2022年12月19日公開
2024年12月21日更新
ミックスベジタブルと生野菜の栄養に違いはある?レシピも紹介
ミックスベジタブルは便利だが、生野菜と比較して栄養はどうなのかという疑問をお持ちの方もいることでしょう。この記事では、ミックスベジタブルの栄養、製造方法、レシピなどについて解説しています。ミックスベジタブルについて詳しく知りたい方はチェックしてください。
目次
「冷凍庫にミックスベジタブルがあるけど、おいしい食べ方ってあるのかな?」
冷凍食品はスーパーなどで手に入れやすい食材ですが、その中でもミックスベジタブルはなじみ深い食材の一つではないでしょうか。
この記事では、そんな身近なミックスベジタブルにスポットを当て、生野菜との栄養価の違いはあるのか、冷凍することで起きるデメリットについてご紹介します。
この記事を読むことで、ミックスベジタブルについて知らなかったことがわかり、新たな使い方や魅力などに気づくことでしょう。
ミックスベジタブルの栄養、食材としての可能性やレシピなどミックスベジタブルについて詳しくなりたい方はぜひ読んでみてください。
ミックスベジタブルとは
ミックスベジタブル(英語では、frozen mixed vegetable)は、直訳すれば「混合された野菜」の意味ですが、日本では3色の野菜(赤はにんじん・黄はコーン・緑はグリンピース)の冷凍食品として売られているものを指します。
なぜこの3種の野菜の組み合わせになったのか、ということについてですが、理由はアメリカの規格でミックスベジタブルはこの3種の野菜と決められているからです。
もともとミックスベジタブルは輸入品だったため、そのままその3つの組み合わせが生きているというわけです。
ミックスベジタブルと生野菜の栄養素の比較

冷凍食品であるミックスベジタブルと、冷凍されていない生野菜との間に栄養価の違いはあるのでしょうか。
冷凍されており、長期間保存がきく便利なミックスベジタブルですが、その間も栄養は壊れずに保たれているか、わからない方も多いことでしょう。
そこで、生野菜とミックスベジタブルの栄養価を比較してみました。
栄養素の数値は、入っている野菜によって変化するため、あくまで目安の数値となります。生野菜の数値は、にんじん生33g、とうもろこし生33g、グリンピース生33gの栄養価を合計したものです。
出典・参照: 食品成分データベース ミックスベジタブル|文部科学省
出典・参照: 食品成分データベース にんじん/根/皮なし/生|文部科学省
出典・参照: 食品成分データベース グリンピース/生|文部科学省
出典・参照: 食品成分データベース スイートコーン/未熟種子/生|文部科学省
栄養素 | ミックスベジタブル(100gあたり) | 生野菜(100gあたり) |
---|---|---|
カロリー | 67kcal | 64kcal |
食物繊維 | 5.9g | 4.3g |
タンパク質 | 3.0g | 3.8g |
カリウム | 220mg | 295mg |
βカロテン | 3200 μg | 2347μg |
ビタミンB1 | 0.14 mg | 0.20mg |
ビタミンB2 | 0.07 mg | 0.10mg |
ミックスベジタブルの栄養価が損なわれない理由
ミックスベジタブルの栄養価と生野菜の栄養価を比較してみると、数値的には違いがさほどないように見えます。
ではなぜ、ミックスベジタブルの栄養価は生野菜と比較してそれほど損なわれていないのでしょうか。その理由を、詳しく見てみましょう。
急速冷凍しているから
ミックスベジタブルは、「急速冷凍」されて作られています。ミックスベジタブルの製造は、原料をカット、洗浄→ブランチング(野菜を冷凍する前に行う最低限の熱処理。冷凍による変色や変質を防ぐために行う)→冷却→急速冷凍→包装という工程で行われます。
急速冷凍は、食品にマイナス30℃以下の冷気を吹きつけ、短時間にマイナス18℃以下まで冷却することです。このように急速に冷凍すると、風味や栄養を損なわずに冷凍保存ができるとされています。
このため、ミックスベジタブルの栄養価は生野菜と比較してもあまり減っていないのです。
鮮度の良い野菜を加工しているから
野菜は収穫してしばらくすると水分が蒸発して鮮度が落ちていくのですが、ミックスベジタブルに加工される野菜は採れたての野菜が使われています。収穫後すぐに加工、急速冷凍されるので採れたての栄養、おいしさが残っているのです。
忙しいとき食事の準備や片付けは大変です。そして、バランスよく食べたいと思っていても、どうしても野菜不足になりがちですが、下ごしらえもほぼなく手軽に使え、その上栄養価も高いミックスベジタブルを積極的に使ってみましょう。
旬の野菜を用いているから
ミックスベジタブルに使われている野菜は、旬のものが使用されています。旬の野菜は味がおいしいというだけではなく、野菜が成熟する条件がそろっているため、栄養価も高くなります。
したがって、そのような時期に収穫された野菜を使用しているミックスベジタブルも、栄養価が高いものとなります。
旬の野菜を使用することで、価格も安定しているというメリットもあります。
ミックスベジタブルのデメリット
ミックスベジタブルのデメリットとして考えられるのは、味が変わる、食感が損なわれる、温度変化に弱いといった点です。
ミックスベジタブルは、生の野菜と比較した場合栄養価はほぼ同じでも、味、風味、食感が落ちる、変化することがあります。また、一旦解凍したものを再び冷凍したりするといった温度変化があると、劣化するといった弱点もあります。
ミックスベジタブルを使ったレシピ

ご飯に合う優しい味♡『ミックスベジタブルの炒り豆腐』
こちらのレシピは豆腐を使った、ご飯に合うレシピとなっています。白だしを使い、旨味もたっぷりです。
豆腐でたんぱく質が補え、ミックスベジタブルを使うため包丁もいらず、作り方も非常に簡単です。仕上げに汁気が残っている傷みやすくなるので、汁気がなくなるまで炒めるのがポイントです。
付け合わせや副菜に!『ミックスベジタブルの簡単ポテサラ』

こちらも非常に簡単な、お手軽レシピです。あともう一品何か欲しいときに重宝します。熱々のジャガイモの中に混ぜていくので、ミックスベジタブルは解凍不要です。
彩りもよく、ジャガイモもレンジ調理なので下ごしらえも楽です。
炊飯器でめちゃ簡単♪懐かしのあの味カレーピラフ♪
懐かしいカレーピラフのレシピです。具はソーセージとミックスベジタブルで、炊飯器で炊くだけですが大人も子供も大好きな味です。
このピラフにサラダやスープを添えれば、カフェのランチメニューのような一品になります。
休日のお昼などにいかがでしょうか。
ミックスベジタブルの栄養素を理解して美味しく食べましょう

ミックスベジタブルとその栄養について、またレシピをご紹介しました。ミックスベジタブルは、旬の野菜を使い、鮮度が落ちないうちに加工し、急速冷凍することで栄養の損失を最小限にしています。
比較的価格も安定し、長期保存がきくミックスベジタブルは野菜が不足しているときの強い味方となります。良いことずくめのミックスベジタブルですが、冷凍技術が進んでいる現在でも生の野菜より風味や食感が劣ることがある、温度変化に弱いという点がデメリットとなります。
しかしながら、下ごしらえをしなくてもよい、気軽に使える、いつでも手に入る、なおかつ栄養価も高いという点はミックスベジタブルならではの利点です。これらを活かして、さまざまな料理に使ってみましょう。



