梅シロップに泡や濁りが出たら飲める?防止する作り方と保存方法も

梅シロップに泡や濁りが出る原因について解説します。発酵して泡や濁りが出た梅シロップは飲めるのか、見分け方や対処法を詳しく説明!泡や濁りが出にくい作り方や、容器の消毒のやり方なども紹介します。日持ち期間や保存方法もまとめているため、ぜひ参考にしてください。

梅シロップに泡や濁りが出たら飲める?防止する作り方と保存方法ものイメージ

目次

  1. 1梅シロップに泡や濁りが出たら飲めるかを解説
  2. 2梅シロップに泡が出る原因
  3. 3梅シロップの泡や濁りが出にくい作り方
  4. 4梅シロップの泡や濁りを防止する保存方法とポイント
  5. 5梅シロップの泡や濁りは発酵が原因であれば飲むことが可能

梅シロップに泡や濁りが出たら飲めるかを解説

グラスに入った梅シロップと梅の実

梅が多く手に入ったときは、家で梅シロップ作りを楽しむ人もいるでしょう。作り方は簡単ですが、たまに泡や濁りが発生することもあります。泡や濁りが発生した梅シロップは、飲めるのでしょうか?

本記事では、梅シロップに泡や濁りが出る原因を解説します。正しい保存方法や、飲めないケースとの見分け方もまとめています。

梅シロップに泡が出る原因

梅シロップに泡が出る原因

泡が出た梅シロップ

梅シロップに発生する泡は、ほとんどが発酵によるものです。梅シロップの材料である青梅には、酵母菌という菌が存在しています。梅シロップの保存中に酵母菌が発酵し、二酸化炭素などのガスが発生するのです

酵母菌の発酵による泡は、飲んでも問題ありません。しかし、たまに腐っていることもあるため、しっかりと見分けることが大事です。飲めるかどうか見分けるポイントは、においと味です。発酵した梅シロップは、かすかにアルコールの香りがします。

本来の甘味や風味はやや薄まりますが、味もほとんど変わりません。このように、味やにおいに違和感がなければ、泡が発生していても飲んで大丈夫です。

梅シロップに泡が出るほとんどの原因は、発酵によるものです。青梅に含まれる酵母菌が保存中に発酵し始め、二酸化炭素などのガスが発生することで泡が出るのです。特に室温が高い場合は発酵が進んでしまい、泡が発生してシロップ全体が濁ってしまうことがあります。

梅シロップに濁りが出る原因

梅シロップが濁る原因も、泡と同じで発酵が進んだためです。発酵が進む原因にはいくつかありますが、原因のひとつに梅や容器の洗浄不足があります。しっかりと洗浄しないと雑菌が繁殖し、濁りやすくなります。

容器は洗った後に消毒をし、十分に乾かしてから使いましょう。梅も洗うだけでなく、水気を拭き取ってから漬けることが大事です。また、砂糖の量が少なくても、濁る原因となってしまいます。

糖度が低いと酵母菌が発生しやすくなり、濁ってしまうことがあります。高温多湿の場所に置いても濁りやすくなるため、保存場所には注意しましょう。

梅シロップに濁りが出て飲めないケース

梅シロップが入った容器

濁った梅シロップも、傷んでいなければ飲むことができます。しかし、腐敗が進んでしまうと、飲むことはできません。傷んだ梅シロップは、カビくさいにおいや、明らかな腐敗臭がすることがあります。

また、においに異常がなくても、味がおかしいときは要注意です。味に少しでも異常を感じたら、飲まずに処分しましょう。また、濁りのある梅シロップは、梅の実にカビが生えていることもあります。

青カビや赤カビが発生しているときは、絶対に飲まないようにしてください。しかし、白いカビの場合は、増殖した酵母菌である可能性も高いです。においや味に変化がなければ、飲んでも大丈夫です。

梅シロップの泡や濁りが出にくい作り方

作り方①砂糖は数回に分けて加える

積まれた角砂糖

梅シロップを発酵させないようにするためには、できるだけ早く砂糖を溶かす必要があります。一度に加えると砂糖が溶けにくくなるため、4日程度に分けて加えていきましょう

梅シロップに使う砂糖は、純度の高い砂糖がおすすめです。純度が高い砂糖を使うと、すっきりとしたクセが少ない梅シロップに仕上がります。

作り方②黄色くなった梅は使用しない

器に入った黄色い梅

見た目が黄色い梅は、すでに熟成が進んだ実です。熟している実を使うと、発酵が進みやすくなります。梅シロップを作るときは、まだ未熟な青梅を使うようにしましょう。また、ただの青梅ではなく、冷凍した梅を使うのもひとつの手です。

一度冷凍した梅は組織が壊れるため、漬けたときにエキスが出やすくなります。多少風味は落ちますが、いつも発酵させてしまう人は、一度試してみると良いでしょう。

梅シロップに泡や濁りが出たときの対処法

梅シロップが入った容器と小瓶

泡や濁りが出た梅シロップは、傷んでなければ飲むことができます。しかし、そのまま飲むことに、不安を感じる場合もあるでしょう。そういったときは、梅シロップを煮沸消毒するのがおすすめです。

まずはシロップの中の梅の実を取り出し、ザルなどで濾します。濾したシロップを鍋に移し、沸騰しない程度の火加減で15分ほど煮ます。あとはしっかりと冷まし、シロップを保存容器へ戻せば完了です。

加熱することで酵母菌が死滅し、これ以上の発酵が止まります。煮沸消毒をするときは、70〜80℃の温度を保つことがポイントです。これ以上低いと殺菌効果がなくなり、高いと梅の風味が落ちてしまいます。

梅シロップの泡や濁りを防止する保存方法とポイント

梅シロップの基本的な保存方法

容器に入った梅と角砂糖

梅シロップを保存するときは、中に入っている梅の実を取り出します。実を取り出したシロップを、保存容器の9分目くらいまで入れます。フタをして密封し、冷暗所や冷蔵庫で保存すればOKです

長期間保存する場合は、加熱処理をするのがおすすめです。実を取り出したシロップを鍋に移し、沸騰させない程度に15分ほど加熱しましょう。冷めたら密閉容器に入れて、同じように冷暗所で保存してください。

梅シロップの日持ち期間はどのくらい?

梅シロップが入った容器

自家製の梅シロップは、常温で1年ほど保存することが可能です。しかし、この日持ち期間は、糖度が50%以上の梅シロップを、加熱処理した場合に限ります。

ただ、保存状態によっては、日持ち期間も変わってきます。状態が悪いと1年持たないこともあるため、日持ち期間は半年程度だと考えたほうが良いでしょう。

また、一度開封したものや、加熱処置しなかったものは、あまり日持ちしません。冷蔵庫で保存し、数日以内に飲み切るのがおすすめです。

ポイント①容器は煮沸消毒をする

梅シロップが入った容器

梅シロップを保存する前に、まずは保存容器をしっかりと消毒しましょう。きれいに洗った容器を鍋に入れて、容器が完全に浸かる程度の水を加えて沸騰させます。鍋の底にきれいな布巾を敷いておくと、グラグラ動くのを防ぐことができます。

沸騰したまま5分加熱したら、トングや菜箸などで取り出してください。清潔な布巾やキチンペーパーの上に、容器を逆さにして置き、水気を切ったら完了です。水気があるとカビなどの原因となるため、煮沸後は完全に乾燥させるようにしましょう

煮沸消毒ができない容器の場合は、アルコールで殺菌してください。必要な材料は、アルコール度数35℃以上の、ホワイトリカーや焼酎です。これらを容器に入れて振るか、キッチンペーパーなどに染み込ませて容器を拭きましょう。

ポイント②梅シロップは冷凍保存ができる

容器に入った梅と梅シロップ

梅シロップは、冷凍して保存することもできます。冷凍できる保存容器に入れて、密封して冷凍庫に入れましょう。加熱処理して開封していない状態であれば、1〜2年は日持ちさせられます

しかし、非加熱のものやすでに開封したものは、冷凍しても長持ちしません。冷蔵庫で保存したときと同じく、数日以内に飲み切るようにしましょう。

梅シロップの泡や濁りは発酵が原因であれば飲むことが可能

梅シロップが入ったグラスと瓶

梅シロップは、酵母菌が発酵することで、泡や濁りが発生します。味やにおいに変化がなければ、そのまま飲んでも問題ありません。

また、酵母菌が発酵しない状況を作ることで、泡や濁りを抑えることができます。作り方のポイントをおさえて、泡や濁りの少ない梅シロップを作ってみましょう。

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