2018年09月16日公開
2024年08月05日更新
ステンレスフライパンの人気おすすめは?使い方とお手入れ方法も!
毎日の料理に欠かせない調理器具の1つがフライパンです。用途に合わせて数種類のフライパンを使い分けている家庭もあるかもしれません。フライパンには、フッ素加工されたもの、鉄製ものも、ステンレス製のものなど様々あります。ステンレス製のフライパンと聞くと使い方やお手入れが難しいと感じる人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。今回は人気のおすすめのステンレスフライパンと、その使い方やお手入れ方法について紹介します。
目次
ステンレスフライパンには使うメリットがある!
フライパンとひとことで言っても、様々な種類のフライパンがあります。料理初心者におすすめのフライパンといえば、テフロン加工とも呼ばれるフッ素加工されたフライパンかもしれません。フッ素加工されたフライパンは、摩擦しにくいフッ素樹脂をフライパンの表面にコーティングしています。
フライパンの表面がつるっとしているので、油をひかなくても食材がくっつかなかったり、汚れが落ちやすかったりと、使い方が簡単な非常に扱いやすいフライパンです。しかし、フッ素加工は使用と共に剥がれていってしまうため、使用頻度が高いとすぐに焦げ付いてしまい、買い替えが必要になってしまいます。
また近年、スキレットと呼ばれる鋳物フライパンが人気を集めています。スキレットは溶かした金属を型には流して成型します。見た目は鉄製のフライパンと似ているのですが、鉄製のフライパンに比べて表面に多数の穴が開いており、油馴染みが良いという特徴を持っています。
小さい1人用のスキレットで作ったパンケーキや肉料理などが食べられる専門店も人気で、スキレットを使ったレシピ本なども出版されています。一方、重い、パスタなど不向きの料理がある、焦げ付きやすいなどの欠点もあります。
様々なフライパンがある中、今回はステンレスのフライパンについて紹介します。ステンレスとは、クロムやニッケルなどの金属を含む合金です。
出典: https://g-ks.com
ステンレスには錆びにくいという性質があります。フライパンで調理をしたら、必ず洗って汚れを落とさなければいけません。鉄製のフライパンなどは、洗ったあとよく乾かし、空焚きをして水分を完全に飛ばすという手間のかかるお手入れが必要です。このお手入れを怠ると鉄製のフライパンはあっという間に錆びてしまいます。一方、ステンレスのフライパンであれば、そのような手間のかかるお手入れは不要です。
またステンレスは熱に強いので高温で調理することができます。さらに、一度熱が伝わるとなかなか冷めない性質を持っています。そのため、余熱調理で美味しさが増す肉料理の調理におすすめです。
フライパンの種類によっては、油ならしが必要であったり、使用できない食材があったりと制限がかかることもあるのですが。ステンレスフライパンはそのような制限がなく、どんな料理にも使用することができます。このようにステンレスフライパンをおすすめするメリットは様々あり、1つ持っているだけで料理の幅が広がります。
ステンレスフライパンの人気おすすめは?
数あるステンレスフライパンの中で、人気が高いおすすめのフライパンは、ビタクラフトのステンレスフライパンです。ビタクラフトは、アメリカに本社をおくステンレス調理器具メーカーで、フライパンだけでなく、鍋や蒸し器、調理小物まで幅広く扱っています。
ビタクラフトのフライパンの特徴は、熱しやすく冷めやすいアルミニウムと熱しにくく冷めにくいステンレスを重ね合わせた全面多層構造です。ステンレスの間にアルミニウムを挟むことによって熱伝導性が高まります。また層が厚いほど熱を逃がさずに調理することができます。
また、ビタクラフトのステンレスフライパンは、フライパンの縁に汚れが溜まりにくい構造になっており、日々のお手入れが簡単にできるような工夫がされているのもおすすめできる理由の1つです。
イタリアのメーカーであるラゴスティーナのステンレスフライパンも人気があります。ラゴスティーナはイタリアで初めてステンレス鍋を作ったメーカーで、特に圧力鍋の人気が高く今でもイタリアの圧力鍋市場の約8割を占めています。
ラゴスティーナのステンレス製品はデザイン性にも優れており、ニューヨーク近代美術館の永久収蔵品に選ばれた製品もあります。ラゴスティーナのステンレスフライパンは、他のメーカーのものに比べて軽いという特徴があります。そのため、女性や子どもなど力が弱い人にも使いやすくおすすめです。
ドイツのステンレス調理器具メーカーであるフィスラーのフライパンも人気があります。フィスラーのステンレスフライパンは特にアジア地域で人気が高く、その後、アメリカやヨーロッパと世界各国に広がってきました。フライパンや鍋から食材を移す際に液体が垂れない設計をはじめとした様々なアイデアと洗練されたデザインで多くの賞を受賞しているメーカーです。
ステンレスフライパンの基本の使い方と調理例
焦げてくっつくことがないようにする
ステンレスフライパンは使い方に少しコツがいります。ここからはステンレスフライパンの基本的な使い方と、ステンレスフライパンを使った調理法を紹介します。
フライパンで調理をする際に最も困ることは、食材が焦げてフライパンにこびり付いてしまうことです。食材がこびり付いてしまうと、後片付けが面倒になってしまいます。ステンレスフライパンで調理をする際、食材が焦げてくっつかないようにするためにちょっとした工夫が必要です。
ステンレスフライパンで食材が焦げ付くのを防ぐためには、フライパンを熱した後、一度冷まします。空のステンレスフライパンを中火にかけ、3から4分ほど熱します。熱し加減の目安は、水をフライパンの上に振りかけた時、水滴が玉のようになってフライパンの表面を転がるどうかです。水がフライパンの上に広がるようであれば、まだ加熱が足りません。落とした水滴がフライパンの表面を走れば適温になった証拠です。
このようになったら火を止め、フライパンをゆるく絞った濡れ布巾の上に置き、フライパンの温度を下げます。10秒ほど置けば完了です。使う前の準備はこれだけです。この一手間を加えるだけで、食材がフライパンに焦げ付くことなく料理をすることができます。
ステンレスフライパンでパリッと餃子を作る
ここからは、ステンレスフライパンを使った人気レシピを2つ紹介します。まず1つ目は羽根つき餃子です。餃子といえば、カリカリといた羽根がくせになる料理ですが、失敗するとせっかくの美味しい羽根の部分がフライパンに焦げ付いたり、皮が破れて見た目が悪くなったりしてしまいます。
しかしステンレスフライパンの基本の使い方を守っていれば、美味しい羽根付き餃子を作ることができます。まず、ステンレスフライパンをしっかり加熱した後、一度温度を下げます。その後、油を少し多めに敷きます。餃子はひき肉を使った餡を小麦の皮で包んでしまうので、餃子そのものから油がほとんど出てこず、皮の中に溜め込まれるからです。
油がフライパンに馴染み温度が上がってきたら餃子を並べます。この時、火が通るまではむやみに動かしてはいけません。餃子の皮は、最初フライパンにくっついており、火が通ると自然に剥がれます。焦って火が通る前に触ると形が崩れたり、フライパンにくっついたまま離れなくなったりしてしまいます。
じっくり待って餃子がフライパンから剥がれたら、適量の水を入れて蓋をし、蒸し焼きにします。水分がなくなったら完成です。
目玉焼きがくっつくのを防ぐ方法
ステンレスフライパンを使った人気レシピを2品目は朝食にもぴったりの目玉焼きです。目玉焼きも基本的なステンレスフライパンの使い方をマスターすれば、焦げ付かずに作れることができます。目玉焼きを作る時のポイントも余熱をしっかり行うことです。ステンレスフライパンで目玉焼きを作って失敗する一番の原因は、フライパンの余熱不足です。
ステンレスフライパンは、一度熱くなってしまえば耐熱性能が高いので温度が下がることはありません。しかし、ステンレスフライパンの熱し始めてから実際に熱くなるまでの時間は、鉄製のフライパンなどに比べるとはるかに長いです。そのため、他の材質のフライパンと同じ時間配分で目玉焼きを作ってしまうと、卵が固まらずフライパンにくっついてしまいます。
ステンレスフライパンの余熱に必要な時間は、自分が思っているよりも長いということを念頭に置き、時間に余裕を持って作る必要があります。慣れれば、朝に他の用事をしている時間をステンレスフライパンの余熱時間に使うなど効率よく作業ができるようになります。
また、目玉焼きを数回に分けて作る時、1回終わる度にフライパンを水洗いするとフライパンの温度が下がり、また余熱が必要になります。ステンレスフライパンを繰り返し使う場合は、水で湿らせたペーパータオルなどで汚れを落とし、次の調理に使うことをおすすめします。
ステンレスフライパンの手入れの仕方
出典: http://eco-le.jp
長持ちせずにすぐに買い替えが必要になるフライパンもありますが、ステンレスフライパンは半永久的に使えます。一生買い換える必要が無いものだからこそ、日々お手入れして大切に使っていきたいものです。ここからは、ステンレスフライパンのお手入れの方法について紹介します。ステンレスは錆びにくい、熱に強いという特徴があるので、ステンレスフライパンの基本的な使い方がマスターできていればお手入れは難しくありません。
鉄製のフライパンであれば、熱いうちに洗わないと錆びたり、料理がこびり付いて取れなくなってしまいます。また、フッ素加工のフライパンは熱いうちに洗うとフッ素樹脂が剥がれてしまい長持ちしません。その点、錆びにくくコーティングなどがされていないステンレスのフライパンは、いつ洗っても大丈夫です。
ステンレスフライパンを洗う時は、新聞紙で大きな汚れを落としてから水につけ汚れを浮かします。汚れが少ない場合は水洗いだけでも構いませんし、気になるようなら中性洗剤で洗います。
ステンレスフライパンの唯一の欠点は、焦げがつきやすいという点です。ステンレスフライパンは、蓄熱性は高いのですが、フライパンが温まるまでに時間がかかります。余熱が不十分だと食材が焦げてしまいます。
焦げが付いてしまうとせっかくのスタイリッシュなデザインが台無しになります。また今後の調理にも影響が出ます。焦げてしまったら水やお湯につけてからアクリルのスポンジで汚れをこすります。タワシなどを使うと、フライパンの表面に傷がついたりしますが。アクリルスポンジであれば傷をつけることなく汚れを落とすことができます。
頑固な焦げがついてしまった場合は、重曹を使います。重曹とたっぷりのお水をフライパンに入れて沸騰させ、焦げを浮かせます。ある程度汚れが浮いたらアクリルスポンジでこすって汚れを落とします。
ステンレスフライパンに油ならしは必要?
鉄製のフライパンを使う時、必ず油ならしという作業をしなければいけません。鉄製のフライパンは錆びや焦げがつきやすい製品です。この油ならしをすることで焦げつきにくいフライパンとなります。
油ならしの方法は非常に簡単です。まず、フライパンをお湯で洗い汚れを落とします。綺麗に洗えたら、フライパンを火にかけ空焚きして水分を蒸発させます。水分が完全に蒸発したら食用油をフライパンに万遍なく塗っていきます。この時に使う食用油はなんでもいいです。 油を塗ったフライパンを中火で2から3分加熱し油を染み込ませれば油ならしの完成です。
油ならしをしたフライパンは焦げがつきにくいですが、使用していくうちに油の被膜が取れてしまい、また焦げ付きやすくなります。できれば使用する度に油ならしをするのをおすすめします。
鉄製のフライパンはこのような油ならしが必要ですが、ステンレスのフライパンは、油ならしは特に必要ではありません。ただし、ステンレスのフライパンも焦げつきやすいフライパンの1つです。しっかり加熱してから一度温度を下げるという基本的な使い方を守れば、油ならしをしなくても焦げつきにくいフライパンとして大活躍してくれます。
ステンレスフライパンを使いこなそう!
いかがでしたか?フッ素加工、セラミック、アルミ、銅、鉄、鋳物、ステンレスと、フライパンには様々な素材を使ったものが出回っています。どのフライパンも長所と短所を持ち合わせているので、それぞれの性質を理解し正しく使ってあげれば、どのフライパンも私たちの生活を豊かにしてくれます。
出典: https://limia.jp
ステンレスのフライパンは、メタルの色調がスタイリッシュでデザイン性にも優れています。ステンレスは最も強い金属とも言われており、フライパンなどの調理器具以外にも様々な用途で使われています。フライパンを消耗品としてではなく、一生ものとして考える人にとって、ステンレスのフライパンはおすすめです。
ただし、ステンレスのフライパンは焦げ付きやすいという欠点も持っています。しかし、使い方を間違わなければ焦げ付きを最小限に抑えることが可能です。また、正しく使って焦げつきがなければ日々のお手入れも簡単に終わります。ステンレスフライパンを使いこなし、日々の料理を楽しくしましょう。