2022年12月19日公開
2024年06月21日更新
赤い食べ物といえば何?果物・野菜・肉類・魚介類など一覧で紹介
赤い食べ物と言えば、何が思い浮かびますか。本記事では、料理に華やかさをプラスする赤い食べ物について、果物、野菜、肉類・魚介類、お菓子・デザート、調味料・ハーブなどの種類別に紹介します。食卓に華やかな彩りを取り入れたいと思っている方は、チェックしてみてください。
目次
「茶色や緑のおかずばかりで、食卓が味気ない」
「食欲がないから、カラフルな食べ物で元気を出したい」
食卓の彩りを考える際、何か鮮やかな色をプラスしたいと考える方も多いことでしょう。
本記事では、食卓に鮮やかさを添える赤い食べ物を、果物、野菜、肉類・魚介類などの種類別に紹介しています。また、赤い食べ物の効果や、食卓に加える際のポイントも確認することができます。
この記事を読むことで、赤い食べ物の選び方や、食卓への取り入れ方を把握することができます。その知識をもとに食卓の彩りを考えれば、日々の食事に鮮やかさを加えることができるでしょう。
食卓の彩りについて悩みや疑問がある方は、是非この記事をチェックしてみてください。
赤い食べ物の特徴とは?
スーパーマーケットの野菜売り場などで、鮮やかな赤い食べ物に目を引かれたことがある方も多いのではないでしょうか。
赤い食べ物には、食欲を増進してくれたり、食卓に彩りを添えてくれるなどの効果があります。単調になりがちなお弁当も、赤い食べ物が入っていると見た目にメリハリが出ておいしそうに見えてくることも。色どりは、食事の重要な要素なのです。
ここからは、赤い食べ物を種類別に紹介していきます。
【果物】赤い食べ物一覧
赤い食べ物と言えば、果物が思い浮かぶ人も多いでしょう。
まずは、赤い食べ物の中から赤い果物を紹介します。
リンゴ
赤い果物として代表的な果物の一つがリンゴです。真っ先に思い浮かんだ人もいるのではないでしょうか。
リンゴには、カリウムやナトリウム、食物繊維、ビタミンなど様々な栄養素が含まれています。イギリスには、「一日一個のリンゴで医者いらず」ということわざがあるほど、リンゴは健康に良い食べ物だとされています。
リンゴの赤色を取り入れるなら、皮は剥かずに食卓やお弁当へ。リンゴの皮にはポリフェノールが豊富に含まれているので、栄養的に見ても皮ごと食べるのがおすすめです。
イチゴ
赤い果物と言うと、イチゴを思い浮かべる方も多いでしょう。甘酸っぱく、見た目も愛らしいイチゴは、子供にも人気の果物です。
イチゴに含まれるビタミンCは、風邪予防や美肌作りへの効果が期待できます。洗っただけで食べられるイチゴは、気軽なビタミン補給手段としてもうれしい果物です。
イチゴを食べる際は、ビタミンCの流出を防ぐために、ヘタを取る前に洗うのがベスト。また、イチゴは傷みやすいので、食べきれない場合はジャムやコンポートに加工したり、冷凍したりするのがおすすめです。
出典・参照: ビタミンCの働きと1日の摂取量 | 健康長寿ネット|公益財団法人長寿科学振興財団
サクランボ
初夏になると見かける機会が多くなるサクランボも、代表的な赤い果物の一つです。コロンとした瑞々しい見た目は愛らしく、サクランボ狩りはレジャーとしても人気を博しています。
一粒一粒が小さく、一粒に含まれている栄養素は決して多くはありませんが、ビタミンやカリウム、鉄分、葉酸などをバランスよく取ることができます。
また、サクランボは水分が出にくいので、お弁当の彩りとしてもおすすめです。
出典・参照: 果実類/さくらんぼ/国産/生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類|食品成分データベース |文部科学省
ブラッドオレンジ
オレンジと言えば橙色が鮮やかな柑橘類ですが、果肉が赤い品種もあり、ブラッドオレンジと呼ばれています。
ブラッドオレンジは、通常のオレンジと比べるとやや小ぶりで、赤色の元でもあるアントシアニンが豊富に含まれているのが特徴です。
そのまま食べるだけでなく、赤いオレンジジュースとして楽しむのもおすすめです。
ルビーグレープフルーツ
グレープフルーツにも、鮮やかな赤い果肉を持つ品種があります。「ルビー」または「ルビーグレープフルーツ」と呼ばれる品種です。
ルビーグレープフルーツは、通常のグレープフルーツより酸味が少なく、さわやかな甘みが感じられます。βカロテンやリコピンが含まれているのもうれしいポイントです。
そのまま食べてもおいしいルビーグレープフルーツですが、サラダなどの料理にトッピングするのもおすすめです。
スイカ
夏の定番であるスイカも赤い食べ物の一つです。最近では、カットフルーツとして食べやすく売られているスイカもよく見かけるようになっています。
ところで、スイカは果物と野菜、どちらなのでしょうか。実はスイカは、果物でもあり野菜でもある変わった食べ物です。
スイカは約90%以上が水分でできており、さらにカリウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれていることから、夏の水分補給に積極的に取り入れたい赤い食べ物です。
【野菜】赤い食べ物一覧
料理に彩りを取り入れたい場合は、赤い野菜を意識してみるといいでしょう。
ここからは、赤い色が特徴的な野菜を紹介します。
トマト
赤い食べ物と言えば、トマトを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
トマトは、切って並べるだけでも食卓に鮮やかさをプラスする一品になるうれしい赤い食べ物です。
トマトの赤い色は、主にリコピンという栄養素の色。リコピンは老化や生活習慣病の予防に効果が期待されています。トマトの栄養を効率よく摂取するには、加熱して油と一緒に食べるのがおすすめです。
出典・参照: カロテノイド | e-ヘルスネット(厚生労働省)
パプリカ
近年スーパーマーケットでよく見かけるようになったパプリカも、鮮やかな赤が特徴の野菜です。
ピーマンと比べると、青臭さが少なく、ビタミンCやカロテンが豊富に含まれているのが特徴です。
肉厚で瑞々しくフルーティなパプリカは、生でも加熱してもおいしく食べることができます。赤だけでなく、黄色やオレンジのパプリカも合わせれば、より一層食卓を華やかにしてくれるでしょう。
ラディッシュ
ラディッシュは、ハツカダイコンとも呼ばれる小型の大根です。表面の赤紫色と中身の白のコントラストが鮮やかで、サラダなどのトッピングにすると良いアクセントになります。
ハツカダイコンの別名の通り、種をまいてから20日~30日程度で収穫できるため、家庭菜園で育ててみるのもおすすめです。
ビーツ
寒い国の料理として有名な赤いスープ・ボルシチに欠かせないのがビーツです。
ビーツは、「食べる輸血」と言われるほど栄養が豊富な野菜で、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、ビタミン類、葉酸、食物繊維などが含まれています。
ビーツを食べる際は、皮をむかずに丸ごと茹でてから調理するのがおすすめ。皮を剥いたり切ってから茹でると、赤い色や栄養素が流れ出てしまうため注意が必要です。
ルバーブ
近年、美容や健康に良いとして注目されつつあるルバーブも、赤い野菜の一つです。
ルバーブを使った赤いジャムやお菓子を目にしたことがある方もいるでしょう。独特の香りと酸味を持つルバーブは、砂糖や甘い果物と合わせて調理されたり、肉料理のソースとして利用されることが多い野菜です。
ルバーブの可食部分は軸のみで、葉の部分には毒性があるため、家庭で調理する際は注意が必要です。
キドニービーンズ
キドニービーンズ、別名レッドキドニーは、主にアメリカ産の赤インゲン豆のことを指します。日本では、缶詰や乾燥豆として目にすることが多いでしょう。
食物繊維やポリフェノールが豊富なキドニービーンズは、是非食卓に取り入れたい赤い食べ物です。
チリコンカンやカレーの具材に使われることが多いキドニービーンズですが、甘く煮てお弁当に入れたり、サラダにトッピングしたりと様々な食べ方を楽しむことができます。
【肉類・魚介類】赤い食べ物一覧
果物や野菜だけでなく、肉や魚の中にも赤い食べ物があります。
ここからは、肉類・魚介類の中から赤い食べ物を紹介します。
マグロ
魚の中でも、ミオグロビンやヘモグロビンが多く可食部位が赤い魚は赤身魚と呼ばれます。カツオやブリなどが赤身魚に含まれますが、「魚の赤身と言えばマグロ」という方も多いのではないでしょうか。
マグロは、DHAやEPA、タウリン、鉄分、たんぱく質などを豊富に含む赤い食べ物です。赤い色を活かすなら、レアステーキや漬け丼、カルパッチョなどとして楽しむのがおすすめです。
鮭
鮮やかな色が印象的な鮭ですが、実は白身魚の一種です。
鮭の赤系色(サーモンピンク)は、アスタキサンチンという色素によるため。アスタキサンチンは、トマトやニンジンに含まれるリコピンやβカロテンの仲間で、抗酸化作用による健康効果が期待されています。
熱を加えると色が変わってしまうマグロやカツオなどの赤身魚と異なり、鮭は加熱しても色が残るのが特徴です。
出典・参照: 抗酸化物質 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
真鯛
真鯛も白身魚の一種ですが、皮面の赤色が特徴的な赤い食べ物の一つ。真鯛の赤色も、鮭と同じくアスタキサンチンの働きによるためです。
日本では、昔からめでたい赤い食べ物としても重宝されています。真鯛の赤色を活かすなら、姿焼きや蒸し料理、お造りなどに挑戦してみるのがおすすめです。
エビ・カニ
魚介類の中でも、エビやカニなどの甲殻類に赤い食べ物のイメージを持っている人も多いでしょう。エビやカニは、鯛と同じくめでたい赤い食べ物として、お節料理などにもよく入っています。
種類にもよりますが、エビやカニは調理前の段階では赤色をしていないことが多いです。これは、赤色の元であるアスタキサンチンがたんぱく質と結合すると緑色になる性質を持っているためです。加熱することでアスタキサンチンとたんぱく質の結合が解除され、鮮やかな赤色になります。
牛肉
肉類で赤と言えば、牛肉の赤身を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
牛の赤身肉は、脂肪が少なく、肉本来の味が楽しめる食べ応えがあります。カロリーが控えめでたんぱく質が豊富なので、健康に気を遣う方やダイエット中の方にもおすすめです。
火を通しすぎると硬くなるので、調理の際は焼き過ぎに注意が必要です。赤身肉の色を活かすなら、ローストビーフやステーキに挑戦してみるのもおすすめです。
馬肉
馬肉は桜肉の別名がある赤い食べ物の一つです。馬刺しとして生食の文化もあり、肉類の中でも赤いイメージが強いのではないでしょうか。
馬肉が桜肉と呼ばれる理由には、火を通すと桜色になることという説や、桜の季節においしく食べられるからという説がありますが、正確な理由はわかっていません。
家庭で馬肉を食べる機会はあまりないかもしれませんが、目にした際は赤い食べ物として意識してみるのもおすすめです。
【お菓子・デザート】赤い食べ物一覧
生鮮だけでなく、加工食品の中にも赤い食べ物がたくさんあります。
ここからは、お菓子やデザートの中から、赤い食べ物を紹介します。
グミ
赤いグミと言えばリンゴ味やイチゴ味があり、子供にも人気のお菓子です。
グミは味や触感を楽しめるだけでなく、コラーゲンが含まれている商品や、かたい触感の嚙む力を鍛えられる商品もあるので、大人にもうれしいお菓子です。
近年は見た目や変わった触感を楽しめるグミをたくさんあるので、お気に入りの赤いグミを探してみてください。
ルビーチョコレート
ルビーチョコレートは、ダーク、ミルク、ホワイトに続く第4のチョコレートとして2018年に日本に上陸しました。
ルビーカカオという特別なカカオから作られるチョコレートは、華やかなピンク色とフルーティな味わいで贈り物としても人気があります。
ルビーチョコレートを使ったお菓子や、製菓用のルビーチョコレートも販売されているので、赤いチョコレート菓子に興味がある方は是非手に取ってみてください。
マカロン
コロンとした見た目が可愛らしいマカロンも、赤色が映えるお菓子の一つです。
近年は、コンビニエンスストアなどでも販売されるようになったマカロンですが、定番の味としてよく見かけるのがイチゴやラズベリーと言った赤系のマカロンです。
赤いマカロンは、鮮やかな濃い赤から優しいピンク系まで、見た目にも楽しく、贈り物にもおすすめです。
【調味料・ハーブ】赤い食べ物一覧
料理に赤い食材を取り入れにくい場合でも大丈夫です。赤い調味料やハーブでアクセントをプラスすることができます。
ここからは、料理のトッピングや味付けに使える赤い調味料やハーブを紹介します。
唐辛子
赤い食べ物と言えば辛い物を思い浮かべる方も多いでしょう。そんな辛い食べ物に欠かせないのが、真っ赤な唐辛子です。
辛みは必要ないけれど料理に色どりが欲しいという場合は、糸唐辛子を使うことで見た目にアクセントをつけることができます
ピンクペッパー
ピンクペッパーとは、コショウボクの木の実を乾燥させた香辛料です。鮮やかな赤い色が特徴で、ペッパーと言う名前が付いていますが、一般的にはブラックペッパーやホワイトペッパーとは別の植物です。
辛みがなくスパイシーな香りを楽しめるピンクペッパーは、料理のトッピングにぴったり。肉料理やサラダに振りかけたり、ケーキやクッキーのアクセントとして使うこともできます。
サフラン
サフランというと、黄色いサフランライスが思い浮かぶかもしれませんが、サフラン本体は濃いオレンジに近い赤色をしています。
サフランの色素は水溶性のため、水に浸して色出しをすると綺麗な黄金色に。パエリヤやブイヤベースの色や香り付けに使う以外にも、お菓子作りに利用するのもおすすめです。
コチュジャン
コチュジャンは、もち米を発酵させ唐辛子の粉を加えた朝鮮半島発祥の辛み調味料です。甘辛い味が特徴で、唐辛子由来の赤い色をしています。
スープに加えたり、炒め物や鍋物に使用することで、身体が温まる赤い旨辛料理を手軽に作ることができます。
赤い食べ物を料理に取り入れてみよう
いかがでしたか。身近にある赤い食べ物は、思った以上に多かったのではないでしょうか。
赤い食べ物を意識することで、食卓が華やかになったり、体に良い食品を効率的に摂取することできるでしょう。
是非赤い食べ物を料理に積極的に取り入れてみてください。