出汁の種類と特徴を解説!使い分け方や美味しい出汁の取り方も!

出汁の種類やおすすめの使い方を解説します。味噌汁や鍋、ラーメンや魚料理など和食以外にも使える料理が満載で、昆布・かつおなど種類も豊富な出汁のおすすめ料理や使い分け方を紹介します。だしパックなど、簡単に出汁がとれる市販品もまとめました!

出汁の種類と特徴を解説!使い分け方や美味しい出汁の取り方も!のイメージ

目次

  1. 1出汁の種類や使い方を完全攻略しよう!
  2. 2出汁の素材別の種類と特徴
  3. 3出汁の種類で手軽に使えるもの
  4. 4出汁の種類で海外のもの
  5. 5出汁を作り過ぎたときの保存方法
  6. 6出汁の種類は料理に合わせて使い分けよう!

出汁の種類や使い方を完全攻略しよう!

和食を作るときに欠かせない出汁は味付けに深みをだしてくれるため、薄味でも美味しい料理に仕上がります。種類は様々で、使う材料によって味も風味も変わってきます。本記事では出汁を使う料理のおすすめを、種類別で使い分けのおすすめなどを紹介します。

昆布やかつおなどいつも使う素材はもちろんラーメンにも使える魚を使った素材や洋風スープにも使える素材まで、いつも使わない種類の使い分け方法もまとめました。いつも使う出汁を、今日から使い分けてみませんか?

出汁の素材別の種類と特徴

まずはどのような出汁の種類があるのか、見ていきましょう。植物系や魚系の素材を用途に合わせて上手に使い分けるとお味噌汁や鍋料理などの和食はもちろん、ラーメンなどの中華や洋食など料理のレパートリーがぐんと広がります。

出汁の種類①昆布出汁

「和食」は日本人の伝統的な食文化です。
この和食の基本にあるのは「だし」であり、「だし」は日本人の日々の食生活において欠かせないものです。乾燥して、うま味が凝縮されたかつお節や昆布からうま味を抽出した「だし」は素材のおいしさを引き立ててくれます。

干し昆布からとるさっぱりとした昆布だしは香りはあまり強くありませんが、使う事で味に深みが出て薄味でも満足のいく味付けに仕上がります。干し昆布は日持ちするため、出汁をとる食材のストックにも置きやすい食材です。

素材となる干し昆布には、グルタミン酸という旨み成分がが含まれています。美肌成分のヨウ素も摂ることができ、女性に特におすすめのそざです。

素材種類による違い

日本産の昆布は北海道が原産地で、北海道内の地域によって日高昆布・真昆布・利尻昆布・羅臼昆布の4種類に分かれており、出汁の味も異なります。日高地方でとれる日高昆布と道南地域でとれる真昆布は、すっきりとした味わいで家庭用によく使われます。

利尻・礼文島でとれる利尻昆布は高級料亭のような味わいで、いつもと一味違う風味にしたいときにおすすめです。北海道産の中で最も高級感のある羅臼昆布は、実際に料亭で提供されるお料理によく使われています。

おすすめの料理

価格もお手頃で風味がお料理の邪魔をしないことから、普段使いがしやすい種類が昆布だしです。昆布をそのまま具材にもできるおでんなどの鍋ものはもちろん、炊き込みご飯や煮物の味を深くしたいときに最適です。

出汁の取り方

  • 干し昆布4g
  • 水300cc
 
  1. 干し昆布の表面についている汚れを、軽くふき取ります。拭きすぎてしまうと干し昆布の表面にあるうまみ成分も落としてしまうため、あまり 拭きすぎないようにしましょう。
  2. 分量外の水に干し昆布を、20~30分浸して昆布をもどします。
  3. 水300gにもどした昆布をいれ、中火にかけます。途中アクが出たら丁寧に摂る様にすると、雑味がなくなり美味しくなります。
  4. 煮立つ直前で火を止めて、昆布を取り出したら完成です。

出汁の種類②かつお出汁

香り高く、昆布だしとは種類が違うイノシン酸の旨み成分が含まれている魚系だしのかつおも、普段のお料理に使いやすく人気です。

原料になる鰹節の削り方も種類があり、家庭用でよく使われる花かつおと厚切りにスライスした鰹厚削に分かれます。料理の種類や入手のしやすさで使い分けると、和食の幅が広がります。

素材種類による違い

原料になる鰹節は、2種類に分けられます。鰹をボイルした後に燻して作る鰹荒節と、鰹荒節にカビをつけて水分をなくす鰹枯れ節に分かれていて、より手間がかかる鰹枯れ節は高級品で高級料亭でも使われています。

燻した香りを強めに感じる鰹荒節は一般的によく出回りやすい種類で、家庭によくある花かつおの原料として使われています。カビの効果で脂肪分が分解されている鰹枯れ節は、爽やかなコクを感じる風味で高級感のある出汁に仕上がります。
 

おすすめの料理

豊潤な香りを特徴で高級感がある素材の種類ですが、安値で手に入り日常使いもしやすいため、和食には欠かせない素材です。お味噌汁やお吸い物、鍋ものや煮物にもよく使われています。風味を活かした茶碗蒸しにも相性抜群です。

いろいろな料理の味付けに使うことができる麺つゆにも、かつおの風味が活きておすすめです。市販のものは添加物が気になるという方は、ぜひかつおベースの自家製麺つゆを作ってみてください。

出汁の取り方

  • 花かつお30g
  • 水1000ml
 
  1. 鍋に水を入れて沸騰したら、一度火を止めて花かつおを入れます。
  2. そのまま1~2分間おいて、エキスが抽出されるまで待ちます。その間にザルにガーゼかキッチンペーパーを敷いたものとボウルを用意し、出汁をこす準備をします。
  3. 用意しておいたザルとボウルを重ねて、上からかつおだしをこします。出し殻になった花かつおを絞ってしまうとえぐみが出やすいため、出汁が取れたらすぐに取り出し完成です。

出汁の種類③昆布とかつおの合わせ出汁

さっぱりとした昆布だしと、香り高いかつお出汁のいいとこ取りができる昆布とかつおの合わせ出汁も、お家で簡単に作れて普段使いがしやすいです。昆布のグルタミン酸とかつおのイノシン酸が、相乗効果でより強い旨みになります。

昆布だしとかつお出汁を丁寧にとるには時間と手間がかかりますが、その分より深い風味の出汁に仕上がります。多めに作っておいて、冷凍などで保存しておくと使いやすいです。

おすすめの料理

一般家庭でも手に入りやすい花かつおと干し昆布を使った出汁は、和食派の方なら毎日飲む味噌汁やお吸い物におすすめです。その他にも煮物・茶碗蒸し・鍋ものなど、和食料理で食材や調味料の味を引き立たせる役割をします。

かつおの風味も強いため、麺つゆを作るときにも最適です。あっさりした味付けが好きな方はかつおや昆布単独で出汁をとり、旨味が強い方がお好みの方は合わせて使うなど使い分けをしてみてください。

出汁の取り方

  • 干し昆布10g
  • 花かつお20g
  • 水1000ml
 
  1. 鍋に干し昆布と水をいれて、1時間ほど置きます。
  2. 昆布がもどったら鍋を火にかけて、鍋底から気泡が沸々と出てくるほどで火を止めましょう。沸騰してしまうと昆布からぬめりが出て、旨味が逃げてしまいます。火を止めたら、昆布を取り出します。
  3. 昆布だしを抽出した鍋を、再び過熱し沸騰させます。
  4. 火を止めたら花かつおを入れて、1分ほどおいてエキスが抽出されるのを待ちます。
  5. 布巾かキッチンペーパーを敷いたザルで出汁をこし、花かつおを取り除きそのまま1分間おいたら完成です。

出汁の種類④煮干し出汁

カルシウムが多くお子さんのおやつにもおすすめな煮干しからも、美味しい出汁をとることができます。かつおと同じイノシン酸の旨味がとれる煮干し出汁は、低価格で毎日お味噌汁を作るご家庭にもおすすめです。

煮干し出汁は地方によっては、いりこ出汁とも呼ばれています。西日本ではいりこと呼ばれることが多く東日本では煮干しと呼ばれていますが、関東では小さい煮干しをいりこと呼ぶ地域もあります。呼び方は色々ですが、原材料や種類は全く同じものです。

同じ魚を使った出汁のかつおぶしと違い、個体が小さい煮干しは魚の姿そのままの形で出汁をとります。魚の内臓や頭をとらずに抽出するとえぐみや苦みなどが出てしまいますが、丁寧に取り除いた後に使うとクセも少ない風味に仕上がります。

魚の独特な苦みなどが好きな方には、煮干しの頭などをとらずに使うのもおすすめです。好みによって、下準備の段階から作り方を使いわかるようにしてください。

素材種類による違い

比較的安値で手に入る煮干しは、煮干しいわしを原料に3種類のいわしで作られています。いりこと呼ばれることが多いかたくちいわしの煮干しは、独特の魚臭さを感じる独特な風味になります。うるめいわしの煮干しは優しい甘味を感じ、マイワシの煮干しは淡白でクセのない味わいです。

産地によっても味わいが違い、日本では熊本県や島根県でとれる煮干しが有名です。その他にも千葉県や瀬戸内海でもブランド化させた煮干しを販売しています。

かたくちいわしはその中でもいろいろな地域で穫れる魚で、海によって味わいも違います。瀬戸内海とれるかたくちいわしは、身質が柔らかでクセもないため他の煮干しより少し高級品です。

おすすめの料理

人気のラーメン店でも煮干しだしを売りにしているところがあるほど、ラーメンと煮干しだしの相性は抜群です。クセも少ないため、ラーメンスープの味付けの邪魔をせず出汁の風味を活かすことができます。

家庭用で作る場合は、お味噌汁に使うのがおすすめです。少しクセが強い方が好きな方は、煮干しの頭や内臓をそのまま使うと煮干し独特の魚のクセが楽しめます。

出汁の取り方

  • 煮干し30g
  • 水1000ml
 
  1. 煮干しの頭と腹わたの部分を取り除き、大きい物を縦二つ折りにするなどして大きさを揃えます。魚のクセがある味わいが好きな方は、頭・腹わたをそのまま残して使っても大丈夫です。
  2. 鍋に水1000mlと煮干しを入れて、30分ほどおき煮干しをもどします。
  3. 弱火で6~7分に立たせて、煮干しエキスを抽出します。途中アクが出てきたら丁寧に取り除くと、より雑味が少ない出汁に仕上がります。
  4. ガーゼやキッチンペーパーを敷いたザルでこし、煮干しを取り出したら完成です。

出汁の種類⑤しいたけ出汁

煮物などでも味が良くしみて、独特な存在感のグアニル酸の旨味が味わえる干しシイタケも出汁をとれる食材です。抽出した後は煮物の具材としても使うことができ、無駄がない素材で人気です。

今まで紹介してきたその中でも断トツでクセがある風味で、独特な味わいが特徴です。お味噌汁などの普段使いはしにくいですが、旨味成分が凝縮されているため美味しい出汁に仕上がります。

素材種類による違い

干ししいたけに使われるシイタケは、3種類に分けられます。値段もお安く戻しやすい種類の香信(こうしん)は、一般的によく家庭用で使われている干ししいたけです。

傘が丸く大きい種類の冬菇(どんこ)は、傘が開ききらない旬の時期に収穫するため高級品の干ししいたけです。価格的には香信と冬菇の中間地点の種類でもある高菇(こうこ)は、出汁にも煮物にもおすすめです。

高級品の冬菇は、出汁をとった後に煮物の具材として使うと綺麗な煮物に仕上がります。ですが出汁をとるためだけに使う場合は、安値の香信で充分美味しい出汁をとることができます。作る料理によって干しシイタケの大きさや種類を使い分けると、和食の幅が広がります。

おすすめの料理

クセが強く存在感が強いしいたけ出汁は、味噌汁や鍋ものなどの家庭料理の和食にはおすすめしません。ですがソバなどの麺類との相性が良く、そうめん・ソバなどのつゆ用に使うと美味しく仕上がります。

そばつゆの中に出汁をとった後のしいたけをスライスして入れると、見た目もおしゃれです。出汁をとった後のしいたけを煮物などに使うと、旨味が染みた味に仕上がるためおすすめです。

出汁の取り方

  • 干しシイタケ50g
  • 水1000ml
  • 砂糖大さじ1
 
  1. ボウルに分量外の水と干ししいたけを入れて、10分~15分ほどおきます。水は冬場や寒い地域では、少しぬるま湯を用意すると良いです。
  2. 水が少し濁り干ししいたけの汚れが落ちてきたら、水を捨てて新たに水1000mlを用意します。
  3. 水1000mlと干しシイタケをボウルに入れて、砂糖大さじ1入れて軽く混ぜ合わせます。
  4. そのまま30分ほどおいたら完成です。

出汁の種類⑥あご出汁

長崎などの九州地方ではお馴染みのあごは、九州・鳥取・新潟などで水揚げされるトビウオのことです。同じ魚系のかつお・煮干しと同じくイノシン酸と昆布と同じグルタミン酸の旨味が、一つの食材からとれるため人気です。

あっさりした味ですがコクがあり、和食はもちろんいろいろな料理で活用できます。出汁をとる材料としては他の材料よりも少々高級品で、一般家庭で使われるよりも飲食店で使われていることが多いです。

素材種類による違い

あご出汁のとり方は2種類あり、あごをボイルして作るあご煮干しを使うものと焼いたあごを使う焼きあごがあります。あご煮干しはだしパックとして市販品も販売されており、比較的入手しやすいものです。

一方焼きあごは生のあごを焼き、その後乾燥させるため香ばしい香りと風味が特徴で高級品です。お店ではこだわりの焼きあご出汁を使っているところも多いです。

おすすめの料理

様々な料理と相性がいいあごは、九州料理で有名なモツ鍋などの鍋料理やとんこつラーメンなどのラーメン店でもよく使われています。一般家庭では市販のだしパックを使ってお味噌汁・お雑煮・うどんつゆ・そばつゆなど汁物の和食料理はもちろん、煮物にも最適です。

出汁の取り方

  • 焼きあご5本
  • 水1000ml
  • 料理酒大さじ1
  • 薄口しょうゆ大さじ1
  • みりん大さじ1/2
  • 塩少々
 
  1. 焼きあごの頭を腹わたを取り除きます。魚のクセをそのまま残したい方は、そのままの焼きあごを使っても大丈夫です。
  2. ボウルに水1000mlと焼きあごを入れて、あごのクズが沈殿するまで3時間以上おきます。途中でかき混ぜたりするとあごのクズが上に上がってきてしまうため、動かさないようにおいてください。
  3. 水が黄金色になっているのを確認してから鍋に移し、火にかけて沸騰させます。
  4. 焼きあごを取り出して、ガーゼやキッチンペーパーを敷いたザルでこします。
  5. こしたものに他の調味料を入れて、一煮立ちさせた後に弱火で5分加熱したら完成です。

出汁の種類⑦野菜出汁

一番身近な材料で出汁をとるなら、野菜だしがおすすめです。お家にあるいろいろな野菜を使うと毎回風味も違う面白い出汁になります。お料理に使う部分を使用するのではなく、野菜の切れ端や皮、芯などを使うと経済的です。

野菜の栄養素を余すところなく使えるため、育ち盛りのお子さんや野菜嫌いのお子さんがいるご家庭でぜひ試してみてください。鶏ガラなどを一緒にいれると、ラーメンスープにも合う濃厚な味になります。

おすすめの料理

お味噌汁や煮物に使うのはあまりおすすめできませんが、野菜を使ったスープなどにはよく合います。出汁をとった野菜をそのまま味わえる野菜スープなどは、手軽に作ることができておすすめです。

市販のものでも、野菜だしの粉末が販売されています。家で一から出汁をとることがないため気軽に使えることはもちろん、粉末状の野菜だしは使い勝手もよく人気です。

和食料理より洋食の方が相性が良く、ホワイトシチューやカレー、ピラフやパスタにも使うことができます。スープ類には液体の野菜だしを使いそれ以外のものは市販の粉状になっている野菜だしを使うなど上手に使い分けをしてみてください。

出汁の取り方

  • 野菜くず好きなだけ
  • 水1000ml
  • 酒お好みで
 
  1. 鍋に野菜くずを入れて水1000mlを注ぎ、弱火~中火にかけます。野菜の種類が少ない場合は昆布や花かつおなど、出汁がとれる食材を入れるとより美味しい出汁がとれます。
  2. 途中で料理酒をいれると野菜の旨味が出やすくなるため、お好みで入れてください。
  3. ガーゼやキッチンペーパーを敷いたザルで野菜をこし、野菜だしの完成です。

出汁の種類⑧精進出汁

法事などで食べる精進料理には欠かせない精進だしは、かつお・煮干し・アゴなどの魚系のものやそのほかの動物性の食材を一切使わずに作る出汁です。食材の幅も広く作るお店やお家ごとで味わいが違います。精進料理だけでなく、いろいろな和食料理に使うことができます。

おすすめの料理

主に使われる精進だしの材料は昆布・干ししいたけ・かんぴょう・あずき・大豆・かぶなど種類も幅広く、いろいろな料理に使うことができます。和食に欠かせないお味噌汁などの汁物や野菜の煮物との相性が良いです。

逆に動物性の食材を使うラーメンや鍋ものには動物性の旨味が勝ってしまう可能性のあり、あまりおすすめはできません。

胃が弱っている時に消化のいいお味噌汁や雑炊を作るときにも精進だしがおすすめです。体調やお料理を出す方の食生活に合わせて、精進だしを使い分けるようにしてください。

出汁の取り方

  • 大豆30g
  • 干し昆布1枚
  • かんぴょう1本
  • 干ししいたけ1個
  • 水2000ml
 
  1. 干し昆布の端に切れ目を入れておき、大豆は鍋でよく炒っておきます。
  2. 鍋にすべての材料を入れて、冷蔵庫で一晩おきます。
  3. 次の日水にうっすら色がついているのを確認したら、煮立たせる直前まで煮ます。途中アクが出てきたら丁寧に取り除いてください。
  4. 鍋底から沸々と気泡が上がってきたら火を止めて、ガーゼやキッチンペーパーを敷いたザルでこしたら出来上がりです。

出汁の種類で手軽に使えるもの

材料から出汁をとる時間がないという方は、市販の商品だし入り調味料やだしパックを使用すると便利です。近くのスーパーで帰るおすすめの市販だしの種類を紹介します。

出汁パック

だしパックの基本的な使い方は以下の通りです。
鍋に水を入れお湯を沸かします。
沸騰したらだしパックを入れ、中火にして3~5分程度煮出します。
だしパックを取り出します。
煮出しすぎは禁物です。風味が落ちてしまうので、時間が経ったらすぐに取り出しましょう。また取り出す際にはパックを絞らないようにしてください、雑味が出る原因になります。

市販だしの王道でもあるだしパックはお味噌汁や煮物はもちろん、茶碗蒸しや鍋ものにも使えます。合わせだしの種類も豊富で、かつお・煮干し・アゴなどの魚系の材料と昆布・しいたけなどの材料が一度に楽しめるものも販売しています。

素材によって価格も様々で100円台から購入できる低価格のものから、1,000円越えの高級だしパックまで種類が様々です。普段使うものはリーズナブルなだしパックが人気ですが、お土産で高級だしパックをプレゼントするのもおすすめです。

ほとんどの商品はだし素材をパック詰めした商品ですが、中には和食の味付けに丁度いい配合の調味料を一緒に配合しているものもあります。薄味のうどんやラーメンスープなどには、だしパックだけで充分美味しいスープに仕上がります。

小さなお子さんがいるご家庭は、保存料などの添加物が入っていない無添加のだしパックも販売されています。国産品にこだわって作っている市販品もあり、食にこだわるママさんにも好評です。

おすすめ商品①鰹ふりだし(三幸産業)

静岡焼津の鰹節・熊本のうるめいわしなどの魚系と、宮崎の香信・北海道の利尻昆布を合わせて生まれる旨味の黄金比が売りのだしパックです。1~2分ほど煮出すだけで本格的な出汁を味わうことができます。

6種類もの原料を使っているため、煮出しただけで味が濃い出汁を作ることができます。薄味のうどんや煮物などは、味付けをせずにそのままスープとして使うことも可能です。お好みで少しだけ醤油や塩などで味付けをするとプロの味に仕上がります。

おすすめ商品②焼きあご入 だし取り職人(ユタカフーズ)

お家では手に入りにくい焼きあごを使った焼きあご入りだし取り職人は、焼きあごをはじめ煮干しや鰹節などの魚系をメインに配合しているだしパックです。うどんや煮物などの和食はもちろん、自宅でラーメンスープを作るときにもいい出汁がとれるためおすすめです。

こちらの商品はだし素材以外にも、独自の配合で塩・砂糖・醤油などの味付けがされているため味付け不要です。お料理を作る時間を節約したい方には、とても便利です。1包で約4杯分のお味噌汁がを作ることができるため、無駄がなく使い切ることができます。
 

おすすめ商品③ トップバリュ 天然だしパック かつお味(イオン)

毎日使うものだからコスパを一番に考えたい方には、イオンのプライベートブランドから販売されている天然だしパックかつお味がおすすめです。16包入りで198円と毎日使いには丁度いい価格ですが、かつおの風味がしっかり活きていて口コミが高評価な商品です。

低価格ですがだし素材は、すべて国産のものを使っているこだわりの商品です。お味噌汁一杯当たり約12円で作れる本格だしで、手軽にプロの味に近づけたい方におすすめです。
 

だしの素

お味噌一杯分のだしをとりたい時や、煮出す時間ももったいない方には顆粒のだしの素を使うとより手軽に和食が楽しめます。煮出して作る出汁は大量に作ることができますが、1人~2人分の和食を作るときなどには多すぎるのが若干のデメリットです。

だしパックのだしは余ったら冷凍しておいて使うこともできますが、一人暮らし用の冷蔵庫で容量が少ない方は保存しておくスペースももったいないです。そんな時に顆粒のだしの素を使うと、量も調節できて無駄がありません。

顆粒タイプの商品は和食用のだしの素はもちろん、中華に使える鶏ガラのものや洋食作りに欠かせないコンソメなどの野菜だしの顆粒も販売されています。料理によって使い分けると、ジャンルを問わず料理の幅が広がります。

ただし市販品のものは保存料などの添加物が、多く入っている可能性もあります。無添加のだしの素も市販されていますので、小さなお子さんがいるお家におすすめです。

白だし

煮物や味噌汁以外にもいろんなものに出汁の風味をきかせたい方は、市販の白だしを使うと和食の幅が広がります。白だしとはだし汁に白醤油や薄口醤油などで色の薄い味付けをしている、液体タイプの市販だしです。

同じ液体タイプの市販だしではめんつゆなどが有名ですが白だしは色が薄いため、和食を作るときに素材の色味の邪魔をせずいろいろな料理に使うことができます。出汁巻き卵やあっさり風味の煮物などの和食の定番から、ラーメンやうどんなどの麺類にもおすすめです。

市販品の種類によって水で薄めて使うタイプとそのまま使うタイプに分かれますが、お料理の性質や使いやすさで使い分けをしてください。

めんつゆ

和食の味付けは難しいからあまり作らないという方は、市販の液体だしで色々な使い分けができるめんつゆを使ってみるのはいかがでしょうか?めんつゆという名前からうどんやそばなどの麺類にしか使わないイメージもありますが、実はお料理でも大活躍します。

市販の麺つゆはだし汁と醤油・みりん・酒など、和食で使う調味料をバランスのいい配合で合わせてあります。そのためめんつゆだけでなく煮物や漬物などの和食から、パスタやラタトゥイユなどの洋食にも使うことができます。

自宅でもめんつゆが簡単に手作りできるため、無添加の食材にこだわりたい方は市販品ではなく手作りしてみるのもおすすめです。かつおべーズのものが多いですが、他の素材がベースの麺つゆも豊富にあり好みによって使い分けるといろいろな風味が楽しめます。

出汁の種類で海外のもの

和食のイメージが強い出汁ですが、実は世界中で出汁を使った料理は愛されています。日本とは違うだし文化を知っておくと、ますます料理のレパートリーが豊富になります。家庭でも使いやすい海外の出汁を紹介します。

鶏ガラ

中華料理でもよく使われる鶏ガラの出汁はかつおや煮干しなどの魚系だしとは違い、濃厚で鶏の油も楽しめます。ラーメンスープではスープのベースに使われることが多く、塩ラーメンなどのあっさり味のラーメンから味噌ラーメンなどの濃い味ラーメンもより美味しく仕上げてくれます。

ラーメンスープに使う鶏ガラだしは鶏肉の他にもネギや生姜などの香りが強い食材を一緒に煮込むことが多いです。使う材料によって鶏ガラの風味も変わってくるため、自宅で鶏ガラスープにチャレンジするときは、お好みの具材で風味の違いを楽しんでみてください。

フォン

あまり出汁のイメージがないフレンチでも、フォンという出汁を使います。フォンはフレンチで使う、いろいろなスープやソースのベースになるものです。主に動物系の食材から抽出されるフォンは、その素材によって味わいが変わります。

仔牛とったフォン・ド・ボーは、濃厚な味わいで市販のカレールーにも使用されています。鶏ガラを使ったフォン・ド・ヴォライユはあっさりした味わいの中にコクがあり、様々な料理に使わています。魚から取ったフュメド・ポワゾンは白み魚のフォンでソースやスープによく使われます。

湯(タン)

中華でよく使われる湯(たん)は、日本でも市販のだしの素が販売されていてメジャーな出汁です。湯は中華料理でスープの総称で、スープだけでなく中華料理では料理のベースに使われることが多いです。

鳥や豚などの動物性の湯はホウンタン、野菜などの植物性の湯はスウタンと呼ばれていてます。日本ではあまり使われないアワビやエビなどを使った湯もあり、お店や家庭によって湯の種類が違います。

手軽に湯を使いたい方は日本でも市販されている、創味シャンタンなどだしの素を使うのがおすすめです。メーカーによって素材や味も違うため、お好みで使い分けると色々な料理に使えます。ラーメンスープはもちろん、いろいろな中華料理の味付けに大活躍します。

出汁を作り過ぎたときの保存方法

良いだし素材のものを一度に大量に使ってしまって、一日では使いきれないという方は保存しておくと便利です。ですが保存方法を間違えると、すぐに味が落ちてしまったり腐ってしまう可能性もあります。使いきる日数によって、おすすめの保存方法を紹介します。

出汁の保存方法①冷蔵保存

家族が多く2日ほどで使い切る場合は、冷蔵庫で保存すると手軽で使いやすいです。出汁をとったらしっかり冷まして、鍋からタッパー・ピッチャーなどに移し替えて冷蔵庫に入れてください。

あまり火を使いたくない方は、ピッチャーなどにだしパックを水を入れておくとよいでしょう。これなら水出しで手軽に出汁をとることができます。そのまま保存も可能で、余計な洗い物も増えず家事の時短にもなります。

多めに作っておくと使いたい時にすぐに使えるため、とても便利です。ですが冷凍庫でも長期保存には向かないため、早めに使い切るようにしてください。

出汁の保存方法②冷凍保存

お子さんの離乳食用に少量ずつ作り置きしたい方は、長期保存のきく冷凍保存がおすすめです。よく冷ましてから、冷凍可能なジップロックやタッパーにいれて保存します。3週間ほど日持ちがして、使いたい時に適量解凍してください。

味噌汁一杯分などの少量ずつ使いたい方は、製氷機に凍らせるとちょっとずつ解凍することができます。通常より濃いめに出汁をとっておくと、旨味がギュッと詰まっただしキューブに仕上がります。味噌汁だけでなく、いろいろな料理に使うことができます。

だし素材を料理によって使い分けたい方は、種類別に分けて冷凍しておくとよいでしょう。風味が違った料理を楽しむことができます。

出汁の種類は料理に合わせて使い分けよう!

和食の基本ともいえる出汁は、使う素材の種類によって風味も使い方も変わってきます。同じ具材のお味噌汁でも出汁の種類を使い分けるだけで、全く違った味噌汁になって面白いです。

手軽に出汁がとれる市販の商品も多数販売されていて、時短で料理の幅が広がるためぜひ活用してください。だし素材の良さを活かして使い分け、いろいろな和食料理に活用してください!

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