2018年02月10日公開
2024年06月24日更新
テキーラの原料・アガベとはサボテン?驚きの植物で作る蒸留酒を調査
最近、バルや居酒屋でもカクテルなどで名前や瓶を目にする機会が増えたテキーラですが、意外とテキーラの原料は知られていません。サボテンで作られている説がありますが、本当にサボテンから作られているのでしょうか。テキーラとテキーラの原料について調べてみました。
目次
テキーラの原料とは?
テキーラ(Tequila)という単語を聞いてまずほとんどの人はショットで飲むパーティーのお酒であるとかハリウッド映画で役者がまるで飲料水かのように飲んでベロベロになるお酒のイメージがあったりすると思います。実際に海外のクラブやホームパーティーでテキーラがおいてありますし、映画のように飲料水みたいに飲む人もいますし、本当にみんなよく飲みます。
それにテキーラがあると、なぜか盛り上がってることが多いです。飲料水みたいにがぶがぶ飲んだ結果、お酒の失敗談としてよく名前があがるお酒の一つでもあります。
日本でのテキーラ
日本でも少し前までは、ショットバーやクラブなどでショットとして若者を中心に飲まれることが多かったと思います。アメリカとか海外の真似をして飲料水のように飲んでアルコール中毒になったり、悪乗りのイメージが強かったかもしれません。ここ数年は、テキーラサンライズというカクテルがバルや居酒屋のメニューに名前を連ねることが多くなりました。そのため、テキーラへの認知度は高まったのではないかと思います。
ただ、テキーラがどんなお酒でどういう原料で作られてるかはあまり知られていませんよね。テキーラの原料は、サボテンなんて話を耳にすることがあります。サボテンからお酒が出来るなんて本当でしょうか。テキーラは、アガベというサボテンから出来るなんて話も聞いたことあります。今回は、テキーラの原料・アガベがサボテン科なのかそれとも違う科の植物なのかどうかも含めて調べてみました。
テキーラとは?原料はサボテン?
テキーラは、アルコール度数の強いお酒としては認識されてますけど、意外とどういったお酒かはあまり知られていないですよね。ハリウッド映画の影響もあり、テキーラはアメリカ産と思ってる人も少なくないと思います。まずはテキーラとはどういったお酒かを説明します。
テキーラとは、メキシコ発祥のお酒でアガベ(Agave)という原料から作られる蒸留酒です。ちなみに、アガベは植物です。果たしてサボテンなのでしょうか?それともサボテン以外の植物なのでしょうか?追い追い説明していきます。次にテキーラがどうやって出来たのかについてお話しします。
テキーラがどうやってできたのか?何のきっかけでテキーラとなったのかを調べてみました。ネットで調べると色々と情報が出てきます。山火事によって焼かれたアガベからいい匂いがして樹液を舐めたら美味しかったとか他にも面白いテキーラ発祥説は、アガベの根幹をかじってたネズミの巣穴を覗くとテキーラが出来ていたという説もあります。恐らくはチーズと同様偶然にして出来たお酒だったのかもしれません。
テキーラの由来
ところで、なんでテキーラという名前なんでしょうか。テキーラの名前の由来は何なのでしょうか。テキーラの名前の由来はメキシコ中部にあるサンディエゴ・デ・テキーラという町です。もちろんテキーラは、サンディエゴ・デ・テキーラの特産品である蒸留酒の1つです。
ここまでテキーラについて話してますが、テキーラのショットの飲み方はご存知でしょうか。テキーラは、ショットかカクテルで楽しまれることが多いです。カクテルですとテキーラにオレンジジュースなどを加えたテキーラサンライズが代表的ですし、テキーラにレモンジュースなどを加えたらマルガリータにもなります。マルガリータもテキーラベースのカクテルとしては有名です。
テキーラをショットで飲む際、ショットを飲んだ後、ライムを口に絞るかかじるかして果肉汁を飲み、最後に食塩を舐めるのが現地や海外で一般的な飲み方とされてます。この最後に食塩を舐めるのは諸説色々ありますが、よく言われるのは胃を守るためとか悪酔いしないためだとされていました。
しかし、これはまったく効果がないと証明されてます。食塩を舐めるのもいいですが効果はないので悪酔いしないためにも飲料水をチェイサーとして用意しい無茶な飲み方は避けるのが一番かもしれません。
テキーラの歴史
最近はテキーラは身近なお酒になりました。バルやお酒を提供してるカフェや居酒屋でもテキーラの瓶を目にすることも増えたと思います。ただ、テキーラをよく飲むとかテキーラを知ってるといえど、意外と歴史は知られてません。テキーラにはどういった歴史があるのでしょうか。もうちょっと詳しくテキーラの歴史についても調べてみました。
出典: https://note.mu
元祖テキーラ その原料は?原料はなんと蘭?
テキーラがいつ出来上がったかは定かではないのですが、メキシコには伝統的なお酒でプルケというお酒があります。プルケはリュウゼツラン科の植物の樹液を発酵させて作るお酒です。このお酒を植民地時代にスペイン人が発酵されるのではなく、蒸留して作りました。それがメスカルという名前の蒸留酒です。テキーラはこのメスカルの仲間です。あとで詳しく説明しますが蒸留する回数の違いでテキーラかメスカルかに分類されます。
テキーラは意外と早い時期からメキシコでは親しまれていたと考えられています。最初のテキーラ工場は16世紀のメキシコにすでに存在していた言われています。19世紀にはスペインを始めヨーロッパへ輸出されいたそうです。同じく19世紀にアメリカで開かれた鑑評会でテキーラではなくテキーラ産のメスカルとして出展し賞を受賞しました。それがきっかけで名前が知られます。
その後テキサス州で開かれた鑑評会でテキーラ・ワインとして出展し賞を受賞しました。ここからテキーラの名前が使われ世間へ広まっていったと考えられています。同じく19世紀にアメリカで開かれた鑑評会でテキーラではなくテキーラ産のメスカルとして出展し賞を受賞しました。それがきっかけで名前が知られます。
テキーラの原料 なぜサボテンが原料と思われるのか?本当の原料は?
さてテキーラの原料ですが、サボテンという説がなぜかよく広まってますが実際はサボテンではありません。前述でも触れましたがアガベというリュウゼツラン科の植物から出来ます。サボテンはサボテン科になりますのでアガベとはまったく違う植物です。ただ、このアガベという植物の見た目が非常にサボテンに似ていることからテキーラの原料はサボテン説が広まったと考えられています。
このリュウゼツランは漢字で竜舌蘭と書きます。全部で150種類ほど世界に存在しますがそのうち140種類ほどはメキシコにあるといわれています。リュウゼツランから作られるお酒がすべてテキーラではなく、メスカルと呼ばれています。その中で決められて基準をクリアしたものだけテキーラのブランドをつけることができます。
テキーラはどうやって作る?原料のリュウゼツランからどうできるのか?
メスカルとテキーラは同じ原料から作られる蒸留酒です。作り方の行程もほぼ同じです。メスカルとテキーラの違いはどこにあるのでしょうか。結論から言うと同じ工程の蒸留酒ですが蒸留する回数の違いです。テキーラの作り方を詳しくみてみましょう。テキーラはリュウゼツラン科の竜舌蘭の球根を蒸し焼きにして寝かして樹液を抽出して蒸留して作ります。作り方の手順はこのような感じです。
1、まず、7〜8年経過し成体化したアガベを刈り取ります。2,その後、刈り取ったアガベの球根を取り出します。3、専用窯で30時間蒸し焼きにします。4、蒸し焼きにしたアガベの球根を1週間ほど放置します。5、1週間ほど経ったあとアガベの球根を擦り汁を絞り出します。6、単式蒸留器で2〜3回蒸留してアルコール度数を50%ちょっとまで調整し濾過などを経てボトルに詰めたら完成です。
この際、単式蒸留器で1回しか蒸留しなかったらメスカルというお酒です。蒸留1回しただけではテキーラにはなりません。テキーラはあくまでも単式蒸留器で2回〜3回蒸留してアルコール度数を高めたお酒です。
テキーラはどこで飲める?
ショットで飲みたい!となるとまだまだ場所はバーとかクラブに限られるのかもしれませんがカクテルだと意外と色んな所で飲めます。お酒を提供しているカフェ、居酒屋、バルなんかで楽しむことができます。
テキーラの原料についてのまとめ
いかがでしたでしょうか。テキーラはアガベというリュウゼツラン科の植物から作られる蒸留酒で、アガベはサボテンとは異なる科の植物です。さて、テキーラって意外と奥が深くちゃんとした歴史があるお酒かということがわかって頂けたかと思います。パーティーやクラブなどでショットで楽しく飲むのもいいですし、今回のこのお話を読んでしっかり味わってみようとかカクテルを試してみようとか思って頂けたら嬉しいです。
ただ、テキーラは非常にアルコール度数の強いお酒です。海外のように飲料水みたいにガブガブ飲むことはオススメしません。テキーラをショットで飲む際は飲料水や何かソフトドリンクをチェイサーとして用意して悪酔いに注意してお楽しみ下さい。くれぐれも飲料水のようにがぶがぶ飲むことはしないようにして下さいね。以上、テキーラの原料・アガベとはサボテン?驚きの植物で作る蒸留酒を調査でした。