2019年09月27日公開
2024年09月29日更新
高級魚ランキングトップ10!味の特徴とおすすめ調理法も紹介!
俗に言う高級魚を値段順のランキングでまとめてみました。。魚の中には驚く程の値段が付けられる様な高級魚と呼ばれるモノが存在しております。そこで本記事ではそれら高級魚に付けられる平均的な値段を元に、ランキング形式で紹介します。
高級魚ランキング人気No.1の魚は?
海に囲まれた島国である日本では、お肉よりも魚のほうが馴染み深い食材です。一口に魚と言ってもさまざまな種類がありますが、中にはとんでもない値段が付けられる高級魚と呼ばれるモノが少なからず存在します。これら高級魚と呼ばれる魚は、どれもその値段に見合った美味しい魚ばかりです。
そんな高級魚の中で最も高い魚はどの魚なのか?は気になるところです。そこで本記事では高級魚を対象にランキングを作成してみました。海釣りをされる方であれば、このランキングに掲載されている様な高級魚を狙ってみるのも良いでしょう。今後の食べるなり釣るなりの参考にしてみてはいかがでしょうか?
高級魚ランキングTOP10
高級魚と呼ばれる魚を対象に、値段順でランキングTOP10を作成しました。このランキングは過去に付けられた値段と、一般的に流通している市場価格を総合的に判断した上で決定しております。サイズや時期によっては前後するモノも多分にありますので、その辺りは予めご承知おき下さい。
高級魚ランキング第10位:マハタ
高級魚ランキング第10位に入ったマハタは、全長1mほどになる大型種です。スズキ目ハタ科ハタ亜科に属する魚なのですが、マハタをはじめ今回紹介するクエやキジハタなどのハタ科に分類される魚は、大型で色彩も美しく食用でも美味な種類が多いという特徴があります。
極大サイズのマハタはカンナギと呼ばれる事があるそうですが、このカンナギの中には何と100kgを超える個体が上がる事もあるそうです。
味の特徴
マハタの身の肉質は独特の歯ごたえがあり、ハタ科の魚らしく口の中一杯に旨味がふんわりと広がります。上品な脂の旨味は、高級魚ならではといった味わいです。旬がないので、年間を通して変わらぬ旨みを感じる事ができるのもマハタの特徴です。
キロあたりの値段は?
マハタはほぼ一般流通に乗る事が無い魚である為、どれ位の値段が付けられているか?という情報量が非常に乏しい状態です。ただ、一部ではキロに満たないサイズでも5〜6000円は付けられるという話なので、1キロあたり8,000〜10,000円程度と考えておけば間違いないでしょう。
おすすめの調理法
マハタのおすすめ調理法ですが、煮ても良しで焼いても良しなマハタだけに正直悩む部分でもあります。そこで最初はストレートにマハタの旨味を味わう事ができる刺身がおすすめです。ここでマハタの高級魚ならではの旨味を思う存分体感してから、他の料理を進めていくのが良いでしょう。
高級魚ランキング第9位:ハマダイ
高級魚ランキング第9位のハマダイは、その真っ赤な美しい魚体と長い尾鰭が特徴的な魚です。スズキ目スズキ亜目フエダイ科に属する深海魚で、日本では高級食材として扱われています。主に沖縄でよく出回る魚であり、現地ではアカマチの名称で親しまれています。
味の特徴
沖縄の三大高級魚の一つと呼ばれるハマダイは、普段はサッパリとした味わいが特徴です。しかしコレが産卵期である4〜5月になると、皮下脂肪にたっぷりと脂を蓄えた別物の魚に早変わり。その味は高級魚らしい上品な甘味と旨みで、この時期のハマダイを食べた方は一発で虜になってしまうと言われています。
キロあたりの値段は?
大きなものでは70cmを超えるものもあるハマダイですが、値段もサイズと共に比例して高くなります。主に沖縄で採れる魚なので、通販での販売先も沖縄県の鮮魚店が多い様です。気になるお値段は1キロあたり8000円前後が相場となっているようです。
おすすめの調理法
産卵期を迎えた旬のハマダイなら、問答無用で刺身で頂く事をおすすめします。味の特徴でも申し上げた通り、通常サッパリとした味わいのハマダイが、この時期は全く別の魚かの様にタップリと脂を蓄えているからです。この上質な脂の旨味を堪能するには、お刺身が一番であります。
高級魚ランキング第8位:キジハタ
先程10位で紹介したマハタとは親戚のような関係にあるこのキジハタも、高級食材として知られる魚です。オレンジ色の身体に朱色の斑点を持つキジハタは、平均で30cm程とそれほど大きな魚ではありません。煮付けから刺身まで美味しくいただける高級食材として高い人気を誇ります。
味の特徴
身に濃厚な旨みを蓄えており、濃厚な味わいが口いっぱいに広がります。また、アラの旨味も特徴的で、驚く程上質な出汁を味わう事ができます。舌に程よい味わいが残る感じが絶妙です。
キロあたりの値段は?
キジハタは別名夏の河豚とも呼ばれる高級魚です。その名称に恥じない値段設定がされており、1キロあたりの値段は8,000〜10,000円あたりとされています。ただ、場合によっては1キロ5,000円ほどで販売されている事も有るそうなので、普段から販売サイトの値段をチェックしておくのがおすすめです。
おすすめの調理法
キジハタにおすすめの調理法ですが、キジハタは鍋や煮付け、刺身や塩焼きなどあらゆる料理に合うとされています。ですが、ここはアラから出る出汁の旨味を知るためにも、鍋物や味噌汁等の汁物料理にしていただく事をおすすめします。
キジハタのアラから抽出される出汁には、抜群の旨味が含まれています。これを出し汁にしていただく汁物であれば、美味しく無いはずがありません!
高級魚ランキング第7位:マツカワ
高級魚ランキング第7位にランクインしたのは、カレイ目カレイ科に分類されるマツカワです。タカノハガレイ、ヤマブシガレイ、ムギガレイ、シロマツカワ、キマツカワなどは全てこのマツカワカレイの別称です。体長はおよそ50cm程で、背びれと尻びれ、そして尾びれに黒色の横帯があります。ホシガレイと共に幻のカレイと呼ばれる貴重な魚です。
味の特徴
ヒラメの様な旨さを持つマツカワガレイ。何も聞かされずに口にしたのであれば、コレがカレイだとは絶対に見抜けないでしょう。コリコリとした弾力のある身は歯応えも抜群で、濃厚な旨みを口の中にじんわりと残します。
キロあたりの値段は?
カレイ・ヒラメの中では、ホシガレイと共に超が付くほどの高級魚として知られるマツカワガレイ。お値段は1ロ辺り10,000円程度と言われていますが、中には15,000円程の値を付けるモノもあるそうです。なかなかお目に掛かれない魚ですので、見つけた際にはできるだけ口にしておきたいところです。
おすすめの調理法
マツカワガレイを調理するなら、まずはお刺身からいただいて、続いて煮物や焼き物に移行していくのが良いでしょう。カレイ故に煮物焼き物とは抜群の相性を誇りますが、まずは刺身でマツカワガレイ独特の旨味を体験しておきましょう。
高級魚ランキング第6位:ノドグロ
関東より南の太平洋や、新潟、九州の海に生息するノドグロは、新潟や北陸地方などでよく目にする高級魚です。正式名称はアカムツで、スズキ目スズキ亜目ホタルジャコ科に属する暖海性の魚です。このノドグロという名称は、喉の奥が黒いこの魚の特徴をそのまま別称としたモノですが、正式名称よりもこの別称の方が有名になっています。
味の特徴
10人中10人が美味いと絶賛すると言われるノドグロ。初めてノドグロを食べた人は、そのあまりの美味さに感動を覚えるとも言われています。旨味が強く脂の乗りも抜群で、何をしても美味しく頂く事ができます。口の中でフワッと広がる独特の旨味は、文字通り絶品の極みです。
キロあたりの値段は?
テレビや雑誌などのメディアでも再三に渡り取り上げられている為、ノドグロは高級魚の中でもかなり認知度の高い魚であると言えます。ノドグロを実際に食べたことが無い方でも、この魚が高級魚である事を知っている方は多いのではないでしょうか?
そんなノドグロですが、こちら大きくても1キロをオーバーする物はおらず、あっても600g程度辺りのグラム数の魚となります。にも関わらずお値段は1万円を付ける事もあるとか。故にグラムあたりの単価はかなり高めであると言えます。単純計算でも1キロに直すと18,000円程度は下らないかと考えられます。
おすすめの調理法
ノドグロも生・煮・焼と、どの調理方法でも美味しくいただく事ができます。そもそもどの調理法が良いというよりも、どの調理法で食べたいかを考えたほうが良いかもしれません。
ノドグロに限らずどの高級魚にも共通して言える事ですが、やはり上質なお魚だけになるべく生の旨味を味わっておきたいところです。料理として手を加えても当然美味しいのですが、それは素材そのものの旨味を知った上でこそ活きるものです。故に高級魚で生食が可能な魚の場合、できる限り一度は刺身でその身を味わっておきましょう。
高級魚ランキング第5位:シロアマダイ
シロアマダイはスズキ目キツネアマダイ科アマダイ属に分類される高級魚で、全長は20-60cmほど。体は前後に細長く、側扁しています。以前は東シナ海にて多産されていたのですが、20世紀の後半あたりから沿岸諸国による乱獲が進み、現在は漁獲量が減少。幻の魚と呼ばれる様になってしまいました。
味の特徴
例え水揚げされたとしても、その99%が高級料亭へと直行になるシロアマダイ。故に実際口にした事がある方はとても少ないと言われています。そんなシロアマダイの身は高級魚らしく上品な味わいで、まるで昆布締めを施したかの様な旨味を身体に蓄えています。コリコリとした食感で驚く程の弾力があり、食べごたえも抜群です。
キロあたりの値段は?
シロアマダイは幻の魚と呼ばれる事もあるだけに、そのお値段もかなりのモノであると考えられます。こちらシロアマダイの1キロあたりのお値段は、およそ10,000円あたりだそうで、型が大きければ更に高値が付く事も珍しくないとか。なにせ漁獲量が少ないだけに、目にする事自体が相当珍しい魚である様です。
おすすめの調理法
普段は目にする機会すら無い魚なので、頂くのであれば刺身がおすすめです。お金を出せば食べられる魚と違い、手に入れること自体が難しい魚なので、そんな貴重な機会を得たのであれば、シロアマダイそのものの旨味を味わっておくべきです。お値段以上にプライスレスな味わいを体感して下さい。
高級魚ランキング第4位:クエ
高級魚と言えば、このクエを真っ先に思い浮かべる方も多いでしょう。スズキ目ハタ科に属する魚で、九州ではアラという別称で知られている高級魚です。クエの旬は冬と認識されていますが、実際のところ大型の個体の場合は年間を通して味の差は無いそうです。鍋として食される事が多い為、そうした認識に繋がっていったモノと考えられます。
味の特徴
全ての部分にそれぞれの旨みを持っているのがクエの特徴です。弾力があって濃厚な旨みを持つ白身と、ゼラチン状のプルプルとした食感が堪らない皮。そして深い旨みを持つ頭部に、独特の歯応えや甘みを持つ肝や胃袋など、ありとあらゆる部分に違った美味さを持っているのがクエという魚なのです。超高級魚と言われるだけの事はあります。
キロあたりの値段は?
高級魚の代名詞でも有るクエのお値段は、1キロあたりおよそ15,000円程度と言われています。非常に大きな魚であり、稀に30kgを超える個体が捕れる事もあるそうです。その場合単純計算でも45万円という事になります。魚一匹で中古車が買える程度の値段が付けられる事になるとは驚きです。
おすすめの調理法
やはりクエ鍋でいただくのが王道です。旨味の強いクエの身は、火を入れることで更に引き締まった歯応えとなります。この身を味わいながら、皮の旨味やアラから出る出し汁の旨味を堪能するのがクエ鍋の正しい味わい方です。また、お刺身で味わう胃袋や肝も絶品です。この様に全身余すことなく堪能することができるのもクエが持つ魅力です。
高級魚ランキング第3位:ホシガレイ
このホシガレイは、釣り人の間ではいわゆる幻の魚として有名な魚です。ホシガレイという名前は由来は、鰭に黒い点がついているところから名付けられたという事です。カレイとヒラメは似た者同士ですが、大抵はヒラメのほうが値段は高めです。しかしこのホシガレイと先程のマツカワガレイに関しては、ヒラメを上回る値段が付けられています。
味の特徴
カレイながら身に驚く程の弾力があり、充分な歯応えを感じる事ができるのがホシガレイの特徴ですが。ほどよく脂が乗っており、噛みしめるとしっかりとした甘味が口の中に広がります。この美味さはヒラメを雄に上回っていると言っても良いでしょう。
キロあたりの値段は?
幻の魚として名高いホシガレイは、ヒラメ・カレイの中で最も高価な値が付けられる魚として有名です。まず獲ろうと思って獲れる魚ではないので、流通する事の方が珍しいとの事。そんなホシガレイのお値段は、1キロあたり1万円は下らないと言われており、夏場に型の良いモノが上がった場合には更に高値が付けられるそうです。
おすすめの調理法
とにもかくにも、まずはお刺身で頂きましょう。ヒラメ・カレイの中でも最上級の高級魚であるホシガレイのお刺身は、白身魚の刺身の中でも最上級の美味さを誇ります。可能であれば煮付けや焼きでもいただきたいところですが、これほど貴重な魚となると複数匹を調理できる可能性はかなり低いでしょう。
高級魚ランキング第2位:鮭児
鮭児は北海道の知床・網走付近で、11月上旬から中旬に漁獲される事のある鮭の別称です。鮭児という鮭の種類がある訳ではなく、特定条件に当嵌まった若いオスが鮭児として扱われます。北海道では秋になると鮭釣りが盛んに行われますが、釣り人達は皆この鮭児を釣り上げる事を夢見て秋鮭釣りに興じているのだそうです。
味の特徴
鮭の脂肪率は2〜15%程ですが、対する鮭児の脂肪率はなんと20-30%。とにかく脂の乗り具合が全く別次元のレベルです。そして身の美味さも通常の鮭とは段違いで、いつも口にしている鮭が霞んでしまう程の美味さだそうです。
キロあたりの値段は?
こちらも幻の魚として名高い魚であり、相当な高値が付けられていると予想されます。そのお値段はなんと1キロ当たり32,000円を超えると言われており、過去には1本に10万円を超える値が付けられた事もあるそうです。何せ鮭10,000匹に対して1匹いるかいないかというレベルの魚なので、これだけの値が付けられるのも当然といえば当然かも。
おすすめの調理法
鮭の定番といえば焼きですが、鮭児に関しては何よりもまずお刺身で頂く事をおすすめします。先程申し上げた通り、普通の鮭とは脂の乗り方が段違いであり、身の甘さも別の魚の様な極上の旨味を持っています。この鮭児ならでは極上の味わいは、手を入れずに刺身でいただくのが一番です。
高級魚ランキング第1位:クロマグロ
海のダイヤモンドと言われる魚の王様クロマグロ。日本人にとってマグロは無くては成らない存在ですが、中でも最高級品であるクロマグロは特別な存在です。赤身からトロまで、部位によってさまざまな味を楽しめるのもクロマグロの魅力で、似ても焼いても生でも美味しく頂ける万能性を持つ魚でもあります。
味の特徴
クロマグロの味の特徴をあげるのはなかなか難しい部分があります。というのも、クロマグロは部位によって異なる味わいが楽しめるからです。ですが、最もメインである赤身に関しては、サッパリしながらも深い味わいを感じられる味わいとなっています。カツなどでも楽しめるのは、マグロの身が肉のような味わいを持っているからです。
キロあたりの値段は?
これまで紹介してきた高級魚の中でもクロマグロは別格です。過去に200kg超えの大物が初競りに出た際には、1キロあたり70万円の値が付けられました。この時の1匹の落札価格は何と1億5540万円で、一般的な建売住宅やマンションよりも高い値段が付けられています。
とは言ってもコレはあくまでも初セリでの事で、いつもこの様な値段が付けられる訳ではありません。それでもクロマグロの値段がダントツで高い事に違いはありません。マグロ漁師は1本大物を獲れれば、その年はもう遊んで暮らせると言われていた時代もあったそうです。
おすすめの調理法
クロマグロといえどマグロはマグロですから、調理も良いですがやはりお刺身でいただくのが王道です。一通りの部位を味わうと、マグロの持つそれぞれの旨味を食べ比べる事ができるのでおすすめです。とはいっても一般の方がクロマグロ一本を購入して自宅で食べる事があるとは正直考えにくいので、部位ごとに味わう事になるでしょう。
もしお刺身ではなく、加熱調理を行うとするのならねぎま鍋がおすすめです。江戸っ子が愛した庶民の味であるこのねぎま鍋は、具材がねぎとトロだけという超シンプルな鍋料理です。ただし、この両者の相性は最高で、抜群の美味さを誇ります。作り方も簡単なので、クロマグロのトロが手に入った時はぜひ一度お試し下さい。
高級魚ランキングまとめ
本記事では高級魚と呼ばれる魚たちをランキング形式で紹介してきました。今回は企画上この様な紹介になりましたが、正直どの魚も甲乙付け難い美味さを誇るモノばかりです。一つ一つの魚にそれぞれの良さがありますが、それらは決して値段だけで計れる物ではありません。
高級魚だけに食する為にはそれ相当の対価が必要となりますが、釣りを趣味にされている方ならこれらの魚をターゲットに釣りを愉しむのも良いでしょう。万が一釣り上げる事ができたならば、極上の魚を無料で味わうこともできて一石二鳥です。ともあれ、皆さんも機会があればぜひこれらの高級魚を味わってみて下さい!
※ランキングは編集部による独自調査に基づくものです。