ハンバーグのパン粉の役割・効果と代用品は?パン粉なしのレシピも紹介
ハンバーグの材料は一般的にひき肉とパン粉、そして牛乳、卵を使用します。ハンバーグに入れるパン粉の役割を知っていますか?hバーグの中のパン粉にはハンバーグをふっくら美味しく仕上げるための大事な役割があります。パン粉なしではハンバーグは作れませんが、パン粉を切らしてしまっている場合でも代用品でパン粉なしハンバーグを作ることができます。ハンバーグのパン粉の役割と効果について紹介します。また、パン粉なしハンバーグを作るための代用品やパン粉なしハンバーグレシピも紹介します。
ハンバーグのパン粉の役割と効果
家庭でもレストランでも大人気のレシピがハンバーグです。子供から大人まで人気のハンバーグは主役の肉にパン粉、卵、牛乳、玉ねぎなどを使用して作ります。家庭でも手作りができるレシピです。ハンバーグにはパン粉を使用しますが、パン粉の役割と効果を知っていますか?
パン粉なしではジューシーな柔らかいハンバーグを作ることができません。そんなハンバーグに必要不可欠なパン粉の役割と効果について紹介します。またパン粉なしでの作り方やパン粉なしの代用品なども紹介します。
肉汁を吸収し閉じ込める
ハンバーグに必ず必要な材料の一つにパン粉があります。パン粉は一般的に揚げ物レシピの衣として利用しますが、ハンバーグでは衣としてパン粉を使用するのではなく、材料の一部として混ぜ込んで使用します。ハンバーグのパン粉の役割の一つに肉汁を吸収して閉じ込める効果があります。
肉を焼くと旨味成分である肉汁が出ます。肉汁は肉を柔らかく保つ性質があり、肉を焼いて肉汁を出すと固くなってしまいます。ハンバーグに使用するパン粉はこの肉汁を吸収して閉じ込めます。食べる際に肉汁が閉じ込められているため柔らかさを保ち、旨味成分も閉じ込めてくれる効果があります。
かさ増し
ハンバーグのパン粉にはハンバーグのかさ増しの効果もあります。パン粉はふっくらとしたパンが材料です。パン粉はハンバーグの原材料である肉の肉汁を吸収したり、牛乳を吸収します。水分を吸収したパン粉は膨らみかさ増しの効果を得ることができます。
パン粉なしのハンバーグは柔らかさがありません。パン粉を入れることでふっくらとした食感を得られるだけでなく、かさ増しにより肉の分量が少なくてもたくさんの量を作ることができます。満腹感を得ることができる効果もあります。
硬さの調整
ハンバーグをパン粉なしの肉だけで作ると、肉同士が結合して固いハンバーグができてしまいます。ハンバーグにはひき肉を使用しますが、パン粉なしのハンバーグでは肉同士がくっついて固いハンバーグに仕上がります。ハンバーグの特徴は柔らかくジューシーであることです。パン粉はふっくらとしたハンバーグを実現するのに必要不可欠です。
形成がしやすくなる
パン粉には、ハンバーグの原材料の肉同士をつなぐ効果もあります。料理にはつなぎを利用するケースがたくさんあります。材料同士は必ずしもまとまりやすいとは限りません。まとまりにくい材料をくっつきやすくするために利用するのがつなぎです。
ハンバーグのひき肉のつなぎとしてパン粉は利用されます。パン粉なしでは肉同士がくっつきにくく成形しにくくなってしまいます。パン粉を利用することで適度に肉同士を結合させることが可能になります。
牛乳の水分を吸ってくれる
ハンバーグのパン粉には牛乳の水分を吸ってくれる効果もあります。ハンバーグにはなめらかにするために牛乳を使用しますが、牛乳は液体であるため、牛乳を入れてパン粉なしではべちゃべちゃなハンバーグになってしまいます。牛乳の水分を適度にパン粉が吸収してくれるため、ハンバーグを水っぽくならずに仕上げることができます。
ハンバーグのパン粉の代用品と使い方
ハンバーグにはパン粉が必需品です。パン粉にはハンバーグを上手に仕上げるためにはとても重要な位置づけです。パン粉なしでは美味しくハンバーグを作ることはできません。しかしパン粉がない場合には、他の材料で代用することができます。パン粉なしでもハンバーグ作りを諦めることはありません。
小麦粉や片栗粉
出典: http://tanbou.jp
パン粉なしでも小麦粉や片栗粉を利用してハンバーグを作ることができます。パン粉なしの場合の代用品として一番利用されるのが小麦粉や片栗粉です。ただしパン粉とは利用方法が少し異なるため注意が必要です。
パン粉を利用するときには材料にまぜて使用しますが、パン粉なしで小麦粉や片栗粉を利用する場合には、材料に混ぜて使用するのではなく、成形したのちに全体にまぶすように使用します。
小麦粉や片栗粉はパン粉なしでもパン粉と同じ働きをします。熱による膨張効果で肉汁を外に逃がさないようにしてくれます。また、焼いている最中でも形を崩さず維持してくれます。
ご飯
パン粉の代用品には様々なものがありますが、パン粉なしでも美味しいハンバーグが作れる意外な代用品がご飯です。パン粉を切らすことはありますが、ご飯を切らすことはまずありません。常に家庭に存在するご飯を活用すれば、パン粉なしでもハンバーグを作れます。
パン粉の利用方法と同じように材料にご飯を混ぜ合わせて使用します。この際、ご飯は冷ましてから使うようにします。またご飯のつぶつぶ感が気になる場合には、ご飯をすりつぶしてから利用するのがおすすめです。もちもちの食感を出すことができる効果も加わるため、代用品ではなくご飯をパン粉代わりに使用している店もあります。
豆腐
ヘルシーなパン粉なしハンバーグとして人気なのが豆腐ハンバーグです。今では豆腐ハンバーグはメジャーなレシピになっており、レシピサイトでも数多く取り扱われています。美味しい豆腐ハンバーグを提供する店もあります。豆腐をパン粉の代わりに材料に混ぜて使用します。
パン粉なしレシピに使用する豆腐には絹ごしや木綿豆腐などの種類がありますが、セレクトはお好みです。それぞれの豆腐によって食感が異なり、いろいろな味のハンバーグを楽しめるのもパン粉なし豆腐ハンバーグの特徴です。
おから
糖質制限ダイエットをしている人におすすめなヘルシーハンバーグを作るのに適しているパン粉なしの代用品がおからです。生のおからはフライパンで煎る工程が必要ですが、ハンバーグのパン粉の代用として使用する場合には、煎る必要がなく手間もかかりません。
豆腐の絞りかすがおからであるため、豆腐ハンバーグと同じような栄養素を得ることができます。また、食物繊維も豊富に含まれていることや、カロリーや糖質がパン粉より低いのもおからのメリットです。
麩
麩もハンバーグのパン粉の代用として利用できます。フードプロセッサーで砕いたり、おろし器で細かく裁断する必要はありますが、パン粉なしでも立派な代用品になります。麩は乾燥したものを利用します。細かくすればするほどふんわりとした食感を出すことができます。麩はカロリーが低く、パン粉を使うよりヘルシーに仕上がります。
食パン
パン粉は通常乾燥パン粉ですが、生パン粉もあります。ハンバーグに生パン粉を使用すると食感がアップします。食パンを用いることでも代用できます。食パンは冷凍保存している状態であれば、おろし器などで細かくすりおろして利用します。フードプロセッサーで細かく裁断することもできます。
食パン以外のパンもパン粉の代用として利用できますが、味付けしていないパンにすることがポイントです。砂糖やバターなどで味付けしているパン粉はハンバーグの食感を損ねてしまうため、フランスパンなど味付けされていないパンを利用するのがコツです。
高野豆腐
豆腐とは食感が異なる高野豆腐は栄養満点の豆腐です。高野豆腐もハンバーグのパン粉の代用品としてパン粉なしのハンバーグレシピに活用できます。高野豆腐はそのままだともっさりしていて食感が苦手という人もハンバーグのパン粉の代用と利用すれば、苦手な味を感じることなく食べることができます。
すりおろしたれんこん
パン粉なしハンバーグレシピの代用品として意外な食材がれんこんです。れんこんはすりおろしたものを使用します。水分が含まれているため軽く絞ってから使用します。パン粉と同じように材料に混ぜて使用します。れんこんの食感をハンバーグに生かすこともできます。食感を残す場合にはすりおろさずにみじん切りにします。
すりおろした玉ねぎ
ハンバーグにはもともとみじん切りした玉ねぎを使用していますが、パン粉なしの場合の代用としてすりおろした玉ねぎを使用することもできます。みじん切りの玉ねぎとは別にパン粉の代用品としてすりおろした玉ねぎを用意しいます。甘みが増して食感も美味しくなる特徴があります。
ハンバーグのパン粉を使った基本レシピ
一般的なハンバーグのレシピは、ひき肉に玉ねぎ、パン粉、卵などを加えて作ります。材料をしっかり混ぜてから成形してフライパンで焼き上げます。美味しいハンバーグのレシピを紹介します。
材料
- 合びき肉300g
- 玉ねぎ1個
- サラダ油大さじ1杯
- パン粉大さじ4杯
- 牛乳大さじ4杯
- にんにくすりおろし1/2片
- 塩小さじ1/2杯
- 砂糖小さじ1/2杯
- こしょう少々
- ケチャップ大さじ3杯
- ウスターソース大さじ1.5杯
- 醤油大さじ1杯
作り方
- 玉ねぎをみじん切りにします。そしてフライパンに油を敷いて玉ねぎを飴色になるまでじっくり炒めます。炒め終えたら粗熱を取るため冷ましておきます。
- タネは、ボウルで合びき肉、炒めた玉ねぎ、パン粉、牛乳、にんにくすりおろし、塩、砂糖、こしょうを入れて混ぜ合わせます。そして楕円形のサイズに成形します。空気はしっかりと抜いて中央部にくぼみを入れます。
- 中火のフライパンにハンバーグを並べます。片面に焼き色がつくまで焼きます。その後ひっくり返して透明な肉汁が出るまで約10分蓋をして蒸し焼きにします。
- ケチャップ、ウスターソース、醤油でソースを作り、完成したハンバーグの上にのせれば完成です。
ポイント
ハンバーグを作る際のポイントは、玉ねぎを最初に炒めることです。みじん切りして生のままの玉ねぎを使用するレシピでは玉ねぎのシャキシャキ感を生かしていますが、甘みを引き出すためにも炒めるのがおすすめです。
また、成形の際に空気を抜くことをしっかり行うことです。焼いている最中に空気が膨張しハンバーグが壊れてしまうことを防止するためです。両手でキャッチボールをするように空気をしっかり抜くことがポイントです。
保存方法
ハンバーグの形に成形した後に保存することも可能です。ハンバーグを食べたいときにすぐ食べられるようにする保存は料理時間の短縮にもつながります。しかし牛乳などの生ものが原材料であるため常温保存はできません。冷蔵庫や冷凍庫で保存するようにします。
保存する際には、ラップをかけて空気と触れないようにします。空気と触れると酸化してしまいます。冷蔵庫で保存する際には、1日~2日で使い切るようにします。冷凍する際には1週間程度保存は可能です。しかし肉汁などが出てしまうため、ハンバーグを焼いてから保存するのがおすすめです。
ハンバーグのパン粉なしのレシピ
パン粉なしのハンバーグレシピを紹介します。パン粉なしでもパン粉と同じような効果を出すことができます。パン粉なしでも作り方はパン粉ありと同じく簡単です。家庭でも簡単に作れます。アレンジもしやすいレシピばかりです。
野菜たっぷりパン粉なしハンバーグ
- 豚ひき肉500g
- 玉ねぎ1個
- 人参1/3本
- えのき小袋1袋
- 片栗粉大さじ2杯
- 卵1個
- 塩少々
- コショウ少々
- 玉ねぎをみじん切りにしてフライパンで飴色になるまで炒めます。
- にんじんはすりおろし、えのきたけはみじん切りにします。
- 玉ねぎの粗熱が取れたら、ひき肉と他の野菜、卵と片栗粉を加えて混ぜ合わせます。
- 約100g程度の大きさにまとめ成形します。しっかり空気を抜いておきます。
- 強火で両面に焼き色がつくまで焼きます。
- 弱火にして10分程度蓋をして蒸し焼きにすれば完成です。
パン粉なしの代用品として片栗粉を使用したハンバーグレシピです。パン粉なしでもふっくらとしたハンバーグに仕上がります。野菜もいっぱい入っていますが、野菜そのものの味を感じにくくなっているため、野菜嫌いの子供でも喜んで食べることができます。お好みで野菜を追加するアレンジレシピも簡単に作れます。
パン粉なし豆腐ハンバーグ
- 豚ひき肉500g
- 人参1本
- 玉ねぎ1個
- マヨネーズ大さじ1.5杯
- 豆腐1丁
- 塩少々
- コショウ少々
- 大根1/2本
- みりん大さじ6杯
- 砂糖大さじ2杯
- しょうゆ大さじ6杯
- 酒大さじ4杯
- 酢大さじ4杯
- 水適量
- 玉ねぎと人参はフードプロセッサーにかけてみじん切りにします。
- 豆腐は水切りをしっかりとしておきます。
- 豚ひき肉とマヨネーズをボウルに入れ、野菜と崩した豆腐を加えて混ぜ合わせます。
- ハンバーグの形に成形します。
- フライパンに入れ中火で蒸し焼きにします。
- 6分程度焼いたら裏面に返して再度3分蒸し焼きにします。
- 透明な肉汁が出れば完成です。
パン粉なしで豆腐を使用したヘルシーなハンバーグレシピです。糖質制限をしている人にも人気のパン粉なしハンバーグレシピです。フードプロセッサーを使用することで面倒なみじん切りから解放されます。すりおろせば、さらに野菜の食感をなくすことができます。
ハンバーグはパン粉なしでも美味しく作れる
出典: https://cakes.mu
ハンバーグはパン粉を使用するのが一般的ですが、パン粉なしでも他の食材で代用することができます。パン粉の役割は肉汁を閉じ込めたり、かさ増しするなど非常に重要な枠割りを持っていますが、パン粉なしでも同じ効果を出すことができます。
パン粉なしでハンバーグを作るとヘルシーなハンバーグにもなります。糖質制限ダイエットをしている人にもおすすめです。ハンバーグはパン粉なしでも美味しい味に仕立てることができます。パン粉なしのハンバーグを作ってみませんか?