鉄フライパンのおすすめ人気ランキング15選!その特徴から手入れ方法まで!
鉄フライパンというとプロの料理人向けで、家庭で使いこなすのは難しいというイメージを持つ方も多いでしょう。一方、テフロン加工のフライパンは1、2年でダメになってしまい買い替えを負担に感じる人も多いはずです。最近鉄フライパンの価値が見直されています。少しの手入れをすれば家庭でも十分使えると考える人が増えてします。また、それほど手間をかけずに使えたり、女性でも持ちやすい重さの鉄フライパンも販売されています。今回は、この鉄フライパンの特徴、手入れ方法、そしておすすめ商品を紹介します。
目次
今見直され始めている鉄フライパン
焦げ付かないフライパンという売込みでテフロン加工のフライパンが登場して以来、鉄フライパンはプロの調理師が使うもので家庭ではあまり使われなくなりました。そうはいってもテフロン加工は1年か2年で剥げてしまい、そのたび買い替えるのも負担に思い始める人が増えてきました。
焦げ付く、手入れが面倒、重いと思われた鉄フライパンが最近見直され、人気が出てきました。使えば使うほど馴染んで長持ちする利点が見直され、デメリットと思われていた手入れの手間も最初の空焼きはしなくてもよい商品も現れましたし、また軽量タイプも出てきました。
鉄フライパンのメリット
鉄フライパンには、多くの人がテフロン加工のフライパンを卒業して鉄フライパンを愛用し始めているのも納得の様々なメリットがあります。
鉄フライパンは一生もの
使い捨て感のあるテフロン加工のフライパンとは違い、鉄フライパンは一度手にすれば、10年、20年どころか、子供、孫の代まで使い続けることができます。また使えば使うほど油が馴染んで、美味しく料理ができるのも魅力です。
強火で美味しく焼ける
調理をするうえで、鉄フライパンの最大のメリットは強火で調理できることです。テフロン加工のフライパンでは強火で料理はできませんでした。強火で料理すると、熱伝導が早く食品に伝わり、美味しくできます。アツアツに熱したフライパンに、塊肉をいれると、ジューっとという音と共にお肉が香ばしく焼けていくのは、鉄フライパンだからこそできる体験です。
鉄分が取れる
鉄フライパンで調理すると、料理の中に鉄分が入ります。また、鉄フライパンからとれる鉄分は体に吸収しやすいタイプだといいます。貧血気味で鉄分が不足している人にとっては朗報です。
コーティングの剥がれを気にせず調理ができる
テフロン加工のフライパンはコーティングの剥がれを避けるために、火加減やヘラの材質を気にしなければなりませんでした。鉄フライパンは、先のとがってものでも鉄製のへらでも使えますし、強火、空焚き、どれもフライパンをダメにする心配はありません。
鉄フライパンのデメリット
では、鉄フライパンのデメリットというと、1つは焦げ付きを避けるために油を多めに使うことになります。現在のダイエット人気で油をひかずに調理をするのが人も多いので、野菜や卵を油をひかずに調理していた人には、鉄フライパン購入を躊躇する原因になるでしょう。
もう一つは、重さです。オムレツや野菜炒めで、フライパンを揺らしてひっくり返す調理はやりにくくなります。しかし、軽量タイプの鉄フライパンもあるので、それを選べばこのデメリットは多少解消されます。
また、IH調理器でも調理器を利用の家庭では、鉄フライパンは使えないと言われていました。しかし、最近の鉄フライパンはほとんどIH調理器に対応しています。ただ、鉄フライパンの強火でできる旨味のある料理は、IH調理器ではできにくいとも言われています。
鉄フライパンのデメリットとして、手入れが面倒と思う人がいるかもしれませんが、それは一般に思われているほど面倒ではありません。むしろテフロン加工のフライパンの方が長持ちさせるために気を付けなければならない点が多いです。また最初に空焚きして焼きならしをしないで済む鉄フライパンもあります。
二種類ある鉄フライパン
鉄製のフライパンには、鉄フライパンと鋳物(いもの)フライパン(スキレットと呼ばれることもあります)があります。どちらも鉄から作られるのは同じですが、作り方が違います。鉄フライパンは、鉄板をプレスしてフライパンの形にします。一方、鋳物フライパンは、鋳型(いがた)と呼ばれるフライパン型に溶かした鉄を流し入れて作成します。
鋳物フライパンの方が、厚手で重さがあります。その半面、保温性が高く、温度ムラも少ないといいます。ステーキやハンバーグなどのじっくり焼く料理に向いているといえます。
初心者におすすめの鉄フライパン5選
初めて鉄フライパンを購入する初心者には、手ごろな値段で手入れの手間があまりかからないフライパンがよいでしょう。そんな初心者におすすめの人気フライパンベスト5を紹介します。
リバーライト 極(きわめ)
リバーライトの極は、鉄フライパンなのにお手入れが簡単でコスパがいいと人気です。使い始めの空焚き、使用後の油塗りが不要です。焦げついても金属たわしで磨いて使い続けられるそうです。製造時に鉄そのものを熱処理することで錆びにくい鉄フライパンになっています。美味しく調理するために予熱時に油を馴染ませる油返しをするのがおすすめです。
柳宗理:鉄フライパン
鉄フライパンの人気ブランドの1つ柳宗理は、本格的な鉄フライパンで横に広がった形状に特徴があります。この形状で焼いた料理をお皿にそのまま載せるのに便利といいます。最初の空焚き、油返しの手入れが必要で、鉄フライパンの手入れを覚えるのには格好の商品かもしれません。
柳宗理のフライパンの特徴としては、ブルーテンパ材というフライパンように開発された素材で錆びにくく、またファイバーライン加工という繊維状の凹凸で油のなじみが良く、焦げ付きにくくなっています。また利用者の口コミでは蓋にも一工夫があり、蓋の向きを変えることでか完全密封と少し隙間があるのと二通りの蓋ができるそうです。
ターク:クラシックフライパン
鉄フライパンのブランド中のブランド、ドイツのタークは150年変わらぬ一体型の鉄フライパンで日本でも人気です。このフライパンで焼けばヨーロッパ風のガッチリした肉料理ができそうです。最初に焼きならしの手間はありますが、使えば使うほど味が馴染んでくる一生もののフライパンです。
本格的な鉄フライパンなので、日ごろの手入れにも手間がかかるというイメージがありますが、実際に1年半使用した主婦の方の口コミによると、普通のフライパンのように使用した後洗うだけで、油を塗らなくても錆びたりすることはないということです。
南部鉄器:岩鋳鉄フライパン
鋳物フライパンで人気のブランドと言えば岩手県発の南部鉄器の岩鋳です。鋳物フライパンらしくどっしりと厚みのあります。しかし、海外製の鋳物フライパンに比べると南部鉄器は軽量と言います。また、砂型によってできた無数の穴に油が馴染み焦げ付きにくいといいます。温度ムラができにくく、たくさん食品をいれても温度が下がりにくく、料理がふんわりと美味しくできるそうです。
気になる手入れですが、購入後の最初の空焚きは不要です。焼きならしといってくず野菜を炒めるだけでよいそうです。日々の使用後は、たわしなどで洗った後火をかけて乾燥させて、油を塗ります。つけ置き洗いや空気乾燥は厳禁だそうです。
和平フレイズ:燕三 鉄木柄フライパン
日本有数の鉄製品の生産地である新潟県燕三条初の鉄フライパンです。1.6mmの上質な鉄材を使用して、やや深めの形状が特徴です。柄の部分が木製なので調理中熱くなる心配もありません。鉄フライパンではあまりできないとされる煮込み料理もできるということです。
26cmでで2000円弱とリーズナブルな値段ですが、利用者の口コミによると取っ手が緩んだり、ひびがはいったりするそうです。またIHだと炎による空焚きができないので、焦げ付きやすいといいます。鉄フライパンで一般的に必要とされる空焚きや焼き合わせは必要です。安価な値段で鉄フライパンを体験するにはおすすめです。
女性におすすめの軽量鉄フライパン5選
初心者向けおすすめのリバーライトの極も26cmで950gと軽量で軽いフライパンとしておすすめですが、その他の人気の軽量フライパンを見ていきます。
パール金属: 鉄職人
パール金属鉄職人の特徴は何と言っても軽量。26cmで940gは、女性でも扱いやすい重さになっています。手入れは、通常の鉄フライパンに必要な空焚き、油馴染みが必要と言います。
FD STYLE:鉄のフライパン
鉄フライパンの特性がありながら軽量がウリのFD STYLEの鉄のフライパンです。26cmで975gと1kg切っています。また、鉄に酸化と窒化をさせたオキシナイト加工によって錆びにくくなっています。また、空焚きが不要で、使用後の油塗りも不要です。鉄フライパンながら、テフロン加工に近い感覚で使用できるという利用者の口コミもありました。値段は26cmで8000円ほどです。
双葉工業:有元葉子フライパン
料理研究家有元葉子さんプロデュースの双葉工業社のフライパンは、26cmで830gと軽量です。またお値段も2000円くらいとお手頃なのが人気です。エンボス加工で凹凸をつけて熱伝導をよくしています。ただ、取っ手の部分が鉄なのでカバーをしないと厚くて持てないのが不便なところです。また軽量な分、底の厚さがあまりなくて、真ん中で焼いている具材がよくくっつくという口コミもあります。
錦見鋳造:魔法のフライパン
一時期は、商品が届くまで1年待ち、2年待ちと言われた人気の「魔法のフライパン」ですが、現在は1か月ほど待てば手に入るようです。値段も26cmで定価が10000円といい値段になっています。
このフライパンは、厚みのある鋳物フライパン(スキレット)ですが、その割には26cmで1Kg程度と軽量なのがウリです。購入後の空焚きと焼きならしは不要ですが、使用前の油返しは必要となっています。
遠藤商事:鉄フライパン
業務用とされているプロ仕様のフライパンですが、重量は26cmで940g、値段も2000円程度と手ごろ価格です。底面にらせん加工があるのが特徴で、それによって油のなじみやよく素早く火が通るといいます。そして余分な油が料理に残らないのも嬉しい所です。
購入後の空焚きと焼きならしはやったほうがいいそうです。また洗った後は火をかけて乾燥した方がよさそうです。自然乾燥させると錆びの原因となります。
プロ仕様のおすすめ鉄フライパン5選
せっかく鉄フライパンを買うのであれば、プロが作ったような料理ができる本格的なものがいいと考える人もいるでしょう。手間をかけて自分のフライパンにしていく方が楽しみがあります。そんな、プロ仕様の鉄フライパンのおすすめを紹介します。
出典: http://ninaru.jp
デバイヤー:ミネラルビーエレメント
フランス発の本格料理をしたい人には人気の厚手フライパンです。肉やホットケーキに活躍します。利用した人の口コミを見ると、最初の三か月は焦げ付いたりいろいろあるが、だんだん味が馴染んでいくそうです。
山田工業所 打出し鉄フライパン
26cmで約1.4kgは重量感がありますが、分厚い鉄は使い込むほどに味が馴染んできます。具材を入れる前に十分熱して、強火で炒めるとまるでプロが作ったかのような味わいになるそうです。利用者の口コミでは、空焚き(焼き入れ)や焼きならしに苦労するけれど、ひとたび使いこなせれば炒め物やパスタがとても美味しくできると大人気です。
山田工業所:打出片手中華鍋
中華料理を愛好する人には評判の片手中華鍋です。底が深いのでいくら振っても具材がこぼれない利点もありますし、焦げ付かないといいます。野菜炒めやチャーハンにぴったりです。柄の部分が熱くならない木製の柄も売られています。
購入後に空焚きが必要です。また使い始めの1か月くらいは、調理の前に油返しをすることが推奨されています。こうした作業を怠ると焦げつきの原因になります。
南部鉄器:岩鋳フライパンオムレット
プロ級のオムレツを作りたい人には、南部鉄器岩鋳のフライパンオムレットがおすすめです。素材は初心者向けオススメで取り上げた鉄フライパンと同じですが、形がオムレツを作る時にポンポンとたたいてまとめやすくなっています。オムレツはもちろんですが、それ以外の料理にも鉄フライパンとして使えます。
遠藤商事:鉄黒皮厚板フライパン
見た目から本職の調理人が使うようなフライパンです。本職が愛用する黒皮銅板を使っているといいます。また、樹脂コーティングがしてあって購入後の焼きならしは不要です。26cmで1.3Kgとかなり重量感があります。26cmで2000円と手ごろな価格でプロ仕様鉄フライパンが手に入るのはうれしいところです。また、IH調理器で扱いやすいフライパンという口コミもありました。
IH調理器におすすめの鉄フライパン
これまでとりあげたフライパン15選はすべてIH調理器対応です。しかし、実際に利用した人の口コミでは、IHでは焦げ付くなどの意見がありました。IHでも鉄フライパンの良さがでるのは、空焚き不要のタイプでリバーライトの極や遠藤商事の鉄黒皮厚板フライパンが、高評価です。
鉄フライパンのお手入れ方法
鉄フライパンは、一般的にシーズニングといわれる購入直後の空焚きと焼きならし、調理の前の油返し、調理後はたわしで洗って火で水分を蒸発させて油を塗って保存と言われていました。
しかし、商品によってスキップしてよいステップ、必ずやった方がいいステップがあるようです。各商品の取扱説明書を確認した方がよいでしょう。また取扱説明書には「焼きならし不要」とあっても、実際やった方がいい場合もあるようです。
一般的に鉄フライパンを洗剤で洗ってはいけないといいますが、ミートソースなど濃い味付けの調理の場合は、洗剤で洗っても問題はないようです。ただし、どの鉄フライパンでも言えるのは、水がついたままの放置は錆びの原因になるのでやめた方がよさそうです。また油が鉄フライパンを焦げ付かせず長持ちさせるキーです。
鉄フライパンでワンランク上の料理を楽しもう
今日ではさまざまな鉄フライパンが発売されて、強火で旨味が閉じ込められたステーキや野菜炒めが試せるようになりました。焦げ付きの心配や手入れの面倒さで躊躇する人もいるかもしれませんが、使っている人の意見では手入れは慣れていくし簡略化もできるようです。鉄フライパンでワンランク上の料理を楽しんでみましょう。