ローストビーフを湯煎で作るには?失敗しない温度や湯煎時間など紹介!

誕生日やパーティーにはインパクトがある肉料理はかかせませんね。そんな時やはりローストビーフが主役となります。とはいえローストビーフはオーブンが必要で作り方も難しいから家庭では作れないと思いがちですが、湯煎するだけでローストビーフが簡単に作れます。ローストビーフに適した牛肉の部位はどれなのか、湯煎はどのようにすればよいのか、ローストビーフの湯煎時間は何分か作り方のポイントを知れば簡単にローストビーフを作ることができます。湯煎でローストビーフの作り方を紹介します。

ローストビーフを湯煎で作るには?失敗しない温度や湯煎時間など紹介!のイメージ

目次

  1. 1ローストビーフを湯煎でしっとり作る方法が知りたい!
  2. 2ローストビーフを湯煎で作ってみよう
  3. 3ローストビーフを湯煎で失敗なしに作るコツ
  4. 4ローストビーフのおすすめソースのレシピ
  5. 5ローストビーフは湯煎で簡単に作れる!

ローストビーフを湯煎でしっとり作る方法が知りたい!

もともとローストビーフはイギリスの伝統的な料理です。昔イギリスの貴族の食習慣で牛一頭を調達して牛肉の塊を焼いて食べました。サンデーディナー、またはサンデーローストという習わしで日曜日には牛塊肉をローストビーフに調理して食べていました。ヨークショープディングというシュークリームの皮のような付け合わせと共にグレービーソースやホースラディッシュソースにつけて食べるのが一般的でした。

現在ではイギリスの伝統的ローストビーフを手軽に家庭で作ることができます。オーブンで焼いて、と難しく考えなくても鍋や炊飯器を利用して湯煎という方法でローストビーフを作ってみましょう。シェフ直伝の湯煎で作るローストビーフは温度と湯煎時間に気を付けるだけで簡単に失敗なく作ることができます。またローストビーフに最適なソースの作り方も紹介します。

ローストビーフを湯煎で作ってみよう

ローストビーフ作りの材料

湯煎でローストビーフを作る場合の牛肉おすすめ部位はうちもも、リブロース、サーロイン、ヒレ、ランプです。うちももは国産牛にすると初心者でも調理しやすいのでおすすめです。輸入牛肉を利用する場合はリブロースやサーロインも適してます。ヒレ肉を利用すればとても柔らかなローストビーフになります。家庭で作る場合の牛塊肉は400~500gが適当です。

ローストビーフを作るときの下ごしらえには塩こしょうが重要です。少し多めの塩を肉にまんべんなくすりこみましょう。ローストビーフを失敗なく作るためには下味をつけることは大事です。目安は肉の表面がざらざらの感触になるくらいです。好みによってはおろしにんにくをいっしょにすりこむのもおすすめです。またオリーブオイルを肉の表面に塗る場合もあります。

牛肉は室温に戻して下味をつける!

牛肉を室温に戻すことで肉の中までむらなく火を通すことができます。冷蔵庫から出したばかりの牛塊肉は約4℃です。ローストビーフを作るときは20℃ほどになっていると表面の焼きすぎを防ぎ、中まで火が通りやすくなります。できれば牛塊肉の中心部が20℃になるように調整しましょう。目安の室温に戻す時間は約30分です。肉はタコ糸などでしばりきっちりラップでくるみます。このひと手間が型崩れ防止と雑菌予防になります。
 

湯煎でローストビーフを作る時、塩こしょうで下味をつけることは大事なポイントです。下味をつける効果はどんなことなのかというとお肉本来の味を感じられます。また塩が余分な水分を排出してくれます。このときこしょうは肉の表面に出た水分を吸収するといわれています。塩は焼いた肉の形を崩さず弾力と食感を引き出す働きをしてくれます。塩がうま味効果を引き出してくれるのでおいしいローストビーフに仕上がります。

牛肉を袋に入れて空気を抜く

ローストビーフ用牛肉は常温に置き塩こしょうしたらチャック式ポリ袋またはフリーザーバックに入れます。ここで袋内を真空にします。ローストビーフを失敗しないよう調理するために重要な作業です。真空にする方法はいくつかありますが、簡単なものは大きな鍋に水を張ってそこに袋入りの牛肉を沈めゆっくり空気を抜いていきます。袋は耐熱温度が100℃以上と書かれた袋を利用しましょう。

たっぷりの水をはった鍋に入れる

鍋に湯を沸かしましょう。その中へ密閉袋に入れた牛肉をいれます。沸騰したら火を止めてしばらく放置します。鍋の湯の温度は60度で保つようにします。この時の湯煎時間は30分以上が目安です。炊飯器を利用する場合炊飯器のうち釜にお湯を入れます。目安は袋に入った肉がかぶるくらいです。炊飯器の保温のボタンをおして放置します。炊飯器を利用した湯煎時間は約30分です。

60度をキープして90分湯煎する

ローストビーフを湯煎して作るときは温度管理をすることが重要です。湯煎温度を60度に維持しましょう。60度とは肉に含まれるたんぱく質が加熱によって固くならない温度です。。肉を固くしない状態にするには60度前後が適切です。この時の湯煎時間は60度を保ちながら90分を目安にします。肉の量によっても湯煎時間は違いますが、じっくり時間をかけることが大切なポイントです。

肉を取り出して表面に焼き色をつける

強火でローストビーフの表面を焼きます。じゅーっという音と共に肉の表面が茶色く色づく、こうして香ばしい香りと肉の美味しさが味わえるのです。この茶色になることをメイラード反応といいます。肉の表面が鉄板やフライパンに触れて肉の細胞が壊れ内部に含まれているアミノ酸と糖が流れ出て熱の影響で茶色に焦げ色がでるのです。そして同時に香ばしさが現れます。

アルミホイルで巻いて60分休ませる

焼き色をつけたローストビーフの肉はアルミホイルに巻きます。予熱で肉の内部までじんわりと火がとおります。これはローストビーフの内部の肉汁を流さないようにするためのひと手間です。アルミホイルで巻いたらポリ袋に入れてタオルなどで覆って60分おくとおいしいローストビーフにしあがります。

好みの厚さに切って完成!

湯煎して作ったローストビーフはいったん常温に戻します。スライスする厚みはお好みで。スライスするときローストビーフの温度に注意しましょう。肉の油分が冷えていると固く感じておいしさが伝わりません。お肉の繊維を切るようスライスします。塊肉は厚めにスライスしたくなりますが、どうしても繊維っぽさを感じるので食感が良いのは2~3ミリの厚さにスライスします。

湯煎で肉が柔らかくなる秘密

ローストビーフを湯煎で柔らかくするために必要な調味料があります。まずは塩こしょう、塩は肉の表面にすりこむことで余分な水分は排出してくれて身がしまり肉のうまみを閉じ込めてくれます。このひと手間で失敗なく作ることができます。こしょうは肉の表面に出た水分を吸収する働きをします。おろしにんにくを肉にすりこむと肉の臭みが抑えられ旨みを味わえます。しょうがは香りがよく、肉の風味をよくしてくれます。

やわらかなローストビーフを作るには肉を常温にすることが大切です。冷蔵庫から出した肉は4度ローストビーフに最適な肉の温度は20度です。この温度差を無くすために常温で1、2時間おくことが必要です。そして塩こしょうして、チャック袋に入れ真空にします。鍋にたっぷりの湯を沸かし60度に保ち肉を入れます。湯煎時間は約90分が柔らかなローストビーフに仕上げるコツです。

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ローストビーフを湯煎で失敗なしに作るコツ

肉は必ず室温に戻そう

ローストビーフを作る時冷蔵庫から出したばかりの肉は約4度です。湯煎でローストビーフを作る際適した温度は20度とされています。市販されている牛ブロック肉500g程度の場合、常温にする時間は30分程度がよいとされています。ゆっくりと肉を常温に戻すことで失敗なくしっとりとしておいしいローストビーフになります。

温度は60度キープでしっとり仕上がる

室温にもどした肉に適量のオリーブオイルを塗ります。ジッパー付き袋に入れて空気を抜きます。大き目の鍋にたっぷりの水を入れ強火で沸騰させます。袋に入れた肉を入れて、肉が浮き上がらないように落とし蓋をして温めます鍋は沸騰したら火を止めて放置します。ちなみに目で見る湯煎温度は肉を入れた袋のまわりにちょっとだけ泡が出始めるころが60度を超える目安です。火を止めたりまた火をつけて温度を調整しましょう。


 

炊飯器を利用して湯煎したローストビーフの作り方です。常温にして塩こしょうを馴染ませた肉を熱したフライパンに入れて焼き色をつけます。焼いた肉をチャック付き袋に入れてしっかり空気を抜きます。炊飯器の内釜に指を入れても火傷しないくらいの温度になった湯を肉がかぶるくらい入れます。保温のボタンを押して、放置します。湯煎時間は1時間が目安です。

湯煎時間は90分が目安

湯煎時間の目安は80度で20分くらい温めるると肉の中心部が65度くらいになるように調整します。鍋に800mlの湯を沸かしましょう。沸騰したら火を止め、400mlの水を加えます。下味をつけてチャック袋に入れた肉をお湯の中に入れてふたをして30分くらい放置します。別の方法は大きめの鍋に4/5程のお湯を沸かします。沸騰したら1/5の水を入れて温度調整をします。お肉が浸るような湯の量にしましょう。湯煎時間は20分以上です。

炊飯器を利用したローストビーフの作り方は炊飯器の内釜に70℃のお湯を張ります。肉をジッパー付き袋に入れて空気をぬきます。この肉を内釜に入れて炊飯器の保温ボタンを押します。湯煎時間は肉500gでは約30分で、1kgの肉では1時間以上保温状態にしておきます。炊飯器の保温機能を利用することで失敗なくローストビーフができます。炊飯器からジップロックごと肉を取り出し、室温になるまで置いておきましょう。

湯煎が終わったあとはしっかり休ませよう

湯煎が終わったローストビーフは必ず休ませましょう。湯煎した肉はフライパンで全体に焼き目をつけます。まんべんなく焼き色がついたらアルミホイルでしっかり巻きます。ローストビーフの肉を1時間ほど休ませます。肉を落ち着かせる目安は触ってみて冷めた状態になることで失敗しないローストビーフになります。

ローストビーフのおすすめソースのレシピ

しっとりローストビーフによく絡む「こく旨玉ねぎソース」

出来上がったローストビーフに欠かせないソースを作りましょう。肉に焼き色をつけたフライパンは洗わずにします。玉ねぎ1個はすりおろします。にんにくもすりおろします。フライパンに入れて炒めます。そこにお酒おおさじ3と醤油、みりん各大さじ4を加えます。たれが煮詰まったらできあがりです。レタスやロケットサラダといっしょにサラダ風にするのもおすすめです。

パーティなどにもってこいの玉ねぎソースです。醤油とお酒はそれぞれ大さじ2、砂糖、酢は大さじ1用意します。たまねぎは1/6個をすりおろします。にんにく1/2かけもすりおろして材料といっしょに混ぜます。加熱なしの簡単ソースでローストビーフがおいしく仕上がります。粒マスタードを加えるとよりおいしくなります。

ローストビーフ丼におすすめ「わさび醤油ソース」

ワサビ醤油のソースを紹介します。にんにく2片、しょうが10g、玉ねぎ10gをすりおろします。醤油大さじ4、砂糖大さじ3と小さじ1/3、白ワイン大さじ1、みりん小さじ2をあわせた中ににんにくなどのすりおろしを混ぜます。これらを鍋に入れて混ぜながら弱火で加熱します。煮え詰まってきたらごまを加えます。丼にご飯とスライスした肉をのせて中央に温泉卵をのせます。ソースを回しかけわさびをくわえます。

わさび醤油ソースを使ったローストビーフ丼をすし飯を使ってみると意外にあいます。わさびソースはチューブわさびを利用してそこに醤油大さじ2とみりん大さじ1を加えて混ぜます。さらにオリーブオイルを大さじ2加えます。すし飯の上にきざみ海苔をのせて、玉ねぎのスライスを約15gのせましょう。ローストビーフのスライスを並べわさび醤油ソースをまわしかけます。きざみねぎを加えてできあがりです。

優しい酸味が肉とぴったり「絶品バルサミコソース」

さっぱりしたバルサミコ酢のソースを紹介します。バルサミコ酢大さじ3、醤油大さじ1、ワイン大さじ1、みりん大さじ1.砂糖大さじ1、にんにく1片をフライパンで混ぜ合わせます。中火で約7分煮詰めていきます。ゆっくり加熱して煮詰まってきたらバター10gを加えて火を止めます。酸味のきいた絶品ソースが失敗なく簡単に作ることができます。このソースは冷凍庫で保存することができるので多めに作っておくと便利です。

湯煎で作ったローストビーフとバルサミコソースを使ったレシピを紹介します。食パンやフランスパンにマヨネーズを塗ります。お好みでレタスやトマトのスライスをおいてスライスしたローストビーフを並べます。玉ねぎやピーマンのスライスなどをのせてあらびきこしょうをふりかけましょう。肉の上にバルサミコソースをふりかけて出来上がりです。

夏におすすめさっぱり味「ポン酢おろしソース」

夏におすすめさっぱり味のおろしポン酢ソースを紹介します。大根は適量おろしておきます。ポン酢はお好み量用意しておきます。ローストビーフの付け合わせにおすすめなのが茹でたもやしや炒めたキノコです。皿にスライスしたローストビーフを並べ汁けを取っただいこんおろしをのせます。そのうえに適量のきざみねぎをのせます。付け合わせの野菜をそえて出来上がりです。大根おろしの上からポン酢をかけます。

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ローストビーフは湯煎で簡単に作れる!

ローストビーフを家で作るのは難しいと思っていましたが、簡単に失敗しないで調理する方法がありました。それは湯煎です。湯煎には鍋に湯を沸かす方法と炊飯器の保温機能を使う方法があります。自宅の台所にあるもので手軽にローストビーフが作れることがわかり、いつでも気軽にローストビーフが作れます。クリスマスや誕生日のパーティ料理としても楽しめますね。

炊飯器はご飯を炊くものと思っていましたが、熱湯を注いだ内釜に袋に入れた肉を入れて保温ボタンを押すだけで放置しておけば出来上がるので安心して失敗なくローストビーフを作ることができます。炊飯器の保温機能で作れるので今後ローストビーフの出番が増えるのではないでしょうか。

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