『カクテル言葉』には意味がある！魅惑のお酒に秘めた想いとは？

カクテル言葉を知っていますか？花言葉なら聞いたことがあるけど、という人が多いと思います。実はカクテルにも花言葉のようにカクテル言葉があります。バーボンバックは知ることを求めるチャーミングな冒険家、モヒートは心の乾きを癒やしてなどおしゃれなメッセージが込められています。今回はカクテル言葉について、シーン別の一覧を用意しました。恋愛の場面や誕生日などに活かせるおしゃれな言葉遊びをぜひ、楽しんで下さい。

花に花言葉があるように、お酒にもカクテル言葉があります。カクテル言葉はなぜ生まれたのでしょう？カクテル言葉が生まれたのは20世紀初めだと言われています。当時アメリカでは禁酒法が制定され、働く場を失ったバーテンダーの多くがヨーロッパへ移住しました。
 

同時に、アメリカ発祥のカクテルもヨーロッパに輸入されるようになり、バーでカクテルを楽しむ文化が広まりました。さらにカクテルをより楽しむため、うんちくとして生まれたのがカクテル言葉です。諸説あるためこれは想像ですが、花言葉は18世紀フランス貴族の間で回覧された手書きの花を擬人化した詞華集が起源だと言われています。

ヨーロッパではそういった象徴的な意味を持たせて、恋愛の駆け引きに使う文化がありました。駆け引きの場になりやすいバーでは、より一層そのことが連想されたのでしょう。カクテル言葉は由来がわかってないものが多くありますが、ほとんどが恋愛に絡めたものです。

さらにカクテルには誕生日カクテルというものがあります。これも花言葉と同じです。花にも誕生花があります。誕生日カクテルにも種類があり、各月の誕生酒であったり、各日の誕生日カクテルが決まっていたりします。自分や好意のある相手、よくお酒の席をともにするような人の誕生日カクテルを調べて、カクテル言葉の意味も知っておくとお酒の席がさらに盛り上がるでしょう。
 

カクテル言葉って言葉遊び自体がおしゃれです。おしゃれさに目をつけた、カクテル言葉の意味を収録した本も発売されています。「365日のカクテルとカクテル言葉」もその一つです。誕生日カクテルを掛け合わせたこの本は、ダイアリー手帳風のシンプルな作りで見た目からおしゃれです。バーに一冊置いてあると話のタネになり、見知らぬ人とも盛り上がれます。誕生日カクテルとカクテル言葉同時に調べられることもポイント高いです。

まずはよく飲まれるカクテルのカクテル言葉一覧です。恋愛の場面や誕生日だけでなく、逆にこれはどう使えばいいのか？と思うような言葉遊びのカクテル言葉があります。まずは詳しく、スクリュードライバー・カルーアミルク・カンパリオレンジ・カンパリソーダ・キール・キールロワイヤルのカクテル言葉一覧です。最後に他のよく飲まれるカクテル言葉も簡単に一覧で紹介します。
 

スクリュードライバーはウォッカをベースにオレンジジュースとステアして作るカクテルです。アメリカの作業員がねじ回しであるスクリュードライバーでステアしたことから、この名がついたと言われています。カクテル言葉はあなたに心を奪われた・油断です。ウォッカは度数が強いお酒です。そんなお酒でも、ジュースで割ると飲みやすくなってしまいます。そんな油断は禁物といった言葉遊びの気持ちがこめられています。
 

コーヒーリキュールのカルーアに、牛乳を加えて作るのがカルーアミルクです。口当たりがやわらかく飲みやすいため、飲酒デビューのときに勧められがちなカクテルですが、度数は低くありません。男女問わず調子に乗って飲み過ぎてしまうと大変なことになります。カルーアミルクのカクテル言葉は臆病・いたずら好きです。飲酒をたしなみ始めた人についいたずらしてしまう、笑い事ではありませんがそんな言葉遊びを感じます。
 

カンパリリキュールとオレンジジュースで作るのがカンパリオレンジです。カンパリオレンジのカクテル言葉は自由・初恋です。苦みを感じられるカンパリのビター系リキュールに、フレッシュな柑橘の香りと酸味、甘さが加わって飲んだ瞬間に感じる開放感に自由という言葉遊びを、苦みと甘みを感じられるその風味がまるで初恋のようだとカクテル言葉がつけられたのかもしれません。友達とも、恋愛の場面でも使えるカクテル言葉です。
 

カンパリにソーダをいれたのがカンパリソーダです。カンパリソーダのカクテル言葉はドライな関係です。恋愛の場面でも、友人間でもあまり意識したくないカクテル言葉です。カンパリのビターな風味が、この言葉を連想させたのでしょうか？度数もあまり高くなく、炭酸水によるフレッシュな風味もありますのでときにはカクテル言葉など気にせず、飲んで下さい。
 

白ワインにカシスリキュールを加えたカクテルをキールと言います。カクテル言葉は最高のめぐり逢い・陶酔です。キールはフェリックス・キールという人物が考案しました。WW2後ブルゴーニュ産のワインが売れず地元経済に大打撃を受けるなか、ワインと共に生産できるカシスリキュールを組み合わせて販促するために作られました。まさに最高のめぐり逢いというわけです。切っ掛けはともかく、恋愛の場面で使いたい言葉です。

キールの白ワインをシャンパンに変えたものがキールロワイヤルです。キールはワイングラスに注がれることが多いですが、キールロワイヤルはシャンパングラスに注がれます。キールロワイヤルのカクテル言葉は品格です。シャンパンの繊細で優美な泡立ちに、シャンパングラスで飲む姿は品格ある人物のようです。カクテル言葉がしっくりきます。ちょっと自分をクールに見せたいときに、カクテル言葉に頼るのもおすすめです。
 

他によく飲まれるカクテルと言えば、ビールとジンジャエールで作るシャンディガフや、ウォッカとグレープフルーツジュースで作るソルティドッグでしょう。シャンディガフのカクテル言葉は無駄なこと、ソルティドッグのカクテル言葉は寡黙です。ちょっと使いづらいカクテル言葉です。
 

次に紹介するのは、恋愛の場面で使いたいカクテル言葉一覧です。カクテル言葉には恋愛的な言葉遊びがもっとも多くあります。その中から6つほど厳選しました。マンハッタン・カシスソーダ。シェリー・テキーラサンライズ・マルガリータ・ワインクーラーの一覧です。さらに最後に簡単に他の恋愛の場面で使えるカクテル言葉を一覧で紹介します。

マンハッタンは19世紀頃から世界中で愛され続けるカクテルで、カクテルの女王と呼ばれるほど有名な一品です。バーボンにスイートベルモット、アンゴスチュラビターズをステアして作ります。マンハッタンに沈む夕陽の赤を模したカクテルの色味と、バーボンのほろ苦さが女王の風格を漂わせます。そんなマンハッタンのカクテル言葉は切ない恋心です。女王の風格を漂わせながら切ない恋心をにじみ出す、いじらしいカクテル言葉です。
 

カシスリキュールにソーダを入れたのがカシスソーダです。カクテル言葉は貴方は魅力的です。甘党の人に人気の高いカシスソーダ、カシスリキュールの甘酸っぱい風味に炭酸のキレが合わさって何とも言えない爽快感があるところが人気の理由でしょう。素敵な人とお酒を飲むときに、さりげなく飲んでみるのもいいかもしれません。

スペインの一部の地域で作られる、アルコール度数を高めたワインがシェリーです。カクテルとは、本来お酒と何かを組み合わせたものを指しますが、シェリーはときにカクテルとして扱われます。そんなシェリーのカクテル言葉は今夜はあなたにすべてを捧げますです。ここぞという恋愛の場面でぜひ飲んでみたいものです。一緒にいる相手はドキドキしてしまうかもしれません。

テキーラとオレンジジュース、そしてザクロ果汁のシロップであるグレナディンシロップを入れて作るのがテキーラサンライズです。オレンジを朝焼けの空、グラスの底に沈んだグレナデン・シロップを太陽に見立ててこの名前がついたとされるます。カクテル言葉は熱烈な恋です。元々はメキシコのマイナーなカクテルです。メキシコの熱烈な太陽を思わせる色をみたら、熱烈な想いが飛び出すかもしれません。
 

テキーラやホワイトキュラソー、レモンライムジュースで作るのがマルガリータです。マルガリータのカクテル言葉は無言の愛です。マルガリータは有名なバーテンダーが、狩猟場で流れ弾にあたってなくなった恋人マルガリータを偲んで作ったお酒です（諸説あります）。バーテンダーの愛を表しているようなカクテル言葉です。恋愛の場面で密やかに使うのも良いかもしれません。
 

ロゼワインに、オレンジジュース、グレナディンシロップ、そしてホワイトキュラソーを入れたカクテルがワインクーラーです。フルーティーな夏向きのカクテルで、カクテル言葉は私を射止めてです。クラッシュドアイス（限界まで細かく砕かれた氷）を使い、度数もあまり高くなく、まるで清涼飲料水的なカクテルです。そのスッキリとした印象はまっすぐに私を射止めて！と言っているようなまっすぐさを感じます。
 

他にも恋愛の場面で使えるカクテル言葉はたくさんあります。ジンとライムを合わせたギムレットは遠い人を想う・長いお別れ、ラムにパイナップルジュース・ココナッツミルク・クラッシュドアイスで作ったピニャコラーダは淡い思い出、ウォッカにジンジャーエール・ライムジュース・ライムスライスを入れて作るモスコミュールは喧嘩をしたらその日のうちに仲直りするなどです。一覧にはしきれないほどのカクテル言葉があります。

最後に紹介するのは、自分や友達に使いたいカクテル言葉一覧です。ときには自分への願掛けに、友人の誕生日におしゃれな言葉を添えてみるのはどうでしょう？バーボンバック・ウイスキーソーダ・カミカゼ・ブラッディメアリー・ジントニックのカクテル言葉一覧です。そして最後にバーボンについてちょっとした小話をします。

バーボンにレモンジュースとジンジャーエールを加えてつくるカクテルがバーボンバックです。ちなみにバーボンをジンに変えればジンバック、ブランデーに変えればブランデーバックになります。日本ではジンジャーハイボールが一般的な名前です。バーボンバックのカクテル言葉は知ることを求めるチャーミングな冒険家です。バーボンの産地ケンタッキーの大自然を感じるカクテル言葉です。

ウイスキーをソーダで割ったのがウイスキーソーダです。それってハイボールでは？と思う通り、日本ではハイボールの通称で通っています。しかし厳密にはハイボールとは、あらゆるお酒で割ってつくるカクテルのことを言います。ウイスキーソーダのカクテル言葉は誕生です。誕生日にあまりにも直接すぎる言葉ですが、逆に直球で祝う気持ちが伝わりやすいかもしれません。
 

ウォッカ、コアントロー、フレッシュライムジュースを使って作るカクテルがカミカゼです。ウォッカもコアントローも度数が非常に高いリキュールです。その味の切れの鋭さから、太平洋戦争における日本海軍の神風特攻隊を彷彿とさせたからであると言われています（諸説あります）。カミカゼのカクテル言葉はあなたを救うです。友人の相談を受けたとき、そっと差し出すのに良いカクテルです。

ウォッカにレモン、トマトジュースで作るのがブラッディメアリーです。16世紀のイングランド女王・メアリー一世が名の由来になったと言われています（諸説あります）。メアリー一世は300人ものプロテスタントを処刑したことから、この異名がつきました。トマトジュースの赤さがその恐怖を連想させます。カクテル言葉は私の心は燃えている・断固として勝つです。意志の強さをよく表す言葉遊びです。

ジンやトニックウォーター・ライムを入れて作るジントニック、なぜここまで紹介しなかったのか疑問に思うくらい定番のカクテルです。カクテル言葉は強い意志・いつも希望を捨てないあなたへです。自分へのエールのつもりで、時には飲んでみるのもおすすめです。

ところで、Googleのキーワードプランナーによると「カクテル言葉 バーボン」で検索をかける人が多いようです。某探偵漫画の影響と思われますが、バーボンはウイスキーの一種のためカクテル言葉のような言葉遊びはありません。しかし、バーボンを使ったカクテルにはカクテル言葉があります。定番カクテル、オールドファッションドのカクテル言葉は我が道をゆくです。他にもありますのでぜひ、調べてみてください。

カクテル言葉の世界について、おしゃれな言葉遊びの世界を少しでも感じられたでしょうか？カクテル言葉は他にもまだまだたくさんあります。カクテルは大変奥深い世界です。何世紀も前から嗜まれてきたおしゃれな言葉遊びの世界、ときには思い出して堪能してください。