2018年08月03日公開
2024年07月28日更新
スキットルのおすすめ13選!洗い方や使い方なども詳しく紹介!
アウトドアで使われることの多い、「スキットル」を知っていますか?ポケットから取り出し、そのまま口をつけて、ウィスキーなどを飲めるように、少量のアルコールなどを携帯できる小さな水筒です。ソロキャンプや登山などで、スキットルに好みの蒸留酒を入れて持って行き、夜空の下で美味しいアルコールタイムを過ごすこともできます。スキットルの人気が高まりつつあり、スキットルボトルとはどんなものなのか、正しい使い方、洗い方の紹介とあわせて、おすすめのスキットルをまとめています。
スキットルがおしゃれで気になる!
キャンプや登山、アウトドアのお供として、持ちたいものの一つに「スキットルボトル」があります。海外の映画では、焚火の前に腰をおろして、お尻のポケットからボトルを取り出し、直接ボトルに口をつけて、あおるように飲んでいるようなかっこいい使い方がイメージできます。容量が小さな水筒で、中にアルコールなどをいれて、眠る前に味わったり、寒い時に体を温めるために度数の強いアルコールを携帯することができます。
このスキットルボトルが、アウトドアメーカーだけでなく、テーブルウェアのメーカーでも造られていて、おしゃれなものや、かっこいいものがあります。このスキットルボトルとはどんなものなのか、使い方や洗い方とあわせて、おすすめのスキットルを紹介します。
スキットルについて
スキットルは、スキットルボトルとも言い、ボウリングの元になったイギリスの「スキットル」という小さな木の柱を倒すゲームの柱の形ににていることから、スキットルと呼ばれるなったという説があります。ヒップフラスコ、ウイスキーボトルなどとも呼ばれます。
スキットルとは?
スキットルボトルは、ウィスキー、ジン、ウォッカ、テキーラなどの蒸留酒を入れて、携帯しやすいように薄く小さくした水筒です。ヒップフラスコとも言われるように、ズボンのポケットに入れた時に、お尻の丸みに沿うように少しカーブをつけています。中には細長く、ズボンの前ポケットやリュックサックのサイドポケットなどにも入れやすい形のものもあります。
蓋を外して、注ぎ口部分に、直接口をつけて飲むことが多いですが、中には携帯用の小さなカップに注いで、仲間と味わえるものもあります。使い方のメインが、アウトドアにもなることから、小さな蓋を外して落としたりしないためにも、本体とキャップをストラップなどでつないでいるものもあります。
スキットルボトルは、お酒を持ち歩く道具でもあります。欧米でのお酒は特別な嗜好品ではなく、身近なものとして考えている文化から、誕生したともいえる道具です。古い時代、日本では長い旅にでるときにでも、川の水をそのまま竹の筒などにいれて、そのまま飲んでも病気になることはほとんどありませんでした。ヨーロッパでは、そうはできず、水は大変貴重なものという時代が長くありました。
ヨーロッパでは、川や水が近くに流れていても、病原菌の心配がついてまわりました。そのために喉をうるおすためのアルコールを携帯して、そのまま飲んだり、水に混ぜる必要があり、アルコールを持ち運ぶことも日常的な使い方として必要なことでした。またスコットランドやアイルランドでは、ウイスキーに重税がかかるために、隠しやすい形にボトルに入れたということから、携帯型のボトルが広まったという歴史上の説もあります。
1920年から30年代にかけて、アメリカでは禁酒法が施行され、お酒を隠さなくてはいけない状況になった時代があります。この時代に、ポケットに入れて携帯できる、現在の形のスキットルボトルが誕生し、次第にアウトドア用品の一つとしての使い方へと代わり、世界中で使われるようになってきました。
スキットルの素材について
スキットルボトルの素材は様々ですが、代表的なものはステンレス、ピューター、チタン、銀といったものです。ステンレスは、光沢のある質感があり、値段も安いものが多くいので、先ずスキットルを持ちたいという時には、おすすめの素材です。ピューターは、錫(すず)と銅などの金属とあわせた合金のことで、錆びにくいので長く使えるという特徴があります。ただやわらかい金属なので、変形しやすいというデメリットもあります。
チタンは、軽く耐久性に優れているので、アウトドアに向いています。ステンレスに比べて、金属ならではの臭いもないのですが、やや値段が高くなります。銀は、銀食器でも知られるように、光沢があり食器にむいている素材です。ただ、空気中の硫黄などと反応して変色しやすいので、キズをつけないよう洗い方に気をつけて、磨くといった手入れが必要になります。
最近では、プラスチック製のものもあります。透明なものは中身の色がみえて、軽いので、長距離の自転車に乗る人などに人気があります。ピューターのスキットルは、キズがついたり、落とすとへこみやすかったりしますが、経年変化も愛着の一つになるものなので、アウトドアで使うのであれば、人気でおすすめの素材です。
スキットルに入れるお酒について
スキットルには、蒸留酒を入れることをおすすめします。ウイスキー、ブランデー、ウォッカなどで、醸造酒を蒸留しているので、アルコール度数が高いものが多いです。焼酎や泡盛、といったものも蒸留酒なので、普段それらを飲みなれている人なら、こうしたものもスキットルボトルに入れて、携帯するのもおすすめです。
ワインや日本酒などは、醸造酒なので、スキットルの素材によっては、味を変化させてしまうので、おすすめできませんし、ビールなど炭酸のものは、ボトルに移しかえることで炭酸が抜けるので避けます。また糖度が高いアルコールは、スキットルの内面が、べとつくことになり、洗い方で手間がかかるのであまりおすすめできません。
スキットルのおすすめ13選を紹介
黒レザー貼りシンプルデザイン「ゼストスキットルボトルS004」
スキットルのボトル部分に、黒いレザーを貼り、胸ポケットにもヒップポケットに入れたときに、体になじむようなカーブをつけているのが、「ゼストスキットルボトルS004」です。素材は、SUS-304のステンレス製で錆びにくく、レザー部分は塩化ビニールなので、水に濡れてもふき取るだけで、染みこむことはほとんどありません。蓋は本体につながっています。
ゼスト(ZEST)は、岐阜県にある会社で、スポーツ用品やアウトドアグッズなどを手掛けています。スキットボトルも多種オリジナルがあり、S004は、4オンス(約120ml)入り、サイズは幅95mm、高さ95mm、幅21mm、4,500円ほどです。同じデザインで6オンスのもの、2オンスのものが2本セットになったカバー付きのものもあります。
軽くてコンパクト「スノーピークチタンスキットルMT012」
アウトドアブランドとして人気のある「スノーピーク」からは、チタン素材のスキットルが販売されています。チタン製なので、中身への影響もすくなく、表面についた汚れも落としやすくなっています。ボディの下部に、ブランドロゴが刻まれていて、片ひもの巾着袋のシンセティックレザーケースに入っているので、表面に傷がつきにくように保護してくれます。中身を注ぐためのプラスチック製ロートも付属しています。
本体サイズは、高さ約12cm、幅約8cm、厚さ約2cmで、なだらかに湾曲しています。容量は、Mサイズで140ml、14,200円です。同じシリーズでLサイズもあり、170ml入り14,800円です。高めの価格ですが、厚みをおさえ、チタン製でアルコールに金属臭が付かず、軽さに人気があります。ただ、口がかなり小さく、キャップもち小さくなるため、落としやすいといった声もありますが、長く愛用している人もいます。
クラシック!「ピュータースキットルイングリッシュローズ」
ボディに刻印されたバラ模様が、クラシックな印象の「ピュータースキットル・イングリッシュローズ」です。6オンスと4オンスのものがあります。どちらも、素材はピューターなので、錆びにくく、デザインもクラシックで、長く使い込んだ風合いがあります。幅100mm、高さ85mm、厚さ23mmで、4オンス(約120ml)のもので130gあり、15,000円前後です。
英国で、銀やステンレス、ピューターなどの食器をてがけているピンダーブロス社製です。ピューターは、水を浄化する効果もあると言われ、上質な蒸留酒をいれるのにおすすめの1つです。磨くことで美しさが永く保つことが出来、手にした人の満足度も高く、表面に傷がついても銀を磨くためのクロスで丁寧に磨き上げることで、傷も目立たなくなります。
ピンダーブロス社からは、ボディに刻印をしたデザインに富んだスキットルが、いくつか発売されています。素材がピューターなので、加工がしやすいということもありますが、お気に入りのデザインのものをみつけて、使い込むことで、多少の傷も味わいとなるスキットルボトルです。
蓋の紛失には無縁「コールマンステンレススチールフラスコ」
キャンプ用品をメインにした、アウトドアアイテムの人気ブランド「コールマン」の「ステンレススチールフラスコ」も、おすすめの一つです。錆に強く、コールマンならではの強度があって丈夫で、開けた蓋も本体とつながっているので、無くしてしまう心配がありません。約230mlの容量があり、重量約180g、2,000円代で購入できるので、初めてのスキットルとしてもおすすめです。
容量がやや多めで、武骨なデザインが男性向きでもあり、コールマンのロゴがボディ下部に、縦に入っています。価格が安く、ステンレス製なので、金属臭が気になるという人もいます。スキレットボトルの使い心地を試したいという人は、先ずこちらを使ってみて、自分なりのこだわりポイントをみつけるという意味でも、おすすめです。
コンパクトでワイルド「スタンレーSSフラスコ」
収納しやすく、片手に納まるようなコンパクトサイズなスキットルが、「スタンレーSSフラスコ」です。ステンレス製ですが、ボディ表面には、錆止め加工がされていて、海や川沿いなどのアウトドアにもおすすめの1つです。蓋は本体とつながっているので、紛失の心配がなく、蓋の側面には、開けやすいようにくぼみがついています。カラーがグリーンとネイビーがあります。
サイズは幅57mm、高さ120mm、厚さ31mmで、重量は90gで、容量は140ml、3,200円です。230ml入り、重さ181gのものもあり、3,500円です。アクティブライフで活躍するアイテムを作り出しているブランド「スタンレー」だけあり、軍隊でも使われるほどの耐久性を持っています。表面の錆止め加工部分には、職人が表面をたたくことで独特のコマかな凹凸を浮かび上がらせていて、滑りにくくもなっています。
スタンレーからは、2017年モデルとして、「マスターフラスコ」が発売もされています。270gと重量感がありますが、容量は230mlで、ステンレス鋼製で、強い耐久性があり、飲み口もやや大き目にして、食器洗浄機でも使えるという一品です。機能性とともに、実用性もあり、5,000円代ではありますが、永く愛用できるものもおすすめです。
カップもついた「Homestiaブラックステンレス鋼ファンネル」
ボディは黒く、シンプルなデザインで、折り畳みのカップがついている、「Homestiaブラックステンレス鋼ファンネル」は、よりおしゃれにスキットルボトルを使いたい人におすすめです。直接ボトルに口をつけないので、仲間と中にいれた蒸留酒を分け合うこともでき、日帰りではなく2泊~3泊といった旅行に携帯しても、衛生的に使うことができます。
多様なカクテルアイテムや洋食器をメインに扱っているブランド「Homestia」から発売されていて、ステンレス製で軽く、ボディに黒い合皮を巻いています。幅は約9.5cm、高さ約14cm、厚さ2.2cm、容量は8オンス(約230ml)と多めに入ります。折り畳みのカップは、ボディの中央に納めることができるようデザインされています。専用のロートも付いています。蓋はボディとつながっています。
Homestiaからは、同じようにステンレス製のスキットルが何種類か発売されています。得意なステンレス加工を活かして、ボディに模様を入れたり、彫刻のような印象あるもスキットルボトルもあります。価格は3,000円から5,000円程度と、プレゼントにも選びやすいものなので、男性への贈り物としてもおすすめです。
職人の手作り「ユキワカーブドウイスキーボトル」
アウトドアツールを取り扱う、新潟県にある株式会社モチヅキのオリジナル「ユキワカーブドウィスキーボトル」です。ものづくりの町、燕三条で職人の手によって造られるステンレス製のこのスキットルボトルは、飾り気もなく、表面が美しく磨き上げられています。蓋は小さなキャプになっていて、これを小さなカップとして使うこともできます。
サイズは高さ120mm、幅70mm、厚さ25mm、容量は200ml、重量は225gとやや重めですが、シンプルさが永く使いたくなり、表面が曇っても、磨けばまた輝きを取り戻します。専用の革ケースも3,000円で販売されていて、本革なので、使いこむほどに手になじみみます。本体は8,900円で、プラスチック製のロートがついています。
モチヅキからは、同じように職人が一点ごと丹精込めて磨き仕上げをしている、スキットルで「テスカ」というシリーズも発売されています。ステンレス製のボディに、本革を巻いていて、170mlのもので10,900円、110ml容量のもので9,400円です。革のイオによって、ブラック、ライトブラウン、ワインレッドとあります。
手になじむ丸型「キャプテンスタッグブランカ丸型」
アウトドア用品の総合ブランド「キャプテン」からは、丸い形をしたスキットルが販売されています。スタイリッシュで、手になじみやすい小さめサイズで、中央にブランドロゴが刻印されています。着ているもののポケットにいれて活動していても、角がないので当たる感覚がすくなく、コンパクトなので、少量を持ちたい人におすすめです。
幅約80mm、高さ約92mm、厚さ28mm、本体、キャップともステンレス鋼で、キャップには金メッキがされています。ボディの中央のプレートは真鍮製で、袋状のカバーはビロードでつくられています。容量は110ml、4,500円ほどで販売されています。
キャプテンスタッグからは、角型でシンプルなステンレス製の、「ポケットフラスコ」も発売されています。キャップを外して、直接口をつけて飲むようなタイプです。110mlは5,500円、180mlは6,500円で、スキットル用のステンレスロートも販売されています。
牛皮を巻いた「ハイマウントレザーフラスコ」
アウトドア文化の普及と活性化を進めているブランド「ハイマウント」から販売されている、スキットルはボディに天然皮革を巻きつけていて、キャップは本体とつながっています。専用のロート(ファネル)が付属しています。ステンレス製で長くつかうことができ、表面は本革なので使いこむことで、味わいが深くなるスキットルボトルです。
サイズは幅約100mm、高さ133mm、厚さ28mm、重さ155g、容量180mlが3,600円で、一回り小さな4オンス約120ml入るものは3,400円です。皮革を巻いていない、全体がステンレススチール製のものもあり、多めに入る230mlサイズは3,900円といずれもお手頃な価格になっています。
ハイマウントには、ポリカーボネートのフラスコもあります。本体はペットボトルと同様の素材で、1オンスごとの目盛りがついています。本体は透明ですが、それにブルーのポリカーボネートのスリープがついていて、1オンス入るキャップ式のカップがセットされています。ステンレス製ではないので、ワインや日本酒、ジュースといったものを入れることができます。1,600円なので、子どもに持たせるものとしてもおすすめです。
シンプルでコンパクト「SALUSバッカスウイスキーボトル」
新潟県燕市にある佐藤金属工業の、キッチン用品の家庭用から業務用まで取り扱う「SALUS」というブランドで、スキットルを販売しています。「バッカスウイスキーボトル」として、100ml、170ml、200mlサイズがあり、どれもシンプルなでざいんで、本体の肩部分がなだらかなカーブを描いていて、女性の手にもなじみやすい一品です。
100mlサイズは、幅7cm、高さ約10cm、厚さ約2cmとコンパクトになっていて、200mlでも、幅約10cm、高さ約13cm、厚さ約3cmで、いずれもキャップは取り外しできるタイプです。同じステンレス素材の「バッカスウイスキーカップ」もあり、3つセットで専用の携帯用カバーもついて販売されているので、キャンプならこのカップとスキットルボトルを持っていけば、夫婦や仲間でアルコールを少しずつ分けて味わえます。
専用の本皮カバーが付いたものも売られていて、カバー無しの本体のものは2,500円前後、カバー付きは170mlで3,500円ほどになります。カバーの裏側には、ベルトに通せるようにもなっているので、ポケットがなくても、腰に装着するような感じで、携帯できます。
カラーバリエーション豊富「DUGカラースキットル」
シルバーではなく、カラー付きのスキットルを探している人におすすめなのが、「DUGカラースキットル」です。ステンレス製ですが、カラーが6色あって、女性でも持ちやすいカラーもあります。サイズは幅80mm、他朝128mm、厚さ29mm、容量140ml、重さは130gと5オンスの容量がありますが、軽く造られています。2,500円ほどで販売されているので、2色、3色と購入して、蒸留酒を2種、3種と携帯することもできます。
「DUG」は、ソロキャンプ、ファミリーキャンプでも、人数に合わせた様々なシーンでのアウトドアライフを彩るアイテムを取り扱っていて、スキットルの種類も豊富にあります。定番ともいえる、シンプルなステンレス製で、キャップを本体とつなげたものでも4オンス、6オンス、8オンスとあります。
もう1種、ボディにチェック柄の布を巻いた、愛らしいスキットルもあります。冬のアウトドアでは、ステンレス製の冷たさに、手で握りにくいこともありますが、これならボディの冷たさを軽減してくれます。240mlの容量があるので、マグカップなどに移して、お湯割りとして楽しんだり、何人かで分けて味わいたいというシーンにおすすめです。3カラーあって、いずれも3,200円です。
確かな品質「リムテー・ウィスキースキットル」
銀食器など、銀専門の早川器物は、宮内庁をはじめ、星のつくホテルでも愛用されている銀食器を造り続けています。そのメーカーで造られているのが、「リムテーウィスキースキットル」です。銀製の優れている点は、耐食性、アルコール変性の問題がなく、手入れをすることで輝きを永く保つことができます。
サイズは幅85mm、高さ150mm、厚さ28mm、容量は180cc、重さ250gで、職人による一点ごとのハンドメイドなので、表面の加工など若干の違いがあります。蓋に加えて、小さなカップも付いているので、ボトルに直接口をつけるのではないところも、安心して使うことができます。手作りの銀製品ということで25,000円と高価格で、ステンレス製に比べて重く感じますが、手入れをして一生使えるものとしておすすめです。
銀製品の使い方に少し注意すると、永く輝きを保ったスキットルになります。使ったままにしておくと黒く変色してしまいます。空気に触れることで変色するので、しばらく使わないのであれば、お湯ですすぎ、良く乾かし、表面もやわらかい布でふいて、ラップなどで包んで保管するとよいです。蒸留酒はアルコール度数も高いので、洗い方、使い方に心配するよりも、頻繁に使った方が酸化する間もなく、おすすめの使い方でもあります。
珍しい素材「ロイヤルセランゴール・ピュータースキットル」
ピューター(錫)製のスキットルでおすすめは、「ロイヤルセランゴール・ピュータースキットル」です。「ロイヤルセランゴール」は、1885年に創業された世界最大のピューター製品のメーカーで、ビアカップなどもあり、冷えたままのビールをより美味しく味わえると評判です。このスキットルも、職人によるハンドメイドで、錫が92%とやわらかい合金で、お尻で踏んでしまったり、荷物の下になるとへこんでしまうことがあります。
扱い方が難しそうですが、アルコールをいれても味が変わりにくく、手入れもぬるま湯で注ぐだけで大丈夫です。サイズは、幅65mm、高さ125mm、厚さ20mm、容量95mlとミニサイズですが、230gほどとやや重量感があります。表面にアンティークな加工がほどこされていて、12,000円ほどで販売されています。2日間、蒸留酒をいれたままでも、問題なく味わえるということで、長く愛用している人もいます。
ロイヤルセランゴールからは、ほかにもピューター素材のスキットルが発売されています。デザイン性が高く、ボトルというよりは、コレクションできる錫製品ともいえるようなもので、リング状になったもの、船の窓をボディにいれたもの、また有名デザイナーによるもので世界的な賞で大賞をとったものなどがあります。他の人とはかぶりたくない、という人にはおすすめのスキットルです。
ピューターの使い方としては、グラスや食器などが多くありますが、これはイオン効果が高く、アルコールや水などの味をまろやかにすること、熱伝導率が高いことといったことによります。また普段は、中性洗剤で洗うこともでき、永く使っても、美しい輝きを保ちます。スキットルの場合であれば、洗い方は、内側はぬるま湯ですすぐ程度で、表面に加工があるものはやわらかい布で優しく磨くと輝きが増します。
スキットルの使い方や洗い方について
お気に入りのスキットルボトルを手にしたら、使い方で先ず気をつけて欲しいのは、表面へのキズです。アウトドア用品の一つなので、キズを心配して慎重な使い方になっては、楽しいものとはいえず、キズも風合いとなりますが、素材によっては軟らかく変形しやすいものもあります。また口部分に衝撃が加わると、蓋がきちんと閉まらなくなることもありますので、強い衝撃からは守った使い方をしてください。
もう一つ、使い方で気をつけて欲しいのお尻のポケットにスキットルを入れたまま、アクティブに行動していて、岩場に座ったタイミングで、凹ませてしまったり、しゃがんだ時にぽろっと落としてしまったりということもあり得ます。落とした程度では使えなくなることはありませんが、落とした場所が焚火の中、湖の中といったことのないように、使い方というよりも使う場所によって、携帯する場所にも気をつけてください。
スキットルにお酒を入れるときはロートを使おう
スキットルは、全体が小さなボディなので、口も狭くなっているので、お酒を入れる時にはロート(じょうご)を使います。ロートの先をスキットルの口の中にいれて、ウイスキーのボトルから直接ロートにゆっくりと注ぎいれます。中身が見えないので、慣れるまではスキットルボトルの容量分を計量カップに入れて、そこからロートを使ってスキットルに入れる方が、溢れ出してこぼしてしまうことがありません。
素材とお酒の取り合わせに注意しよう
スキットルにいれるお酒は、アルコール度数が高いものがおすすめです。それは、直接口をつけて飲むことが多いからで、アルコール度数が低いものでは、携帯している間にアルコールが傷んだり、口をつけた部分から雑菌が繁殖する恐れがあるからです。水割りで味わいたい場合も、スキットルにはウイスキーのみをいれて、水はペットボトルなどで別に持ち運ぶ方がよいです。
ステンレス製のスキットルの場合、お酒によっては、ステンレス特有の臭いがついてしまうことがあります。またレモンやライムなどの果汁を加えて酸性度が高くなっているものは、素材によっては長時間入れたままにすることで、内面から溶けてしまうこともあるので気をつけてください。
砂糖類が含まれるものは入れないようにするのがベター
砂糖が含まれるジュースや糖分の高いアルコールは、スキットルに入れない方がよいです。一度入れて持ち歩き、飲むことは問題ないのですが、口周りがベタベタとしてしまい、衛生的ではなくなり、またスキットルボトルの内面も、べたつき、洗浄にも苦労します。日本酒、梅酒、紹興酒、ビールなどは糖質が含まれている面からも、スキットルに入れない方がよいです。
スキットルのお手入れ方法
スキットルは一度使った後は、アルコール度数の高いお酒を入れたのであれば、お湯ですすぎ洗いをする程度の洗い方で構いません。もし香りのつよいものや、糖分がふくまれているようなものを入れたり、次に入れるものが、前回と違うものとなって、においが気になるようなら、食器用の中性洗剤とぬるま湯をいれて、蓋を閉めて、何度かふるようにしてしばらくそのままにし、中身をすてて、よくすすぐ洗い方もあります。
何度か使っているうちに、お湯だけでは落ちないような汚れやにおいが染みついている場合には、水筒用の粉末洗剤を使った洗い方もおすすめです。ただ銀やチタンなどの素材では、洗剤を使ってはいけないものもあるので気をつけます。絶対に洗い方で使ってはいけないものは、塩素系漂白剤です。ステンレス製のものに使うと錆の原因になり、銀製なら化学反応を起こして黒ずみになります。洗い方では塩素系のものは、厳禁です。
漂白剤を使いたいのであれば、酸素系の漂白剤を使うか、重曹など優しいものを使った洗い方がおすすめです。古いスキットルボトルを手にいれて、汚れがひどい場合などは、スキットルのなかに、卵の殻をくだいたものや、砂などをいれて、振ることで、研磨剤のようになって、内部の汚れを落とすという洗い方もあります。その後には、すすぎ洗いを繰り返して、中に殻や砂が残っていないように注意します。
洗い方の別の方法では、お湯をいれたら、漂白剤の代わりに、酢を注いでしばらく置くという手入れ方法もあります。酢のにおいが残ってしまわないように、よくすすぎます。洗い方で苦労しないためにも、できればスキットルにいれるものは、いつも同じものにするのがおすすめです。また直接口をつけて飲むことが多いなら、雑菌の繁殖をさせないためにも、残ったものはすぐに捨てて、正しい洗い方をしてください。
スキットルのお気に入りを見つけてみよう!
スキットルはアウトドアで使いやすいように、小さく身に着けやすいデザインになっています。使い方も簡単で、蒸留酒を入れて蓋をしっかり締めるだけです。使った後の洗い方も、蒸留酒であれば簡単にすすぎ洗いで大丈夫です。お気に入りのスキットルを手にして、長く使うために、正しい使い方と洗い方を、実践に活かしてください。アウトドアだけでなく、旅行用のアイテムとしても、おしゃれに使いこなしてください。