2022年05月27日公開
2024年05月28日更新
ラム酒の代用ができるお酒は?代用品で作るおすすめレシピも紹介
ラム酒の代用になるお酒をまとめています。風味や香りが良くなるなど、ラム酒をお菓子作りに使うことで得られる効果を詳しく説明!代用品に不向きなお酒も同時に紹介します。代用品で作れるおすすめレシピも載せているため、ぜひ参考にしてください。
目次
ラム酒の代用ができるお酒を紹介
お菓子のレシピを見ると、材料にラム酒が含まれていることがあります。しかし、普段ラム酒を飲まない家庭では、お菓子のためだけに用意するのは大変です。
本記事では、ラム酒の代用として使える、おすすめのお酒をまとめています。代用に不向きなお酒や、代用品を使ったおすすめレシピも紹介します。
ラム酒をお菓子作りに使うと得られる効果は?
ラム酒とは?
ラム酒とは蒸留酒の一種で、サトウキビを原料としています。サトウキビから砂糖を作る際、モラセスという液体が出ます。この液体を利用して作ったお酒がラム酒で、甘くほろ苦い味わいが特徴です。
アルコール度数は40〜50度で、他のお酒に比べても高めの数値です。強い甘い香りがするため、お菓子の風味付けによく使われます。ラム酒は製造方法により、「ホワイトラム」「ゴールドラム」「ダークラム」の3種類に分けられます。
お菓子作りに利用されやすいのは、樽で熟成された「ゴールドラム」です。お菓子作りに利用するだけでなく、もちろんそのまま飲むこともできます。カクテルのベースに利用されやすいのは、最もクセが少ない「ホワイトラム」です。
「ダークラム」は長期間熟成されたお酒で、芳醇な風味と深い香りを楽しめます。ストレートやロックで飲まれるだけでなく、ラムレーズンなどのラム酒漬けに使われることが多いです。
ラム酒は、サトウキビを原料に造られるスピリッツ(蒸溜酒)です。モヒートやピニャコラーダ、キューバリブレなどのカクテルのベースとしておなじみですが、カラメルを焦がしたような独特な甘味と苦味があるため、パウンドケーキやタルトといった焼き菓子やケーキ、チョコレートなどの風味づけにも重宝されています。
ラム酒をお菓子作りに使うと得られる効果
ラム酒をお菓子作りに使うと、風味だけでなく味も良くする効果があります。ラム酒のコクのある味わいが、お菓子の甘味に深みを出してくれるのです。また、食感をしっとりとさせたり、賞味期限を伸ばす効果もあります。
お酒には殺菌作用があるため、ラム酒を使ったお菓子は日持ち期間が長くなります。ただ、ラム酒を使うように指示があっても、ほとんどの場合は必須ではありません。多少風味や味は変わりますが、入れなくてもお菓子を作ることはできます。
アルコールが苦手な場合はラムエッセンスがおすすめ
ラム酒を入れると風味や香りが良くなりますが、アルコールが苦手な人もいるでしょう。アルコールを使いたくない場合は、ラムエッセンスで代用するのがおすすめです。
ラムエッセンスはノンアルコールの香料で、ラム酒の香りが凝縮されています。ラム酒よりも香りが強いため、代用品として使う場合は量に注意が必要です。
ラム酒の代用ができるお酒
代用できるお酒①ウイスキー
ウイスキーは大麦やライ麦、トウモロコシなどを原料とした蒸留酒です。果実酒ではなく穀物酒ですが、代用品として問題なく使うことができます。
ウイスキーはチョコレートなどに使われることが多く、お菓子との相性も抜群です。ただ、甘味が少ないため、砂糖を多めに使うのがおすすめです。
代用できるお酒②ブランデー
ブランデーは、果実を原料とした蒸留酒です。本来はブドウを使ったお酒でしたが、現在ではその他の果実を使った「フルーツブランデー」もあります。ラム酒とは香りが異なりますが、また違った風味を出すことができます。
ブランデーは加熱すると香りが強くなるため、焼き菓子に利用するのがおすすめです。ただ、アルコールの風味が強く、量によっては香りや味が気になることがあります。風味付けに使う場合は、使用する量に気をつけましょう。
代用できるお酒③リキュール
リキュールとは、蒸留酒にハーブや果実で味や香りをつけたお酒です。種類が大変豊富で、原料によって味や風味がかなり異なります。
使われている原料によっては、代用品として向かないものもあります。リキュールを代用品として使う場合は、お菓子の素材に合った味や香りを選ぶようにしましょう。
代用できるお酒④キルシュ
キルシュはフルーツブランデーの一種で、さくらんぼを原料としたお酒です。さくらんぼの甘い香りがしますが、味はほとんどありません。
お菓子に甘味をつけることはできませんが、香りだけ強くしたいときに利用できます。もともと甘味が強いシロップや、カスタードクリームの香り付けに使うのがおすすめです。
代用できるお酒⑤カルヴァドス
ガルヴァドスもキルシュと同じく、フルーツブランデーの一種です。りんごを原料としたお酒で、華やかな香りとりんごの強い風味が特徴です。原料がりんごであるため、りんごを使ったお菓子によく合います。
ラム酒の代用として使えますが、風味はだいぶ異なります。代用する場合は、りんごの風味が合う焼き菓子などに利用すると良いでしょう。
代用できるお酒⑥白ワイン
白ワインはぶどうを原料としたお酒で、いろいろな料理に利用しやすいお酒です。ラム酒に比べてクセが少なく、お菓子がまろやかで柔らかい味に仕上がります。
アルコール度数が低いため、保存効果はそれほど期待できません。ただ、その分アルコールの香りや味を感じにくく、アルコールが苦手な人にもおすすめです。
ラム酒の代用に不向きなお酒
不向きなお酒①日本酒
日本酒は米を原料としており、洋酒とは風味や味がまったく異なります。独特の風味が強く、代用品として使うとお菓子の味が大きく変わってしまいます。お菓子作りに使えないわけではありませんが、ラム酒の代用としては使わないほうが良いでしょう。
また、イモや麦を原料とした焼酎も、同じようにラム酒の代用品として向いていません。焼酎の風味が活かせるお菓子に、利用するようにしましょう。
不向きなお酒②赤ワイン
白ワインはラム酒の代用品として使えますが、赤ワインは代用品に向いていません。その理由は、白ワインに比べて香りが強く、渋味が強いためです。赤ワインをラム酒の代用として使うと、渋味が混ざってお菓子の味を変えてしまいます。
また、鮮やかな赤色をしているため、お菓子の色にも影響が出てしまいます。赤ワインはもともとレシピにあるときだけ使い、代用品として使用するのはやめましょう。
不向きなお酒③料理酒
料理酒は調味料として作られたお酒で、飲料用のお酒とは種類が異なります。料理の味付けを目的としているため、食塩や甘味料が含まれていることがほとんどです。
ラム酒を使うレシピに使用してしまうと、味も香りもまったく変わってしまいます。お菓子作りに使えないわけではありませんが、ラム酒の代用としては向いていません。
ラム酒の代用品で作るおすすめレシピ
ブランデーのパウンドケーキ
【材料】(18cmパウンド型)
- 無縁バター 100g
- グラニュー糖 90g
- 溶き卵 80g
- アーモンドプードル 30g
- 薄力粉 80g
- ベーキングパウダー 1g
- ブランデー 15g
- グラニュー糖 18g
- 水 30g
- ブランデー(シロップ用) 60g
【作り方】
- 型にクッキングシートを敷き、オーブンを190℃に予熱します。
- 常温に戻したバターを、柔らかくなるまで練ります。
- グラニュー糖を2〜3回に分けて加え、その都度よくなじませます。
- 低速のハンドミキサーで、3〜4分混ぜます。
- 人肌程度に温めた溶き卵を6回に分けて加え、その都度滑らかになるまで混ぜます。
- アーモンドプードルを加え、ダマを潰すようにしながらヘラで混ぜます。
- 薄力粉とベーキングパウダーを振るい入れて、切るように混ぜます。
- 粉っぽさがなくなったら、ブランデーを加えて混ぜます。
- 型に8を入れて、170℃に下げたオーブンで45分焼きます。
- 水とグラニュー糖を小鍋に入れて火にかけ、軽く振りながら沸騰させます。
- 火から下ろし、5〜7分ほど冷まします。
- 11にシロップ用のブランデーを加え、さっと混ぜます。
- 9が焼き上がったら軽く作業台に落とし、ガス抜きをします。
- ケーキの表面にシロップを塗り、15分ほど冷まします。
- トレーにラップを敷き、残りのシロップを入れます。
- 型から外したケーキを15の上に置き、側面にもシロップを塗ります。
- トレーに敷いたラップでケーキを包み、さらに上から新しいラップで包みます。
- 常温でひと晩寝かせてから、冷蔵庫で2〜3日寝かせます。
- カットしたら完成です。
ブランデーがたっぷりと染み込んだ、大人味のパウンドケーキのレシピです。ブランデーのシロップを全体に染み込ませているため、数日置いておくことができます。
2〜3日寝かせることで生地がきめ細やかになり、しっとりとした食感に仕上がります。冷やしたまま食べても美味しいですが、常温に戻してから食べてもOKです。
ウイスキー香る焼きりんご
たったの10分で作れる、シンプルで美味しい焼きりんごのレシピです。そのまま食べるのはもちろん、アップルパイなどの具としても利用できます。
ウイスキーを入れることで香り豊かになり、高級感のある味わいになります。甘さは控えめになっているため、もっと甘味が欲しいときは砂糖の量を増やしましょう。
白ワインで作る桃のコンポート
白ワインで作る、簡単な桃のコンポートを紹介します。そのままでは固くて酸っぱい桃も、コンポートにすることで美味しく食べられます。
ビン詰めにしておけば日持ちするため、桃が多く手に入ったときにもおすすめです。一度凍らせて、シャーベット状にして食べることもできます。
ラム酒の代用になるお酒で美味しいお菓子が作れる
ラム酒をお菓子作りに使うと、味と香りが格段に良くなります。ラム酒がなくてもお菓子は作れますが、ないときは他のお酒で代用するのがおすすめです。他のお酒を使うと風味や味が変わることがありますが、ラム酒とはまた違った美味しさを味わえます。
ただ、日本酒や赤ワインなど、代用するには不向きなお酒もあります。お酒とお菓子の相性を考えながら、ラム酒の代用になるお酒を選んでみましょう。