スピリタスの飲み方は?最強アルコール度数ウォッカの楽しみ方とポイント紹介
スピリタスは様々な飲み方が出来るアルコールです。アルコール度数が非常に高いという事で普段からお酒を嗜む方からも敬遠されがちなスピリタスですが、飲み方を変える事によってどなたでも楽しめるお酒に早変りします。今回はそんなスピリタスの魅力をお伝えして参ります。
目次
スピリタスの飲み方の前に
スピリタスは様々な飲み方があるお酒で、アルコール度数が非常に高い事が特徴として広く知られています。ですが、アルコール度数が高いという情報以外はよく知らず、それだけで手を出しづらいという方も多いのではないかと思います。
という事で、スピリタスの美味しい飲み方の紹介の前に、スピリタスはどのようなお酒であるかという事を説明させて頂きます。スピリタスを飲まず嫌いの方は、由来や特徴を知り美味しいスピリタスの飲み方のポイントをおさえ、アルコールライフを充実させましょう!
最強アルコール度数を誇るスピリタスとは?
スピリタスの原料はジャガイモ?
こんなに透明なスピリタスですがなんと原料はジャガイモと穀物なんです!スピリタスはポーランドが原産のアルコールで、ポーランド語ではエタノールを意味します。グラスに入れてみると、思わず飲料水と間違えてしまう程の透明感ですが、顔を近づけると濃厚なアルコール臭が鼻を刺激します。
最強のアルコール度数
スピリタスは全てのお酒の中で一番アルコール度数が高いです。ウォッカやウィスキー等の蒸留酒は、ビールやワイン等の醸造酒に比べてアルコール度数が高い傾向がありますが、それでも高いもので40度前後です。スピリタスの破格のアルコール度数の秘密は製造工程に於ける蒸留回数にあります。
スピリタスは70回以上の蒸留を行う事により、そのアルコール度数は95~96度に達します。70回に及ぶ蒸留により極限まで度数は高まり、これ以上の蒸留は出来ません。まさしくスピリタスは最強のアルコール度数を持つお酒なんです。
火気厳禁
スピリタスはアルコール度数が非常に高い為、火を近づけると簡単に引火します。フランス料理等で良く見るフランベで使用されるラム酒は度数が40度前後ですので、その危険度はスピリタスの方が遥かに上ですので取り扱う際は注意が必要です。
スピリタス?ウォッカ?
ウォッカとスピリタスは製造方法が似ており、違いを上手く説明できる方は少ないと思います。一概にはスピリタスはウォッカというジャンルの中の1つのカテゴリとして認識されており、2つの大きな違いはやはりアルコール度数です。
味自体は似てるので、ウォッカの代用としてカクテルのベースとしてスピリタスが用いられる事は多々あります。ただし、スピリタスの方が圧倒的にアルコール度数が高いのでカクテルのベースとして使用する際はウォッカベースのレシピから分量の調整が必要です。ちなみにウォッカの語源はスラブ語で『水』を意味しており、それが名前の由来と言われています。
スピリタスの味
スピリタスを知っていてもその度数の高さから手を出しづらい方が多いと思いますし、味が気になっている方も多いのではないでしょうか?その味は強烈で、口にした瞬間鋭い痛みが舌先に走り、口の中が一気に熱くなります。飲料水の様に透き通ったボディからは想像もつかぬ他のお酒では味わえないようインパクトを受ける方がほとんどですが、中にはほんのりとした甘みを感じるという方もいるようです。
ここまでの味の説明を見るとあまりスピリタスに良いお酒のイメージを持つ方は少ないかもしれませんが、あくまで説明はストレートで飲んだ場合の話です。スピリタスは他の蒸留酒と同じ様にカクテル等のベースとして重宝しますし、果物の果肉や皮を漬け込む事により作る果実酒に適しており、アルコールにそれほど強くない方でも楽しむ事が出来る汎用性の高いお酒なんです。ここから先はスピリタスの美味しい飲み方を紹介していきます。
スピリタスの美味しい飲み方【ライム編】
使う材料はスピリタスとトニックウォーターとライムジュースで、ウォッカトニックを作る際に入れるウォッカの半分以下でスピリタスを使いましょう。トニックウォーターも色々種類があるので、自分に合ったものを見つけてみて下さい。ライムの切り身を入れるとさらに清涼感が増すのでオススメです。
スピリタスの美味しい飲み方【レモン編】
スピリタスの飲み方の1つとして有名なのが、果物をスピリタスにつけるを入れる果実酒です。スピリタスの持つ他のアルコールにはない焦燥感に、果物の甘味や酸味がブレンドされ、非常に濃厚な味わいとなります。
果実酒の中でも最もメジャーとされているのはレモンです。レモン特有の風味に加え、酸味がスピリタスの清涼感を際立たせ、他の果実酒に比べてキレの強い味に仕上がります。果実酒を作るときは雑貨店等で販売されているガラスの大瓶をよく洗い乾燥させ、そこに果実を敷き詰めてスピリタスをお好みの量入れます。
果実酒を作る上で共通するポイントがあります。ポイントの1つが果実をたくさん入れる事です。スピリタスはアルコール度数が強いので、レモンの持つ味を活かすためにビン一杯に敷き詰めましょう!風味をしっかりとつける為には新鮮なレモンを使用する事もポイントの1つです。新鮮なレモンのポイントは表皮が綺麗でいて、皮がよく張っている事です。
漬け込み期間の目安はレモンを漬け込んでから3週間から1ヶ月です。そのまま飲んでも美味しいですが、アルコールがどうしても強いという方は、お好みでよく冷やした飲料水やトニックウォーターを加えて薄めると飲みやすくなりますよ。レモンを漬け込む時は果肉を厚めに切りましょう。一緒に皮だけを漬け込むとよりレモンの風味が増して仕上がりますが、使う際は白い綿の部分を切り取って下さい。
スピリタスの美味しい飲み方【金柑編】
金柑を使った果実酒も人気のあるスピリタスの飲み方の1つです。金柑特有の甘味と柑橘系の爽やかさがよく出た果実酒です。金柑の漬け込み期間は約1ヶ月から2ヶ月間と少し長いので、どれだけ漬け込んだか分かるように付箋を貼ったり、カレンダーを利用するのがオススメです。金柑は表皮を剥いて漬け込み、さらに爽快感が欲しい場合はレモンを一緒に漬け込んでみましょう。
スピリタスの美味しい飲み方【イチゴ編】
爽快感よりも甘味が欲しいという方にはイチゴを使用した果実酒がオススメです。目安の漬け込み期間は1週間から3週間と他の果実酒より短いので、早くスピリタスの果実酒を作りたいという方にも良いです。甘味を強くしたいのであれば氷砂糖を好みで追加し、清涼感を加えたい場合はレモンを一緒に漬け込みましょう。
漬け込んだ後に出るイチゴの鮮やかな赤い色がとてもお洒落な果実酒で口当たりのまったりとした甘さが特徴です。美味しく作る為のポイントは赤みの強い甘味と酸味がしっかりしているイチゴを使用する事です。イチゴの旬は4~5月ですので、スピリタスで果実酒を作ろうと思っている方は見逃さず最寄りのスーパー等でチェックしましょう!
スピリタスの美味しい飲み方【梅編】
単体としてだけで無く、チューハイ等でも人気な梅ですがスピリタスと組み合わせて果実酒を作る事も出来ます。漬け込み期間の目安は3ヶ月から6ヶ月で、保管する際は高温や日当たりの良い場所は避けましょう。使う梅は熟れていない青梅を使用し、氷砂糖をたっぷりと入れます。
スピリタスの美味しい飲み方【オレンジ編】
オレンジを使用したスピリタスの美味しい飲み方でオススメなのがカクテルのスクリュードライバーです。通常のウォッカよりも深みのある味わいに仕上がるので、よりアルコールを強く感じたい場合はオススメです。作る際はウォッカで作る時よりもスピリタスの量を減らしましょう。
オレンジの皮を使用した果実酒も人気です。オレンジの果肉や皮を使用しますが、白いワタの部分を切り取らないと苦味が出ます。漬け込み期間の目安は2ヶ月から1ヶ月で、飲む際には氷を入れレモンやライムの果汁を絞ると美味しく飲めます。
スピリタスの美味しい飲み方【リンゴ編】
スピリタスの強いアルコール度数をマイルドにして飲みやすくする上でリンゴはとても良いです。オススメはカクテルで、リンゴジュースとスピリタスだけあれば簡単に出来ます。リンゴの甘さとスピリタスのキレがいい具合に混ざるので、飲み易さ抜群の1杯です!
スピリタスの美味しい飲み方【カクテル編】
スピリタスの飲み方の1つとしてここまでカクテルを紹介しましたが、まだまだ美味しい飲み方があるので続けて紹介していきます。スピリタスを使用してのカクテル作りの大きなポイントは、スピリタスの分量です。アルコールが多いのでベースとなるお酒よりも半分以下にして自分好みのカクテルを作りましょう。
マティーニ
マティーニとはジンやウォッカにドライベルモットを加えたモノで、カクテルの王様とも言われています。スピリタスをベースとしたものも美味しいですが、美味しいマティーニを作る際には不純物の少ない氷が必要なので、バー等に行った際に頼んで飲んでみましょう。口当たりが非常にキリッとしていて、スピリタスの美味しさをしっかりと味わえるカクテルです。
パールハーバー
ミドリというメロンのリキュールを使用したパールハーバーは鮮やかな緑色がとても印象的なカクテルで、スピリタスをベースとしても美味しく作れます。スピリタスを使用しつつもとても甘さが際立っているのがポイントですので、飲み始めにオススメの1杯です。
エナジードリンク+スピリタス
スピリタスとエナジードリンクを合わせた人気のドリンクです。エナジードリンクがスピリタスのアルコールと同じくらい主張が強く、炭酸のキリッとしたエッジが利きつつも甘さがしつこくないので飲みやすいです。たた、アルコールとエナジードリンクに含まれるカフェインは同時に摂取すると、カフェインが酔いを麻痺させてしまうので、無意識に何杯も飲んでしまいがちです。飲む際はペースを考えながら、ゆっくりと飲んでいきましょう。
スピリタスの美味しい飲み方【ショット編】
スピリタスを始めとしたウォッカ系のアルコールは日本ではカクテルで飲む方が多いですが、ロシアやヨーロッパの方ですとストレートでの飲み方を好む方も多いです。スピリタスは非常に度数が高いので好みが分かれますが、景気づけに最初の1杯目はショットグラスでストレートでスピリタスやウォッカを飲むという方も見かけます。
スピリタス アルコール度数96%
— まろ(marshmallon) (@marshmallon_4d) February 4, 2018
なんてこった😱#お酒 #スピリタス96度 #ショット pic.twitter.com/zCmrH8VQu5
40度前後のウォッカ等の蒸留酒と違い、スピリタスは2倍以上のアルコール度数があるのでショットグラスとはいえストレートでの飲み方はかなり敷居が高いでしょう。普段から40度前後のウォッカやウィスキーのストレートを難なく飲めるという方でも、最初はちゆっくりと様子を見ながら飲み進めてみましょう。濃くて飲めない場合は飲料水を足して薄めてみるのがオススメです。
スピリタスの美味しい飲み方【超上級編】
ここまで紹介したようにスピリタスにしろ、ウォッカにしろ度数が高く、日本ではそれを薄くするようなリキュールやジュースを用いたカクテルが人気です。しかし、中にはこのスピリタスを使ったとんでもないレシピのカクテルが存在します。
昇天
ラッテ・リ・ソッチラ
— ZIRMELI (@ZIRMELI) September 7, 2017
イタリアのリキュール。
度数はなんと75度。口に含んだ瞬間刺すような痺れと揮発する酒。
トトが好きなお酒です。 #マフィヤク pic.twitter.com/xxjhkzrGK8
その名は『昇天』!スピリタスをベースに度数が70~75度のリキュールを使用したカクテルです。『昇天』の名前に違わぬ世界最強度数のカクテルで、取り扱っているバーも中々ありません。図太いアルコールの一撃が口内を激しく刺激する他のカクテルにはない味わいで、飲む際には飲料水が欠かせない超上級者用の一品です。
いつの間にか買えるようになっていたので最強度数のリキュール「ラッテ・リ・ソッチラ」を購入。これとスピリタスを組み合わせると「昇天」というカクテルに。ヤバそう(月並み) pic.twitter.com/lzwWq4exef
— 國崎ましの (@MashinoKunisaki) February 7, 2017
使用するリキュールはラッテ・リ・ソッチラというモノで、度数は驚愕の70度overです!ビンやラベルに描かれたドクロが印象的で、近年日本にも輸入されました。希少性の高いお酒でネット等でも品薄状態が続く手に入りにくいお酒です。
スピリタスを飲む上での注意ポイント
一気飲みは絶対駄目
アルコール全般に言える事ですが、アルコール度数の高いスピリタスは殊更に一気飲みをしてはいけません。一気飲みをした場合は他のお酒よりも当然、急性アルコール中毒等に陥ってしまう危険性が高いです。
自分があまりアルコールへの耐性があまり強くないと感じている方は、ショットグラス等の少量でもストレートでの飲み方はやめ、カクテル等でスローペースで飲み進めましょう。周りのペースに流されずに自分のペースで飲むのがスピリタスやウォッカを楽しむ重要なポイントです。
飲料水を用意しておく
これもスピリタスやウォッカだけでなく、アルコールを飲む時全てに言えますが、必ず身近に飲料水を用意しておいて下さい。アルコールは利尿作用があるので、その後アルコールで摂取した以上の水分が尿となって排出されます。脱水症状を引き起こさない為にも、飲料水は手元に置きこまめに水分補給をするのがスピリタスの正しい飲み方のポイントと言えるでしょう。
意外と知らない方が多いのですが飲料水はお酒を飲む際のチェイサーとして非常に役に立ちます。口内のアルコールがリセットされ、よりお酒が進みますので飲料水を普段飲まない方は試してみて下さい!勿論、飲料水は気分が優れない時の気付けにも役に立ちますので、特に度数の高いお酒を飲む際は必需品と言えるでしょう!
タバコを吸いながらの飲酒
スピリタスを紹介する際に説明しましたが、このお酒は非常に引火性が高いです。飲料水や果肉を使用した果実酒や、カクテルにした場合は大丈夫ですがショットグラス等でストレートで飲む際はタバコを吸いながら飲まないで下さい。
タバコの灰が散ったり落ちた場合に簡単に引火し、火災を筆頭とした思わぬ事故に繋がりかねません。特に飲酒している時は手元がおぼつかなくなりがちですので、火器にはより一層の注意が必要です。自分が飲む場合だけで無く、このお酒がある環境で何か調理をするといった際にも注意を怠らないでください。
スピリタスの飲み方をまとめてみて
今回のスピリタスの飲み方についての記事はいかがだったでしょうか?アルコール度数が高いので他のお酒以上に注意する点は確かに多いですが、自分でしっかりと飲み方をコントロールすればお酒を飲む時の楽しさが何倍にも膨らみます。皆さんも自分のお好みの飲み方でスピリタスを楽しんで下さい!