ごまの賞味期限はどれくらい?消費期限との違いや保存方法も紹介

賞味期限切れのごまにはどんなことが起こりやすいかご存じでしょうか。本記事では、ごまの種類別、加工別の保存方法と賞味期限をご紹介します。また賞味期限切れのごまに起こり得る特徴もご紹介します。ごまの保存方法や賞味期限に不安がある方は、ぜひお読みください。

ごまの賞味期限はどれくらい?消費期限との違いや保存方法も紹介のイメージ

目次

  1. 1賞味期限を過ぎたごまは食べられる?
  2. 2賞味期限が過ぎたごまの特徴は?
  3. 3【種類別】ごまの賞味期限
  4. 4ごまの保存方法
  5. 5ごまの賞味期限を知って使おう

ごま(胡麻)は種類や加工方法によって保存方法や賞味期限が異なるのをご存じですか。また、食べられる期限を示す賞味期限と消費期限には大きな違いがあります。


本記事では、ごま(胡麻)の種類や加工方法別の保存方法や賞味期限をご紹介し、賞味期限と消費期限の違いもお伝えします。


この記事を読むことで、ごま(胡麻)の適切な保存方法や種類ごとの賞味期限、さらに賞味期限と消費期限の違いがわかります。


ごま(胡麻)の保存方法や賞味期限に詳しくなりたい方は、ぜひ最後までお読みください。


以下の文では、ごま(胡麻)はごまと表示します。

賞味期限を過ぎたごまは食べられる?

ごまの期限表示は賞味で表示されます。賞味で表示される食品は、賞味期限切れでもすぐに食べられなくなるわけではありません。


以下では、上記についてさらに詳しく解説していきますので、参考にしてください。

賞味期限と消費期限の違い

賞味期限はおいしく食べられる期限を指し、消費期限は安全に食べられる期限を指します。


賞味期限は、比較的長い間保存することができて傷みにくい食品に表示されます。賞味期限が切れても、すぐに食べられなくなるわけではありません。


それに対し消費期限は、お弁当や生もの、ケーキなどの長期保存が難しくて傷みやすい食品に表示されます。消費期限は、期限を過ぎたら食べないほうが安全です。


どちらも未開封の状態の品質を保証したものであり、開封したものは賞味・消費期限に関係なく早く食べるようにしましょう。

賞味期限が過ぎたごまの特徴は?

ごまは製造した日から時間が経つにつれて、徐々に劣化していきます。保存状態にもよりますが、賞味期限切れのごまは、ごまの香ばしい香りが消えたり湿気ってきたりします。


では、他にどういった特徴があるのでしょうか。以下で詳しく説明していきましょう。

カビが生える

ごまはもともと水分がとても少ない食品です。外気に触れると湿気を吸って、カビが発生しやすくなります。


カビが生えるとごまは変色し、異臭を放ちます。万が一、見た目や香りが変化していたら、それはカビが生えている可能性があります。異変を感じた場合は、食べるのはやめましょう。


湿気っているごまを煎り直しても、元の香りや風味には戻りません。ごまは煎ると焦げやすいため、中身の油脂分まで焦げてしまう可能性があります。香りや風味が落ちる前に、早目に使い切るように心がけましょう。

ダニが発生する

高温多湿の場所にごまを保存していると、ダニが発生してしまう場合があります。ダニは、未開封の状態でもビニール袋を食い破って侵入してしまう恐れがあるため、未開封だからといって油断はできません。


ダニ自体には毒性はありませんが、知らずに食べてしまった場合は重篤なアレルギー反応を起こしてしまう恐れもあります。ゴマのなかに白い綿のようなものや動くものが見えた場合は、ダニが発生している可能性が高いため、使用しないようにしましょう。


ダニが発生しないためにも、高温多湿の場所での保管は避けてください。

油の臭いがする

ごまは、栄養成分の約半数が脂質で占められています。ごまの脂質には、体内で合成できない不飽和脂肪酸が含まれます。脂質としては優れているのですが、空気に触れると徐々に酸化しやすい特徴を持っています。


酸化したごまは油臭く、料理の風味や味を損ねるばかりか健康にもよくありません。油臭いと感じた場合は、ごまが酸化している可能性があるので、食べることは控えましょう。


時間がたつほど酸化は進むので、早めに食べきることをおすすめします。

【種類別】ごまの賞味期限

ごまは、種子の外皮の色の違いによって、主に3種類に分けられます。市販されているごまにはこれらのごまと、ごまをペースト状に加工したねりごまなどがあります。


栄養成分にあまり違いはありませんが、風味や味わいが異なることから賞味期限には多少の差があります。


以下では、それぞれのごまの賞味期限について紹介していきましょう。

金ごま

金ごまのおおよその賞味期限は、半年から10ヵ月程度です。


見た目が金色に近い色で黄~茶色に近いことから、お祝いごとにもよく使われています。他の呼び名として黄ごま、茶ごまとも呼ばれることがあります。


生産地が限られている(地中海沿岸(トルコ産が有名))ことから希少価値が高く、他のごまに比べて高価です。


特徴としては香りと旨味が強く、抗酸化作用が期待できるフラボノイドが含まれています。白ごまよりも脂質は多く、味はコクがあって濃厚です。


いりごまやすりごまとして使うのが一般的でしょう。

白ごま

白ごまのおおよその賞味期限は、半年から1年程度です。


見た目が白色で、ごまのなかではポピュラーでしょう。ごま油の原料としても使用されます。色素によって色を変えないため、ごまを使った加工品にもよく使用されます。


生産地は主に、東南アジア、北アフリカ、中南米などですが、世界各地で生産されています。


特徴としては、香りが穏やかで味や色の主張も強くないため、どんな料理とも相性がいいです。味はほのかに甘いです。


いりごまやすりごま、ねりごまやごま油の原料としても使われているでしょう。

黒ごま

黒ごまのおおよその賞味期限は、半年から1年程度です。


見た目は黒色ですが中身は白色で、白ごまとなかのごまの色は変わりません。皮が黒いので黒ごまといわれています。


生産地は主に、中国や東南アジアで、なかでもミャンマー産のものが多く流通されています。


特徴としては、金ごま、白ごまに比べて香りが香ばしく、味は少し苦めでコクがあります。油分が低くて味にコクがあるので、お菓子の材料としてもよく使われています。


中身のごまの栄養価は、白ごまと大きく変わりはありませんが、黒い皮の部分には、抗酸化作用があったり、ポリフェノールが多く含まれています。


いりごまやすりごま、ねりごま、黒ごま油の原料としても使われています。

ねりごま

ねりごまのおおよその賞味期限は、2年ほどです。


ごまをすりつぶしてペースト状に加工したものを、ねりごまといいます。


特徴としては、水分量が少ないため日持ちがします。メーカーにもよりますが、2年ほど持つように作られているのが一般的でしょう。


開封後は冷蔵庫で保存も可能ですが、固くなったり分離した油が凍って白く濁ったりする場合があります。また、冷蔵と常温の温度差によって結露が発生した場合に、カビが発生してしまうこともあります。それを防ぐためにも、日の当たらない常温で涼しい場所に保存することが望ましいです。


幅広いアレンジが可能で、ごま豆腐やドレッシング、担々麺に和え物など幅広く料理に使えます。また、ケーキやプリンなどのお菓子の原料としてもよく使われています。

ごまの保存方法

ごまを保存するときは、まずは商品のパッケージを確認してみましょう。書かれている保存方法に従えば基本的には大丈夫です。


保存方法を間違えると傷みやすくなったり、風味が損なわれたりする恐れがあるので注意が必要です。


以下では、パターン別のごまの保存方法を紹介していきます。

炒りごまの場合

いりごまを開封した後の賞味期限の目安は、3週間~1カ月程度です。開封後はチャック付きの密閉袋などに入れて、空気をしっかり抜いた状態で保存するようにしましょう。


保存場所は、メーカーによって推奨場所が異なります。基本的には開封の有無を問わず、常温での保存が可能です。ただし、直射日光があたる場所や、高温多湿になる場所での保存は避けましょう。


冷蔵庫や冷凍庫での保存もできますが、取り出したときに袋に水滴がつきやすいです。水滴が袋の中に入るとごまが湿気って傷む原因ともなりますので、注意する必要があります。

練りごまの場合

練りごまのは、冷暗所での保存をおすすめします。冷蔵庫のような低温で保存をしてしまうと、ごまの油分が白く凝固する恐れがあります。また、成分が固まって扱いにくくなる可能性もあります。


ねりごまは、容器を移し替えずにそのまま使用するのが望ましいです。開封後はふたや容器の口が汚れやすいので、汚れた場合はきれいに拭いてからふたを閉めましょう。


ごまは油分が多い性質上、日にちがたつとねりごまが分離して油分が浮いてくることがあります。品質には問題がないので、使用の際はよく混ぜてから使用しましょう。

すりごまの場合

すりごまは、すりつぶされて空気に触れる面積が増えるぶん、いりごまよりも酸化しやすいです。開封後の賞味期限の目安は、2~3週間程度です。


開封後はチャック付きの密閉袋などに入れて、空気をしっかり抜いた状態で保存する必要があります。


保存場所は、メーカーによって推奨場所が異なります。基本的には開封の有無を問わず、常温での保存が可能です。ただし、直射日光があたる場所や、高温多湿になる場所での保存は避けましょう。

ごま油の場合

ごま油の保存場所は、湿気や熱が少ないキッチンの戸棚やキャビネ内がおすすめです。調理のときに手に取りやすいからといって、コンロの近くに置くのは避けましょう。空気や熱、光によって酸化しやすくなってしまいます。


冷蔵庫に入れるのもNGです。品質上は問題ありませんが、低温によって白濁したり固まったりしてしまいます。


そして、ごま油は容器から移し替えずにそのまま使用しましょう。使用後はふたをきちんと閉めて保存してください。そうすることで、うっかりこぼしてしまう危険を防ぐだけではなく、空気に触れることによる酸化を防ぎます。

ごまの賞味期限を知って使おう

ごまは、種類や加工方法によって賞味期限が異なります。


賞味期限切れのごまは、未開封で保存状態がよければすぐに食べられなくなるわけではありません。


開封後は時間がたつごとに酸化や劣化が進んでいきます。一度開封したものは賞味期限にかかわらず早く食べるようにしましょう。


保存する際に気を付けることは、高温多湿の場所を避け、密閉状態を保つことです。


適切な状態での保存を心がけることによって、ごまの風味を長持ちできます。風味が大事な食材ですので、鮮度がよいうちに早めに使い切りましょう。

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