フライパンで焼肉を美味しく焼くコツは?簡単で失敗しないやり方を紹介
フライパンで焼肉を手軽に美味しく楽しみたいものです。忙しい時にも簡単にできて、子供たちも大好きな焼肉。今回は、フライパンを使って焼肉をする場合に簡単で失敗しないやり方についてまとめてみました。単に焼肉と言っても、牛肉に限らず、様々な種類の肉を調理するので、フライパンをうまく使って、得意料理に焼肉を一品追加したいものです。ひと手間加えるだけで格段に美味しくなる方法を是非参考にしてください。
目次
フライパンで焼肉をおいしく焼こう!
大人も子供もみんな大好きな焼肉。香ばしいお肉の焼けるにおいが食欲をそそります。焼肉をお店に食べに行くと確かに美味しいですが、ちょっとお高くつきます。お店のようにお肉がジューシーに焼ける焼き方を覚えて、美味しい焼肉を簡単に作るコツを覚えたいものです。ひと手間加えたり、順序良く準備をするだけで美味しい焼肉に一味変わります。
フライパンの種類
美味しい焼肉を作るには、当然お肉の焼き方が大事です。その美味しい焼き方を実現するために、まずはいろんな種類があるフライパンから焼肉に適したフライパンを選びます。
鉄製フライパン
鉄製のフライパンは、火の伝わりが早くオールマイティに使える便利なフライパンで、これ1つで様々な料理に対応できます。鉄製のフライパンは、お肉を焼くにも適していて、きれいに焼き目をつけることが出来ます。しかし、あまり薄いフライパンだと熱がフライパン全体に均等にならずに焼きむらができてしまう事があるので、注意してください。
鉄製のフライパンは使用した後、そのままにしておくとすぐに錆びてしまいます。使い終わったら、洗ってからキッチンペーパーなどで軽くふいて、空だきをして水分を飛ばしておきます。数日間フライパンを使う予定が無い場合は油を塗ってから保管するのがフライパンを錆びから守るコツです。
鋳鉄製フライパン
鋳鉄製のフライパンは鉄をたたいて作る鉄製フライパンと違い、溶けた鉄を流し込んでフライパンを作っている為、フライパンに厚みがあります。保温性が高く、フライパン全体に、均等に高温が蓄熱されるので、熱むらが少ないです。そのため、焼肉を簡単に美味しく焼くことが出来るので、非常に適したフライパンです。
鉄製フライパンと同様、錆び対策が必要なので使用後は速やかに水分を飛ばして下さい。鋳鉄製のフライパンを使う事で一般的なフライパンと同じような焼肉の焼き方をしても、美味しい焼肉が出来るので、手入れに手間が掛かったとしても、1つは持っておきたいフライパンです。
ステンレス製フライパン
熱にも強く、錆びないステンレス製のフライパンは手入れが簡単で、見かけも良いのが特徴です。熱の伝わり方が悪いので、熱むらができやすいです。美味しい焼肉を焼く場合は、十分に熱して熱むらを無くしてか焼肉を焼くのがコツです。
ステンレス製のフライパンは焦げ付きやすいものが多いので、十分に加熱してから油を入れて調理するように焼き方にも注意してください。
表面加工のフライパン
表面に樹脂加工している表面加工(テフロン)のフライパンは焦げ付かないので簡単で使いやすい為、家庭にある一般的なフライパンです。しかし高温での使用には適していない為、美味しい焼肉を焼くには適していません。高い温度を必要としない魚や卵料理の焼き方に適しています。
高温で使用した場合、または金属のヘラなどを使用した場合は表面の樹脂加工がはがれてしまい焦げ付きやすくなってしまうので注意して下さい。最近のフライパンには、表面の温度をマークで知らせてくれるフライパンもあるので、目安にするのもいいかもしれません。
焼肉は栄養満点
焼肉は動物性たんぱく質が豊富で栄養満点です。身体の組織を作るために重要な役割があり、血管を強くする働きもあります。疲労回復に必要な成分のビタミンB1や、体の発達、美容にも働く成分のビタミンB2なども含まれているので、子供だけでなく、お年寄りにも是非食べさせてあげたい焼肉です。
焼肉はいろんな種類のお肉で楽しめる
フライパンで焼肉~牛肉~
焼肉と言えばまず頭に浮かぶのが牛肉です。部位によって味も栄養も違うので好みは人それぞれですが、焼き方や調理方法によっていろんな美味しさが楽しめます。牛肉のステーキ肉のような厚さがあるお肉を使用する場合は、かたい筋を取ってから調理をするのが美味しい焼肉を作るコツです。
牛肉の、特に赤身の部分に含まれる鉄分は、ヘム鉄と呼ばれて身体への吸収率が優れています。冷え性や貧血予防に効果があるので、是非女性には積極的に食べてもらいたいです。
フライパンで焼肉~豚肉~
関西と関東では、お肉という言葉を頭に思い浮かべた時に関西では牛肉、関東では豚肉を思い浮かべるといわれているほど、お肉の代表格である豚肉も焼肉で美味しく食べられます。
豚肉には、ビタミンB1が牛肉や鶏肉の約10倍含まれていて、糖質をエネルギーに変える重要な栄養素を含んでいます。フライパンで焼肉をする場合は、どうしても豚肉の脂身が気になりますが、心筋梗塞の影響になりやすい飽和脂肪酸が牛肉に比べて低いので、焼肉で美味しい脂身をいただく場合は、牛肉より豚肉を食べてください。
フライパンで焼肉~鶏肉~
牛肉、豚肉に比べて、皮の部分を取り除くと低脂肪が特徴的な鶏肉は、脂肪分が約半分なのでとてもヘルシーなお肉です。鶏肉が一番好きという子供もいるぐらい、人気のあるお肉です。フライパンでの焼肉も適度な脂身により調理が簡単で、とても美味しいです。
鶏肉はビタミンAが多く含まれています。ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保つ働きや、免疫力をアップさせますので、積極的に食べたいお肉です。
フライパンで焼肉~羊肉~
いつの間にかたくさんのスーパーに置かれるようなった羊肉も、是非フライパンで焼肉にしてください。羊肉は脂身を多く含んでいる為、余計な油をフライパンに入れずに調理することをおすすめします。その脂身は、他のお肉に比べて飽和脂肪酸やコレステロールが少ないので、ヘルシーなお肉です。
羊肉は亜鉛や鉄分の補給にもなるので、体の調子を整える健康的な焼肉が出来ます。子供からお年寄りまでおすすめです。
フライパンで焼肉をおいしくする方法:お肉を常温に戻す
フライパンで焼肉焼くときは、事前にお肉を常温にしておくことがむらなくお肉を焼くコツです。冷蔵庫から出してすぐにお肉を焼いてしまうと、肉汁がいっぱい出てきてしまい、焼いているのか煮ているのかわからないぐらい水分が出てきてしまいます。常温に戻しておくことで、表面を焼いたときに美味しい肉汁を内側に閉じ込めることが出来ます。
冷蔵庫から1~2時間前には出しておいて、お肉を触った感じに冷蔵庫の冷たさが残っていない事を確認してから調理に取り掛かる事が、美味しい焼肉を作る一番簡単な第一歩です。
フライパンで焼肉をおいしくする方法:味付けの仕方
お肉に下味をつけることが、お店の味に近づけるコツでもあります。焼く直前に塩コショウで味付けをします。塩コショウは焼く直前に振ってください。早い段階から味付けをしてしまうと、お肉の旨味が逃げてしまいます。また、お肉に塩コショウが染み込んでしまうので、思った以上に味がついてしまいます。
塩コショウを大量に振ってしまうと焦げ付きの原因になり、余計な苦みが出てきてしまうので、全体にいきわたるぐらいの少量で味付けをするのが美味しい焼肉を作るコツです。
フライパンで焼肉をおいしくする方法:油にこだわる
牛肉で焼肉をする場合は、ぜひ牛脂を使ってください。お肉を買った時に無料でもらえる事が多い牛脂ですが、お肉を焼いた際の風味が違います。牛肉以外の時は、サラダ油、オリーブオイル、ごま油を使用してください。お肉からの油が出てくるの少量の油で焼く方が香ばしく焼きあがります。
バターは焦げやすいうえ加熱により風味が失われ、バター本来の美味しさが無くなってしまいます。バターを風味出しに使いたい場合は、焼きあがった後に火を止めてから肉にからめる事によって、いつもとは一味違う焼肉にすることが出来ます。
フライパンで焼肉をおいしくする方法:火加減の調整
フライパンで作る焼肉は、お肉の焼き方が非常に大事で、そのためには火加減をこまめに調整する必要があります。まず、お肉をフライパンに入れる時は強火で焼いていきます。表面に焦げ目を入れるように強火で一気に焼く焼き方が、お肉の旨味を中に閉じ込めてくれます。
また、お肉はフライパンに一気に入れずに少しずつ焼いていくのも焼きむらにしない簡単なコツです。お肉が重なることで焼きむらができやすいので、少しずつ様子を見ながら調理を進めます。
強火のままでお肉を焼くと、お肉の中に火が通る頃には焦げてしまい、苦みとパサつきが出てきてしまいます。ジューシーな焼肉を焼く焼き方として、強火で表面に軽く焦げ目が付いた後は、弱火にして中まで火を通します。ジューシーさを残すため、短時間で焼き上げる事もコツの一つです。
フライパンで焼肉をおいしくする方法:仕上げが決め手
フライパンで焼肉を焼いているとどうしても余分な油がフライパンに広がってきてしまいます。そのままでお肉を焼いていると、べたついたり、お肉が焦げてしまうので、キッチンペーパーでふき取ることが大事です。あらかじめキッチンペーパーの準備をしておいて、こまめに油を拭くことがコツです。
また、クッキングシートやアルミホイルをフライパンの上に敷いてから調理を始めると余分な油が下に落ちるので、焦げ付きや臭みの無い美味しい焼肉が簡単に作れます。
お肉が焼きあがった時の焦げ目は、見た目だけの良さではなく、香味成分が発生していて美味しさが倍増するので、仕上げの際は焦げ目があるかどうか確認しながら焼き方を調整してください。フライパンからお皿に盛りつける際に、冷たいお皿に乗せてしまうと急激にお肉が冷めてしまい、固くなってしまうのでお皿を温めておくことをおすすめします。
焼肉のたれを使ったお手軽焼肉
フライパンで作るおすすめ焼肉メニュー「焼肉のたれを使う」
市販の焼肉のたれを使う事により、定食屋さんのような美味しい焼肉ができます。まず、牛薄切り肉300gを常温に戻しておきます。
常温に戻したお肉に、塩コショウで軽く下味をつけておきます。強火で熱したフライパンに、牛脂、またはサラダ油を大さじ1入れ、お肉を広げながらフライパンに入れます。両面に焦げ目が付いたら、弱火にして中まで火を通します。
お肉に火が通たら、焼肉のたれを加えて軽く炒め合わせます。お肉に火が通ってから焼肉のたれを加えるのが美味しい焼肉を作るコツで、早いうちから焼肉のたれを加えてしまうと、香ばしさが失われ、味も濃くなってしまいます。
お皿に、サニーレタス、ミニトマトなどの野菜を準備しておいて焼肉を盛りつければ、焼肉定食が完成です。ごはんが進む一品で、焼肉のたれで簡単に味付けできるのがうれしいです。
フライパンでサムギョプサル
フライパンで作るおすすめ焼肉メニュー「豚肉でサムギョプサル」
豚肉をフライパンで焼肉にして韓国風サムギョプサルも簡単で美味しいです。サムギョプサルにする豚肉は意外と焼き方が簡単なので美味しく作れます。
豚バラ300gに対してサンチュを20枚ぐらいがちょうどいい分量です。他にも、キムチ、エゴマの葉又はシソの葉、ニンニク、コチュジャンを準備しておきます。サンチュ、エゴマの葉はよく水気を切ってお皿に盛りつけておきます。
強火でフライパンを温めておき、常温にしておいた豚バラ肉を切らずに焼きます。この時、油を入れずに焼く焼き方が美味しく作るコツです。豚肉から油が出てきて、こんがりと焼き上げる事ができます。肉の表面に肉汁が浮かんできたらひっくり返して、両面をこんがり焼きます。
フライパンでこんがり焼けたら、包丁やキッチンバサミで一口大に切り分けてお皿に盛りつけ、お気に入りの味付けでサンチュに包んで食べてください。フライパンで豚肉を焼いているときは、あまり触らない方がこんがりと焼けます。
フライパンでラムの焼肉
フライパンで作るおすすめ焼肉メニュー「ラム肉で焼肉」
牛肉や豚肉よりもヘルシーなラム肉もフライパンで美味しく焼肉に出来ます。ラム肉の独特な匂いが苦手という方もいますが、つけダレにつけ込むことで匂いも気にならず美味しく食べられます。
ラム肉の薄切り300gのつけダレの分量は、玉ねぎ2/3のすりおろし、ニンニク2かけのすりおろし、酒40cc、しょうゆ30cc、砂糖大さじ1、味噌とごま油を小さじ1ずつ、水を大さじ3で作ります。つけダレの中にラム肉を入れて20分ほど置きます。市販のつけダレより手作りのつけダレの方が、美味しさが引き立ちます。
つけダレに入れたラム肉は、冷蔵庫に入れずに常温のまましておくのがお肉をジューシーに焼きあげるコツです。強火で加熱しておいたフライパンにつけダレごとラム肉を入れて焼いてください。たれがあるので焼き方に注意して、あまり長い時間焼かずにお肉が固くなる前に引き上げた方が良いです。甘みが足りない場合は砂糖を足すことで味に深みが出ます。
フライパンで焼肉をするときは、ラム肉と野菜が非常に相性が良いので、一口大に切った玉ねぎ、にんじん、ズッキーニやピーマンと一緒に炒めるとさらに美味しいラム肉の焼肉が出来上がります。
フライパンでおうちの焼肉をお手軽に
フライパンでの焼肉について紹介してきました。お店で食べる焼肉も美味しいですがおうちでもお肉の焼き方や、フライパンの上手な使い方のコツを掴んでしまえばジューシーで美味しい焼肉ができます。こだわりの大好きな部位のお肉を使ったり、季節の野菜を取り入れたりと、おうちで作るフライパンでの焼肉は楽しみ方が広がります。