トニックウォーターとは炭酸水のこと？おすすめ商品や人気カクテルを紹介

トニックウォーターとはどんな飲料水か知っていますか？名前は聞いたことがあるけど、実際どういう飲料水かと聞かれると、カクテルとかに使う炭酸水？くらいの印象しかないかもしれません。カクテルやお酒を全く飲まない人には、もしかしたら、どんな飲料水なのか全く想像がつかないかもしれません。そんなトニックウォーターは、実はお酒を飲む人も、飲まない人も、楽しめる炭酸の入った飲料水です。

トニックウォーターとは、炭酸水(水に炭酸ガスを加えたもの)に、香草類の苦味、レモン、ライム、オレンジなどの柑橘系の酸味、そして糖分を加えた飲料水。無色透明で、グラスにそそぐと見た目は普通の炭酸水ですが、口に入れた瞬間に、甘み、酸味、独特の香りとほろ苦さを一緒に楽しめる、というのがトニックウォーターの特徴です。

味わいは、とてもスッキリとしていて爽やかなので、炭酸水同様、お酒と混ぜてカクテルに使用されることが多いです。炭酸水の代わりにトニックウォーターを使うことで、更に爽快感がアップします。また、お酒とは混ぜずにアペリティフ(食前酒)の時に飲まれたりと、トニックウォーターの楽しみ方は様々です。

トニックウォーターは、元々は熱帯地方の英国植民地で、医療用として飲まれていた飲料水でした。当時のトニックウォーターのレシピには、キニーネが含まれており、熱帯植民地で働くイギリス人の暑気あたりや食欲不振防止、マラリア予防・治療のために飲まれるようになったのが始まりです。

後に、トニックウォーターの味わいがとても爽やかなところが、炭酸水よりもアペリティフ(食前酒)にぴったり！と女性達の間で人気となり、第二次世界大戦後は定番カクテル【ジン・トニック】として、トニックウォーターはジンと合わせて世界的に飲まれる飲料水となりました。

トニックウォーターに入ってるキニーネとは、南米原産のキナという植物の樹皮から抽出されたエキスのことです。キニーネは熱中症や、ほぼ唯一のマラリア予防に効果的な特効薬として、第二次世界大戦頃まではとても重要な位置づけにありました。ブラックライトを当てると、キニーネが入っている飲料水は光るというのも特徴です。

抗マラリア薬として効果が認められる反面、副作用もあることから、日本では輸入禁止になった時期もあり、また薬品であることから、日本では使用が制限されています。その為、トニックウォーターの人気の秘密である独特な苦みを再現するために、日本国内ブランドでは、キニーネに似た苦みを持つ香草や香料で香りと苦味をつけ、キニーネを含有しないトニックウォーターが主流になりました。

ネット上で検索していくと、「キニーネは日本では劇薬に指定されている」という情報が書かれていますが、キニーネは劇薬には指定されていません。よく劇物のストリキニーネと間違えられるようですが、これとキニーネは全くの別物なので注意してください。

トニックウォーターの特徴が分かったところで、選び方のポイントを見ていきましょう！どれも同じようにみえるトニックウォーターですが、実はそれぞれに個性があり、人によって好みが分かれることが多いです。自分好みのトニックウォーターを見つけるために、まずはトニックウォーター選びのいくつかのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ほとんどの炭酸飲料水に言えることですが、ビン入りタイプのものは、缶入りタイプ、ペットボトルたいぷのものに比べて、炭酸が抜けにくく、味の変化も起きにくいという特徴があります。なので、味にこだわりたい！という方には、ビン入りタイプのトニックウォーターを購入するのをおすすめします。

スッキリとしたキレを味わいたい方は、ぜひ強炭酸タイプのトニックウォーターを選んでみてください。柑橘系の酸味に加え、炭酸が強めのトニックウォーターを選ぶことで、よりドライな味わいが楽しめます。

全ての飲料水に言えることですが、トニックウォーターもメーカーや商品によって甘みの感じや、味、苦味は違います。ジュース代わりに飲むなら、少し甘みのあるトニックウォーターがおすすめですし、アペリティフやジンン・トニックなどのカクテルに使用するなら、苦味がきいているトニックウォーターの方が人気があります。

ところで、トニックウォーターのカロリー、気になりませんか？さっぱりしているから大丈夫！と思っていても、実は炭酸水と違って甘みが加えられているので、意外にカロリーがあります。

トニックウォーターの加糖の具合によって変わってきますが、だいたい100mlあたり35カロリー前後です。高いものになると、100mlたりたり50カロリーを超えるものも出てきます。ですので、頻繁に飲む場合には、少し注意が必要です。ゼロカロリータイプのトニックウォーターも販売されているので、カロリーが気になる方はぜひそちらを試してみてください。

トニックウォーターといっても、たくさんの種類があります。甘みや苦味、炭酸の強さも違ってくるので、ぜひいろいろと試して、好みのものを見つけてみてください。ここでは、人気のトニックウォーターを紹介していきたいと思います。

グルメな方なら一度は聞いたことのある炭酸水メーカー「ウィルキンソン」。スリムな緑色のビンで、ジンジャーエールでよく見かけるメーカーですが、トニックウォーターも販売しています。後味がスッキリしていて、苦味や酸味もそれほど強くないのが特徴です。トニックウォーターが苦手な方でもトライしやすいので、トニックウォーター初級者におすすめです。

黄色のラベルが目を引くシュエップス。甘み・酸味・苦みのバランスが良く、全体的にスッキリまとまっているのが特徴。炭酸が強めでキレがあり、ジントニックを作る時はシュエップスのトニックウォーターを使う！というファンが多い人気のトニックウォーターです。さわやかで飲みやすいので、夏の暑い日に冷やして飲む飲料水としてもおすすめです。

いつもと違う本物志向の味わいを求める方に、ぜひおすすめしたいトニックウォーターです！人工甘味料・香料・保存料などを使わずに、キナによってトニックウォーター本来の味と香りを際立たせています。

まずは何も入れずに、ストレートで独特の苦みと豊かな香りを存分に味わってみてください。値段は他のトニックウォーターと比べてちょっと高めですが、カクテルとして使用しても、そのままでも、どちらでも十分に楽しむことができる人気のトニックウォーターです。

おすすめのトニックウォーターを紹介したあとは、いよいよトニックウォーターを使った実践です！お気に入りのトニックウォーターを使って、自宅でカクテルを作ってみましょう！トニックウォーターの飲み方に決まりはないので、ぜひ好みのカクテルを見つけてみてください。

ジントニックが家で飲むカクテルの中でも人気の理由に、おいしいだけでなく、誰でも簡単に作れるから！というのがあります。必要な材料はジン、トニックウォーター、ライムやレモン、そして氷です。メジャーカップなどの専用アイテムがなくても大丈夫です。

なるべく背が高めのグラスやタンブラーを用意し、8分目くらいまで氷を入れます。その後ジン：トニックウォーター＝1：3を目安に注ぎ入れます。最後にマドラーなどで静かに氷を持ち上げる程度に軽く混ぜ、ライムやレモンをを絞ってグラスの中に入れれば完成です。最後の仕上げに、お好みでハーブを追加してもおいしいですよ。

作る時のポイントは、トニックウォーターの炭酸が抜けないように、グラスを傾けながらゆっくりと注いでいくことです。混ぜるときにも、炭酸が抜けないように、ゆっくりとかき混ぜるのがコツです。また、もっとこだわりたいという方には、トニックウォーターだけでなく、ジンにもこだわってみることをおすすめします。

また、ジンの代わりに、ラム酒を使えばラム・トニック、ウォッカを使えばウォッカ・トニックとなります。ジンだけではなく、家にあるお酒をトニックウォーターと合わせて飲むだけで、素敵なお家カクテルが出来上がります。

イタリアを代表するカクテルで、ほろ苦く爽やかな味わいが特徴です。こちらも作り方は簡単！グラスにカンパリ50ml、トニックウォーターを適量用意し、軽く混ぜ合わせれば完成です。最後にレモンやライムを添えれば、本格的なカクテルの出来上がり。ジントニック同様、トニックウォーターベースのカクテルとして、とても人気が高いカクテルです。

カンパリトニックだと、少し苦すぎるという方におすすめなのが、スプモーニ。グレープフルーツジュースを加えることで飲みやすくなり、ピンクグレープフルーツジュースを使うとかわいさアップで、女性にも人気のカクテルです。作り方はカンパリ30ml、グレープフルーツジュース45ml、そして適量のトニックウォーター。カンパリをライチリキュールのディタに変えると「ディタ・スプモーニ」になり、こちらも人気のカクテルです。

ワインだってカクテルになります！少し甘めの白ワインとトニックウォーター、氷を用意します。冷やしたグラスに氷を入れ、ワインとトニックウォーターが約2：3の割合になるように注ぐだけ！トニックウォーターの甘さと心地良い苦みがアクセントになった、女性に人気のちょっと大人のカクテルです。ワインにすでに香りがついてるものを使うと、また別の楽しみ方ができます。

ライムやオレンジの酸味がカクテルに使えるのなら、沖縄のシークワーサーも使えます！酸味の強い柑橘類のひとつですが、シークワーサーのリキュール：トニックウォーター＝2：3の割合でグラスに注ぎ混ぜ合わせ、ゆっくりとかき混ぜれば完成です。トニックウォーターの代わりに炭酸水を使ってもおいしいですが、辛口のトニックウォーターの方がすっきりとした大人の味わいになります。

いつものカクテルに、炭酸水ではなくトニックウォーターを使って、ノンアルコールカクテルを作ってみませんか？炭酸水よりも辛口ですっきりとし、食欲を促進させるアペリティフにピッタリです。お酒を飲まない人も、お酒を飲む人も、みんなで楽しめるおすすめカクテルを紹介します！

お気に入りのグラスに氷とトニックウォーターをいれます。そこに、8等分にしたライムを絞ってグラスに入れます。これで、ノンアルコールジン・トニックの出来上がり。ライムの代わりに、すだちを使ってもおいしいです。苦いのが苦手な方は、少し甘めのトニックウォーターにオレンジを絞って作ると、苦味が抑えられて飲みやすくなります。

モヒートというと難しそうに聞こえますが、作り方は簡単！グラスにライムを1/4に切ったものを2つ入れ、大さじ1の砂糖と一緒につぶしながら混ぜ合わせます。砂糖が溶けたら、ミントと氷を入れ、トニックウォーターをゆっくりと注いでいき、マドラーで軽く混ぜ合わせたら完成です。春から夏にかけて、さっぱりとしたものが飲みたいときにおすすめのノンアルコールカクテルです。

ざくろジュース25ml、クランベリージュース25ml、トニックウォーター40ml、適量の氷を用意します。グラスにざくろジュースとクランベリージュースを入れ混ぜ合わせたら、氷を入れて、トニックウォーターをゆっくりと注いでいきます。最後にお好みでレモンやミントを飾れば出来上がり。赤がきれいなノンアルコールカクテルに仕上がるので、女性の方におすすめです。

材料はソルティライチ20ml、グレープフルーツジュース(100%)30ml、かき氷用のブルーシロップ10ml、トニックウォーター90～100ml、適量の氷。グラスに氷をいれ、ブルーシロップ、ソルティライチ、グレープフルーツジュースを加え、最後にトニックウォーターを入れて混ぜるだけです。

お子さんと楽しむ場合は、トニックウォーターの代わりに炭酸水を使っても、美味しいノンアルコールカクテルになります。青い涼しげなノンアルコールで、暑い夏を乗り切りませんか？

トニックウォーターの特徴、人気のカクテルを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？ぜひ、自分好みのトニックウォーターを見つけ、いろいろとアレンジを楽しんでみてください。友人を呼んで、オリジナルカクテルからスタートするホームパーティーなど、トニックウォーターを使ったカクテルを用意して、いつもと違った休日を過ごしてみませんか？