梅シロップは冷凍梅で作るのがおすすめ!保存方法や活用レシピも紹介
冷凍梅を使った梅シロップの作り方を解説します。冷凍梅を使った梅シロップの材料や作り方、保存方法など、冷凍梅を使った梅シロップに関する情報が満載です。梅シロップを使ったおすすめのアレンジレシピも同時に紹介します。
目次
梅シロップを冷凍梅で作る方法を紹介!
5月に南高梅で漬けた梅シロップ
— 鞠 (@marinrin555) August 31, 2020
香りが良くて甘さすっきり
冷凍したのが良かったのかな pic.twitter.com/8xtRWcyWXK
甘酸っぱい爽やかな風味が人気の梅シロップですが、冷凍した梅でも作れることを知っていますか?本記事では冷凍梅を使った梅シロップの作り方やポイント、保存方法などをまとめて解説します。また、梅シロップを使ったおすすめのレシピも紹介しているので、梅シロップが余ってしまった時の参考にしてみてください。
梅シロップを冷凍梅で作るメリット
短時間で作れる
梅シロップ3日目、冷凍梅からのシロップ作りは、早い! pic.twitter.com/vcejdstOsN
— karayan (@erikarayan) June 23, 2014
梅だけでなくどのような食材でも同じこといえますが、食べ物は一度冷凍すると中の組織や細胞が破壊されます。組織が破壊されるともともと食材に含まれている水分が外へ出やすくなるため、冷凍した食材はしなしなになったりぐにゃっとした食感に変わってしまうのです。
梅も同じことで、冷凍すると中の組織が壊されてエキスが外へと出やすくなります。そのため、冷凍梅を使うと生の梅から作るよりも短い時間で梅シロップが完成します。梅を漬ける時間を少しでも短縮したい場合は、生ではなく一度冷凍した梅で作ってみましょう。
梅の長期保存ができる
凍った梅を拭いてます。 pic.twitter.com/IsQVICNVP5
— オオツボゲンキ (@Otsubo_Genki) June 3, 2014
梅シロップを作りたいけれどなかなか作る時間がないような時は、梅を一度冷凍しておくのがおすすめです。梅をよく洗ってヘタを取るところまで準備して冷凍しておけば、あとは時間がある時にゆっくりと梅シロップを仕込むことができます。
梅は少し熟してくるとシロップを作る際に発酵しやすいので、すぐに使わない場合は梅が青くて硬いうちに冷凍しておくようにしましょう。
冷凍していない梅シロップとの味の違い
梅シロップ(全部で梅1㎏)仕込み中。
— よねだ (@yoneda084) May 21, 2018
瓶→生の青梅、氷砂糖+きび砂糖、酢
ジップロック→冷凍青梅、氷砂糖、酢
味の違い出るかな?
楽しみ。 pic.twitter.com/sDLgHAz9wa
梅だけではありませんが、食材は一度凍らせてしまうとどうしてもそのままの状態よりも味も風味も劣りがちになります。冷凍した梅も生の梅よりも風味が落ちるため、冷凍梅で作る梅シロップは生で作るものよりも香りが弱くなってしまいます。
また、甘みの中に少し酸味や苦みが混ざる場合もあり、生の梅で作る梅シロップに比べると味はだいぶ落ちてしまうようです。短時間で梅シロップを仕上げたい場合は冷凍梅がおすすめですが、時間に余裕があり梅本来の香りをしっかりと感じたい場合は生の梅を使ったほうが良さそうです。
冷凍梅を使った梅シロップの作り方
材料
皆さんも手作り梅シロップはいかがですか
— 和歌山県アンテナショップわかやま紀州館 (@soon_wakayama) June 17, 2020
作り方は簡単ですよ☺️
用意するのは写真のとおり
①冷凍梅(300g)
②氷砂糖(300g)
③容器(1L)
④消毒用アルコール(焼酎等のアルコール度数の高いお酒でも代用できます!)
続く#梅しごと #南高梅 #梅シロップ pic.twitter.com/giKnLsm2b2
梅シロップに必要な材料は、青梅が1kgと同量の氷砂糖です。甘さ控えめにする場合は、氷砂糖の量を800g程度におさえましょう。この分量で、だいたい4~5L用の瓶にちょうど良くおさまります。
青梅と氷砂糖を1kgずつ使うのが作りやすくておすすめですが、そこまで大量に必要ないという場合は半量の500gずつで作ることもできます。その場合は瓶も小さめのものを用意しましょう。
下準備
傍らでは梅シロップを入れる瓶を煮沸消毒中 pic.twitter.com/A3AcNqBnW9
— 長春 (@nghr_ccl) June 28, 2020
梅シロップを作る前の下準備として必要なことは、まず梅を入れる容器を熱湯で煮沸消毒することです。耐熱容器の場合は沸騰したお湯にそのまま容器を入れて煮沸しても良いのですが、耐熱でない容器や時間のない時には容器の中に熱湯を少しずつ入れて消毒する方法もあります。
熱湯を容器に入れたら容器を傾け、熱湯が容器全体に行き渡るように回します。お湯を捨てたら容器を清潔な布巾などで拭き、口を下にして日の当たる場所で乾燥させればOKです。耐熱でない容器の場合は熱湯を溜めると割れたり変形する危険性があるので、くれぐれも大量のお湯をいっぺんに注がないように気を付けましょう。
容器の消毒が終わったら梅の下準備に入ります。梅はボウルに入れて流水でひとつずつ丁寧に洗います。洗ったら水気をよく拭きとり、竹串などでヘタをひとつずつ取り除きましょう。すべて終わったら保存袋などに入れて、一晩凍らせたら下準備の完成です。
作り方
梅シロップ漬ける。
— mana (@mana323) June 13, 2016
梅シロップ☆梅ジュース♪冷凍梅Ver. by たぬぴぃ★https://t.co/QkICXoAzdT pic.twitter.com/MjPBLTdTrA
梅シロップは基本的に梅と氷砂糖を容器に詰めるだけで出来上がります。冷凍梅を使った場合も作り方は同じで、特に解凍したりする必要もありません。
まずは冷凍庫から出した梅の水気をしっかりと取り除き、容器の底に優しく敷き詰めます。その上に氷砂糖をのせ、その後も梅と氷砂糖が順になるように敷き詰めていきます。一度に入れる量に決まりはありませんが、一番上は梅ではなく氷砂糖になるように調節しましょう。
梅シロップを冷凍梅で作る時のポイント
梅シロップに適した梅の種類
昨日で梅の収穫が終了しました。
— 川清園 (@kawaseien) June 20, 2019
梅の販売も無くなり次第終了となります。尚、梅ジュース(シロップ)用の冷凍梅は引き続き販売しております。
当園のオリジナルの梅「みのり」は、中玉で種が小さく、果肉が柔らかいのが特長です。木で熟させた完熟の梅で、梅干しや梅ジュース・梅酒に最適です。
#梅 pic.twitter.com/Ictwv7vOcF
梅には大きく分けて青梅と完熟梅の2種類がありますが、梅シロップに適しているのは青梅のほうです。完熟梅でも作れないことはありませんが、出てくるエキスの量が少なく出来上がりもドロっとした状態になります。そのため、料理のソースなどに使う分には良いのですが、ジュースのようにして飲みたい場合にはあまりおすすめしません。
青梅の中でも「南高梅」や「古城」などは肉厚でエキスも多く含まれているため、梅シロップには特におすすめの品種です。ただ、これらの梅は値段も高く、手に入れることが困難な場合もあります。そういった場合はどのような品種でもかまわないので、できるだけ果肉の厚みがある新鮮な青梅を選ぶようにしましょう。
青梅の中でも梅シロップに適していないのが小梅です。どの品種のものでも小梅では十分なエキスが確保できないため、梅シロップを作る時には小梅は使わないようにしましょう。
梅シロップに適した砂糖の種類
友人のインスタ見て影響を受け梅シロップの材料すぐポチって始めてみました\(^^)/わくわく〜 pic.twitter.com/3clx3H2Ho6
— mococo®︎2y&8m♂*. ゚ (@mococo34) June 9, 2019
梅シロップを作る時に適している砂糖の種類は、一般的には氷砂糖だといわれています。氷砂糖は他の砂糖のように下にたまることがなく、均一的に溶けてくれるため梅全体がシロップに浸かりやすくなります。また、純度も高いため、一番梅の味をクリアに感じられる梅シロップが作れるのです。
ただ、他の砂糖でも作れないことはなく、砂糖の種類によってもシロップの味は変わってきます。氷砂糖で作る梅シロップとはまた異なった美味しさを感じることができるので、基本の梅シロップに飽きた時には他の砂糖で試してみるのも良いでしょう。
梅シロップの保存方法
冷蔵保存する場合
梅シロップできたー☺️
— miko (@miko39863677) July 14, 2020
いい色💓
冷蔵庫に炭酸水と並べてあるとそれだけで涼しい気持ち😂😂 pic.twitter.com/RrYWKQcpxx
梅シロップを保存する場合は、あらかじめ煮沸消毒して完全に密閉できる容器に入れて保存します。冷蔵保存する場合は完成した梅シロップをそのまま冷蔵庫に入れておけば大丈夫です。常温よりは傷みにくくなりますが、一度封を開けたものはできるだけ早めに使いきるようにしましょう。
常温保存する場合
梅シロップ保存びんに入れて
— モモ (@sweet_tktm) July 29, 2016
完成*\(^o^)/* pic.twitter.com/Z1YwXhg1mx
常温で保存する場合も、基本的なやり方は冷蔵保存と同じです。一度殺菌した容器に入れて、しっかりと密閉してから冷暗所で保管してください。
常温保存でも保存状態が良ければ長持ちしますが、夏などの暑い時期は冷蔵庫へ入れておいたほうが良いでしょう。また、長期保存したい場合は、完成したシロップを一度加熱処理しておくのがおすすめです。
加熱処理する場合はホーロー鍋などに完成したシロップを入れて、沸騰しないように気を付けながら80~85℃くらいの温度で15分ほど加熱殺菌します。加熱が完了したらシロップを冷まし、殺菌済みの密閉容器に入れて保存しましょう。加熱殺菌すると長い期間日持ちしますが、梅の風味はとんでしまうのでその点だけ注意しましょう。
発酵したりカビが出た場合は?
去年は梅シロップが発酵いたしまして涙。やってみた対処法まとめます。 冨田ただすけ 公式ブログ : 梅シロップが発酵したときの加熱について。 http://t.co/tntrSY3NW1 pic.twitter.com/hM3rjUN4f5
— 白ごはん.comをやってる人(冨田ただすけ) (@sirogohan_com) June 12, 2015
発酵して白い泡が出てきてしまった場合は、一度エキスを鍋で煮て殺菌しましょう。まずは梅の実を一度すべて取り出し、液体だけをホーロー鍋に入れて火にかけます。アクを取り除きながら弱火で煮込み、アクが出なくなればOKです。
すでにエキスが十分に出て梅シロップが完成している場合は、そのまま冷暗所などで保管しましょう。もしもまだエキスが出切っていない場合は、もとの容器に液と梅を戻してもう一度梅を漬け直します。
この白い泡の正体は白カビが発生する時に出る発酵ガスですが、白カビ自体には体に害がないのでそのまま飲んでも大丈夫です。ただし、梅に黒カビや青カビが発生した場合は注意が必要です。これらのカビは白カビと違って体に害をなすため、発見したらすぐに処分するようにしましょう。
梅シロップを使ったおすすめ活用レシピ
梅シロップの梅で梅ジャム
【材料】
- 梅シロップの残りの梅 あるだけ
- 砂糖 梅の果肉の重量の50%
【作り方】
- 梅を手でしごいて種を取り除きます。
- 1を裏ごしして、ステンレスかホーローの鍋に入れます。
- 2にヒタヒタの水を加え、焦がさないようによく混ぜながら弱火で煮ます。
- アクが浮いてきたら取り除き、砂糖を加えます。
- 絶えずかき混ぜながら、ペースト状になるまで20~30分煮詰めます。
- 煮沸消毒した瓶を用意して、瓶とジャムが熱いうちに梅を瓶詰めします。
梅シロップの残りの梅を使ったジャムのレシピです。作り方は簡単ですが常にかき混ぜていないとジャムが焦げてしまうので、その点だけは注意しましょう。また、ジャムは冷めると固くなるため、少しゆるいと感じるくらいで火を止めるのがポイントです。
梅の香りが漂う甘酸っぱいジャムで、パンやヨーグルトなどと良く合います。お菓子作りなどに利用するのもおすすめです。
梅シロップの梅で甘露煮
【材料】
- 梅シロップの梅 100g
- 砂糖 30g
【作り方】
- 鍋に梅を入れて、梅がかぶるくらいの水を加えたら火にかけます。
- 沸騰してきたら蓋をして、10分ほど煮込みます。
- 鍋に砂糖を入れて、弱火でさらに10分ほど煮込みます。
- 火をとめたらしばらくそのまま放置し、味を染みこませたら完成です。
梅シロップに使った梅はそのまま食べてもあまり美味しくありませんが、砂糖と一緒に煮込んで甘露煮にすることで素朴な味わいのおやつに早変わりします。梅の種を取る必要もなく、砂糖と一緒に煮込むだけで簡単に作ることができて便利です。火を止めたらすぐに食べずに、しばらく置いておくと味が染みこんでさらに美味しくなります。
梅シロップを使った冷たいアレンジコーヒー
【材料】
- コーヒー豆 13g
- 梅シロップ 5g
- 柑橘類の皮 ひと切れ
【作り方】
- ドリッパーにペーパーをセットしたら一度お湯を通します。
- サーバーに氷をいっぱいに詰めます。
- サーバーの上にドリッパーをセットし、中挽きにしたコーヒー豆を入れます。
- 92℃のお湯を30mlまで注ぎ、30秒蒸らします。
- 50mlまでお湯を注ぎます。
- お湯が沈んできたら150mlまでお湯を真ん中一点に注ぎます。
- ドリッパーを外したらコーヒーをかき混ぜます。
- グラスに梅シロップを入れて、氷をのぞいたコーヒーを注ぎます。
- グラスの上で柑橘類の皮をきゅっと絞ったら完成です。
梅シロップを使った爽やかな風味のコーヒーレシピです。こちらのレシピでは本格的な作り方でコーヒーを淹れていますが、インスタントコーヒーなどで手軽に作ることもできます。柑橘類の皮はみかんやグレープフルーツ、ライムなど自分の好きなものを使いましょう。
梅シロップで鶏もも肉の照り焼き
みりんや砂糖の代わりに梅シロップを使った、鶏もも肉の照り焼きのレシピです。作り方は普通の照り焼きとまったく同じですが、梅シロップを使うことでいつもとは違ったさっぱり味の照り焼きが味わえます。こちらのレシピではシロップだけを使っていますが、お好みで潰した梅の実を入れてみても良いでしょう。
梅シロップのゼリー
梅シロップとゼラチンと水だけで作る、さっぱりとした味わいのゼリーを紹介します。もともとシロップに甘みがあるため、改めて砂糖を加えなくてもそのままで十分に美味しいゼリーが出来上がります。
甘みが強すぎる場合は、シロップの量を減らして水の量を増やしましょう。梅シロップに使った梅をゼリーに入れるのもおすすめです。
鯖の梅煮
梅シロップを使った鯖の煮物を紹介します。砂糖の代わりに梅シロップを使うことで上品な甘さの煮物が出来上がり、梅の香りで鯖の臭みも消えて食欲も増します。梅シロップは梅の風味がとんでしまわないように、最後に加えるようにしましょう。
梅シロップを冷凍梅で作る方法まとめ
少量ずつ、ちょっと実験気分で漬けてた梅シロップ🌿
— 花 音 / かのん (@kanonpi) August 30, 2020
これは南高梅5粒とハチミツの組み合わせ🏺
二週間ほどで梅がシワシワになってエキスも出たので、冷蔵保存してました✨
氷砂糖などより、ハチミツの深い香りと味〜。
でも氷砂糖のほうが、梅のスッキリ感を感じるような😺
5粒で4杯飲めました🥤 pic.twitter.com/8HDfwNGm5h
梅シロップを冷凍梅で作る方法や、おすすめのアレンジレシピをまとめました。梅シロップは出来上がるまでに時間がかかってしまいますが、冷凍梅を使うことでその時間をぐっと短縮することができます。また、すぐに調理に取り掛かれない場合でも、新鮮な梅を冷凍しておけば時間がある時にいつでも作ることができます。
冷凍梅を使った梅シロップの作り方をマスターして、梅の時期だけでなく一年中いつでも美味しい梅シロップを楽しみましょう。