2022年01月19日公開
2024年11月17日更新
お茶にカビが!飲んだときの対処法や生える原因などを詳しく解説!
お茶にカビが生える原因や対処法を、詳しく解説します。ペットボトルのお茶に白いカビなどが生えた時の捨て方や、飲んだ時の対処法についてまとめました。飲み物を腐敗させにくい容器や保存方法についても紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
目次
お茶の白い浮遊物はカビ?
ペットボトルに入った飲みかけのお茶を、また飲もうとした時に白い浮遊物などを見て驚いたことはありませんか?お茶が入った容器に雑菌が付着していたなどのさまざまな要因により、カビが発生してしまうことがあります。
本記事では、カビが生える原因や対処法、捨て方などを詳しく解説します。原因と対処法を知り、ペットボトルや水出ししたお茶などにカビが生えないように対策してみてください。
お茶のカビの種類と飲んだときの対処法
ペットボトルに入った飲みかけのお茶を長時間放置してしまい、カビが発生していたことはありませんか?ここでは、お茶に生えたカビの種類や飲んだ時の対処法について詳しく紹介します。
お茶のカビの種類
お茶に生えるカビは、おもに白や青、黒、茶色などの種類があります。カビは、水分や酸素、温度、栄養分などの最適な条件のもと増殖します。マリモのような緑のものが沈殿している場合も、飲まないように気をつけましょう。
くらげのようなゼリー状になっている時も、避けるようにしてください。マリモやくらげのようなものもカビ菌である可能性が高いので、注意が必要です。
お茶は、開封後正しい保存方法で2、3日以内には飲み切るようにしましょう。乾燥しているお茶の葉も白いカビが生えることもあるので、保存方法には十分気をつけましょう。
対処法①何の症状もない場合
白いカビなどが生えたお茶を飲んだ場合、何の症状もなければ様子をみるようにしましょう。カビの生えたお茶を誤って少し飲んだとしても、腹痛や嘔吐、発熱など食中毒の症状があらわれるケースは少ないようです。
応急処置として、口の中や喉に残らないようにうがいをして、きれいな水を飲んでください。水をたくさん飲むのは、誤って飲んでしまった腐ったお茶の排出を促進させるためです。
しかし、それでも心配な場合は、処置することがない可能性もありますが病院で診てもらいましょう。
対処法②胃痛や腹痛などが起きた場合
カビの生えたお茶を口にしてしまい胃痛や腹痛、嘔吐などの食中毒の症状がある場合は、病院で診てもらうようにしましょう。軽い症状である場合は、自宅で安静にしていれば治る可能性もあります。
下痢や嘔吐がある場合は、脱水症状に気をつけて氷を少しづつ舐めるなど水分補給をしましょう。腐ったお茶を排出させるために、応急処置としてしっかりうがいをして水分を摂るようにしてください。多く飲んでしまった場合は、アレルギーなどのリスクもあるので病院へ行くことをおすすめします。
注意が必要なケース
腹痛や嘔吐など症状がみられない場合でも、注意が必要なケースはあります。それは、免疫力のあまりない小さな子供や高齢者、体調不良である人が誤飲した場合、一度に多く飲んだ場合などです。
胃痛や腹痛、嘔吐などの症状がなくても、速やかに病院で診察することをおすすめします。免疫力があまりない場合は、感染症などのリスクも高くなるため注意が必要です。
腹痛や胃痛、嘔吐、下痢などが続いていたり意識が朦朧としているなどの症状がある場合も、医師の診察を受けましょう。
お茶にカビが生える原因
カビが生えたお茶を間違えて飲んでしまわないために、カビが生える原因を知ることからはじめましょう。ここでは、お茶にカビが生える原因を解説します。
原因①ペットボトルに口をつけて飲んだ
ペットボトルに入ったお茶を飲む時に、直接口をつけて飲むこともあるでしょう。短時間で飲みきってしまえば、ほとんどの場合問題ありません。
しかし、そのまま長時間放置すると、口腔内にある菌が口をつけた部分に付着しペットボトルの中で繁殖する可能性があります。市販されているペットボトルのお茶には保存料などが含まれていないものも多々あるので、カビが発生しやすくなるのです。
カビが発生するリスクを避けるために、ペットボトルのお茶は直接口をつけずにコップに入れて飲むことを心がけましょう。
原因②開封後に常温で保存
高い温度や湿度などの環境に放置すると、数時間でお茶にカビが発生します。お茶がすぐ腐ってしまうのは、カビが好む栄養分となるたんぱく質が含まれているためです。少しでもリスクを避けるために常温で放置しないようにするのが得策です。
飲みきれない場合は、常温ではなく冷蔵庫に保存することをおすすめします。冷蔵保存していたとしても、飲みかけのお茶を何日も放置するとカビが生えるケースもあるので注意が必要です。
ペットボトルの開封後は、常温は避け冷蔵保存で遅くても約3、4日で飲みきるようにしましょう。
カビが生えたお茶の捨て方と臭いの取り方
カビが生えてしまったお茶を、どのように捨てるべきか迷った経験はないでしょうか?ここでは、カビが生えたお茶の捨て方と、カビの臭いの取り方について紹介します。
お茶の捨て方
お茶にカビが生えてしまった場合は、飲まずに処分するようにしましょう。カビが生えたペットボトルの中身をキッチンやお風呂場などの排水口に流してから、熱湯をかけてみてください。ほとんどの種類のカビは熱湯に弱いので、おすすめです。
そのあと、ペットボトルの中に洗剤と卵の殻を入れて蓋をし複数回振ってから、殻を取り出してしっかりすすぎましょう。
きれいにカビなどが洗い流せたら、プラスチックごみとして捨てるようにします。カビが残る場合は、可燃ごみなどそれぞれの市区町村に従い捨ててください。
カビの臭いの取り方
きれいに洗っているつもりでも、保存容器のカビ臭さがなかなか取れないことはありませんか?長い間使用している水筒やポットなどのカビ臭さが気になる場合は、酸素系漂白剤や重曹などに浸けてみてください。
2週間に1回や月に1回など汚れ具合によって、つけ置き洗いすると臭いを落とすことができます。漂白剤を使ってつけ置きする際は、しっかりとすすぐようにしましょう。漂白剤の臭いが残ると、飲み物の異臭に気づきにくくなります。
カビ以外の危険なお茶の見分け方
カビだけでなく、味や臭いでも腐っていると判断することができるでしょう。腐敗している時は、舌がピリピリしたり酸っぱいなどの刺激のある味があります。臭いに関しては、いつもと違うお茶の臭いであったりカビ臭かったり酸っぱい臭いなどがします。
白いカビなどのほかに、ペットボトルの底にぬめりのようなものがあったり中身がどろどろしている場合は処分してください。いつもと違う味や臭い、とろみを感じたら、飲まないように気をつけましょう。
未開封のペットボトルでも保存環境が悪ければ腐るので、賞味期限や見た目、臭いなどのチェックをしてから飲んでください。
お茶にカビが生えにくくなる保存方法
おいしく最後までお茶を飲むためには、カビを発生させないように保存することが重要になります。ここでは、お茶にカビが生えにくくなる保存方法を解説します。
カビが生えにくい容器の素材
カビが生えにくい保存容器の素材は、ガラス製です。プラスチック製や陶器などは容器に傷がつくと、その部分に雑菌が入り込み汚れを落とすことが難しくなるのでおすすめしません。ガラス製の保存容器は、カビが生えにくいといわれています。
しかし、洗い方が足りない場合や汚れた手で触るなどの要因により、カビが発生することもあります。保存容器は、丁寧に洗うことと汚れた手で触らないことに注意しましょう。
保存容器はしっかり殺菌する
ほとんどのカビは熱湯に弱いので、保存容器の煮沸消毒をおすすめします。煮沸消毒をした後は、濡れたまま使うのではなくしっかりと乾かすようにしましょう。
自宅で作るお茶は腐りやすいので、少しでもカビなどのリスクを避けるために保存容器はきれいに保つことが重要です。耐熱性のものでない場合は、漂白剤や重曹、クエン酸などを使いきれいにしましょう。
保存容器だけでなく、お茶を作る時に使用するポットやケルト、やかんなどもきれいに洗うようにしてください。
冷蔵庫で保存する
お茶の葉やティーパックで作ったお茶は、常温保存ではなく冷蔵保存しましょう。家で作ったお茶は腐敗しやすいので、約2、3日くらいで飲みきるようにしてください。開封後のペットボトルも、冷蔵保存で約3日くらいで飲みきりましょう。
未開封のものも、常温ではなく冷蔵保存がおすすめです。市販されているペットボトルのお茶は殺菌された環境で造られているので、未開封なら常温でも保存は可能です。しかし、高温であったり湿気の多い場所での保存は、避けるのが望ましいでしょう。
ペットボトルは耐光性が弱いので、直射日光に当たる場所などに放置するとペットボトルが劣化します。そのため、未開封であっても保存場所には気をつけましょう。
お茶にカビが生えたら飲まずに処分しよう
本記事では、お茶にカビが生える原因や対処法を紹介しました。普段からお茶をよく飲む方は、見た目や味、臭いに違和感を感じたら飲まないように注意しましょう。
あまり免疫力のない小さな子供や高齢者のいる家庭では、腐った飲み物を誤って飲んでしまわないよう注意が必要です。保存方法や飲み方に気をつけて、腐らせて捨てることがないよう開封後はできるだけ早く飲みきるようにしてみてください。