シブダイは夏に釣れる高級魚!仕掛け・釣り方から食べ方まで紹介!

シブダイという魚を知っていますか?あまり知られていない魚だと思いますが、フエダイと言えば聞いた事があるかもしれません。実はこのシブダイ、高級魚になります。夏にならないと接岸せず、夜に活動する為、釣り人は夜釣りなどで憧れのシブダイを釣るために奮闘しているようです。「シロテン」「クロテン」と呼ばれる種類がいますがその違いを始め、釣りの仕掛けや釣り方、釣った後のシブダイのさばき方、刺身以外の美味しい食べ方までお伝えしたいと思います。

シブダイは夏に釣れる高級魚!仕掛け・釣り方から食べ方まで紹介!のイメージ

目次

  1. 1シブダイは夏にしか釣れない幻の高級魚
  2. 2シブダイには2種類いる!シロテンとクロテンの見分け方
  3. 3シブダイの仕掛け方
  4. 4シブダイの釣り方
  5. 5シブダイの美味しいさばき方から食べ方まで
  6. 6シブダイを釣って美味料理を堪能しよう!

シブダイは夏にしか釣れない幻の高級魚

シブダイと言っていますが、実は宮崎でのフエダイの地方名です。他に、鹿児島ではホシタルミ、沖縄ではイナクーと呼ばれます。アブラダイと呼ばれることもあります。フエダイは漢字で「笛鯛」と書きますが、それは口が頭部の下の位置にあり、突き出していて、まるで口笛を吹いているかのような姿から由来されています。

赤い体に黄色いヒレという、なんとも鮮やかな魚体をしています。成魚になると40~50cmほどになります。成人の手のひら2~3枚ほどの大きさなので、比較的大きな魚と言えるでしょう。

シブダイの詳しい旬の時期

シブダイは夏の時期に産卵のために岸に接岸してくるので、その時期が漁期となっています。産卵後でも脂がのっていて、一年を通してあまり味の差はないようなので、刺身にも最適です。旬と言えるのは漁が行われる初夏から夏にかけてと言えるでしょう。

シブダイの生息場所とは?

沖縄や鹿児島、宮崎、高知、小笠原諸島、伊豆諸島、屋久島など暖流の流れる南日本が主な産地になります。また、台湾、中国南部の広東省などの北西太平洋沿岸にも生息していて、沿岸の5m前後~20m前後の岩礁域やサンゴ礁などに生息しています。

シブダイには2種類いる!シロテンとクロテンの見分け方

シブダイには、シロホシシブダイ(シロホシフエダイ)と、クロホシシブダイ(クロホシフエダイ)がいます。それぞれ、通称シロテン、クロテンと呼ばれています。この2種類の見分け方は、背中にある点の色で簡単に見分ける事が出来ます。

シブダイのシロテンとは?

背中に小さな白い点があるのがシロテンです。クロテンに比べて、断然人気があるのがシロテンです。抜群に引きが良いので、シロテンもクロテンも釣り師に人気があるのは当たり前ですが、シロテンはクロテンに比べて、脂の乗りも良いためさらに人気がある魚です。脂の乗りは良いですが、鯛のようにサッパリとした、高級魚になります。ぜひさばき方を覚えて刺身で食べてほしい魚です。

シブダイのクロテンとは?

こちらは、黒い点のクロテンです。背中に大きめの黒い斑点があるのが特徴です。シロテンと比べれば味は落ちますが、決して美味しくない訳ではありません。シロテンが美味しすぎるというところでしょうか?と言っても、カワハギよりクロテンの方が美味しいという人もいるほどの美味しさですから、クロテンもシロテンに負けず劣らずの高級魚です。

シブダイの仕掛け方

シブダイは50cmほどになる魚でもあるので強い引きが楽しめます。また高級魚でもあるため、釣り人によって憧れの魚でもあります。ここでは、いくつかのおすすめの釣り方と、その仕掛けを紹介します。高級魚であるシブダイをぜひ自分で釣って、刺身をはじめ、色々な食べ方を楽しんでください。

遠投カゴ仕掛け

シブダイの一般的な釣り方は「遠投カゴ釣り」です。遠投カゴ釣りとは、コマセカゴにオキアミ等の寄せ餌を入れて釣る方法です。シブダイは基本的に海底を泳ぐので、ぶっこみ釣りもありますが、ウツボと生息域が重なる為、エサを奪われる可能性が多いので、遠投カゴ釣りが一般的な釣り方になると思います。

シブダイは引きが強いので、磯竿は3~4号以上のものがおすすめです。リールは遠投カゴ釣り用のリールやショアジギングなどで使う大きなリールでも平気ですが、道糸がナイロンの5号200mが巻けるリールが良いでしょう。3000番以上のスピニングリールもおすすめです。

ハリスは最低8号あると安心です。夜釣りの場合は太くしても平気なので10号がおすすめです。ハリスの長さは、2ヒロあるとタモ入れの時に困難なので1ヒロ半が良いでしょう。10~12号の大きめの棒浮き等にステンレスのカゴをセットします。針は太軸設計の尾長針13号前後がおすすめです。

フカセ釣り仕掛け

フカセ釣りには、「完全フカセ」と「ウキフカセ」の2種類があります。完全フカセの仕掛けは、仕掛けに重りやウキを仕掛けることをせずに、糸やエサの重さだけで仕掛けを沈めて釣る方法のことです。しかし、この方法だと竿の長さの分しか流せません。そこでウキフカセ釣りが考えられました。今、フカセ釣りと言うとこの「ウキフカセ釣り」のことの方が多いようです。

竿は最低でも2号くらいのもの、理想は5号くらいが良いでしょう。道糸は10~12号、ハリスは遠投カゴ釣りと同じように最低8号、出来れば10号をおすすめします。リールは、大型のスピニングリールがおすすめです。夜釣りをする時は電気ウキを使った仕掛けを用意しておくとよいでしょう。針はマダイ・ヒラマサ用の12~14号が必要になります。

ぶっこみ釣り仕掛け

ぶっこみ釣りは、ウキ等を付けず、糸と重りだけの仕掛けを釣りのポイントに投げ入れ、魚がかかるのを待つ釣り方です。投げて待っているだけなので、初心者の方にも出来る釣り方です。ぶっこみ釣りは、投げ釣りと似ていますが、投げ釣りは遠くにいる魚を狙う為に30号程度のオモリを付け、リール等も投げ釣り用のものを使いますが、ぶっこみ釣りは、比較的近距離の魚を狙うため、オモリも軽い物を使うという違いがあります。

シブダイの釣り方

シブダイにおすすめのエサ

遠投カゴ釣り、フカセ釣りならボイルオキアミ、ぶっこみ釣りならサバ、サンマ、イカの切り身やキビナゴ等が良いでしょう。特に遠投カゴ釣りのときは、ボイルオキアミや生オキアミのみで、集魚材は入れない方が良いでしょう。集魚材を入れると、餌取りの魚も集まってきてしまうため、オキアミのみで釣ることをおすすめします。

ぶっこみ釣りのときは、可能であれば、生きている豆アジを泳がせて使ったり、サバ、サンマ、イカ等の切り身を細長く切り、ナミ縫いで針に刺し、小魚が泳いでいるように見せるといいでしょう。

ピトンは少し上げておこう!

磯釣りをする人の必携アイテムのピトンとは、荷掛け棒、または竿受けのことです。磯釣りのときだけでなく、鯉釣りやぶっこみ釣りや投げ釣りの際に使用することもあるそうですが、三脚を使うことが多いようです。ですが、磯では役に立ちません。なぜなら、足場の悪い磯では安定する場所がないですし、軽量アルミで出来ているものが多く強度が弱かったりするからです。そこで利用するのがピトンです。

シブダイは、夏の夜釣りが人気があるのですが、夏の夜釣りをしているとアラ(クエ)が活発に活動してくる時間帯で、アラがかかると竿が乗せられたまま、ピトンから外せることも無く、糸を出されて切られてしまいます。そのため、ピトンは上げ気味で、ドラグはフルフックではなく、手で強く引っ張ると糸が出る程度に少し緩めることをおすすめします。

シブダイを釣る際のコツやポイント

シブダイを釣るポイントは、シモリ周りや沈み瀬が狙い目です。船着きなどのドン深な瀬際、離れても竿1本分位の場所が良いでしょう。底の方はウツボがいるので2ヒロほどとってください。ウツボに当たっても我慢して仕掛け手返し良く入れていくと本命のシブダイが釣れるかもしれません。シブダイは、群れを作るので1匹釣れればその後続くと思います。

コツとしては、「2度アワセ」が重要になります。何故かと言うと、夜釣りはライトは極力禁止で、上げるときはブリ上げが基本になってきます。のどに軽くかかっていただけでは上げるときにバラしてしまうので、2度アワセをした方が確実に上げられます。1度目は、軽くアワセを入れ、違和感を感じたシブダイが走り出し、すぐ竿に乗るので、2度目のアワセを強めに入れてください。

シブダイを釣りやすい時間帯!

シブダイ釣れていれば時間には関係ないですが、中でも釣れやすい時間帯は、日が暮れ始めた頃から21時ころまでと、夜が明け始め明るくなり出した頃です。さばき方を覚えると、釣ってすぐに刺身で食べることも出来るので、楽しみになります。

夜釣りがおすすめ!

前にも書きましたが、シブダイは夏の時期に産卵のため岸部に近付いてきて釣りやすくなります。昼間も釣れないわけではありませんが、やはり夏の日中の暑さには我慢の限界があるので、日が暮れて暑さが和らいだ夜釣りをおすすめします。

その際に気を付けた方が良いのはライトです。最初からライトを点けていれば大丈夫ですが、途中でつけたり、点けたり消したりを繰り返していると、魚が散って釣れなくなります。

シブダイの美味しいさばき方から食べ方まで

シブダイはとても美味しい魚で、九州や沖縄では高級魚として扱われています。南の地域でとれる魚なので、関東地方に出回ることは少なかったのですが、今は流通が良くなったので、見ることが多くなっています。そんなシブダイはやはり刺身やカルパッチョでの食べ方が良いでしょう。さばき方、美味しい食べ方を紹介します。

シブダイのさばき方

まず、ウロコを取ります。ウロコ引きなどがあると楽ですが、もし無ければ包丁の背を使うか、大根があれば大根の先を少し切り落として使うと楽です。

頭を落とします。胸びれを頭の方へ立てて包丁を入れ、ひっくり返し反対側も同じように包丁を入れ、頭を切り落とします。

お腹を切り、エラと内臓を取り外します。内臓を取り出した後は汚れているので、腹膜をきれいに剥がし、背骨に付いている血合をこすり取り、洗い流して、キレイの拭き取りましょう。

腹の方から骨に沿って、中骨まで包丁を入れていきます。中骨まで入れたら、クルリと回し、今度は背中の方から骨に沿って、中骨まで包丁を入れ、2枚おろしにします。

裏返して、もう片面も同じようにおろします。3枚おろしの出来上がりです。基本のさばき方ですので他の魚でも同様にさばけます。

シブダイはまず「刺身」にしてみよう

シブダイは脂が乗っているものの、鯛の様なアッサリ感もある、刺身で食べていただきたい魚です。シブダイは大きめの魚なので、食べきれないかもしれません。他の食べ方も楽しみましょう。

シブダイは旨みが凝縮!「竜田揚げ」がおすすめ

竜田揚げもおすすめです。食べやすい大きさに切り、醤油や酒などで下味をつけ、片栗粉をまぶして、中温の油でゆっくりと揚げます。高温で揚げると固くなるので気を付けてください。

シブダイを釣って美味料理を堪能しよう!

「シブダイは夏に釣れる高級魚!仕掛け・釣り方から食べ方まで紹介!」はいかがでしたか?シブダイの生態や種類をはじめ、釣り方、仕掛け、釣った後のさばき方、食べ方までお伝えしました。魚好き、釣り好き、刺身好きの方は是非とも手にしてみたくなったのではないでしょうか?刺身以外にも焼くも良し、煮るも良し、揚げるも良し、万能魚ですし高級魚になります。自分で釣り上げて、美味しく頂いてみてください!

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