真空パックの袋を代用できる裏技とは?再利用の仕方も紹介!
空気を抜いて食材を長期保存できる真空パックの袋はとても便利です。食材が痛む原因は主に菌の繁殖と空気に触れる事による酸化が元凶と言われています。これを防ぐ方法として生肉、痛みやすい夏野菜、生魚など真空パックにして冷凍室で保存すれば、菌の繁殖および酸化を抑制でき、長期保存が可能になります。真空パックで保存すると食材の形を崩す事なく保存が可能になり、味も保てるメリットがあります。そんな真空パックの袋が代用できる裏技や再利用のしかたがあるという情報がありますので、調査していきます。
目次
真空パックで袋包装するとどうなる?
真空パックの袋で包装すると食品を長期保存できるだけでなく、他のメリットもあります。普通に冷凍保存してしまうと、味が落ちてしまう野菜や肉も空気を抜いて真空状態にする真空パックの袋を使えば、味を維持したまま形を崩す事なく冷凍保存で長期に保存できます。真空パックの袋で包装できれば食品のまとめ買いをしたときも便利ですし、躊躇せず買う事ができます。
家庭だけではなく飲食店でも真空パックの袋で包装する事はメリットがあります。飲食店は平日に急な大勢の来客があったかと思えば、祭日に客がくると思っていて材料を用意していても客足がなかったりと想定外の事がよく起こります。突然のキャンセルなど買っておいた食材が無駄になってしまう事もしばしばです。そんな時、あらかじめ真空パックの袋で食材を包装しておけば食材が無駄にならなくてすむという結果にもなります。
真空パックの袋で包装できるのは調理済みの食品も可能です。例えばカレーやビーフシチューなどです。大量に作り置きしておいて小分けに真空パックの袋で包装しておけば味を落とすことなく、飲食店などでは客に出す事ができます。真空パックの袋で正しく冷凍保存ができれば料理の味を落とす事がありませんので、例え料理人がその場にいなくても、真空パックの袋から保存された料理を出せば同じ味が客に出せます。
そんな大変便利な真空パックの袋ですが、代用できる袋のようなものはないのか?裏技や一度使った真空パックの袋を再利用できないかなど気になりませんか?便利な真空パックの袋だけにそういった部分を調査していきます。真空パックの専用袋は高いですから代用できる裏技があるとしたら便利ですね。
真空パック袋包装ができるフードシーラとは
フードシーラとはいったいどのようなものなのでしょうか?簡単に言えば食べ物などが入った袋を閉じる(シールする)機械です。袋の、中の空気を抜いて真空状態にし、真空パックにする事もできる機能がついたものがあります。フードシーラは基本、プラスチック製の袋をシールする、つまり密閉するための機械です。袋の中を真空にする事ができるフードシーラもあります。そういった物を真空パック機とも呼びます。
フードシーラを真空パック機としても代用する時、または真空パック機を使う場合、家庭用の真空パックの袋はエンボス加工といって袋に凸凹がついているものを使用する必要があります。フードシーラで袋の中身を真空状態にするには袋の凸凹部分から空気を抜き取り、熱を入れ、袋を密閉するという手順になっているからです。エンボス加工されている袋以外の袋を使った場合、肝心の空気を袋から吸い出す事ができず代用になりません。
真空パックの袋は代用できる?
フードシーラを始め、家庭で使う真空パック機は野菜や肉、調理済みの料理を長期保存できて便利なのですが、真空パックに使う袋は消耗品で1枚50円近くして高いです。開封済みのお菓子など保存するだけで50円かかっていると思うと馬鹿にできない金額です。そこで安い袋で代用できないか?という話しですが、方法によっては、代用は可能です。ナイロンポリの袋を使うという代用の方法です。
真空パック機専用の、袋の代用に使う安い市販の袋を買う場合には素材に十分注意する必要があります。そもそも真空パックの袋はナイロンポリが使用されています。ですから代用にはナイロンポリと記載がある袋を購入しましょう。ナイロンとポリエチレンが二重になった袋がナイロンポリです。ナイロンは酸素を通さず、酸化・腐敗を防ぎますが、フードシーラなどを使うと融着させる事が困難です。
ポリエチレンは熱に脆いので融着させやすいのですが、肝心の真空状態にするには酸素を通しやすいので向いていません。ですからポリエチレンを中に、外側をナイロンで覆うという二重構造にしてやる事で、ポリエチレンで融着をしっかり行い、ナイロンで酸素を弾くという事が可能になります。
真空パックの袋を代用する裏技とは
真空パックの袋の代用裏技:ポリ袋で
ネット上の動画でも多く上がっているやり方ですが、フードシーラーの専用袋を使わずにポリ袋で真空パックしてしまう裏技があるようです。裏技のやり方はまず、ポリ袋に真空状態にしたい物を入れます。そして百均で買える水切りネットを短冊型に切って中にはさみます。フードシーラを開けて、袋の入り口を吸い込み口に合せ、両端の、フードシーラの固定ボタンを押して固定し、スイッチを入れます。あとは入り口を癒着させます。
真空パックの袋の代用裏技:なるべく安い材料で!
真空パック機の専用袋は高いです。それを安い材料でまかなうという裏技を上の動画で説明しています。まず包装資材店で売っているナイロンポリを用意します。この裏技には水切りネットも必要です。パックしたいものを袋に入れて、水切りネットを短冊型に切り、上の動画のようにはさみます。あとは機械の吸い込み口にパックをはさみ、両端のボタンを押し、しっかり真空になるまで抑えて裏技の完成です。
機械を使わず真空パックに使う袋を真空にする裏技
人力で真空パック袋を作る方法
家庭用真空パック機を使わず真空パック袋を作る裏技を紹介します。準備するものは2つでストックバックとストローです。これから「ストロー真空パック」を作ります。袋に保存したい食材を入れて、食材まで届く様にストロー差します。ストローを吸って袋の、中の空気を抜き取ります。流石に真空パック機ほどとはいきませんが、冷凍保存など長期保存が可能になります。機械を使うのに抵抗がある方は試してみてください。
真空パック専用の袋よりコストが安い代用品袋
特定の真空パック機を使用するとそれ専門のナイロンポリしか使えない場合があります。つまり割安なナイロンポリより複雑な構造をしているという事になりコストが高くかかります。普通タイプの、汎用真空パックでは、入り口あたりのエアーしか抜けなくなり、一般的な袋は平らになってツルツルしています。入り口だけだと肝心の食材周りにエアーが残ってしまって意味がありません。
真空パック器の専用袋は、表面が凸凹しているので食材近くの空気も抜けるような造りになっています。そこで安価な袋を使い、その構造に近づけようとネット界隈では様々な知恵が出されています。そしてたどりつく先は共通点が多く、ナイロンと同じ材質かつ凸凹したものを使用し、安価なナイロンポリと合体させてエアーが抜ける通路を作るというものです。そこで必要となってくるのが低コストな三角コーナーのポリエチレンの袋です。
真空パックの袋のコストを抑える
なぜ三角コーナーのポリエチレン使うと安くなる?
三角コーナーの袋は、網目状になっていて、凸凹と立体的になっています。これを汎用で使える袋に入れると、真空パック器を利用する事でエアーを抜き、真空にする事ができます。袋と食材の付近に短冊型ぐらいに切った網はさみます。ここから真空パック機でエアーを抜いてやればOKです。これで駄目な場合は真空パック機の機械に不具合があるか、材質が違うかでしょう。
百均で買う三角コーナーの袋は大量に入っているので、それを短冊型に切って使えばかなりの量使えるのでコスパは最高です。1枚換算だと価格が気にならないほどでしょう。メーカーが出している純正の袋ではなく互換性がある真空パック機の袋もありますが、三角コーナーの袋を切って使うこのやり方に比べれば高いです。多少代用の裏技には慣れや手間がかかりますが、安さなら代用・裏技の方がだんぜん安いでしょう。
ジップロックで真空パックの袋が作れる?
ジップロックバキュームスターターキットを使う
真空パック式フリーザーバッグとポンプのセットを使うとスムーズに食材などが真空パックできます。楽天市場などで調べるとジップロックバキュームスターターキットという商品が1404円で売られていました。送料は別にかかります。アマゾンではジップロックバキュームスターターキットDW70055という商品が価格7842円で売られており、この手動で使えるジップロックの真空パックキットは場所をとらず便利かもしれません。
これを使用した人の口コミによると袋の再利用も検討して、購入した人がいました。この商品の袋は正方形をしていてちょうど袋の右上に空気を抜く穴が存在します。空気抜きする時は、固い面に袋を押し付けてポンプでしゅぽんしゅぽんと空気を抜きます。ちゃんとこの袋はエンボス加工されているようです。道具といえば袋と小さなポンプだけなので真空パック機ほど場所を取らずに真空パック袋が作れてしまうので便利です。
他にあまり良くない口コミとしては保存するジップロックの、袋の品質にバラつきがけっこうあり、袋の状態が悪くなってしまうものがあるとの事です。悪いものになると最初から真空状態にできない、つまり真空パックが作れなかったり、再利用しようとしてジップロックのジップの、部分の噛み合わせが悪くなるという事態も起こったそうです。しかし、頻繁に使わない人には普通の真空パックの袋よりとても安くすみます。
ジップロックで水圧を使って真空パック袋を作る方法
上の動画で説明していますが、簡単にジップロックを使って袋を真空パック状態にする事が可能です。方法は例えば上の動画のように卵をジップロックに入れます。液体と卵の、入ったジップロックの液体面をテーブルの角に当てます。そのまま前に袋を引っ張ってテーブルにピシっとつけます。ジップロックの入り口を綺麗に締めます。上の動画のように空気が入ってなく真空になっている状態が確認できます。
真空パックの袋の再利用は?
口コミの情報によれば真空パック機専用の袋は一枚が高いので再利用している人が多いようです。方法としてはしっかり除菌洗剤で中を洗い、袋の口を開けたままにして吊るして乾かす人が多いようです。それで再利用を繰り返している人も多いという報告があります。袋に洗剤と水を入れてシャカシャカシャカと良く振って洗い再利用している人もいるようです。再利用の場合は念のため加熱した食材しか使わないという口コミもあります。
ソースなど液体ものを入れた真空パックは捨てて再利用はしない人もいるようです。綺麗に洗った野菜やラップで包んだ肉や魚を入れておいた真空パックの袋なら再利用できるでしょう。ジップロックを真空パックとして使っている人が多いようで、ジップロックは材質が強いので穴があくまで再利用している人が多いようです。肉や魚などを袋に一度入れたとしても除菌洗剤で中身を洗って十分乾燥されて再利用してください。
専用の真空パック袋がいらないダッキーとは?
専用の真空パック袋が必要なフードシーラや真空パック機の「真空パックん」も専用の真空パックの袋が必要となります。つまり凸凹がついたエンボス加工された袋ではないと駄目だという事です。業務用スーパーや大型スーパーなどで大量にまとめ買いしても専用の真空パックの袋が足りないと無駄にしてしまいます。ですが専用の袋は高いです。安くしたいがためにまとめ買いしたとしてもこれではコスト削減になりません。
ですが、このダッキーは他のフードシーラや真空パック機と違い、専用の袋は存在せず、市販で売られている真空パック袋が使用できるので、コストパフォーマンスが大変高いです。このダッキーの価格はアマゾンだと23300円ほどで売っていました。楽天市場では26800円ほどで売られていました。ダッキーは真空パック機の中では高い方かもしれませんが、安い汎用の真空パックが使えるので使っているうちにコストに見合ってきます。
その他ダッキーの、その他の特徴としては、集水タンクが搭載されていて、水分の多い、煮物、漬物などの、水っ気を多いものを真空パックにかけても失敗する事が少ないです。真空パック機専用パックは、50円近くはします。それが何枚も何枚も消費されると高くつくので、本体が高くても市販の真空パック袋が使用できて、水っ気が多いものを真空パックにする機会が多い人はダッキーがおすすめでしょう。
フードシーラは真空パックの袋にできる機能がついた物を
フードシーラを買う時は真空パック機能がついた物にしましょう。フードシーラには単純に袋をシールしてくれるものと袋の中を真空にしてくれるものがあります。冷凍保存で食材や調理済みのものを長期保存できて便利なのは真空パック機能がついたものです。また水分が多いものを真空パックするには袋の、中の水分をとる集水タンクつきのものが良いです。
家庭用真空パック機にも限界があります。実は完全な真空状態にはできていないのです。冷蔵が元々必要な食材を常温で保存することは真空パックにしてもできるようにはなりません。冷蔵・冷凍保存で長期保存するケースでも、保存期間には限界があります。真空パック器の過信は禁物です。また、フードシーラはシールするだけならコンパクトで安いですが、真空パック機能がついているとサイズが大きく、高額になる場合があります。
真空パックの袋は正しい材料を使えば代用がきく袋が作れる
真空パックの袋は真空パック機の専用袋を使うととても一枚一枚のコストがかかります。そこで裏技を使ってナイロンポリや三角コーナーの網を代用品に専用袋を使わなくても真空パックすることでコストを抑える事ができます。その他、真空パック機を使うにしても市販で売られている汎用の真空パックの袋が使える機種がおすすめです。除菌洗剤で真空パックの袋を洗い再利用する人もいます。
真空パックは食材の鮮度を守る上でも大切になってきますので、今回の記事を参考に正しい材料を使って賢く食材の保存を行ってみてはいかがでしょうか?