2022年01月25日公開
2024年11月17日更新
牛乳が苦いと感じる原因は?飲んでしまった場合の対処法も紹介!
牛乳が苦いと感じる原因についてまとめました。体調の影響や賞味期限切れによる菌の繁殖など、牛乳を苦いと感じる4つの原因について説明します。飲んでしまったときの対処法についても紹介しているので、牛乳をよく飲む人はチェックしておきましょう。
目次
牛乳が苦いと感じる原因や飲んでしまったときの対処法を紹介
そのまま飲むだけでなく料理にも使える便利な牛乳ですが、なんとなく苦いと感じたことはありませんか?苦い牛乳はそのまま飲んでも良いのか、不安になることもあるでしょう。
本記事では牛乳が苦いと感じる原因や、飲んでしまったときの対処法についてまとめました。苦い味以外で傷んでいる牛乳を確認する方法も紹介しているので、牛乳の安全性を確かめたいときは実践してみてください。
牛乳を飲んで苦いと感じる原因
原因①体調の影響
牛乳を苦いと感じる原因は、牛乳ではなく飲んだ人の体調によることもあります。風邪をひいたりして体調が悪いと味覚が変わることがあり、牛乳に何の異常もなくても苦いと感じてしまうことがあるのです。
逆流性胃腸炎や胃炎を起こすと胆汁が逆流し、それが原因で苦いと感じることもあります。賞味期限内で封を開けたばかりなのに牛乳が苦いと感じるときは、一度体調を確認してみましょう。
原因②食べ物との相性
牛乳は、タンパク質分解酵素が含まれた食べ物と合わせることで苦いと感じることがあります。タンパク質分解酵素が牛乳のタンパク質を分解し、ペプチドという苦味のある成分に変化させるためです。
タンパク質分解酵素はキウイはメロン、パイナップルなどの果物に多く含まれています。タンパク質分解酵素は30分くらいすると働き出すので、キウイなどを使ったスムージーを作ったらすぐに飲んでしまうようにしましょう。
また、缶詰の果物はタンパク質分解酵素が含まれていないので、すぐに飲まないときは生ではなく缶詰の果物を使うのがおすすめです。
原因③保存中のにおい移り
牛乳はにおいを吸着しやすいため、保存している間に周囲のにおいが移ってしまうことがあります。特に魚介類や玉ねぎ、柑橘類などのにおいが強いものが近くにあるときは要注意です。
においの分子はとても小さく、牛乳パックを通過してしまいます。すると、開封していなくても牛乳ににおいが移り、苦い味に変化してしまうことがあります。パックが未開封であっても、においの強いものは近くに置かないようにしましょう。
原因④菌の繁殖
牛乳の賞味期限が切れたり保存状態が悪かったりすると、菌が繁殖して傷んできます。すると味が変化し、苦味や酸味を感じるようになってしまうのです。牛乳の賞味期限は1〜2週間くらいと長めですが、開封してしまうと2〜3日で傷み始めます。
また、常温に長く置いておいたり、パックに口をつけて飲んでしまうとさらに傷むのが早くなります。苦いだけでなく酸っぱいような味がしたらすでに腐りかけている証拠ですので、飲まずに破棄するようにしましょう。
苦い牛乳を飲まないようにするための確認方法
確認方法①においの変化
菌が原因で牛乳が苦い味になっている場合は、飲む前に他の方法で傷んでいるかどうか確認することが可能です。まずわかりやすいのが、においの変化です。牛乳は傷んでくると、いつもとは違ったにおいがしてきます。
酸っぱいようなにおいやチーズのようなにおいがしたときは、すでに腐っている可能性が高くなります。また、明らかに腐敗臭がすることもあるので、においがおかしいと思ったら飲むのはやめておきましょう。
ただ、食中毒を起こす菌の中には、においをまったく発生させない菌もあります。賞味期限が切れていたり開けてから時間が経っているものは、においが変化していなくても他の方法で安全かどうか確認してみましょう。
確認方法②見た目の変化
においの変化がよくわからなかったときは、見た目で確認してみましょう。パックに入ったままだとわかりづらいので、一度コップなどに入れてから観察するのがおすすめです。牛乳は腐ってくると、色が白から黄色がかったものになってきます。
また、分離してとろみがついてくるので、液体がサラサラではなくドロドロになっていたら飲むのはやめましょう。腐敗が進むと、牛乳やパックの中にカビが生えることもあります。
カビはそれ自体を取り除いても、見えない根っこがすでに牛乳全体に広がっています。カビだけ取れば飲めると思う人もいるかもしれませんが、見えるカビだけ取っても意味はありません。
カビは少量飲んだだけではすぐに体調不良になるわけではありませんが、体が弱っているときや免疫力が弱い人が飲むと危険です。ちょっとくらい大丈夫だと思わず、見た目に異変があったら飲まずに捨てるようにしましょう。
確認方法③加熱時の状態
牛乳は加熱したときの状態で、傷んでいるかどうか判断することもできます。正常な牛乳は加熱すると表面に膜が張りますが、傷んでいるものは加熱すると分離したり塊ができます。においや見た目だけで判断が難しいときは、一度加熱してみると良いでしょう。
確認のために温めるときは、鍋ではなく電子レンジでも大丈夫です。それほど大量に使う必要はないので、耐熱のコップに少しだけ牛乳を入れましょう。それを電子レンジで30秒ほど加熱したら、傾けたりくるくる回したりして状態を観察します。
そのときに液体が固まっていたりゴロゴロとした塊が出てきたら、その牛乳は傷んでいるという証拠になります。においや見た目に変化がなくても、飲むのはやめておきましょう。
苦い牛乳を飲んでしまったときの対処法
水分をたくさん摂る
苦い牛乳を飲んでしまったときは、水分を多めに摂って体調に変化がないかしばらく様子を見ましょう。もしも腹痛や吐き気の症状が出てくるようであれば、食中毒になっている可能性があります。
軽い食中毒であれば、数時間から半日くらいで症状もおさまってきます。脱水症状にならないように水分を補給しつつ、家で安静にしていましょう。
ただ、嘔吐などの症状がひどく水分も摂れないようなときは、病院に行って点滴などの処置をしてもらう必要があります。
傷んでいる場合は賞味期限内でも捨てる
牛乳の賞味期限は、安全に飲めるかどうかの目安になります。しかし、賞味期限内であっても、一度開封してしまうと日持ちしなくなります。
賞味期限内だからと油断せず、開封してから時間が経っている牛乳は傷んでいないかどうか確認しましょう。においや味、見た目などに少しでもおかしな点があれば、賞味期限内であっても飲まないようにすることが大事です。
牛乳が苦いと感じたときは原因を確認して対処しよう
牛乳を苦いと感じる原因や対処法についてまとめました。牛乳を苦いと感じる主な原因は菌にありますが、それ以外にも自分の体調の悪さやにおい移りが原因となっていることもあります。
苦い味に気づいたら原因がどこにあるのか確認して、もしも菌が原因であるとわかったらそれ以上飲まないようにすることが大事です。苦い味だけで傷んでいるかどうかわからない場合は、においや見た目など他の確認方法も試してみましょう。