2019年09月02日公開
2024年09月26日更新
ペルチェ式の除湿機・冷蔵庫とは?メリット&デメリットや口コミ情報まとめ
ペルチェ式の除湿機や冷蔵庫がコンパクトでオシャレと、最近人気が出ています。ペルチェ式の除湿機・冷蔵庫は、どんなメリットやデメリットがあるのか、口コミ情報もまとめました。ペルチェ式のエアコンやクーラー、ワインセラーも紹介します。
ペルチェ式の除湿機・冷蔵庫とは?
ペルチェ式の除湿機・冷蔵庫はこれまであまり見かけませんでしたが、コンパクトでオシャレと最近人気が出ています。ペルチェ式の仕組みやコンプレッサー式との違い、除湿機・冷蔵庫以外にもエアコン、クーラー、ワインセラーなどペルチェ式製品の特長をそれぞれ紹介します。
ペルチェ式の仕組み
除湿機には4つの種類があります。コンプレッサーを利用したコンプレッサー式除湿機と乾燥剤を利用したデシカント式除湿機、コンプレッサーとデシカントの一体型ハイブリッド式除湿機があります。この他に、ペルチェ素子を使ったペルチェ式除湿機があり、パソコンCPUの冷却や小型冷温庫などにも利用されています。
ペルチェ素子とは、電流を流すことで冷却・加熱、両方の温度コントロールを自由にできる半導体素子のことです。 このペルチェ素子に直流電流を流すことによって、素子の両面に温度差が生し、低温で冷却、高温で放熱が起こります。コンプレッサー式除湿機と同じように、高温時に除湿能力を高く、低温時は除湿能力が落ちます。
ペルチェ素子は電子部品なので小型化しやすく振動や騒音がないので、ペルチェ式除湿機はコンパクトタイプが多く作られています。この原理はコンプレッサー除湿機と同じで、ペルチェ素子によって湿気を含んだ空気を冷やし、水滴にする仕組みになっています。
コンプレッサー式との違い
コンプレッサーとは圧縮機のことです。これを使うことで湿気や空気を冷却器で冷やして排除することで乾いた空気を外へ出します。コンプレッサー式は消費電力が少ないのですがパワフルですが、本体が重く大型の除湿機がほとんどです。
一方、ペルチェ式はペルチェ素子といわれる電子部品のひとつで、電流を流すと熱が移動する仕組みになっています。そのため、コンプレッサー式よりも小型化しやすく、振動や騒音がないので、パソコンのCPU冷却や小型冷蔵庫、医療用冷却装置にも活用されています。
ペルチェ式製品の特徴
ここで、ペルチェ式製品の特長をまとめて紹介します。除湿機・冷蔵庫・エアコン・クーラー・ワインセラーのペルチェ式製品の特徴をそれぞれまとめました。購入を考えている方は、参考にしてください。
除湿機
パソコンCPUの冷却や小型冷温庫などにも利用されているペルチェ素子を用いたペルチェ式除湿機は、騒音や振動が少なく、コンパクトタイプで置きやすい商品が多くなっています。
冷蔵庫
ペルチェ素子を使った冷却方式のペルチェ式は、ペルチェ効果を発見したフランス人科学者の名前のペルチェからつけられています。最近人気がでてきていますが、販売してすぐのペルチェ式冷蔵庫は、あまり利用されませんでした。
なぜ普及しなかったかというと、故障が多かったり、冷却力が低く庫内が充分に冷えなかったりしたことが原因のようです。そのため病院、ホテルなどごく一部で利用されるだけでした。ところが、最近これらのデメリットを解決したペルチェ冷蔵庫が作られ、一般家庭でも使われるようになっています。
ペルチェ冷蔵庫はインテリア性が高く、一般の冷蔵庫では考えられないほど洗練されたデザインが多数販売されています。自炊しない人や飲み物だけしか使わない人など使える人は限られますが、おしゃれな冷蔵庫や、モダンでスタイリッシュな冷蔵庫がほしい方にはおすすめです。
クーラー
ペルチェ式電子クーラーは、フロンなどの冷媒を一切使わず、加熱も冷却も可能な環境にやさしい冷却装置として今大変注目されています。ペルチェ式のクーラーは、電流により冷却・加熱、両方の温度制御を自由に行える半導体素子(ペルチェ素子)を用いています。
このペルチェ素子に直流電流を流すことで、素子の両面に温度差が発生し、吸熱(冷却)と発熱(放熱)が起こることで冷却できます。また、フロンなどの冷媒を使用したクーラーでは、冷媒漏れチェックなどの定期点検が必要になりますが、ペルチェ式電子クーラーはその必要がありません。
そのためメンテナンスコストを抑えられるの利点があり、PC用や水槽用など応用できる分野も拡大。バイオ・医療などの研究分野や検査分野などで活躍しています。
ワインセラー
温度制御を自由に行える半導体素子のペルチェ素子を使ったペルチェ式のワインセラーは、以前は耐久性に問題がありましたが、最近は画期的に品質が向上し耐久年数も伸びています。振動が少なく、部屋に置いていても音が気になることはありません。また、一時保管用のワインセラーは高性能で安価なものが多くなります。
一方、加温機能がないため寒冷地では外気温がワインセラー内の温度を下回る場合は注意が必要です。外気温が高くなってしまった場合、他の方式のワインセラーと比べ冷却能力が低いので、低い温度を保つことが難しく保管したい本数が多いと冷却できないので注意が必要です。
エアコン
ペルチェ式のエアコンは、保冷剤や氷の交換不要で、冷たい風を送風する冷風機です。冷蔵庫などに使われているペルチェ式冷却装置を採用し、背面から吸い込んだ室温の風を、冷却部で冷やした水の気化熱を利用することで、室温よりも約-2℃の冷風を送り出す冷風モードがあります。
また、ペルチェ式のエアコンはコンプレッサーを使わないので振動や動作音が少なく、とても静かで省電力で経済的であるため家計にやさしいと人気が出ています。
ペルチェ式のメリット&デメリット
ペルチェ式製品の特長をみてみましたが、それぞれにメリットとデメリットがあります。ここで、ペルチェ式のメリットとデメリットを整理してまとめておきます。ペルチェ式の製品を購入する場合、自分の使う目的などと照らし合わせて参考にしてください。
メリット
ペルチェ式の一番のメリットは、コンパクトで静かなことです。つまり湿気が気になるクローゼットや浴室、靴箱などの狭いスペースでも、コンパクトで軽いので置きやすく使いやすいのが大きなメリットです。また、運転時の音が静かなので、赤ちゃんやお年寄りが眠っている所でも使いやすいというメリットがあります。
さらに、本体価格がリーズナブルなものが多いので、家庭のサブ除湿機として非常に使いやすいのが特徴となっています。また、ペルチェ式の冷蔵庫の場合は面倒な霜取りが不要になりため、かなりの手間が省けることも大きなメリットです。
デメリット
ペルチェ式の除湿機の大きなデメリットは、除湿能力が低いことです。そのためリビングなどの広い部屋での使用や衣類乾燥には不向きです。つまり、メインの除湿機としての使用はできません。また、ペルチェ式の除湿の仕組み上、冬のような寒い時期では除湿能力がさらに低下してしまうので、寒い時期の使用には不向きです。
ペルチェ式の冷蔵庫のデメリットは、冷却能力が低いことです。冷凍庫がなく容量も小さく50~70リットルくらいです。その割には値段が高く、大家族の冷蔵庫として使うことができません。
ペルチェ式除湿機・冷蔵庫の口コミ情報
ペルチェ式除湿機はコンパクトなので、クローゼットなどに使いやすいという口コミがとても多くあります。また、音が静かなので寝室で利用しても便利と人気です。しかし、コンプレッサー式除湿機やデシカント式除湿機よりも除湿能力は低いので、サブ除湿機として使用するにはちょうど良いと言われています。
またペルチェ式冷蔵庫は、ひとり暮らしで自炊もほとんどしない人や飲み物だけを冷やしたい人には、とても人気の冷蔵庫です。デザイン性にも優れておしゃれな生活スタイルをめざす人に大変人気です。
我が家のクローゼット湿気がすごいので小空間の除湿に最適な小型ペルチェ式除湿機すごく気になります🙋
— つきた (@kenpapa5816) August 25, 2019
隙間に配置しやすい薄型使いやすく、一般的な除湿剤の約80倍の除湿能力の高性能✨が魅力的です🌈#ATDD11BK除湿機TAGlabelbyamadana
ペルチェ式の特徴を知って上手に利用しよう!
ペルチェ式の除湿機は、クローゼットや下駄箱、浴室などの狭いスペースの除湿に最適です。その理由は、ペルチェ式の除湿機は、コンパクトで値段も手ごろで手軽に購入し設置することができるためです。メインの除湿機では対応しにくい場所の湿気対策が物足りと感じている人はぜひ活用してみてください。
昔よりも性能も耐用性もよくなり、価格もリーズナブルなのでおすすめです。また、ペルチェ式の冷蔵庫は、デザイン性にも優れたものが多く、ひとり暮らしで飲み物だけを冷やしたい方には大変おすすめです。他にもエアコンやクーラー、ワインセラーにもペルチェ式の製品がありますので、自分のライフスタイルに合わせて上手に使いましょう。