お粥の種類・基本的な作り方は?美味しいアレンジレシピも!

お粥の基本的な作り方や水加減、作る際のポイントについてまとめました。お粥の種類や離乳食用のレシピについても解説。体に優しい和風お粥のレシピや、中華風やエスニック風など、さまざまな具材を入れて作るアレンジレシピも紹介します。

お粥の種類・基本的な作り方は?美味しいアレンジレシピも!のイメージ

目次

  1. 1お粥の種類や美味しい作り方を紹介!
  2. 2お粥の種類
  3. 3お粥の基本レシピ
  4. 4お粥の美味しいアレンジレシピ【和風】
  5. 5お粥の美味しいアレンジレシピ【洋風】
  6. 6お粥の美味しいアレンジレシピ【その他】
  7. 7自宅で美味しいお粥を作ってみよう!

お粥の種類や美味しい作り方を紹介!

風邪を引いた時や胃腸が弱っている時に食べたい、体に優しいお粥の作り方についてまとめました。お粥の種類や基本的な作り方の他、水加減や失敗しないポイントについても解説します。優しい味付けで食べやすい和風レシピや、今注目の中華粥のレシピも紹介しますので、この機会に作り方をマスターしましょう。

お粥の種類

おかゆには、炊き粥と入れ粥の2種類の調理方法があります。それぞれ作り方にどのような違いがあるのか、見ていきましょう。

種類①炊き粥

お粥には2種類の調理方法があり、それぞれ味や食感に違いがあります。炊き粥とは、生米から煮て作るおかゆのことを指します。生米から煮込むので時間はかかりますが、甘みや食感のある美味しいおかゆが出来上がります。

水加減や煮込み時間を変えることで、ゆるさが変わりますので、自分好みの食感で作ってみてください。

種類②入れ粥

炊き粥が生米から作るのに対し、入れ粥は炊き上がったご飯で作るおかゆです。炊いたご飯で作るので、調理時間が短くて済むのが最大のメリットでしょう。朝食や忙しい時にも、パパッと作ることができます。また、一度炊いたご飯で作るので、柔らかくトロッとした食感に仕上がるのも大きな特徴です。

消化の良いものを食べたい時や二日酔いなど、胃腸に負担をかけたくない時にもぴったりです。冷めたご飯も美味しいおかゆになりますので、ご飯が余っている時に作ってみてください。

「倍」と「分」の違いは水加減

おかゆは、米と水分量により4段階に分類されます。さらに、おかゆの水分量の違いは「倍(ばい)」と「分(ぶ)」という2種類の表示方法で分けられています。10倍粥と10分粥では水加減が違うので、意味を知らないと混乱してしまうでしょう。「倍」は、米の量に対する水の量の割合を示しています。

例えば5倍粥を作るときは、米1に対し、水を5倍の量加えて炊きます。「分」は、全粥と呼ばれる米1に対して、水5の割合を基準にしています。5分粥は、米の重量が全粥の0.5(10分の5)の割合であることを示すので、米1に対し、10倍の水で炊いたおかゆということになります。

お粥の基本レシピ

おかゆには炊き粥、入れ粥の2種類の調理方法があることについて解説しました。次は、おかゆの基本的な作り方と、失敗しないためのポイントをチェックしていきましょう。

基本の作り方

【材料】

  • 米…1/2合(90ml)
  • 水…600ml〜900ml
  • 塩…ふたつまみ

【作り方】
  1. 指先で軽く米を研ぎます。
  2. 鍋に米と水を加え、中火で加熱します。
  3. 少し沸いてきたらしゃもじで軽く混ぜます。
  4. 完全に沸いてきたら火を弱め、蓋をずらして乗せます。
  5. 30煮たら蓋を外し、かき混ぜて柔らかさを確認します。
  6. 好みの硬さになったら火を止め、塩を加えて混ぜます。

基本的な炊き粥の作り方です。作り方はとても簡単ですが、水加減や火加減を間違えると失敗してしまいます。シンプルな塩味ですので、卵を加えたりアレンジの幅も広がるでしょう。水加減は600mlが基本ですが、柔らか目が好みの場合は900ml程度まで増やしても構いません。

作る時のポイント

お米を炊くときは、蓋をしてじっくり弱火で加熱します。火が強すぎると焦げてしまうので注意しましょう。蓋は必ずずらして乗せますが、これは吹きこぼれを防ぐためです。箸を1本挟んで蒸気を逃しても良いでしょう。

おかゆを作るのは難しいイメージがありますが、火加減と水加減さえ間違えなければ簡単に出来上がります。炊き粥は時間がかかりますが、洗ったお米を30分程度浸水してから炊くと、10分程度加熱時間を短縮できます。

離乳食初期におすすめの10倍粥の作り方

【材料】

  • ご飯…大さじ2
  • 水…200ml

【作り方】
  1. 鍋にご飯と水を入れてご飯をほぐし加熱します。
  2. 沸騰したら弱火にして、蓋をして加熱します。
  3. 10分程度加熱したら蓋をして蒸らします。
  4. 10分程度蒸らしたら完成です。

離乳食用のおかゆを作るときは、ご飯から作ると簡単に柔らかく仕上がります。10倍粥はご飯1に対し、水の量が10倍と覚えておきましょう。赤ちゃんの成長に合わせて、裏ごししたり、すりつぶしたりして食べさせてあげてください。

お粥の美味しいアレンジレシピ【和風】

和風お粥のアレンジレシピを紹介します。誰にでも好まれる食べやすい味が揃っていますので、子供から年配の方まで家族みんなに喜ばれるでしょう。

白だしと卵で作る優しいお粥

【材料】

  • ご飯…100g
  • みつば…5本くらい
  • 卵…2個
  • 水…200ml
  • 白だし…大さじ1

【作り方】
  1. 炊いたご飯を水でほぐし、ざるにあげます。
  2. みつばの葉をちぎり、茎が食べやすく切ります。
  3. 卵を卵黄と白身に分けます。
  4. 土鍋に水と(1)を入れて中火で加熱します。
  5. 白だしをみつばの茎を入れて、沸騰したら白身を入れて混ぜます。
  6. 卵黄をかき混ぜて加え、みつばの葉を散らしたら完成です。

余ったご飯で簡単に作れる、白だしの風味が効いたおかゆのレシピです。卵は卵黄と白身に分けて、卵黄のコクを楽しみましょう。炊いたご飯を使うので、火加減と水加減に注意すれば、誰にでも簡単につくれます。

しょうがあんかけ粥

【材料】

  • 米…1/3合
  • 水…400cc
  • しょうがすりおろし…1/2かけ
  • 片栗粉・水…各小さじ1
<A>
  • かつおだし…100cc
  • 酒…小さじ1
  • みりん…小さじ1
  • 薄口醤油…小さじ1/2
  • 塩…小さじ1/6

【作り方】
  1. 鍋にAの調味料を入れて煮立てます。
  2. 片栗粉と水を混ぜて、(1)に混ぜながら加え火を止めます。
  3. お米をさっと洗い、鍋に水と一緒に入れて加熱します。
  4. 米が湧いてきたら火加減を弱めます。
  5. 10分程度煮て芯がなければ、好みの硬さにします。
  6. あんを再び加熱し、おろし生姜を加えます。
  7. おかゆを盛り付け、あんをかけたら完成です。

二日酔いの弱った胃腸には、しょうがたっぷりのおかゆがぴったりです。とろとろのあんをたっぷりかけて、温かいうちに食べましょう。かつおだしとおろし生姜の風味で、ホッとひと息つける優しい味に仕上がります。

鶏とキノコの茶粥

【材料】

  • ご飯…300g
  • 鶏肉…1/2枚
  • きのこ…適量
  • みつば…適量
  • 茶葉…適量
  • 塩…適量
  • ゆかり…適量
  • 白だし…適量
  • ごま油…適量

【作り方】
  1. ご飯を洗って水気を切っておきます。
  2. 土鍋に(1)と水(ご飯の4〜5倍)と白だしを加えます。
  3. 強火で加熱し、沸騰したら弱火にします。
  4. 緑茶の出がらしを耐熱容器に入れて、レンジで5〜10分加熱します。
  5. (4)にゆかりと塩を加え、混ぜます。
  6. 鶏肉ときのこを食べやすい大きさに切ります。
  7. フライパンに油をひかず、きのこを炒めて水分を飛ばします。
  8. 水分が飛んだら一旦取り出します。
  9. ごま油を熱し、鶏肉を炒め火が通ったらきのこを加え炒めます。
  10. おかゆが炊けたら茶葉と(9)を加えます。
  11. 刻んだみつばを散らしたら、火を止めて完成です。

お茶の風味がたまらない、優しい味のおかゆの作り方です。茶葉は緑茶の出がらしを、レンジ加熱して使用しましょう。水分を絞った出がらしを、5〜10分加熱すればOKです。きのこはお好みの物を、好きな分量加えていください。

小豆粥

【材料】

  • 米…1カップ(180ml)
  • ゆで小豆…大さじ3
  • 塩…小さじ1/4
  • 煮汁と水を合わせたもの…900ml

【作り方】
  1. 小豆を軽く水洗いして、鍋に入れて豆の3倍量の水加減で煮ます。
  2. 強火にかけ沸騰したら、差し水をして再沸騰ござるにあげます。
  3. 再び豆の3倍の水加減で強火で煮ます。
  4. 沸騰したら中火にし、柔らかくなるまで煮ます。
  5. 芯まで完全に柔らかくなる前に小豆を取り出し、煮汁と豆に分けて冷まします。
  6. 鍋に洗った米と小豆と塩、煮汁と水を加え、炊きます。
  7. お好みの柔らかさになるまで煮込んだら完成です。

小豆とお米を一緒に炊いて作る、自然な甘さを感じられるおかゆです。まず小豆を煮て、少し芯が残った状態でお米と一緒に炊きましょう。小豆の煮汁にも旨味と栄養がたっぷり溶け込んでいますので、捨てずに活用してください。

お粥の美味しいアレンジレシピ【洋風】

具材や味付けを工夫して、洋風お粥のアレンジにも挑戦してみましょう。リゾット感覚で食べられるので、おかゆがあまり好きではない人でも食べられるかもしれません。

洋風粥

【材料】

  • 米…50g
  • 玉ねぎ…1/2個
  • じゃがいも…2個
  • 水…300cc
  • 牛乳…200cc
  • 塩…小さじ1弱
  • チーズ…お好みで
  • バター…大さじ1

【作り方】
  1. 玉ねぎをみじん切りにし、じゃがいもを角切りにし水に晒しておきます。
  2. 鍋にバターを溶かし、玉ねぎを2分程度炒めます。
  3. 洗わないお米を加えさらに炒め、水を加えます。
  4. じゃがいもを水でしっかり洗い、(3)に加えます。
  5. 中火で加熱し沸騰したら蓋をして、弱火にし15分程度煮込みます。
  6. 15分たったら全体をかき混ぜ、じゃがいもを軽く潰します。
  7. 牛乳を加え、ひと煮立ちさせます。
  8. 器に盛り、チーズ、黒胡椒を振りかけたら完成です。

寒い日に食べたい、洋風のとろとろおかゆの作り方です。じゃがいもを潰すことでとろみが出ますので、牛乳を加える前に潰してください。じゃがいもは全て潰さずに残しても、しっかり潰してもお好みの食感にアレンジしてください。

ミルク粥

【材料】

  • 米…1/2カップ
  • 水…125cc
  • 塩…小さじ1/8
  • 牛乳…300cc
  • シナモン…小さじ1
  • 砂糖…小さじ4

【作り方】
  1. 鍋に洗ったお米と水と塩をいれて強火で沸騰させます。
  2. 沸騰したら中火にして5分煮ます。
  3. 5分たったら火を止めて15分放置します。
  4. 牛乳とシナモンを加えて弱火で加熱します。
  5. お米が柔らかくなったら砂糖を加え、混ぜ合わせます。
  6. おさらに盛り付け、シナモンを振りかけたら完成です。

北欧クリスマスの定番、ミルクがゆのレシピです。海外ではお米のデザートがありますが、ミルクがゆも砂糖とシナモンをたっぷり加え、デザート感覚で食べられています。朝食やランチに食べることもあるので、その日の気分でつくってみてはいかがでしょうか?ナッツやフルーツをトッピングしても、美味しく食べられます。

サバ缶とチーズのお粥

【材料】

  • レトルトお粥…1パック
  • サバ缶(カレー)…1缶
  • とろけるチーズ…適量

【作り方】
  1. 耐熱容器におかゆとサバ缶をタレごと入れます。
  2. 鯖を軽くほぐして、ラップをしてレンジで2分加熱します。
  3. 仕上げにチーズをかけて、全体を混ぜてチーズが溶けたら完成です。

忙しい時やさっと食べたい時に便利な、サバ缶を使ったお手軽レシピです。レトルトのお粥を使っているので、水加減や火加減を気にすることなくさっと作れます。サバ缶はカレー味を使っていますが、お好みの味でアレンジしてみてください。

風邪に効く洋風おかゆ

野菜をたっぷり入れたおかゆは、風邪を引いた時の食事にぴったりです。胃腸の負担にならない優しい味付けですので、小さな子供でも食べやすいでしょう。柔らかく煮込んで味付けを薄めにすれば、離乳食にも活用できます。

【簡単】風邪に効く洋風おかゆ【栄養◎】 by *真奈* 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが348万品

お粥の美味しいアレンジレシピ【その他】

今流行中の中華粥やエスニック粥のレシピを紹介します。おかゆがあまり好きではないという人も満足できる、食べ応えのあるアレンジレシピが満載です。

鶏と生姜の中華粥

【材料】

  • 鶏肉…1〜2枚
  • 米…100g
  • しょうが千切り…1/2かけ
  • ごま油…小さじ2
  • 水…適量
  • 塩…適量
<A>
  • しょうが…1かけ
  • ニンニク…1かけ
  • ねぎの青い部分…1本分
  • 水…鶏肉が浸る分
  • 塩…ひとつまみ
  • 砂糖…大さじ1/2くらい
  • 醤油…大さじ1くらい
  • 八角…お好みで

【作り方】
  1. 鍋にAの材料と鶏肉を入れて加熱し、沸騰したら蓋をして放置します。
  2. 米は1度だけさっと洗い、3時間〜半日ほど浸水します。
  3. フライパンにしょうがとごま油を入れて加熱し、水気を切った米を加えます。
  4. 水を注ぎ、40分〜1時間程度煮込みます。
  5. 塩で味付けし、ごま油を少し加えます。
  6. カットした鶏肉と万能ネギを乗せたら完成です。

本格的な中華粥の作り方です。出来上がりまで時間がかかるので、事前に下ごしらえしておくと簡単に作れます。余熱で火を通した柔らかい鶏肉と、ごま油の風味が際立つおかゆを味わってみてください。

エスニック風朝粥

【材料】
<A>

  • 米…100cc
  • 鶏もも肉(1cm角)…80g
  • 水…600cc
  • 酒…小さじ2
  • 鶏がらスープの素小さじ1/2
  • すりおろししょうが…小さじ1/2
<B>
  • ナンプラー…小さじ1
  • 塩・黒こしょう…各少々
<トッピング>
  • もやし…80g
  • ニンニクみじん切り…1かけ分
  • サラダ油…小さじ1
  • 香菜(シャンツァイ)…適量
  • ライム(くし切り)…1/4かけ分

【作り方】
  1. 米を洗い、ざるにあげて水気を切っておきます。
  2. もやしのヒゲを取り除きます。
  3. 鍋にAの材料を入れて加熱し、沸騰したら弱火にします。
  4. 時々かき混ぜながら、40分程度加熱します。
  5. フライパンにサラダ油とニンニクを入れて弱火で加熱します。
  6. きつね色になったらペーパーに取り出します。
  7. もやしを同じフライパンでさっと炒め、取り出します。
  8. おかゆにBの調味料を加え、味を調えます。
  9. 器に盛りつけたらニンニクともやし、香菜、ライムを添えます。

ライムが香る、エスニック風のおかゆの作り方です。ナンプラーを少量加えるだけで、あっという間にエスニック風に早変わりするので試してみてください。香菜やライムを添えると本格的になりますので、お好みで用意しましょう。

キムチバター粥

辛いものが好きな人は、キムチの素を使っておかゆを作ってみましょう。キムチとラー油のピリッとした辛さに、バターのコクが相性抜群です。残ったご飯で簡単に作れますので、夜食や簡単ランチにもおすすめです。

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韓国のかぼちゃ粥

韓国ではとてもポピュラーな、かぼちゃ入りのおかゆの作り方です。ミキサーで滑らかにするのでポタージュのような味わいで、消化にも良い優しい味です。砂糖を加えず塩だけで作ってもOKですので、自分好みの味付けで作ってみてください。

韓国のかぼちゃ粥☆ホバクチュク 호박죽 by ゆう® 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが348万品

自宅で美味しいお粥を作ってみよう!

お粥の種類や基本的な作り方、失敗しないためのポイントをまとめました。胃腸が弱っている時や二日酔い、風邪を引いた時にすぐに作れるよう、この機会に作り方を覚えておきましょう。洋風や中華風にアレンジしても美味しいので、自分好みのレシピで作ってみてください。

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