紹興酒がないとき何を代用する?おすすめのお酒や不向きなものも解説

紹興酒がないときの代用品をご存じでしょうか。料理の途中で紹興酒がなくて困ってしまった方や、紹興酒が苦手な方もいるでしょう。この記事では、おすすめの代用品や代用品には不向きな調味料などを紹介します。記事を読んで、代用品でおいしい料理をぜひ作ってみてください。

紹興酒がないとき何を代用する?おすすめのお酒や不向きなものも解説のイメージ

目次

  1. 1紹興酒が料理に使われる理由は?
  2. 2おすすめの紹興酒の代用品7選
  3. 3紹興酒の代用品に不向きなもの
  4. 4紹興酒の代用品を知っておいしい料理を作ろう

「紹興酒はどのように料理に使えばいいの?」
「紹興酒はどんな原料で作られているの?」
「レシピに紹興酒と書いてあるけれど、別のもので代用できないの?」
このように、紹興酒を料理でどのように使ったらいいのかわからなくて困っている方も多いのではないでしょうか。


この記事では、紹興酒が料理に使われる理由や、紹興酒がないときの代用品などを紹介します。紹興酒の特徴を知ることで、紹興酒を使った料理に苦手意識を持たずに作れるようになります。


また記事を読めば、紹興酒がないときでも家にあるもので代用できるようになります。紹興酒を使った料理に興味がある方や、紹興酒がなくて料理ができないと困っている方は、ぜひ読んでみてください。

紹興酒が料理に使われる理由は?

紹興酒は中国のお酒として有名ですが、飲むことで楽しむだけでなく料理に使われることも多くあります。


紹興酒は鑑湖の水ともち米、麦麴、酒薬が主な原料となっています。


鑑湖とは中国のきれいな湖のことで、この水を使ってもち米を発酵させます。そして、アルコール発酵には酵母と乳酸菌の種である酒薬を使い、麦麹がもち米のデンプンをブドウ糖へ分解させる役割を果たします。


紹興酒は麦麹を使用しているためもともと色がついていますが、紹興酒の特徴的な琥珀色を出すためにカラメルが使われているのが一般的です。熟成期間が進むほど味わい深くなるといわれています。


次に、紹興酒が料理に使われる理由を詳しく紹介していきます。

1:料理にコクや甘みを出す

紹興酒は甘みと苦みのある独特な風味のお酒です。紹興酒を料理で使うと、この味を作っている糖類やうまみ成分がコクや甘みを出してくれます。


また、紹興酒にはアミノ酸が豊富に含まれているため、料理にうまみやコクを与えます。アルコールが残らないように、料理で使うときにはしっかりと煮詰めてアルコールを飛ばしましょう。

2:肉や魚の臭みを消す

紹興酒に含まれるアルコールは、肉や魚の臭みを消すことにも効果的です。魚介類などに下味をつけるとき、紹興酒を使うのもよいでしょう。


紹興酒の独特な香りが肉や魚の生臭さの軽減に繋がるため、臭みのある食材を食べやすく調理することが可能になります。


下ごしらえに紹興酒を使った場合は、アルコールをしっかりと飛ばすように調理すると臭み成分がより飛びやすくなるでしょう。

3:食材をやわらかくする

紹興酒を料理で使うと、アルコール分が食材にしみ込んで素材がやわらかく仕上がります。


安い肉でも調理する前に紹興酒につけておくひと手間で、肉の繊維にアルコールがしみこみおいしくなるでしょう。


また、温度の高い食材の表面でタンパク質が熱で固まるのを促進するため、煮物や焼き物に使うことでやわらかくふっくらした仕上がりになります。

4:保存性が高まる

紹興酒を料理に使うことで、紹興酒に含まれているアルコールの働きにより、殺菌効果が発揮されて保存性を高められます。


アルコールには素材に付着する細菌やバクテリアなどの繁殖防止の効果があるため、健康面や衛生面でも紹興酒を使うメリットがあるのです。


この保存性の効果を生かして、紹興酒は漬物づくりなどにも使用されています。

5:味をしみこみやすくする

紹興酒を使うと、調味料の味がしみこみやすくなるのも特徴です。これは、紹興酒のアルコールが肉や魚などの繊維の中に入り込むためです。


調味料だけで味付けしたときと比べて食材に味がしみこみやすくなるため、調理時間を短縮することにも効果的でしょう。

6:紹興酒特有の風味をつける

紹興酒を料理で使うことで紹興酒特有の風味をつけることができて、普段の家庭料理をお店で食べるような本格的な味に近づけることができるでしょう。


ただし、紹興酒の香りが苦手な方や子供がいる家庭では、紹興酒の使い過ぎに注意しましょう。


炒め料理の仕上げに紹興酒を少し入れるだけで味が変わるため、ぜひ試してみてください。

おすすめの紹興酒の代用品7選

紹興酒を料理に使う効果やメリットについて紹介しましたが、とはいえすぐに料理で使いたいけど紹興酒がないときや、紹興酒が苦手という方もいるでしょう。


料理に使われる酒類は醸造酒と呼ばれるもので、紹興酒も醸造酒の一種になります。


そのため、紹興酒がない場合には醸造酒が代用品として活用できます。


ここでは、紹興酒の代わりに使える7つのお酒の特徴や、調理する際の注意点について紹介していきます。

1:日本酒

日本酒は料理によく使われるお酒です。紹興酒のような独特な香りや味はありませんが、日本酒独特の良い香りがあります。


また、紹興酒と同じ醸造酒のため、食材をやわらかくしたり臭みを消したり、コクを出したりするには日本酒でも効果があります。


風味は紹興酒とは異なりあっさり仕上がるでしょう。

2:ビール

ビールに含まれている炭酸や酵母などは食材をやわらかくする効果があり、海外ではよく料理に使われています。


紹興酒のような香りはありませんが、紹興酒と同じ醸造酒なので代用品には向いています。


ビールには肉をやわらかくしたり料理にコクや深みを与えたり、味のしみこみをよくしてくれる効果などもあります。


ビールであれば常備している家庭も多いのではないでしょうか。飲み残しでも気軽に紹興酒の代用として活用できるでしょう。

3:本みりん

本みりんはもち米と米麹を原料に作られており、料理にコクや甘みを出してくれます。


紹興酒の風味は出せませんが、アミノ酸や糖が多いため複雑なうまみを出せて、十分に代用が可能でしょう。


アルコールが含まれているため、食材をやわらかくしたり生臭さをとったりする働きもあります。

4:ワイン

ワインは洋食を作る際に使うことが多くありますが、紹興酒と同じように肉や魚の臭みを消したり食材をやわらかくしたり、料理にうまみや深みを与えてくれます。


中華料理で紹興酒の代用に使う場合は、すっきりと癖のないワインを選ぶとよいでしょう。赤でも白でも代用ができますが、赤ワインは渋みがあり料理の色を変えてしまう場合もあるため、注意が必要です。

5:梅酒

梅酒の甘みは紹興酒の甘みと似ているため、代用品として使えます。ただし、入れすぎてしまうと梅酒の甘みや酸味が強くなってしまうため、少しずつ足すようにしましょう。


梅酒の種類によって味が異なるため、使う梅酒に応じてほかの調味料の量を調整した方がよいことがあります。


また、梅酒の風味自体は煮ることで気にならなくなり、優しい甘さだけが残るため、料理でも使いやすいでしょう。

6:ウイスキー

醸造酒である紹興酒と違いウイスキーは蒸留酒ですが、紹興酒と同じく穀物を原料に作られているため、代用品として使えるでしょう。


アルコール度数も高めなので、紹興酒と同じような働きが期待できます。


ただし、紹興酒の独特な香りを求めている場合には活用できません。ウイスキー自体の香りも強めなため、入れすぎには注意しましょう。

7:料理酒

料理酒は紹興酒と同じ醸造酒で、うまみを出す調味料のため紹興酒の代用品として使えます。


紹興酒独特の風味は出せませんが、臭みを消したり食材をやわらかくしたりするなどの、アルコールの効果は料理酒で十分出せるでしょう。


ただし、料理酒には塩や糖類なども含まれているため、使う際には味付けを調整しながら調理する必要があります。

紹興酒の代用品に不向きなもの

紹興酒の代用品となるものを紹介しましたが、一方で代用には不向きなものもあります。


思った味と違った、ということにならないために、紹興酒の代わりに使えないものについてもチェックしておきましょう。

1:みりん風調味料

みりん風調味料は水あめやブドウ糖などで作られていて、本みりんとは原料や製造工程が異なります。


アルコールがほとんど含まれていないため、紹興酒を使う際の、アルコールとしての臭み消しや食材をやわらかくするなどの効果が期待できないため、紹興酒の代用としては不向きです。

2:塩分を含む料理酒

料理酒には基本的に塩分が含まれています。


紹興酒の代わりに塩分が含まれている料理酒を使ってしまうと、塩気が加算されて味が変わってしまうため、代用品としては不向きです。


もし料理酒を使いたい場合には、無塩の料理酒を使用した方がよいでしょう。また、塩分を含む料理酒を代用品として使う場合は、ほかの調味料を減らすなど調整しながら調理しましょう。

3:養命酒

色合いや独特の風味があるところが紹興酒に似ている養命酒ですが、代用品としては使えません。


養命酒は生薬成分による色や味わいを持ち、紹興酒とは全く異なるものです。そのため、料理に使うには向いていないでしょう。

4:蒸留酒

焼酎や泡盛、ブランデーなどの蒸留酒は、醸造酒のアルコールが持つ効果が期待できないため、紹興酒の代わりにはならないでしょう。


醸造酒よりも高いアルコール度数を持つため臭みをとる働きはありますが、醸造酒を使ったときのようなコクやうまみなどを出すことはできません。


また、味も香りも強いお酒のため、料理には使いづらいのです。

紹興酒の代用品を知っておいしい料理を作ろう

中華料理で使うことが多い紹興酒ですが、自宅に常備していなくても自宅にあるもので代用できます。


紹興酒の代用品を知っておけば、調理中に紹興酒がなくて困ってしまった際にも料理が可能です。


代用品では紹興酒特有の風味は味わえませんが、アルコール成分が由来のメリットは十分発揮できるでしょう。


紹興酒を無理に使わなくても料理ができますので、代用品でおいしい料理を作ってみてください。

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