パスタにスプーンを使うのはマナー違反？フォークを使ったマナーを解説！

イタリアのマナー書ではスプーンを使ってパスタを巻き取ることはマナー違反です。スプーンはフォークを使いこなせない子供のために用意されています。日本では一般的にスプーンが提供されているので使用しても問題ありませんが、スプーンの使用は本式では無いことを覚えておきましょう。

これから、パスタを食べる時の正しいマナーや日本ではなぜスプーンが使われるのかを解説します。パスタの正しい食べ方を知って、イタリア料理を楽しみましょう。

イタリアン店で外食をする時、マナーを知らないとどのように食べたら良いのか迷います。パスタを注文して、スプーンが無い時はどう知ら良いのか困るでしょう。お店でマナー違反をしないように、フォークだけ使って食べる正しいやり方を覚えておきましょう。

日本ではパスタを注文するとスプーンが用意されていますが、本場イタリアではスプーンは使いません。地域によって使う所もありますが、イタリアでパスタを食べる時はスプーンは使いません。スプーンを使うのは子供が多く、フォークを上手に使えない人の為です。

17世紀のイタリアでは、スプーンはおろかフォークすら使用せずに手づかみでパスタを食べていました。有名なイタリアのパスタヴォイエロのパッケージには手掴みでパスタを食べるピエロが印刷されており、当時の様子を想像する事ができます。

日本でパスタを注文すると多くの店では、フォークとスプーンが用意されています。もともと日本にパスタの文化を運んだのはアメリカでした。当時のアメリカは細いパスタを使用しており、フォークだけでは食べにくかったためスプーンを使って食べていました。この影響を受けて、日本人はパスタを食べる時はフォークを使うのが一般的になり、おしゃれだという感覚までありました。

本場イタリアではマナー違反になりますが、お店で用意されているのならスプーンを使っても問題はありません。お店によっては箸で食べるスタイルもあるので、用意されているものでいただくのがマナーでしょう。ただし、正式なイタリアン店ではフォークだけなので、正しい使い方を身に付けておくと恥をかきません。

イタリアではパスタにスプーンを使用しないのに、なぜ日本では使うようになったのでしょうか？日本でパスタをスプーンで食べるようになったのは、1930年以降からです。この頃アメリカから日本に伝わり全国に広まりました。最近ではスプーンを出さないお店も増えており、正式なマナーで食べることができます。

パスタ料理は、種類やレストランなどによって使うお皿が違います。平らなお皿に乗っている場合は、正式なマナーであるフォークだけで食べるのがマナーです。

しかし、スープパスタを提供しているレストランもあります。スープパスタは底の深いお皿に入っています。本来スプーンは使用しませんが、スープパスタが入っているようなお皿は、スプーンを使って食べる方がスマートでしょう。本場イタリアでもスープパスタを食べる時はスプーンを使います。

イタリアレストランで食事をする時、パスタの食べ方を知らないとマナー違反になります。パスタは定番メニューですから、ランチやディナーで注文する事が多くなります。フォークだけを使った食べ方をマスターして、マナー違反にならないようにしましょう。ここからは、フォークだけを使ったパスタの食べ方を紹介します。

パスタを食べる時一番てっぺんから食べ始めるのはマナー違反です。山になっている、ふもと部分から食べる始めましょう。数本ずつパスタを引きながらスペースを使って巻いていきます。口に入る分だけを取って丸めるのが綺麗に食べるコツです。この方法は、量を調節しながら撮ることができるので無理なく口まで運ぶことができます。

お皿たっぷりに盛り付けられたパスタは、フォークを使って少し押しのけます。お皿の上にスペースを作るのが上手に食べるコツです。空いたスペースを使って、フォークに巻いたパスタをクルクル丸めていただきましょう。

ナイフとフォークを使いこなすのと同じように、フォークだけでパスタを食べるのは案外難しいです。フォークだけで食べることに慣れていない人は、一度に大量のパスタを巻きつけてしまいます。すると、口に入りきらに程の量になるので落ちてしまったりして失敗します。パスタを食べる時は、少量をフォークに巻きつけるのがコツです。少ない位の量を巻きつけることで、一口サイズになって服を汚さず食べられるでしょう。

パスタを食べる時に使うフォークの角度も重要です。パスタに対して垂直にフォークを差すと、口に入りきらない程の量を巻くことになりマナー違反になります。そうならないように、フォークの先で数本のパスタを救うように斜めに差し込みます。すると、適量だけ巻きつけられるので綺麗に食べることができます。

日本ではラーメンや蕎麦は、音を立てて食べるのがマナーだとされています。しかし、同じ麺類だからと言って音を立ててパスタを食べるのはマナー違反です。お箸で食べるスタイルのお店だと、すすってしまいそうになりますから注意しましょう。海外では、麺類はすすらないで食べるのがマナーで唇を使って上手に食べます。スープパスタはラーメンのような感覚になりますが、食べにくい場合はスプーンを使って静かにいただきましょう。

一度口の中に入れた物は見せないのがマナーです。これは、パスタに限らず日本食でもそうです。食べ方の基本ですから、パスタを食べながら大きな口を開けておしゃべりしたり、大笑いをしながら食べるのもマナー違反です。口の中に食べ物が入っている時は食べることに集中しましょう。話を楽しむなら、食事の合間や食後にしましょう。

パスタを注文するとソースがたっぷり入っています。日本人はソースをパスタ全体に絡めようとして、提供されたばかりのパスタを最初からかき混ぜ始めます。これもマナー違反になるので注意しましょう。スマートな食べ方は、パスタをフォークに巻きつけて、ソースを付けて食べるのが正解です。グチャグチャにかき混ぜる姿は、見苦しいものがあるので気を付けましょう。

フォークだけを使ってパスタを食べると、巻き方を失敗して最後の方がたれてしまう事があります。たれた部分をかみ切ってしまったり、すすって食べるのはマナー違反です。一度フォークに巻きつけたパスタは、ひと口で食べきるのがマナーです。短く噛み切ったパスタが、お皿の上に散らばるのは見苦しいものです。パスタは、綺麗に巻きつけて口の中に全部入れて食べましょう。

パスタメニューの中には、ボンゴレのような貝を使ったものがあります。貝殻の中身を食べる時、フォークだけで食べられれば問題ありませんが、中には取りにくい種類もあるでしょう。その時は、貝殻に手を添えて身を食べてもマナー違反ではありません。

上手な食べ方は、利き手のフォークで貝殻の中身を押さえながら手で貝殻を押さえます。フォークで中身をすくい出して、小皿があればそこへ貝殻を入れます。日本人は手で食べ物を触ることに抵抗がありますが、この場合はマナー違反になりませんから食べやすい方法でいただきましょう。

ご飯茶碗やお椀は持って食べますが、パスタのお皿は持ち上げません。食べにくいからと手で持ってみたり、顔をお皿に近づけたりするのはマナー違反です。パスタを食べる時は、背筋を伸ばして食べ、利き手でフォークをもってパスタを巻きつけて食べましょう。

ペンネなどののショートパスタは、フォークに差して食べても問題ないです。イタリアではフォークの腹にのせて食べます。しかし、このやり方はとても難しく、フォークの扱いに慣れていない日本人はうまくいかず時間がかかります。ですから、ショートパスタの料理は、シンプルにフォークで差して食べるやり方で良いでしょう。

パスタの正しい食べ方いかがでしたか？イタリアではスプーンを使わず食べるのがマナーだとわかりました。日本では多くの店でスプーンを使って食べるスタイルです。何の迷いも無くスプーンを使って食べていましたが、正式な食べ方ではありませんでした。正しい食べ方を知ったので、これからはスプーンを使わずにフォークだけで上手にパスタを食べてみましょう。