大根を干す時期・干し方は?切り干し大根や凍み大根・たくあんの作り方
大根を干すのに適した時期や干し方、干すポイントについて分かりやすく解説します。また、皮のまま丸ごと漬物にするたくあんや切り干し大根、凍み大根の作り方などを動画を交えて説明しています。干した大根を使った煮物レシピも紹介します。
大根を干すには?
大根を干すには、まずある程度の量の大根と、それを干すスペースが必要です。たくあんを漬けるために丸ごと干す場合は、日の当たる風通しの良い場所に2週間~3週間ほど干しておく必要があります。そのため、物干し場やなどの条件に合った場所を確保しておく必要があります。
また、スライスして家庭用の干し物ネットで干すこともできます。その際は、なるべく同じ厚さにスライスしたものを、重ならないように並べて干して乾燥させます。
大根を干す時期・干し方
大根を干すのに適した時期や干し方について解説します。漬物を作るために丸ごと干す場合と、スライスして干す場合では干し方が異なります。干すときのポイントや注意点についてまとめます。
大根を干す時期
北海道の消えつつある風物詩
— 杏子 (@ky31325) October 22, 2016
ニシン漬けっていうお漬物の準備の為に大根を干す時期・・・。
本当は簾の様に結んで干すのが正解だけど、今はこうしてまとめて干してるのをよく見かける。
鰊は干してカチカチのをお米の研ぎ汁に一晩漬けて柔らかくして一口大にして投入(食べたい!)#北海道 pic.twitter.com/pPjY5gfKBc
大根を干す時期は、乾燥している冬が最適です。あまり湿気の多い季節に干すと、水分の多い大根は乾燥するまでに時間がかかり、その間にカビが生えてしまうことがあります。そのため、多くの人が11月から3月の極寒の時期を選んで干しています。
しかし、冬にしなければならないという決まりはなく、基本的には大根が乾燥すれば時期は問いません。中には四月から干し始めたという人もいます。初心者であれば、最も適した11月から3月頃に干すのが失敗が少ないです。丸ごと干して漬物にするのではなく、スライスして干すのであれば、干す時期は比較的自由に選べます。
乾燥してる冬が良いですけど、天気が良ければ1年中大丈夫ですよ。基本的に大根が乾けばOKですよ。
大根の干し方
漬物の代表であるたくあんづくりに使うための、皮つきの大根を丸ごと干す方法を説明します。まずは大根の葉を切り落とします。その後、ヒモで5本ほどつなげて縛っていきます。
大根を丸ごと干すときの縛り方の特徴としては、大根が乾燥して細くなっても、重力でヒモがしまるようになっていることです。そうすることにより、乾燥して体積が小さくなっても、落ちて台無しになるということがありません。
干すときに使うひもは、荷造りに使うビニールの紐でも十分ですが、麻紐で縛るのが一般的です。また、なるべくひもは太いものを選ぶことで、大根に食い込んで傷がついてしまうという事態を避けられます。ひもに結んだ大根は、日当たりが良く風の通る場所につるして干しておきます。
大根の葉っぱも一緒に漬けることができるので、大根を干す物干しにひっかけるようにして干しておきます。
スライスした大根を干す場合は、干し物ネットに入れ、大根同士がなるべく重ならないように注意しながら広げていきます。こちらも、日当たりが良く、風の通る場所に吊るしておけば、数日で乾燥します。
大根を干すときのポイント
日が当たる場所を選ぶよりも、風が良く当たる場所を選ぶ方が優先されます。日に当てると旨味や栄養が増して美味しくなります。風通しの良い場所を選ぶと乾燥が早く進み、大根が傷むリスクを軽減することができます。
日中は外に出して風と日に当てて置き、夜は室内や軒先に戻しておきます。夜露にあたってしまうと乾燥させている大根が台無しになってしまいます。また、寒すぎて凍ってしまったり霜が降りてしまうとスが入ってしまうため、天候には注意が必要です。寒いときは大根が凍ってしまわないように布をかけておくなどの対策も有効です。
日光や風に当てる方向が一定にならないようにこまめにひっくり返してあげることで、均一に乾燥させることができます。たくあん用の大根を丸ごと漬ける時は、「つ」や「く」の形に曲がるくらいまで水分を抜く必要があります。
大根を干して作るおすすめレシピ
干した大根を使って作れるレシピを紹介します。完全に乾ききったドライ状態のレシピと、ある程度まで乾燥させたセミドライ状態であるたくわんの大根のレシピをのせていきます。
セミドライレシピ①たくわん
【材料】
- 大根(葉っぱ付き) 8本
- 米ぬか 干し大根の10%
- あら塩 干し大根の4%
- ざらめ 干し大根の5%
- うこん 潮に対して3%
- 鷹の爪 4片
- 昆布 40~50cm
- 干した渋柿の皮 6個分
- リンゴの皮 6個分
- みかんの皮 2個分
【道具】
- つるすヒモ
- つけ樽
- 重石 大根の3倍の重さ
- 漬物用ビニール1枚
- ボウル大(ぬかを混ぜる用)
【干し方】
- 大根を葉っぱごと良く洗います。
- 葉っぱを付け根の実を少し付けて切り落とします。
- まな板の上で硬い部分を押し付けてゴロゴロと柔らかくします。
- ひもで4~5本ずつ、頭の部分としっぽの部分を縛ります。
- 物干し竿に干します。
- 2週間ほど干したら、再びまな板の上で硬い部分をごろごろ押し付けて柔らかくします。
- 硬い部分は指でもみ、柔らかくします。
- 大根の重さをはかります。
【漬け方】
- ぬかと塩とうこん、ざらめ、たかのつめ、昆布渋柿の皮、リンゴの皮、みかんの皮を混ぜます。
- 樽にビニールを敷きます。
- 樽の底に混ぜたぬかを入れます。
- ぬかの上に大根を一段詰めます。
- 大根の上にぬかを敷き詰め、その上に大根を詰めるのを繰り返します。大根がうまく入らなければ隙間には葉っぱを詰めます。
- 一番上はぬかを多めにかけます。
- 余った大根の葉っぱを載せます。
- 中蓋をし、重石を載せます。
- ビニールを縛ります。
- 1週間から10日で水があがってきます。水が上がらなければ重石を足して水が上がるのを待ちます。
- 水が上がって3週間以上たつと、浅漬けができます。
- 6週間では中心までしっかり浸かり、漬物らしくなります。
セミドライレシピ②たくわんチャーハン
【材料】
- たくあん 30g
- ハム 15g
- 長ネギ 1/4本
- 卵 1個
- ご飯 1人前
- ごま油 大さじ1
- 塩コショウ 少々
- 醤油 小さじ1
- 白ごま 適量
【作り方】
- たくあんを食感が残るくらいにみじん切りにする。
- ハムを小さめの角切りにする。
- ごま油にハムとたくあんと長ネギを入れて炒め、卵とご飯を入れて炒める。
- 塩コショウ、しょうゆを混ぜ合わせ、白ごまを振ってできあがり。
セミドライレシピ③凍み大根
【材料】
- 大根
【作り方】
- 大根の皮をむく。
- 大根を縦に割る。
- 沸騰したお湯にさっとくぐらせる。
- ビニールひもで大根の頭の部分に穴をあけてさす。
- 外で1ヶ月干す。1ヶ月後に屋内の乾燥した場所に入れる。雨に濡れないよう注意する。
ドライレシピ①切り干し大根
【材料】
- 大根
【作り方】
- 大根を洗い、皮はむかないでおく。
- 10cmほどに切り、薄くした後千切りにする。
- ザルにあける。
- 天気の良い日にザルで天日干しにする。
- 一週間くらいでカサが減るため、干し網に移してさらに2日ほど干す。
- 密閉保存容器に乾燥材と一緒にいれて保存して完成。
ドライレシピ②切り干し大根の煮物
【材料】
- 切り干し大根 25g
- 人参 1/2本
- 油揚げ 小1枚
- 茹でたきぬさや 4~5枚
- サラダ油 小さじ1/2
合わせ調味料
- だし汁 100ml
- 切り干し大根の戻し汁 100ml
- 醤油 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
【作り方】
- 切り干し大根を洗って多めの水で戻す。
- 水気をしっかりしぼる。
- だしと戻し汁を合わせて200mlにする。
- 油揚げは短冊切り、にんじんは4~5cmの長さの千切りにする。
- 人参をフライパンにいれて、サラダ油で大根をほぐしながら炒める。
- 油揚げを加えて、だし汁を加える。
- 調味料を入れる。
- 調味料を合わせたら再沸騰させる。
- 落し蓋をして弱めて10から15分煮る。
- 煮汁の量を確認し、煮汁がなべ底にうっすら残っている程度まで煮込む。
- きぬさやを刻んでいれる。
大根の干し方・レシピまとめ
余った乾物を使って、肉団子を作ってみたよ🐖
— Gaspo ガスポ公式🍑岡山グルメ&おでかけ (@GaspoInfo) August 22, 2019
乾燥きくらげ、切り干し大根、春雨、麩を水で戻して豚ひき肉とまぜまぜ👐あとはフライパンで焼いて和風あんかけ風に🍳
お肉とカロリー控えめだけどボリューム満点がぴ~💕(。0ワ0。)https://t.co/1VVy7ezNNq #レシピ pic.twitter.com/6K0PiiQyck
大根を干すには、まず丸ごと干すのかスライスして適当な大きさにして干すのかを選びます。丸ごと干してたくあんの漬物にするのであれば、カビが生えてしまわないように寒く乾燥した時期を選んで干すのがベストです。また、夜露や霜に当てないようにマメな管理も必要です。
大根の葉っぱも漬物になりますので、忘れずに干して一緒に漬けてあげる必要があります。葉っぱはバラバラにならないように実の一部も一緒に切るようにします。
大根を漬物や乾物にするための加工方法や、その加工した大根を使ったレシピも紹介してきました。漬物、煮物、保存食など、大根のレシピは様々あります。たくさん手に入った時はいろいろなレシピを試してみることをおすすめします。