離乳食向けの出汁レシピまとめ!おさえておきたい基本の出汁とは?

離乳食向けの出汁について、それぞれの出汁の特長や基本の作り方レシピをまとめました。使い勝手の良いかつおぶし出汁や昆布出汁、ささみ出汁のレシピなど満載です。出汁を活かした離乳食の簡単人気レシピも紹介するので、チェックしてみてください。

離乳食向けの出汁レシピまとめ!おさえておきたい基本の出汁とは?のイメージ

目次

  1. 1離乳食に使える出汁のレシピと活用食を紹介
  2. 2離乳食に使える出汁の疑問
  3. 3離乳食向けの簡単出汁レシピ
  4. 4離乳食向けの出汁を使用した人気レシピ
  5. 5離乳食に使える出汁でレシピの幅を広げよう

離乳食に使える出汁のレシピと活用食を紹介

出汁は料理の味に奥深さを加え、食材の旨みや風味を引き出す優れた調味料です。市販の出汁もありますが、自分で手作りしたものは安心して赤ちゃんに与えることができます。そこで本記事では、離乳食に使える基本の出汁の作り方を、食材ごとに紹介しましょう。

離乳食に使える出汁の疑問

離乳食で使う出汁の重要性とは?

出汁を使う第一の理由は、出汁に含まれた栄養を摂ることもありますが、やはり味にアクセントをつけて、より食事を美味しくするためです。

赤ちゃんのために離乳食を作る時、さまざまな味付けで楽しませてあげたいと考えるママも多いでしょう。しかし、赤ちゃんの内臓はまだ完全に発達していないので、味の濃い調味料を使うと内臓に負担がかかってしまいます。そんな時に活躍するのが出汁です。

離乳食に出汁を使うことで、味に深みや甘みが出て料理が美味しくなります。出汁の材料によって風味が変わり、赤ちゃんの味覚の発達にも良い影響を与えるでしょう。赤ちゃんは薄味が良いでの、出汁で味付けするくらいが丁度良い場合があります。例えば、お粥を塩や醤油で味付けするならば、美味しい出汁で味付けするのもおすすめです。

使用できない出汁はある?

市販の大人用だしパックや顆粒だしは、塩分が多めだったり添加物が含まれていることがあり、内臓が未発達の赤ちゃんにはあまりおすすめできません。どうしても使いたい場合は、パッケージに表記されている材料をよく確認して、小量だけ使用するようにしてください。

また、海老にはアレルゲンが含まれているため、1歳半頃までは避けておいた方が良いでしょう。牛、豚などから取った動物性の出汁は、あえて積極的に使う必要はありません。肉類から出汁を取るなら、脂肪分の少ないささみがおすすめです。

作り置きや冷凍保存は可能?

1回の離乳食に使用する出汁の量は、ほんのわずかです。離乳食を作るたびに、出汁を取るのは大変手間がかかります。出汁は冷凍保存が可能なため、一度に多めに作ってストックしておくと簡単に使えて便利です。

保存方法は製氷皿に出汁を入れ、ラップをかけて冷凍します。完全に凍ったら製氷皿から取って、ジップロックなどにまとめて入れておきましょう。その際、空気をしっかり抜いて封を閉めることがポイントです。出汁のような水分は凍ると膨張するので、製氷皿の8分目まで入れてください。

冷凍保存をした出汁の保存期間は約2週間です。ちなみに出汁を作り置きをする場合は、冷蔵保存で1~2日以内に使い切るようにしてください。

離乳食向けの簡単出汁レシピ

かつおぶし出汁

かつおぶし出汁はかつおぶしから取った動物性の出汁のため、離乳食中期から使用するのがおすすめです。味噌汁や煮物などの和風料理に使うと、よく合うでしょう。

作り方は水1Lを鍋に沸騰させ、かつおぶし30gを入れて弱火にします。かつおぶしのアクを取りながら煮て、沸騰する直前に火を止めてください。かつおぶしが下に沈んだら、スープを濾して完成です。残ったかつおぶしは、佃煮などにして大人が食べると無駄なく使い切れます。

昆布出汁

昆布出汁は優しい味わいでアレルギーの心配も少ないため、離乳食初期から使うことができます。水1Lに対して昆布を8cm用意してください。また、昆布が汚れている場合は、あらかじめ清潔な布巾などで、拭いておきましょう。

作り方は鍋に水と昆布を入れて、冷蔵庫に一晩置いておきます。翌日そのまま鍋を火にかけてください。お湯が沸騰する前の小さな泡が立ってきた頃に、昆布を取り出して完成です。昆布を入れたままブクブクと沸騰させると、粘りが出る上に雑味も増すので注意しましょう。

煮干し出汁

煮干し出汁は離乳食中期頃から使用できます。出汁に使用する煮干しは、頭と内臓部分を取り除いておきましょう。作り方は水1Lに対し煮干し30gを鍋に入れて、約30分浸けておきます。煮干しごと弱火で10分ほど煮て、濾し器で濾したら完成です。煮干しの粉が気になる場合は、濾し器の上にキッチンペーパーを敷いて濾すと良いでしょう。

野菜出汁

離乳食初期から使うことができる、野菜から取った出汁です。作り方はキャベツと人参と玉ねぎを各80g用意します。それぞれの野菜を適当なサイズに切っておきましょう。水1Lと全ての野菜を鍋に入れて、火にかけます。沸騰したら弱火にして、30分ほどじっくり煮込んでください。仕上げに濾し器で濾したら完成です。

レシピ以外の野菜も使用できますが、アクが少なく野菜の甘みが活かせるものを選んでください。使用した野菜は離乳食に活用すると、すでに煮込まれているので簡単に野菜料理ができます。

干ししいたけ出汁

離乳食初期から使用できる干ししいたけ出汁は、とても簡単に作れます。ボウルに干ししいたけ6枚としいたけが浸るくらいの水を入れてください。そのまま半日~1晩ほど置いておくだけで完成です。

ささみ出汁

ささみ出汁は離乳食中期から使用できる、うどんにピッタリ合う出汁です。材料はささみ2本、キャベツと人参と玉ねぎ各30g、水1L、昆布8cmを用意します。簡単な作り方は、鍋に材料を全て入れて弱火で約1時間煮込んでください。途中でアクや脂肪分が浮いてくるため、丁寧にすくい取りましょう。濾し器で濾したら完成です。

素材を組み合わせるのもおすすめ

さまざまな食材から簡単に出汁が取れますが、単体の食材からだけでなく食材同士を組み合わせるのもおすすめです。特に材料に昆布を組み合わせると、出汁の旨みがさらにアップします。例えば、かつおぶしと昆布を組み合わせると、和風だしのような風味に仕上がるでしょう。

離乳食向けの出汁を使用した人気レシピ

【中期】白菜と人参のだし煮

【材料】1食分

  • 白菜:10g
  • 人参:10g
  • 昆布だし:100ml

【作り方】
  1. 白菜は中火で2~3分ほど下茹でし、細かく切ります。
  2. 人参は皮を剥いて7~8mm角に切ります。
  3. 鍋に1、2、昆布だしを入れ、柔らかくなるまで中火で10分ほど煮ます。
  4. 3をすり鉢に入れ、すりこぎですり潰したら完成です。

モグモグ期の赤ちゃんにおすすめの人気レシピです。舌で潰せるくらいの柔らかさに仕上げてください。調味料を使用しなくても、昆布だしが野菜の旨みや甘みを引き出すので、美味しく食べられます。喜んで食べてくれたら、次に作る時は玉ねぎを加えてあげても良いでしょう。

【中期】野菜うどん

【材料】

  • ゆでうどん:30g
  • 人参:5g
  • 玉ねぎ:10g
  • かぼちゃ:10g
  • ほうれん草:葉先を少々
  • 和風だし:50cc

【作り方】
  1. ゆでうどんをみじん切りにして、柔らかくなるまで15分程茹でます。
  2. 1をザルに上げて水洗いします。
  3. 人参、玉ねぎ、かぼちゃは5mm角に切り、ほうれん草はみじん切りにします。
  4. 3を柔らかく茹でて、水気を切ります。
  5. 鍋に人参、玉ねぎ、かぼちゃ、うどん、和風だし、ほうれ草を入れて火にかけます。
  6. ほうれん草が柔らかくなるまで煮たら完成です。

野菜をたっぷり使った栄養満点のうどん人気レシピです。かつおぶしと昆布から取った和風だしで味付けしました。出汁の種類はお好みで変えても構いません。固形がまだ苦手な赤ちゃんには、仕上げに水溶き片栗粉を加えてとろみを付けると、食べやすくなるかもしれません。

【後期】肉じゃが

【材料】

  • 玉ねぎ:15g
  • じゃがいも:20g
  • 人参:10g
  • 鶏ひき肉:15g
  • かつおぶし出汁:200cc
  • 醤油:2滴
  • 砂糖:1g
  • 水溶き片栗粉:適量

【作り方】
  1. じゃがいも、人参、玉ねぎは角切りにします。
  2. 鶏ひき肉を炒めて、出汁と野菜を加えて柔らかくなるまで煮ます。
  3. 野菜が煮えたら調味料を加え、水溶き片栗粉でとろみをつけて完成です。

鶏肉の旨みと野菜の甘みが具材にじっくり染み込んだ、肉じゃがの人気レシピです。じゃがいもは他の野菜より少し大きめに切りましょう。離乳食の進み具合によって、具材の大きさは調整してください。肉じゃがにはとろみがついているので、のどごしが良くひき肉も食べやすくなります。

【中期】白身魚のみぞれ煮

白身魚を大根おろしとだし汁で煮た、みぞれ煮の簡単人気レシピです。生後6ヶ月頃の赤ちゃんには、白身魚をすりばちですり潰してあげてください。新鮮な刺身を使うと下ごしらえの必要がなく、さらに簡単にできます。離乳食用に取り分けて残った分は、醤油や味りんで味付けすると大人も美味しく食べれるでしょう。

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【後期】 お好み焼き

手づかみでも食べやすいお好み焼きの人気レシピです。野菜は家にあるもので代用しても良いでしょう。水分が多すぎるとベタベタするので、生地がドロッとなるように小麦粉と豆腐の量を調整してください。また、豆腐が多すぎると生地がゆるくなってしまうため、様子を見ながら少しずつ足していきましょう。

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離乳食に使える出汁でレシピの幅を広げよう

離乳食に最適な出汁の種類や作り方について解説してきました。内臓が未発達の赤ちゃんにとって、手作りの出汁は胃腸に優しくおすすめです。手作りの出汁は、食材そのものの旨みや風味を引き出すことができて、赤ちゃんの味覚の発達にも繋がるでしょう。紹介した人気レシピを参考に、出汁を使って美味しい離乳食を作ってください。

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