キムチが腐るとどうなる?酸っぱい・苦い・白い膜は食べてはいけない?

キムチが腐るとどうなるのか?について徹底調査を行いました。「酸っぱい」「苦い」「白い膜」など、腐ったキムチに現れる具体的変化について説明します。また、キムチが腐る原因とそれを防ぐための正しい保存方法についてもまとめてみました。

キムチが腐るとどうなる?酸っぱい・苦い・白い膜は食べてはいけない?のイメージ

目次

  1. 1キムチは腐るとどうなるか徹底解説!
  2. 2キムチが腐るとどう変化する?
  3. 3キムチが腐る原因
  4. 4キムチの賞味期限
  5. 5キムチが腐る時の変化があった場合の対処法
  6. 6キムチが腐るのを防ぐ保存方法
  7. 7日本と韓国のキムチの違い
  8. 8キムチが腐るとどうなるかまとめ

キムチは腐るとどうなるか徹底解説!

白い皿に盛られたキムチ

韓国の伝統的な発酵食品であるキムチは、日本でも人気の食品です。辛さの中に旨味が凝縮されており、おつまみやご飯のお供にぴったりです。そんなキムチですが、保存方法によっては腐る可能性があります。この記事では、キムチが腐るとどうなるかについて徹底解説します。

キムチが腐るとどう変化する?

キムチは発酵食品なので、腐ることはないというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?しかし、韓国のものと違って日本のものは腐りやすくなっています。キムチが腐るとどうなるのでしょうか?腐ってしまった場合の見分け方について紹介します。

キムチにカビが生える

キムチにカビが生えた時は、慌てずに対処することが大切です。キムチは腐ると、や緑、青色などのカビが生えます。その場合は、全て廃棄するようにしてください。カビが生える原因は雑菌の繁殖です。一度口につけた箸などでキムチを触ってしまうと、雑菌が入り込みカビが生えてしまいます。

ただし、白いカビのようなものの場合は、白い箇所のみ取り除けば食べることができます。取り除いたものはスープや鍋に使うなど加熱することで食べることも可能です。キムチの酸っぱい風味が料理を却って美味しくするので、おすすめです。

腐るとカビが生えてきます。
基本的にカビが生えていなければ食べられると思います。
管理状態にもよりますが1か月程度は平気で食べています。
特に健康上の問題はありません。

が、その前に時間がたつと酸味が強くなります。
で、本来の美味しさが損なわれます。

キムチに白い膜やぬめりが現れる

大きなボールに入れられているキムチ

キムチに白い膜が張っていたり、白い点がついていたりする場合は食べることができます。白い膜や白い点が出た時は腐っているのではなく発酵が進んでいる証拠です。食べても問題はありませんが、早めに食べきることをお勧めします。

ぬめりがある時は腐っている場合もありますが、キムチの場合は乳酸球菌が活発に働いている間もぬめりが現れることがあります。この時はアミノ酸が豊富で旨味が強くなっている状態なので、美味しく食べることができ捨てるのはもったいないです。見た目ではわからないので、臭いや味を確かめてみましょう。

キムチから異臭がする

キムチは腐るとアルコール臭などの異臭がすることがあります。アルコール臭の原因は発酵の進んだ酵母の臭いと言われていますが、この状態になると苦い味がして美味しくありません。

また、酸っぱい臭い以外の腐敗臭などがした場合も腐っている可能性が高いです。どちらの場合も、苦い風味がし美味しさが半減してしまっているので、廃棄するのが安心です。

キムチの味が酸っぱい

キムチが腐ると、酸っぱい味になります。古いものを食べた時に酸味が強くなっていたという経験がある人も多いのではないでしょうか?酸っぱい味は発酵が進んでいる証拠なので、問題なく食べることができます。心配な人は炒め物や鍋などに使うなど加熱して食べるのがおすすめです。

しかし、度を越した酸っぱさや苦い味がする場合は腐っている可能性が高いので、廃棄するようにしましょう。また、舌がぴりぴりをするなどの違和感がある場合は、諦めて捨てた方が安心です。

キムチが腐る原因

キムチが腐ってしまった場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?また、腐るのを防ぐ方法についても紹介します。

雑菌

キムチが腐る原因として雑菌の繁殖が考えられます。キムチは乳酸菌が含まれている発酵食品ですが、それ以外の雑菌が繁殖してしまうと腐る原因になります。唾液には雑菌が含まれているので、口をつけた箸で保存容器に入っているキムチを触るのは避けるようにしてください。

また、保存容器を持つ際に指を内側に入れないように注意する事も重要です。雑菌が繁殖すると苦い風味が出てしまう場合があります。保存状態に注意すると長期間美味しく食べることができるので、気をつけるようにしましょう。

腐る条件は、本体に含まれる水分、塩分、栄養素、乳酸等の量
(pH:どのぐらい酸性か?)、温度、雑菌の量に左右されます。
日本のキムチが一般的に日持ちがしないのは、日本の白菜が水分を
多く含んでいるからという理由もあります。
あとは、雑菌の多い手を使ったり、そういう環境で出し入れをする
と当然腐りやすくなります。何せキムチは栄養豊富ですからねぇ~
^^)

常温での保存

常温で保存するのもキムチが腐る原因になってしまいます。キムチの保存に適した温度は5〜10℃ほどといわれているため、基本的には常温保存はおすすめできません。ただし、冬場で室温が10℃以下の冷暗所に保存する場合や未開封の市販のものに限っては、数日から1週間程度は常温保存することが可能です。

ただし、常温保存したものを食べる際は、苦い味や度を越した酸っぱさがないかチェックしながら食べるようにしましょう。また、夏場や梅雨時期などは高温多湿の環境になるので、すぐに冷蔵庫に入れるようにしてください。キムチは10℃以上の場所で保存をするとすぐに発酵や腐敗が進んでしまうといわれています。

冬以外の季節に常温保存をすると、2〜3時間で酸っぱい味になりはじめるとされているので、少なくともそれまでには冷蔵するのがおすすめです。それ以上経つと苦い味がすることがあるので、その場合は廃棄してください。密閉した状態で常温保存していると、発酵が進んでガスが発生し爆発する可能性もあり危険です。

保存容器にも注意が必要

プラスチック容器に入ったキムチ

キムチを保存する際は保存容器にも注意が必要です。キムチは発酵食品であり、生きています。そのため、空気に触れることで発酵が促進されて酸化が進んでしまいます。酸化してしまうと味が落ちてしまうので、なるべく空気に触れさせないことが重要です。

空気に触れさせないためには、小さめの保存容器に小分けに保存するのがおすすめです。キムチの発酵を遅らせることができ、美味しさを長持ちさせてくれます。最近では、酸化を防ぐためにキムチ専用の保存容器も発売されています。

キムチ専用の保存容器には、衛生面にも優れたステンレス製のものが多いです。密封性が高く腐るのを防いでくれる上に、美味しく保存することができます。ただし、保存容器に雑菌がついていた場合、キムチが腐ってしまう可能性が高いです。保存容器を使用する前は熱湯消毒などをしっかりし、菌を寄せ付けないように注意しましょう。

また、冷蔵庫内の臭いが気になる人はジップロックなどを使って上手に匂い移りを防止しましょう。臭いの面では白いホーローの保存容器が臭いがつきにくくおすすめです。

キムチの賞味期限

キムチの賞味期限について詳しくまとめました。市販のものと手作りのもので賞味期限に違いはあるのでしょうか?季節よっても違うので、ぜひチェックしてみてください。

市販のキムチの賞味期限

市販のキムチの賞味期限は、野菜の種類やメーカーによっても様々です。あくまで賞味期限は美味しく食べられる期間の目安なので、キムチの場合は賞味期限を過ぎても食べられることがほとんどです。日本で販売されている市販のものの場合は発酵を抑えているものが多いため、賞味期限も韓国のものと比べると短くなっています。

一般的な未開封の白菜のキムチでは、賞味期限は約1ヶ月ほどとされています。開封済みのものは約2週間ほどです。この期間を過ぎるとすぐに腐るというわけではありませんが、できる限り賞味期限以内に食べきるのがおすすめです。

また、キュウリなどの野菜を使ったものはより賞味期限が短くなっており、およそ5日ほどです。市販のものの場合は、購入した際に都度賞味期限を確認するようにしてください。

手作りキムチの賞味期限

手作りキムチの場合、賞味期限は約1年ほどといわれています。通常の白菜のタイプは漬けて3〜4日頃から食べることが可能で、2週間ほどで酸味が強くなってきます。乳酸発酵しているキムチは時間経過とともに味や食感が変わり続けるため、食べごろは食べる人の好みによって様々です。

本場韓国のキムチは乳酸菌が雑菌を撃退してくれるため、賞味期限はないと言われています。したがって、約1年の賞味期限が過ぎても、問題がなければ食べても大丈夫です。ただし、この長期間の賞味期限は10℃以下で保存することを前提としています。

また、材料が野菜のみのシンプルなものの方が長く楽しむことができます。漬ける野菜に牡蠣やタコなどの海産物を混ぜると途端に賞味期限が短くなるので、注意してください。

漬ける野菜は白菜や大根、キュウリの他にもレンコンや長芋など好みのもの使うことができます。様々なバリエーションが楽しめ、長期保存が可能な手作りキムチをぜひ一度試してみてください。

賞味期限切れのキムチは食べても大丈夫?

賞味期限切れのキムチをは食べても大丈夫な場合が多いです。先述した通り、賞味期限は食品を美味しく食べられる期間のことをいいます。

安心して食べられる期間である消費期限と違い、賞味期限が設けられている食品は多少期限が過ぎたからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。ただし、賞味期限を過ぎたものを食べる際は一口味見をしてみるのが重要です。その際に、酸っぱい臭いや苦い味がないかどうか状態も確認してみてください。

もし、味や匂いに異常があったり、カビが生えていた時は迷わず捨てましょう。キムチは発酵食品なので、時間が経つほど酸っぱい味が増します。多少酸っぱい程度ならスープや鍋などに入れて問題なく食べられますが、過剰に酸っぱい状態は腐っていることもあるので廃棄をおすすめします。

少し飲んだ程度で、しかも10分なんて早い時間で症状が出ているのでしたら、
食中毒とは言えないのでは?と思います。
あまり気にすることないと思いますよ。
トイレにこもって終わりじゃないでしょうか。

キムチが腐る時の変化があった場合の対処法

明らかに腐っていれば処分する

白い器に盛られたキムチ

キムチに何らかの変化があった場合、明らかに腐っているようなら処分してください。酸っぱい臭いが鼻につく場合や黒っぽいカビなどが生えている場合は、迷うことなく廃棄するようにしましょう

まれに白いカビのようなものがキムチの表面に付いていることがありますが、これはカビではありません。もしその他に問題がないようならば、加熱して食べるようにしてください。他にも、キムチが腐る時には腐敗臭がしたり、アルコール臭がする場合もあります。まず、臭いや見た目に気をつけて明らかに腐っているようならば、すぐに廃棄しましょう。

一口食べて確認してみる

キムチを箸でつまんでいる様子

見た目では腐っているかわからない状態であれば、一口食べて味を確認してみてください。異様に酸っぱい味や苦い風味を感じた場合は、廃棄しましょう。特に、苦い場合はかなり腐敗が進んでいる可能性があるので、絶対に食べないように注意してください。

加熱する

カビが生えていたり腐敗臭がする場合など、明らかに腐っているキムチは加熱しても食べられません。菌の中には熱に強いものもいるので、体調を壊してしまう可能性があります。ただし、発酵が進んだ酸っぱいものは加熱することで美味しく食べられます。

また、賞味期限が切れた腐る直前のキムチなども、加熱をすることで安心して食べることができます。腐る兆候がみられるものは、食べないようにした方が安全です。

キムチが腐るのを防ぐ保存方法

キムチを冷蔵保存する

本場韓国には「キムチ冷蔵庫」と呼ばれる専用の冷蔵庫も販売されています。キムチは生き物なので、適切な温度管理は美味しく食べるために非常に重要です。キムチは0〜−2℃ほどの環境で保存すると、腐ることなく長期間美味しく食べられます。

通常の冷蔵庫の場合は、一番上の段の奥側に置くのがおすすめです。冷蔵庫のドアの開閉による温度変化を受けにくい場所なので、キムチの保存に適しているのです。また、チルド室があるタイプの冷蔵庫では、チルド室で保存しましょう。

キムチを冷凍保存する

キムチは冷凍保存が可能な食材です。冷凍保存をすれば発酵が止まるため、腐る心配はありません。ただし、白菜のシャキシャキとした食感は失われてしまいます。したがって、冷凍したキムチは加熱料理に使うようにしましょう。解凍すると余計な水分が出てしまうので、冷凍のまま料理に使うようにしてください。

また、キムチの冷凍方法としては、1回分の量をラップで包むのがおすすめです。冷凍した場合は、その日から1ヶ月ほどで食べきるようにしましょう。

日本と韓国のキムチの違い

製法の違い

日本と韓国のキムチとでは製法が全く違います。一番の違いは、発酵させているかどうかにあります。日本のものは、白菜の塩漬けに調味液を加え短時間で作ります。発酵食品というよりも浅漬けのような作り方となっています。

一方、韓国の作り方は塩漬けした白菜に薬味や魚介類の塩辛を混ぜて、壺などの容器に入れ5日程度発酵させると完成です。韓国のものは発酵食品なので、発酵するまでにかなり時間がかかります。

味の違い

日本のキムチは酸味を調味液でつけています。したがって、日本のものは酸味が抑えられ甘みが強いといった特徴があり、日本人好みのご飯によく合う味わいになっています。

一方、韓国のものは甘みが抑えられ、発酵食品独特の酸っぱい風味が強いです。また、ニンニクや唐辛子もたっぷり使われているので、辛めのキムチになっています。

臭いの違い

日本のキムチよりも韓国のものの方が臭いが強いです。なぜなら、韓国のものにはニンニクや魚介類、アミの塩辛などの薬味がたっぷりと使われているためです。それゆえに、魚介類とニンニクと発酵の酸っぱい臭いがします。

また、昔から韓国ではキムチを調味料として使用していました。調味料として使うためにより強い味や酸味を追求し、それが現在に置いても定着しているのです。それに比べて日本のものは、日本人の好みに合わせたマイルドなものになっています。

キムチが腐るとどうなるかまとめ

白い器に載ったキムチ

キムチが腐る時の原因や対処法について紹介しました。キムチは腐ると、カビが生えたり異臭がしたりします。また、一口食べた際に苦い味がしたり腐敗臭がした場合は腐っている可能性が高いので、すぐに廃棄するようにしてください。

ただし、キムチの表面にある白い膜はカビではなく、発酵が進んだ証です。問題なく食べられるので、早めに食べきるようにしてください。今回の記事を参考に、キムチが腐る原因を予防し長く美味しく楽しみましょう。

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