じ効果のものを組み合わせると相乗効果が期待できます。また特定の野菜のみでは得られない効果も他の食材を合わせて補うことができるため、野菜やお肉など効果的な食べ合わせを知っているとお得です。

まずは豚肉です。玉ねぎはビタミンB1の吸収率が高まる成分を持っていることは栄養価について述べたときに紹介しました。豚肉はビタミンB1をたっぷり持っています。そのため、豚肉と玉ねぎを一緒に食べると疲労回復や食欲不振により高い効果をあげるのです。
 

ピーマンも組み合わせると美肌効果により相乗効果を与えます。ピーマンにはビタミンCが多く含まれています。ビタミンCはコラーゲンの合成に関係する成分で、シミやソバカスを抑制する効果もあります。玉ねぎの抗酸化作用に加え、ピーマンのビタミンCにより美肌効果が期待できます。またビタミンCはストレス耐性のアップにも効果的です。

サーモンも玉ねぎと組み合わせると効果的です。サーモンにはアスタキサンチンという強い抗酸化作用をもつ成分が含まれています。抗酸化作用をもつ成分は、老化の原因となる活性酸素を取り除いてくれるので、アンチエイジングに効果的です。玉ねぎにも抗酸化作用をもつ物質が含まれているため相乗効果が期待できます。

玉ねぎとカボチャの組み合わせもおすすめですカボチャにはβカロテンが含まれています。βカロテンは抗酸化作用を持っていますので、サーモンと同じく相乗効果が期待できます。他にもβカロテンには免疫力を高めたり、目の健康を維持する機能もあります。さらにカボチャにはカリウムも多く含まれています。カリウムはむくみの改善に効果的です。玉ねぎにもカリウムが多く含まれているためその効果に期待できます。

サバとの食べ合わせもおすすめです。サバにはDHAとEPAが多く含まれます。DHAとEPAには玉ねぎと同じ血液サラサラ効果や、コレステロール・中性脂肪を下げる効果があります。他にも女性ホルモンのバランスの乱れを改善する効果もあります。玉ねぎの硫化アリルの効果とあわせて、より高い血液サラサラ効果と他の効果を得られることが期待できます。ちなみにサバは缶詰のほうが栄養価が高いのでおすすめです。

玉ねぎの1個の重さについていかがでしたでしょうか？基本的に中サイズの平均的な目安が200グラムと覚えたら大丈夫です。他にも玉ねぎの栄養素や効果についても紹介しました。情報は他の情報と紐付けして覚えるとより覚えやすい傾向があります。玉ねぎの知識を料理に生かし、より健康的な生活をぜひ過ごして下さい。