2019年10月01日公開
2024年09月29日更新
保冷剤の中身の成分は何?毒性があって誤飲すると危険?中身の活用法も
保冷剤の中身の成分を詳しく解説します。毒性があるのでは?と言われている保冷剤の中身は、本当に危険なのでしょうか?処分方法についても詳しく説明をしていきます。また、余ってしまった保冷剤を消臭剤や水やりなどに使用する再利用方法も見ていきます。
保冷剤の中身を徹底解説
保冷剤は夏場に活躍するものになり、冬場でもお弁当など使用している方も多いことでしょう。ケーキなどを購入すると袋に入った保冷剤を貰えることもあり、冷凍庫の中に気付けば多くの保冷剤が眠ってしまっているという家庭も少なくないでしょう。
捨てるのは勿体ないけれど、中々使い道が分からないという方も多いといいます。では、保冷剤に使用されている成分はどのようなものなのか知っているでしょうか?その成分を詳しく解説すると共に、余っている保冷剤を活用できる方法を解説していきます。
保冷剤の中身の成分は何?毒性はある?
保冷剤はソフトタイプの袋に入ったものを触ると、柔らかなジェルのようなものが入っている印象を受ける方も多いでしょう。保冷剤には大きく分けて袋に入ったソフトタイプのものと、プラスチックのケースに入っているハードタイプの2種類が展開されています。
その他にも0℃タイプと氷点下タイプのものが存在しており、これらは用途に合わせて使いわける必要があります。そんな保冷剤ですが、中身はどのような素材で作られているのでしょうか?冷たい温度をキープできる保冷剤の中身の成分や、毒性があるのかなどを解説していきます。
成分
保冷剤の成分は半分以上が水でできています。水でできているのに、なぜジェル状なのか?という疑問が浮かびますが、このジェルになっている理由は高吸水性ポリマーが入っているためです。高吸水性ポリマーは、赤ちゃんのオムツにも使用されているので、名前を耳にしたことがある方も多いでしょう。
保冷剤の中身には、大部分を占めている水と、その水を吸収している高吸水性ポリマーが入っているため柔らかいジェル状になっているのです。
毒性はある?
保冷剤は今や様々なシーンで使われることも多くなり、単に食材などを冷やしておくだけではなく、ペットの冷却シートや赤ちゃんの保冷にも使用されることが多いです。そんなときに、ペットや赤ちゃんが万が一破れた保冷剤の中身を食べてしまったと考えると、中身に毒性があるのか否かはやはり気になるところです。
保冷剤の中身に毒性が混じっているという印象を受ける方がが多い理由の一つに、過去にエチレングリコールという毒性のある物質を使用した保冷剤が問題になったことが挙げられます。
現在はこの毒性のあるエチレングリコールの誤飲事故が続いたため、使用している保冷剤はほとんどありません。人体に害のある物質を含んでいない保冷剤が多いので、安心して使用できるでしょう。
誤飲すると危険
人体に害のないもので作られている保冷剤が多いですが、誤飲した場合はどのような危険性が考えられるのでしょうか?毒性のある物質を含んでいるわけではないので、人体に対して大きな影響を与えるとは考えにくいですが、実は大きな危険性が伴います。それは、保冷剤に入っている高吸水性ポリマーにあります。
高吸水性ポリマーは水分を吸収するという性質を持っていることから、多くの誤飲をしてしまうことで体内の水分が吸収されてしまいます。特に子どもやペットといった身体の小さい場合には、大きく影響を及ぼすことが考えられるため誤飲には十分に注意が必要であるといえます。
保冷剤の処分方法
保冷剤は気が付くと冷凍庫に溜まってしまう方も多いことでしょう。いつか使うという考えで溜め込んでしまって、冷凍庫のスペースの確保ができなくなってしまったという声も少なくありません。ですが、保冷剤はどのようにして処分するのが正解なのか、分からないという声が多いのも現状です。
保冷剤は中身は水と高吸水性ポリマーなので燃えるゴミ、パッケージはプラスチックゴミとして扱われることが多いです。中には中身が水分なのであれば「水道やトイレに流してしまえば良いのでは?」と考える方も居ますが、何度も伝えているように高吸水性ポリマーは水分を吸収してしまう特性を持っています。
詰まりの原因となることからゴミとして処分するのが好ましいです。多くの自治体ではそのままの状態で可燃物として処分することができますので、自身の自治体のゴミの処分方法を確認して処分するようにしましょう。
保冷剤の中身を再利用する活用法
保冷剤の中身は、水と高吸水性ポリマーでできていることから、様々な再利用方法があります。まだ使用ができるのに捨てるのが勿体ないと考える方は、再利用をしてみるのもおすすめです。定番の消臭剤からその他の方法がいくつもあります。消臭剤の再利用方法を紹介していきましょう。
消臭剤
保冷剤は、部屋の片隅に置いておくと、部屋の中の消臭効果が期待できる消臭剤として再利用する方法があります。この消臭剤に再利用する方法は、保冷剤の再利用としては定番として知られており、バザーなどで販売をする方も多いようです。保冷剤の中身は透明のものや青っぽい色合いのものなど、様々です。
透明のものにはセロハンを使用して色を付けるのも良いですし、ラメパウダーやビーズなどを入れることで見た目も可愛らしくできます。家にある材料だけで作ることができるので、夏休みなどの自由工作に取り入れることもできるでしょう。自分好みのデザインをして、子どもと一緒に楽しみながら保冷剤を再利用することができます。
作り方
- 保冷剤適量
- 空き瓶
- 好みの装飾品
- 空き瓶は汚れが付着していないのが好ましいので、洗い流しておきましょう。
- 保冷剤の中身を入れたら完成です。
- 好みでジェルの間にビーズやラメパウダーを入れても良いでしょう。
色を付ける場合は、絵具を使用すると濁ってしまう可能性があるので、カラーセロハンを使用すると濁ることなく綺麗に色付きます。ビーズなどの装飾品は、ジェルとジェルの間に入れるようにしてみると、しっかりとジェルの中に入っているように出来上がります。
適していない保冷剤
消臭剤として使用する保冷剤のみならず、再利用に使用する際に適していないものとして、エチレングリコールが使用されているものです。誤って子どもが食べてしまうと、健康被害を及ぼす危険性があるので注意しましょう。
また、保冷剤の中には高吸水性ポリマーが入っておらず、水だけで作られているものも稀に存在します。その場合は消臭剤としても役割を果たすことができませんので、使用は控えた方が良いでしょう。
植物の水やり
保冷剤は植物の水やりとしても効果を発揮します。高吸水性ポリマーは水分を吸収する性質を持っているのに、なぜ水やりに効果的なのか疑問に思う方も多いことでしょう。この高吸水性ポリマーを含んでいるジェルは、水分を留まらせておく効果が期待できます。
そのため、植物の土の上や土に混ぜることで乾燥を防ぐことが可能です。注意点として、アウトドア用の保冷剤には防腐剤が入っている可能性があり、防腐剤が入っていることにより植物が枯れてしまう可能性があるので使用には十分注意しましょう。
芳香剤
消臭剤として使用のできる保冷剤は、消臭剤と同じ作り方でアロマオイルを入れることで芳香剤としても活躍します。アロマは数的垂らすだけで、長期に渡り香りが持続しますのでコスパ良く芳香剤を作ることができるでしょう。数種類のアロマオイルがあれば、場所によって香りを変えることができるので、最適な再利用といえるでしょう。
インテリアに活用
保冷剤の中身は消臭剤を作るように、瓶の中に入れることで見た目にも可愛く仕上がります。消臭剤として使用しても良いですが、小さい子どもやペットが居る家庭では、蓋を開けたままだと誤飲が心配されるでしょう。
そんなときは消臭剤としてではなく、インテリアとして飾っておくだけでもおしゃれです。透明感のあるジェルなので、窓際に置いておくと日の光で綺麗に光って見えます。ビー玉やおはじきなどと組み合わせても、綺麗なインテリア雑貨に仕上がります。
保冷剤の中身は取り扱いに注意して活用しよう!
保冷剤の中身は、毒性のあるものは減っていますが成分の関係から誤飲には注意したいものです。小さい子どもやペットのいる家庭では使用には十分注意しましょう。また、増えてしまう保冷剤は再利用をして活用する方法があるので、再利用をしてみるのも良いでしょう。取り扱いには配慮をしながら、使用するようにしてください。